「MARKLIN」(メルクリン)

ドイツの老舗にして、ヨーロッパ最大の鉄道模型メーカーである、メルクリンの鉄道模型です。子供の頃に親戚に買ってもらったもので、詳しい製造年代は分からないのですが、1970年代前半なのではないかと思います。スケールサイズはHOスケール(1/87)で、レールの中央のピンを第3線とする交流3線式を採用しています。
写真は、シンプルなオーバルのセットに、少しずつ買い足して拡張したもので、写真に写っているものがすべてになり、幅160cm×奥行き60cm(踏み切りを除く)ぐらいの大きさになります。ですから、畳1畳に十分に収まります。
基本のセット内容は、ターミナルストレートレール1本、ストレートレール3本、カーブレール8本、蒸気機関車1両、客車2両、トランスフォーマー1台です。ちなみに、セットの型番は、2945です。

買い足したのは、レールでは、ストレートレール3本、1/2ストレートレール1本、1/4ストレートレール2本、3/16ストレートレール1本、1/8ストレートレール1本、1/12ストレートレール1本、Rの大きいカーブレール2本(型番5200)、ポイントレール2本(同5121)、踏み切りレール1本(同7390)。
ストレールレールは、ここまで細かくばら売りしていたのかどうかは、ちょっと分かりません。ポイントレールは、ストレートレール1本分とちょうど同じ長さで、ポイントは手動で切り替えます。踏み切りレールは、蒸気機関車が通った重みで遮断機が下りるようになっています。

牽引される客車2両以外で買い足したのは、客車1両(同4000)とタンクワゴン2両(同4501)です。客車は、ローカルパッセンジャーコーチと名づけられており、セットの客車よりもクラシカルなデザインをしています。タンクワゴンはエッソのロゴが貼られており、製品名もタンクワゴンエッソです。
さて、メルクリンは、交流3線式を採用していると書きましたが、鉄道模型(HOスケール)は直流2線式が多い中で、あえてこのシステムを採用しています。
そのため、車体中央にHOスケールのスロットカーのような電気を拾う板がパンタグラフを逆向きにしたように取り付けてあります。また、前進・後退も手軽に行うことができ、トランスフォーマーをマイナス側(停止以下)に入れることで逆方向に走らせることができます。

蒸気機関車は、すべてダイキャストで作られており、ずっしりと重くて、ドイツ製らしい質実剛健さです。メカニズムも、精巧に作られており、さすがはドイツ、さすがはメルクリンと思わせるものがあります。
客車は、金属製ですが、こちらは中が空洞になっているため、金属性ながら軽く作られています。走りも軽快で、編成を少しぐらい多くしても、蒸気機関車に負担がかかることもありません。前述したように、セットの客車はモダンなスタイルをしていますが、追加で買った客車はクラシカルなデザインです。
メルクリンは、写真を撮ろうと思って久しぶりにレールを組んで走らせたのですが、レールも車両も錆が出ているようなこともなく、少し慣らしをしたらうまく動くようになり、前進・後退の切り替えも健在で、このあたりはとても感心させられます。

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