2007年8月24日は、8月26日に決勝が行われるフォーミュラ・ニッポン「2007年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦」の練習走行を見るために、富士スピードウェイに行ってきました。
このところ猛暑続きだったものの、富士スピードウェイは曇り空で、時折、晴れ間が顔をのぞかせたり、昼休みには小雨もぱらつくほどで、夏の富士としては比較的過ごしやすい気候となりました。
そんな中で行われた練習走行では、PIAA NAKAJIMAの2台、小暮卓史とロイック・デュバルが絶好調。小暮の速さは相変わらずで、一発の速さは世界でもトップクラスと噂されるだけに、1ヵ月半後のF1へのスポット参戦でもあれば楽しみなところです。
また、立川祐路も2番手タイムをマークと、GT最速男に止まらず、フォーミュラ・ニッポンでもようやく復調してきたようです。こちらも、順調にキャリアアップしていれば、今頃はトヨタのF1ドライバーになっていたはずで、決勝でもいい走りを期待したいところです。
4番手タイムをマークした松田次生の安定感と充実ぶりは貫禄すらうかがわせるほどですし、5番手のアンドレ・ロッテラー、7番手のブノワ・トレルイエもしかりです。
また、柳田真孝が6番手に食い込んだのには驚かされる一方で、高木虎之介が20番手に沈んだのが残念なところです。決勝での巻き返しはあるのでしょうか?
1 32 小暮 卓史(PIAA NAKAJIMA)1.27.520
2 11 立川 祐路(TEAM CERUMO)1.27.628
3 31 L.デュバル(PIAA NAKAJIMA)1.27.641
4 2 松田 次生(mobilecast IMPUL)1.27.654
5 36 A.ロッテラー(DHG TOM’S)1.27.719
6 3 柳田 真孝(CARCHS KONDO)1.27.862
7 1 B.トレルイエ(mobilecast IMPUL)1.27.879
8 55 井出 有治(ARTA)1.27.892
9 40 B.ビルドハイム(DoCoMo DANDELION)1.28.002
10 7 片岡 龍也(Team LeMans)1.28.054
さて、富士スピードウェイは、F1開催まで1ヵ月半となりましたが、施設も着々とF1仕様になってきています。特に目に付いたのが、そこかしこにそびえ立つ仮設スタンドです。
15ヵ所はあろうかというぐらいどこにでもあり、私がリニューアルオープン当初から再三指摘してきた観客席不足も仮設スタンドという形で解消されています。
ただ、この日は、仮設スタンドには一切立ち入ることができず、単に邪魔なだけな存在でしたし、今後もF1を開催するのであれば、しっかりとした常設スタンドを設置してほしいものです。
ところで、富士スピードウェイは、かつては魔の30度バンクがあり、1.6kmのストレートからノーブレーキで30度バンクに飛び込んでいくという豪快な走りが見られたものです。
そんな30度バンクも、レーシングカーの性能向上に伴う安全性の観点から、早々と廃止されています。そして、リニューアル時には、30度バンクの大半を取り壊し、現在では一部がその姿を留めるにすぎません。
しかし、「30度バンクメモリアルパーク」として、生でその雄姿を見ることができます。F1をきっかけに初めて富士スピードウェイを訪れるという人は、ぜひ、1コーナー先にある「30度バンクメモリアルパーク」に足を運んでみてください。しばし感慨にふければ、当時のレースの様子が脳裏に浮かんでくるかもしれません。
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