「’90レース・ド・ニッポン」

1990年8月18、19日/筑波サーキット
全日本ツーリングカー選手権第4戦、全日本F3選手権第7戦です。それぞれの予選上位は、以下の通りです。

1. リーボック スカイライン(長谷見昌弘、アンデルス・オロフソン)58.218
2. カルソニックスカイライン(星野一義、鈴木利男)58.401
3. DUNLOP・シミズ・シエラ(マウロ・マルティニ、ジェフ・クロスノフ)
4. CITY LIFE 43 シエラ(従野孝司、長坂尚樹)1.00.070
5. FETフォードシエラRS500(見崎清志、茂木和男)1.00.119
6. TRAMPIO・SIERRA(横島久、影山正彦)1.00.122
7. エンドレスADVANシエラ(和田孝夫、土屋圭市)1.00.403
8. アートネイチャー・シエラ(寺田陽次朗、赤池卓)1.00.453
9. 富士通テン トムス スープラ(舘善泰、杉崎直司)1.00.459
10. 富士通テン トムス スープラ(関谷正徳、黒澤琢弥)1.00.724

1. 高村一明(SUPER HAKKA ラルトRT34無限)53.806
2. 古谷直広(セキスイツーユーホーム ラルト無限)53.943
3. 和田久(CAPCOM RT34 無限)54.199
4. 羽根幸浩(VEHICLE・AD RT34無限)54.135
5. 横島久(TAKASU CLINIC RT34無限)54.242
6. 服部尚貴(カワイスチールLG・COX RT無限)54.191
7. 石川朗(CAPCOM RT34無限)54.334
8. 粕谷俊二(トムス ラルトRT34トヨタ)54.353
9. 井倉淳一(CITY LIFE 43 RT34無限)54.414
10. 中川隆正(TAKE ONE ラルトRT34無限)54.377

グループAでは、フォード・シエラRS500は、1クラス11台中7台と大量にエントリーするようになったものの、速さではスカイラインGT-Rが圧倒しており、予選では対抗できなくなってしまいました。
決勝は、リーボック スカイラインは7周でリタイアしたものの、カルソニックスカイラインが圧勝しています。2位と3位が4周遅れのアートネイチャー・シエラとピューミニ・トランピオ・シエラ(清水和夫、松田秀士)です。
F3では、ポールポジションの高村一明は5位で、古谷直広が優勝、3.5秒ほどの僅差で服部尚貴、和田久、横島久が続いています。ちなみに、本山哲が19歳でエントリーしており、これまでに2ポイントを獲得しています。

読み物のトップは、「’90年の真夏の暑さを2倍熱くする「レース・ド・ニッポン」を解説する!」です。
グループAを席巻し出したスカイラインGT-R(R32)は、2600ccツインターボエンジンが600馬力以上のパワーを発生し、4輪駆動によってそのパワーを路面に伝えます。シエラ勢も、「シエラの中で1番を取る」と言わざるを得ない状況になっています。
スープラは、車両重量が1420kgと重く、ブレーキに負担がかかるため、カーボンブレーキを採用しています。
F3は、参戦台数が増加し、多い時には50台、少ない時でも45台がエントリーしています。決勝グリッドは、鈴鹿が32台、富士、西仙台、菅生が30台、西日本が28台、筑波が24台で、半数前後が予選落ちします。予選は、A、Bに振り分けられ、各組12台が決勝に進みます。
シャシーは、ラルトが主流で、アルミパネルのツインチューブ・モノコックを使います。少数派のレイナードは、カーボンファイバーモノコックを使いますが、バランスの良さやポテンシャルでラルトに劣ります。

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