【GENRE】
KINECT、アドベンチャー、アクション、スポーツ
【PUB./DEV.】
マイクロソフト/MICROSOFT GAME STUDIOS、GOOD SCIENCE STUDIO
【RELEASE DATE】
2010/11/20
【OUTLINE】
「KINECTセンサー」などに同梱されるタイトルで、KINECTを始めるすべての人がプレイすることができるKINECT専用アクションアドベンチャーゲームです。
ジャンプしたり、しゃがんだり、避けたり、蹴ったり、弾いたり、体のすべてを使って遊ぶ新感覚の5種類のアクティビティと、20以上のチャレンジを楽しむことができます。
【GAME MODE】
公開と共有
記録したリビングスタチューや、好プレイをし自動撮影した写真などが見られます。リビングスタチューは、録画することも可能です。これらは、公開するかどうかを選択することができます。また、実績も、ここで確認できます。
アドベンチャー
初級、中級、上級、最後の秘宝、と、順にアクティビティをクリアしていきます。
アドベンチャーは、クリア条件があり、決められた順にアクティビティが現れますが、すべてのアクティビティをクリアしなくても、クリア条件が達成できるようになっています。
そのため、苦手なアクティビティは、クリアせずに済ますこともできます。
メダルは、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、があります。チャレンジをクリアした段階ごとに、アドベンチャーグッズとリビングスタチューがアンロックされていきます。
アドベンチャーグッズは自動的にアバターに装着され、リビングスタチューは見たり録画したり公開したりすることができます。
最後の秘宝は、メダルを2500枚集めますが、特に難しいわけではなく、アクティビティひとつずつを的確にこなしていけば、途中でクリアすることができます。
アクティビティには、以下のものがあります。
ラリーボール
空中に浮かんでいるボールをスマッシュし、正面にあるブロックにボールを当ててすべて消します。ボールは、跳ね返ってくるので弾き返します。弾き返すのは、体のどこを使っても構いません。
ブロックの奥には、マルチボールバッジもあり、これにボールを当てると、複数のボールが飛び交います。制限時間内によりブロックをすべて消すと、タイマーの残り分がボーナスとしてもらえます。
コツは、両手両足を大きく広げ、ボールが後ろにすり抜けるスペースを減らすことです。
リバーラフティング
急流を滑るボートに乗り、左右に動いたりジャンプしたりして、障害物を避けたり、マーカーを通過したりしながら、バッジを集めていきます。バッジは、川の上だけでなく、岩場の上や雲の上にもあります。
コツは、ジャンプする際には気持ち早めにジャンプすることと、できるだけ岩や雲の上に乗るようにすることです。
ワイルドライド
人里離れた山奥にある障害物マシーンに乗り、障害物を避けながらバッジを集めていきます。ハンドルを引いてスタートし、左右に動いたり、しゃがんだり跳んだりして障害物を避けます。
途中にあるハンドルを引いたり、ジャンプしたりすることでスピードが上がり、残り時間が増えてボーナスになります。
コツは、5種類のアクティビティの中では最もハードな運動が必要になるため、疲れたらジャンプする障害物は無視して次の障害物に目標を切り替えることです。
障害物を避けても、バッジが3つぐらいしかもらえないので、続けて失敗するよりはマシです。また、ジャンプする際には、気持ち早めにジャンプします。
スペースポップ
上下左右の穴から出て、しばらくは空中に浮かんでいるバブルにタッチして割ります。両手を羽ばたくするようにすれば浮き上がり、両手を閉じれば下に下りられます。前後左右の移動は、実際にその場で移動します。
コツは、バブルが出てくる穴が事前に光って知らされるので、早めに穴の近くに移動することです。また、ホームポジションを中央付近にしておけば、移動の時間を短縮することができます。
ウォーターパニック
アドベンチャーチームの水中観察ラボの前左右下の4面のガラスを、魚たちが突いて穴を開けてしまいます。プレイヤーは、その穴を全身を使って塞いでいきます。
塞ぐのは、両手、両足だけでなく、時には頭や両膝も使う必要があります。ひび割れを早く塞げば塞ぐほど、ボーナスポイントが増えます。
コツは、両手は常に広げた状態にしておくことで、同時に複数の穴を開けられた場合には、両膝や頭も使うことです。前面のガラスとの距離感もつかんでおきます。
フリープレイ
アクティビティを自由にプレイすることができるモードです。アクティビティをクリアするごとに、新たなアクティビティが増えていきます。
オンラインプレイ アクティビティをオンラインでプレイすることができます。
タイムプレイ
時間制限のあるアクティビティをクリアしていきます。ワイルドライド6、リバーラフティング6、ラリーボール9で、ワイルドライドが1番簡単だと思います。
【ACHIEVEMENT】
キラキラ(10): レベルを問わず、プラチナメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
ウォーミングアップ(25): 「アドベンチャー」で初級の報酬をすべて受け取ります。
深海マスター(30): 「アドベンチャー」で「沈没船の宝!」の報酬を受け取ります。
衛星軌道(30): 「アドベンチャー」で「宇宙の宝!」の報酬を受け取ります。
冒険好き(50): 「アドベンチャー」で中級の報酬をすべて受け取ります。
旅人(30): 「アドベンチャー」で「世界一周!」の報酬を受け取ります。
冒険マニア(75): 「アドベンチャー」で上級アドベンチャーの報酬をすべて受け取ります。
運命の支配者(50): 「アドベンチャー」で報酬をすべて受け取ります。
彫刻家(20): リビングスタチューを2個録画します。
名役者(30): リビングスタチューを6個録画します。
録画の達人(50): リビング スタチューを11個すべて録画します。
思い出をともに(20): リビングスタチューか写真をインターネットにアップロードします。
JUMP THE SHARK(10): リビングスタチューでシャークを録画する際にジャンプして、シャークをジャンプさせます。
注目の人(30): 自分の写真にキャプションを10種類もらいます。
はい、チーズ!(10): 撮影された写真を見ます。
思い出のアルバム(10): 保存された写真を見ます。
バラエティパック(20): 「フリープレイ」のアクティビティをすべてプレイします。
みんなのお手本(40): 「フリープレイ」のアクティビティすべてでゴールドメダルを獲得します。
基本トレーニング(20): 「フリープレイ」の初級レベルすべてでシルバーメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
14金(30): 「フリープレイ」の初級レベルすべてでゴールドメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
銀のスプーン(30): 「フリープレイ」の中級レベルすべてでシルバーメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
18金(40): 「フリープレイ」の中級レベルすべてでゴールドメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
探険家(50): 「フリープレイ」の全レベルをプレイします。
輝かしい成果(40): 「フリープレイ」の上級レベルすべてでシルバーメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
純金(50): 「フリープレイ」の上級レベルすべてでゴールドメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
PLATINOM NOM NOM(20): 「フリープレイ」のアクティビティすべてでプラチナメダルを獲得するか、獲得シーンを見ます。
光速の冒険者(30): 「タイムチャレンジ」でワイルドライドをすべてクリアするか、クリアされるのを見ます。
イカダの味方(30): 「タイムチャレンジ」でリバーラフティングをすべてクリアするか、クリアされるのを見ます。
コートの魔術師(30): 「タイムチャレンジ」でラリーボールをすべてクリアするか、クリアされるのを見ます。
ベストバディ(20): アクティビティまたはチャレンジをプレイ中にフレンドを参加させます。
心はひとつ(20): オンラインで他のプレイヤーとアクティビティをどれかプレイします。
THAT’S WHAT I CALL TEAMWORK!(50): オンラインで他のプレイヤーとすべてのアクティビティをプレイします。
JUMP THE SHARK(10): リビングスタチューでシャークを録画する際にジャンプして、シャークをジャンプさせます。
OVERALL(1000): 「アドベンチャー」、「フリープレイ」、「タイムチャレンジ」とありますが、やることはすべて同じです。アクティビティも5種類しかないので、やっていれば要領は分かります。
それなりに健康な人が粘り強くプレイし続ければ、大半の実績を解除できるはずです。体力にあまり自信がなくても、1回30分などと区切ってプレイすれば、かなりの実績を解除できるでしょう。
【GRAPHICS】8
本作は、「KINECTアドベンチャー!」というタイトルではあるものの、実際にはアドベンチャー要素は乏しく、5種類のミニゲーム集になります。
しかも、そのうち、ラリーボール、スペースポップ、ウォーターパニックの3種類は屋内を移動することもなく行われるもので、アドベンチャーらしく屋外での移動を伴うものは、リバーラフティング、ワイルドライフの2種類に過ぎません。
そのため、グラフィック面で広がりを感じられるのは、リバーラフティングとワイルドライフだけになります。
しかも、アドベンチャーと呼べるものは、リバーラフティングだけになります。そのリバーラフティングは、急流を滑るボートに乗り、左右に動いたりジャンプしたりして、障害物を避けたり、マーカーを通過したりしながら、バッジを集めていきます。
バッジは、川の上だけでなく、岩場の上や雲の上にもあります。「Xbox 360」が得意とする水の表現がたっぷりとあるわけですが、さすがに「Xbox 360」らしい美しい水の描写を堪能することができます。
水の表現という意味では、ウォーターパニックも、負けてはいません。
ウォーターパニックは、アドベンチャーチームの水中観察ラボの前左右下の4面のガラスを、魚たちが突いて穴を開けてしまうので、プレイヤーが、その穴を全身を使って塞いでいきます。
ラボの向こう側の水中の表現や、穴が開いて流れ込んできた水のみずみずしさなど、その美しさを楽しめます。
ワイルドライドは決められたルート内をまっすぐに進むだけで、背景の変化を楽しむことはあまりできませんが、ラリーボール、スペースポップと同様に、物の質感は味わうことができません。
また、KINECTは、プレイヤーが動きながら操作するため、通常のタイトル以上に視認性の良さが重要視されるのですが、本作はその点に関しては問題ありません。
本作は、3人称視点が採用されていますが、デフォルメされたキャラクターには透過処理が施されており、プレイの妨げとなることもありません。
全般に、「Xbox 360」の水準レベルをクリアした、良好なグラフィックだと言えるでしょう。
【SOUND】8
ドルビーデジタルです。本作は、ボイス、サウンド、エフェクトともに良好です。ボイスは、それほど多くはありませんが、「アドベンチャー」の間に展開されるシーンで見られる寸劇は、「Xbox 360」らしい質の高いボイスアクティングになっています。
サウンドとエフェクトは、ミニゲームらしい音がなりますが、不快な音もなく、プレイする気分を盛り上げたり、制限時間が迫っていることを音によっても知らせてくれます。
【CONTROL】8
本作は、KINECT専用タイトルで、プレイ中はコントローラーで操作することはできません。それだけに、「KINECTセンサー」の反応がどうかが問われるところですが、ほんのわずかにキャラクターの動きに遅延があるものの、慣れてしまえば対応できる範囲です。
リバーラフティングとワイルドライドは、プレイヤーがジャンプした際に、画面内のキャラクターの動きが少しだけ遅れるため、プレイヤーはジャンプする際には少し早めに跳ばなければなりません。
しかし、これが分かっていれば、そのようにすればいいだけで、十分に慣れの範囲だと言えます。しかも、唐突にジャンプすべき目標が現れることもないため、跳ぶタイミングを図ることができます。
ただ、ワイルドライドは、下に連続して避けておきたい場合にプレイヤーがしゃがんだままでいると、「KINECTセンサー」がプレイヤーを認識せずポーズがかかってしまうことが何度もありました。
このあたりは、ソフトの問題なのか、「KINECTセンサー」の問題なのかは明言できませんが、対応してほしかったところではあります。
ラリーボールとウォーターパニックは、かなり細かい動きまで「KINECTセンサー」が反応してくれます。
たとえば、ラリーボールで、ボールを少しだけ上下左右いずれかに打ち返したい時など、適度な角度でボールを叩けばほぼ狙ったところにボールが弾んでいってくれます。
ウォーターパニックも、前左右下の4面のガラスの穴を全身を使って塞ぐわけですが、手足の位置はもちろんのこと、膝や肘、額まで認識してくれるので、ストレスなく穴を防ぐことができます。
スペースポップも、プレイヤーの立ち位置や手の動きを「KINECTセンサー」がしっかりと認識するため、快適な操作が行えます。
ただ、メニュー画面や選択画面の操作は一考の余地があるでしょう。本作では、自分が選択したいものに手のひらを当て、その状態でしばらく待っていなければならないのですが、何も持たずに空中でその姿勢を維持するのは疲れます。
「DANCE CENTRAL」のような、カーソルを左に移動させて決定するという操作であれば、より快適になったことでしょう。
【GAMEPLAY】8
本作は、「KINECTセンサー」などに同梱されるタイトルで、KINECTを始めるすべての人がプレイすることができるKINECT専用アクションアドベンチャーゲームです。
「KINECTセンサー」を買う人の多くは、単独のソフトも買うことでしょうが、本作がKINECTのベンチマークともなることから、それ相応の質の高さが要求されます。
そうした意味で本作は、十分に合格点をあげられるソフトに仕上がっています。本作を付属の体験版程度に考えているという人は、その充実ぶりに驚かされるに違いありません。
「KINECTアドベンチャー!」というタイトルと、最も露出されているリバーラフティングをイメージしていると、それ以外のワイルドライド、ラリーボール、スペースポップ、ウォーターパニックの4つのゲームに対しては違和感を覚えるところはあります。
アドベンチャーを実感させるアクティビティが、もっと多ければ良かったという気持ちはあります。
たとえば、ジャングルを駆け抜けたり、遺跡やピラミッドの中から脱出したり、宇宙船に乗って流星群を避けたり、といったアクティビティが入っていれば、それらしくなっていたと思います。
それでも、5種類のアクティビティに外れらしい外れはなく、どれもがそれなりに楽しむことができます。
リバーラフティングは、本作を象徴するゲームであり、「Xbox 360」の水の表現の美しさと、川下りらしいスピード感を体を使って楽しむことができます。また、川を下るだけでなく、空中にジャンプしたり、雲の上に乗って進んだりといった爽快感も味わえます。
ラリーボールは、最も動きが少ないアクティビティであり、なおかつ球技ということで、誰もが楽しめるのではないかと思います。
やることも、一時期、テレビではやったストライクアウトのようなものでありつつ、テレビゲームならではのエッセンスを加えたところがより面白く感じさせます。
スペースポップは、宇宙空間ならではの無重力感を表現したアクティビティで、プレイヤーの体はしっかりと重力を感じているのにもかかわらず、画面の中は無重力空間であるという矛盾が生じるものですが、それを鳥のように羽ばたいたり、羽をすぼめたりすることでうまく同化させています。
こちらも、その手の動作に加えて、前後左右に移動するだけなので、あまり疲れることもありません。
ウォーターパニックは、逆に、アドベンチャーチームの水中観察ラボという設定になっているため、なんとなく体に水圧を感じながらのプレイになります。
それでも、「Xbox 360」ならではの水の表現の美しさと、魚たちがガラスを突いて穴を開けてしまい、その穴を一生懸命になってふさぐというパニック感が楽しめます。
ただ、5種類のアクティビティの中では、意外と前後左右に場所を取るゲームで、特に左右の場所の確保には気を遣うかもしれません。
ワイルドライドは、5種類のアクティビティの中で、最も体力を必要とします。
左右に動いたり、メダルを取りやすいようなポーズをとること自体はそれほど疲れないのですが、ジャンプしたり、しゃがんだりして避ける動作が疲れます。
ジャンプ→しゃがみ→ジャンプ→しゃがみ、といった動作の連続もあり、リトライを繰り返そうものなら、スポーツ選手のトレーニング並みに激しい運動になります。このアクティビティだけは、入れなくても良かったようには思います。
全般としては、十分に楽しめるレベルにあり、かなりの運動にもなります。
ただ、私は、3時間ぐらい、ほぼぶっ通しでプレイすることも珍しくはなかったのですが、それなりに体力に自信があれば、意外とプレイし続けられてしまいます。
もちろん、あまり体力に自信がない人や体がなまっている人でも、1回30分などと区切ってプレイすればいいでしょう。
【LONGEVITY】8
本作は、付属の体験版どころのボリュームではなく、「アドベンチャー」をクリアするつもりでプレイすれば、15時間ぐらいは楽しめるのではないでしょうか。
「フリープレイ」や「タイムチャレンジ」もプレイすれば、20時間、30時間と遊べます。
もちろん、クリアや実績解除を目標にしないで、アクティビティを一通りプレイするだけなら、それほどの時間はかかりませんが、それではもったいないと思います。楽しみながら実績を解除するつもりでプレイしたいところです。
【OVERALL】7
本作は、「KINECTセンサー」などに同梱されるタイトルで、KINECTを始めるすべての人がプレイすることができるKINECT専用アクションアドベンチャーゲームです。
しかしながら、、5種類のアクティビティに外れらしい外れはなく、どれもがそれなりに楽しむことができ、十分に合格点をあげられるソフトに仕上がっています。
遊び方によっては運動量も相当なものになり、運動不足を実感している人にとっても格好のタイトルになります。「KINECTセンサー」などを買う人は、ぜひともじっくりとプレイしてほしいところです。
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