「JSRF ジェットセットラジオフューチャー」レビュー

【GENRE】
アクション/アドベンチャー

【PUB./DEV.】
セガ/スマイルビット

【RELEASE DATE】
2002/2/22

【OUTLINE】
「ドリームキャスト」で人気の「ジェットセットラジオ」を大幅にパワーアップさせるとともに、よりユーザーフレンドリーにして「Xbox」でリリースしたものです。
インラインスケートをフィーチャーしたストリートアクションで、プレイヤーの前に立ちはだかるさまざまな障害を乗り越えて、トーキョー中を自分たちのグラフィティで埋め尽くすことがゲームの目的です。
前作から更に進化した「マンガディメンション」、前作の6倍の広さの立体的なステージは「Xbox」ならではです。「Xbox」ユーザーからは、かなり高い評価を受けています。

【GAME MODE】
ニューゲーム
1人プレイ専用のメインゲームを最初からプレイします。ストリートは複数の街から成っていて、各街にはそれぞれのクリア条件があります。
海賊ラジオ放送「ジェットセットラジオ」のDJプロフェッサーKや仲間から情報を得ながらプレイを進めていきます。
トーキョーは、以下の各街で構成されています。

ガレージパーク
物語のスタート地点で、ここが各マップへの起点になります。各メンバーから重要な情報を聞ける場合もあります。

ドーゲン坂
なだらかな坂で構成されている街で、最初に向かうところだけにそれほど難しくはありません。

シブヤターミナル
シブヤ駅前のバスターミナルがマップの中心になります。歩道橋とガードレールを駆使するマップです。

チュウオウ街
飲食店街で、開けた広場があります。少し離れると、立体交差や小道もあります。

ロッカク台
廃駅や工場のある立体的なステージです。どんどん上に行かないと話が進まないため、垂直的なグラインドやウォールライドのテクニックが必要になります。

99番街
夜の飲食街で、中央の広場には大きな塔があります。電線を多用するステージです。

トーキョー地下下水施設
大きなパイプで繋がれた地下下水施設です。ハンドプラントなどを中心としたトリックを駆使して進んで行きます。

トーキョー地下下水施設最深部
地下下水施設の最深部になります。パイプラインを伝って進んで行きます。

ヒカゲ通り
名前の通り、高い建物と狭い道で構成された薄暗い街です。工事現場もたくさんあり、ひたすら上っていく工事現場周辺にグラフィティポイントが集中しています。

キボウヶ丘
海上都市で、海上に街や工場や集合住宅がひしめいています。電線や屋根の上を伝って移動します。

高層ビル群&ファラオパーク
ピラミッドや塔を中心に高層ビル群がひしめいています。高層ビルを次々にジャンプしながら進んで行きます。

国道ゼロ号
高層ビル群&ファラオパークと上空キョウリュウ街をつなぐ国道です。ケーサツとのバトルが中心になります。

万博スタジアム予定地
デスボール(レース)の3連戦とケーサツとのバトルがあります。

上空キョウリュウ街
高層ビル群&ファラオパークの更に上空にあるジェットコースターなどの遊園施設です。ジェットコースターを乗り降りしてグラフィティします。

要塞居住区
低層、中層、高層と複層構造の複雑な居住区です。ここまでで、グラフィティソウルを15個以上集めていないと話が進みません。

トーキョー線区
高層ビル群の線路から上空キョウリュウ街と逆方面に進んで入りますが、ストーリー進行中のイベントでしか入れません。

ロードゲーム
セーブデータからプレイできます。ゲームデータは、3つまで作成できます。

タイセン
最大4人までの多人数対戦ができます。1人でコンピューターを相手に練習することもできます。タイセンモードのミッションは以下の5つです。

ダッシュ
ステージ内に設定されているゴールに先にたどり着いた方が勝者になります。

デスボウル 1個のボールを奪い合い、コースを走るゲームです。ボールを獲得した地点から相手に取られたり落としたりすることなくコースを1周した方が勝者となります。

フラッグ
次々に現れる5本の旗を取り合い、多く取った方が勝者となります。

バトルグラフィティ
制限時間内にステージ内のグラフィティポイントでより多くのグラフィティを描いた方が勝者になります。相手の描いたグラフィティの上から描くことも可能です。

テイルトゥノーズ
相手の背中にグラフィティを描きます。Gスタミナが0になると負けで、最後まで生き残ったプレイヤーが勝者となります。

【GRAPHICS】9
「マンガディメンション」によるトーキョーのさまざまなストリートの立体的なグラフィックは、リアルなグラフィックとはまた違った美しさがあります。それぞれのキャラクターも個性的で、モーションやエフェクトなども楽しめます。ただ、マップが広大で立体的すぎて、面倒なところもあるのは確かです。

【SOUND】8
ドルビーデジタルです。本作の場合には、サウンドもゲームの重要な構成要素となっています。個人的にはゲームのBGMの音量はかなり絞る方なのですが、選曲的にはゲームのイメージに合ったものだと思います。また、声優の演技も適切なものです。

【CONTROL】8
「ドリームキャスト」版より易しくなっているとはいえ、決して簡単なゲームとは言えません。
難易度の高いグラインドアクションを的確に決めるのは楽ではありませんし、ゲーム中盤以降のグラフィティをすべて塗りつぶすのはかなりの根気が要ります。
特に、トーキョー地下下水施設最深部の高さ100mの塔を塗りつぶすのは相当てこずらされました。また、壁などを背後にした時にキャラクターが見えなくなることがあるのはいただけません。

【GAMEPLAY】9
「ジェットセットラジオ」自体が、画期的なアクションゲームだったと言えるでしょう。
「マンガディメンション」によるグラフィックの中、インラインスケートを履いてトーキョー中のグラフィティを塗りつぶすことが目的というゲームは、デキの良さも手伝って新鮮なものでした。
それを更にパワーアップさせた「Xbox」版も、意外性こそないものの十分にフレッシュです。

【LONGEVITY】9
「ドリームキャスト」版「ジェットセットラジオ」を経験しているかどうかでプレイ時間は違ってくるかと思いますが、「Xbox」版がこのシリーズの初プレイなら、グラフィティを塗りつぶすにはかなりの時間が必要とされるはずです。
難しさのあまり投げてしまうこともあるかもしれませんが、根気良くやり続ければそれ相応の時間楽しめます。

【OVERALL】8
ゲーム全体の雰囲気がプレイヤーを選ぶところはあるかと思いますが、グラインドアクションを決めた時やグラフィティを塗った時の爽快感はやみつきになるものがあります。
「Xbox」ローンチでこれだけ質の高いタイトルが出ているのですから、「Xbox」ユーザーならぜひともプレイしてほしいところです。
難しさのあまり途中で投げてしまうようなことがあったとしても、中盤までプレイしただけでも十分な楽しみは得られます。

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