「アネスト岩田 ブルーリンクフェス2025」&「ANEST IWATA Racing参戦体制お披露目」

「ANEST IWATA Racing」(A.I.R.)は、「2025 SUPER GT」のGT300クラスに参戦しますが、その「ANEST IWATA Racing参戦体制お披露目」が、2025年2月23日、アネスト岩田株式会社横浜本社で催された「アネスト岩田 ブルーリンクフェス2025」で行われました。それらの模様をリポートします。
同社は、2025年で創業98年を迎える産業機械メーカーで、圧縮機・真空機器・塗装機器・塗装設備とその周辺機器を、世界22の国と地域で生産・販売しています。
A.I.R.の活動は、今までの同社にとって未知未踏の領域を切り開く「挑戦」の象徴的な突破口で、モータースポーツを通じて社会と繋がるプラットフォームとなるということです。
参戦車両は2023年から変わらず「ANEST IWATA Racing RC F GT3」(LEXUS RC F GT3)で、タイヤは横浜ゴム。
カーデザインは、参戦パートナーである「グランツーリスモ」シリーズの開発元であるポリフォニー・デジタルが行っています。
ドライバーはイゴール・オオムラ・フラガが3年連続Aドライバーで、Bドライバーには安田裕信(GT500優勝4回、GT300優勝5回)という実力派を迎え入れています。
過去2年は若手同士の組み合わせだったため、参戦3年目とそろそろ結果も求められるチームとしては、伸び盛りの若手&実績あるベテラン、という格好の組み合わせになったということです。

「アネスト岩田 ブルーリンクフェス2025」は、「本社敷地を公園や空き地のように、新しい遊び場として地域の方に開放したい」という想いで2023年から始まった年に1回のお祭り。
2024年には約1700人が来場していますが、2025年も地域在住者や子供も楽しめるように様々なアトラクションが用意されています。
もちろん、前述したように、同社がメインスポンサーを務めるANEST IWATA Racingの参戦体制お披露目も同イベントで行われています。
会場内では、「レースカーお披露目」、「ドライバーサイン/写真撮影会」、「キッズカート」、「エアートランポリン」、「エアー射的」、「クッキー塗装ワークショップ」、「トートバック塗装ワークショップ」、「グランツーリスモタイムアタック」、「はたらくくるま展示(パトカー/白バイ/高速道路パトロールカー)、「LEXUS車両展示(LFA Nurburgring Package/LC500/IS500)、「ドリフト車両展示(KUMADRI)」、「BMW車両展示(横浜港北支店 | Nicole BMW)」、「健康経営ブース」、「野菜直売」、など多彩なイベントが催されています。
9時30分から16時00分まで楽しむことができるイベントのタイムスケジュールは、以下の通りです。

09:30 開場 整理券配布開始(レースカー乗車/キッズカート)
11:30 車両登場 レースカー乗車体験開始
12:30 イゴール選手公開タイムアタック(グランツーリスモ)
13:00 イゴール選手 VS 安田選手 直接対決(グランツーリスモ)
13:30 LEXUS LFA暖気パフォーマンス
14:00 RC F GT3暖気パフォーマンス
16:00 閉場

私も10時50分頃から「ANEST IWATA Racing参戦体制お披露目」を中心にイベントにお邪魔してきたので、その内容をリポートします。
当日は、気温こそ10℃を切っていたものの好天にも恵まれ、日向では日差しが心地良く、屋内のイベントも少なからずあり、キッチンカーも充実していて、会場内で寒さを感じることもありませんでした。
開催3年目ということもあり、主催者も出展者も入場者も、初出展者や初入場者もあったものの、いい意味で慣れたり馴染んだりしたところがあり、好天も相まってイベントをのんびりと楽しめる雰囲気を味わえました。
入場ゲート横にはパトカーやレクサス車両が展示され、その奥には子供たちの遊び場所があり、その横ではBMWのブースを挟んで高速道路パトロールカーが置かれ、屋内イベントスペースが用意され、会場左手にはキッチンカーが7台も並びといった具合で、1社が催すイベントとしてはかなりの充実度でした。
キッチンカーも、果実のジェラート、焼きいも、コロッケ&からあげ、バーガー類、牛すじ、炭火焼ハンバーグ、クレープ&チュロス、とバリエーション豊かで、昼食からデザートまで楽しむことができます。お食事スペースも別に用意されており、至れり尽くせりといったところです。

さて、肝心の「ANEST IWATA Racing参戦体制お披露目」は、メインステージで11時30分から開催されました。
平嶋夏海がMCを務める中、アネスト岩田がスポンサードする面々、JCL TEAM UKYOの片山右京と鎌田晃輝(プロサイクル選手)、小山美姫、KUMADRI(アネスト岩田社員ドリフトレーサー)、BLUE LINK Ignis(レースアンバサダー)が登壇。
そして、今年からBドライバーを務める安田裕信が迎え入れられ、Aドライバーのイゴール・オオムラ・フラガは、例によって「ANEST IWATA Racing RC F GT3」をドライブして派手に登場。
安田裕信選手は、「去年、テストではGTの方にかかわっていたんですけど、レースはちょっと休んでました。今年、アネストさんから話をいただいて、アネストさんの歴史に残るような一年にしたいと思っていますので、レクサスまだ慣れていないんですけど、温かく応援してもらえたら嬉しいです。頑張ります。よろしくお願いします」とあいさつ。
GT300はもちろんのこと、GT500でも実績のあるドライバーだけに、ANEST IWATA Racing飛躍の一助となるのは確実でしょう。
イゴール・オオムラ・フラガ選手は、過去2年のGT300で光る速さを見せており、2025年はSUPER FORMULAにNAKAJIMA RACINGから参戦します。「今年はポイント圏内、本当言うと気持ちは表彰台めざして頑張りたいなというところです。非常に今シーズンが楽しみです。よろしくお願いします」と3年目の決意を語ります。

この2人、実は旧知の間柄だそうで、安田裕信選手は「自分の地元が滋賀県なんですけど、滋賀県のゴーカートのサーキットでイゴール選手が小学校の低学年かな? 速い子いるなと思ってたら、突然消えちゃったんですよ」などと当時の様子を語ります。
イゴール・オオムラ・フラガ選手は「その頃は僕、金沢に住んでいたので、ほとんど毎週、親に連れて行ってもらって琵琶湖でカートをやっていました。安田選手は経歴がすごい。GT500で優勝してる選手でもありますし、SUPER FORMULAも何年間か経験があるので、安田さんを頼りにして一緒に頑張っていけたらと思います」と経験と実績に期待します。
安田裕信選手は、「僕、『グランツーリスモ』の選手はヤン・マーデンボロー選手と前に組んでいて、今年、イゴール選手。『グランツーリスモ』で勝ち上がった選手と組み流れがあるんですね」と巡り合わせの不思議さに驚いています。
何はともあれ、2024年は速さを垣間見せることもあっただけに、2025年は表彰台争いに絡むこともありそうです。
また、「アネスト岩田 ブルーリンクフェス」も年々充実しており、2026年の開催も楽しみにしたいところです。

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