「開国博Y150」

横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」に、2009年8月26日に行ってきました。アメリカンホームダイレクトの「クラブオフ」で、普通入場券2400円を1000円で買うことができたため、それならと行くことにしたものです。
私が行ったのは、ベイサイドエリアで、有料会場を中心に回ってきました。当日は、昼下がりまでは好天だったものの、夕方からは何度も豪雨が降るというあいにくの天気で、横浜ワールドポーターズに避難しながらの観覧となりました。
まずは、以下に、スケジュールを記してみます。クルマを平日最大1000円の横浜ワールドポーターズに駐車したことや有料会場が横浜ワールドポーターズに隣接していることもあり、ここが起点となりました。

10:00~11:00 「NISSAN Y150 ドリームフロント&スーパーハイビジョンシアター」
11:15~11:45 赤レンガ会場の「公式記念品ショップ」でショッピングと時間調整
12:00~12:20 Y150トゥモローパークの「未来シアター」で「BATON(バトン)」の「第2章 アポロとミカル」
12:35~12:55 Y150トゥモローパークの「未来シアター」で「BATON(バトン)」の「第3章 サイファ」
13:00~13:15 Y150トゥモローパークの「トゥモローパークステージ」で「たねまるショー」
13:30~14:50 横浜ワールドポーターズで昼食休憩
15:00~15:20 Y150はじまりの森の「巨大スペクタクルアート ENEOS『La Machine(ラ・マシン)』」昼の部
15:30~16:00 Y150はじまりの森の「横浜ものがたり」
16:05~16:10 Y150はじまりの森の「黒船トリックアート」
16:15~16:30 Y150はじまりの森の「ENEOS 未来のエネルギー館」
16:45~18:45 横浜ワールドポーターズで雨宿り兼休憩
19:00~19:15 Y150はじまりの森の「巨大スペクタクルアート ENEOS『La Machine(ラ・マシン)』」夜の部
19:25~19:30 Y150トゥモローパークの「アースバルーン『HOME(ホーム)』」

当日は、平日ということもあって適度に空いていました。そのため、パビリオンなどの入場待ちはほとんどなく、スイスイと入ることができました。
結果的に、かなり緩やかなスケジュールとなりましたが、これから駆け込み入場などがあると、適度なスケジュールになるかもしれません。

「開国博Y150」の各パビリオン・アトラクションについての簡単なコメントです。
ちなみに、私は博覧会大好き人間で、大阪万博(1970)に始まり、ポートピア’81(1981)、つくば博(1985)、さいたま博(1988)、世界リゾート博(1994)などにも行っていますが、横浜博(1989)には行っておらず、博覧会自体は久しぶりになります。

NISSAN Y150 ドリームフロント&スーパーハイビジョンシアター
4つのエリアに大別されますが、空いていたため「エントランス展示」は素通り。ただ、待ち時間の時間つぶしといった内容です。
次がスーパーハイビジョンシアターで、すべて立ち見になります。会場まで歩いたり、混んでいたら待たされたりするだけに、ここはベンチでも置いてほしかったところです。
映像は、540インチのスーパーハイビジョンこそ壮観ですが、内容は今ひとつ。2本立ての1本目は「GIFT」(躍動HAWAII)でオアフでパラグライダーしたり、アメリカンフットボールの試合が流れるだけ。ほとんど、テレビの商品イメージ映像といった感じです。
2本目の「GIFT」(未来へのおくりもの)は、日本の風景と遊ぶ子供たちの映像。こちらも、イメージ映像的ですが、スーパーハイビジョンならではの美しさも堪能でき、まずまずでしょう。
「PIVO LAB.(ピボ・ラボ)」は、円形のステージの周囲に置かれたダンボールで作った椅子に座って(ようやく座れる!)頭上のモニターの映像を見ます。
中央のステージには、電気自動車「PIVO2(ピボツー)」が展示してあり、電気自動車にまつわるお話を見ます。
また、電気自動車の「たま」(1947)、「Hyper Mini(ハイパーミニ)」(1999)、「NUVE(ニューヴ)」(2008)も展示されており、見たり写真を撮ったりすることができます。
最後のエリアが「ことばパーク」で、前のエリアの出口でもらえる「葉」に思いやりの言葉を書いて地球型バルーンの中に飛ばします。
全体としては、少しあっさりした感じもあり、自動車会社だけにライド型展示でもあればもっと良かったと思います。

未来シアター「BATON」(ファンケル、日本ビクター)
全3章で構成され、会期ごとに1章ずつ見ることができます。つまり、全3章を見るためには3回訪れる必要があるわけですが、それではあまりにもひどいと考えたのか、第2章と第3章を交互に上映していました。
私は、第1章は見ておらず、第2章と第3章だけを見ました。各20分の上映で、近未来の惑星アベルを舞台に始まる物語です。
過去から現代、そして、未来へと大切な「絆」を繋ぎ残していく新感覚SFファンタジーだそうです。プロデュース・脚本が岩井俊二、監督が北村龍平、声の出演が市原隼人と上戸綾などになります。
見た印象ですが、画面があまりきれいでないのと、映像で伝えたいことが今ひとつ分かりづらかったです。
もちろん、第1章を見ていないということもありますが、エンディングも放り出したようなところがあり、開国博で上映するのにふさわしい作品だったかどうかは疑問が残ります。
未来シアターなのだから、(エコが進んだ)近未来をテーマにした作品でも良かったのではないでしょうか。

巨大スペクタクルアート ENEOS「La Machine(ラ・マシン)」
高さ12mの巨大アートマシンのクモが繰り広げる驚きのスペクタクルです。開国博のメインイベントがこれで、“ラ・マシンを見るために開国博に行く”といっても過言ではないほどです。
夏休み中は、11時、13時、15時、17時、19時とパフォーマンスがあり、1回あたり20分とけっこう長く動きます。
クモは、会場中央から入口までを蛇行して時折水を吐き出しながら移動します。ざっと8人ほどがパイロットとなって8本の脚などを動かすのですが、この動きが壮観です。けっこう近くまで来ますし、水も吹きかけられます。
私は、15時と19時の2回にわたって見たわけですが、昼は姿をはっきりと見ることができ、夜は光る部分がよく分かり、どちらもなかなか良かったです。
ちなみに、ラ・マシンは高さ12mと高いため、会場の外や横浜ワールドポーターズの2階テラス、歩道橋などからも姿を見ることができますが、会場内から間近で見る迫力はすさまじく、ぜひとも会場内で見たいものです。

横浜ものがたり(日本発条)
横浜開港当時の様子をジオラマなどの展示で見ることができます。人形は、ほとんどが板に描いたものになります。
メインが映画「横浜開港物語」でコロッケが主役を演じます。比較的、ひっそりと上映されていますし、映画としては地味なのですが、内容的にはこちらを未来シアターで上映した方が良かったぐらいです。
もちろん、3部作の過去編としてですが、その場合には現在編と未来編も必要になりますね。また、劇団員が衣装を身にまといひとり語りをしているのですが、入場者が少なかったこともあり、まさにひとり芝居で少し気の毒な感じでした。
展示は、すべてシンプルながら、博覧会のテーマ館的な趣はありました。願わくば、すべて屋内で空調完備にしてほしかったところです。

黒船トリックアート
トリックアート界の世界的アーティストであるカート・ウェスナーによる「黒船(サスケハナ号)」です。
作品がより一層立体的に見える特殊レンズとメガネが設置されているのですが、みなさん、それほどのことはないといった感じだったようです。
実際、あまり感激もなく、アトラクションとして取り上げるほどのものでもないでしょう。

ENEOS 未来のエネルギー館
プレハブ校舎の大きめの教室ほどのスペースで、新しいエネルギーについて学んだり遊んだりできる体験型パビリオンです。
パビリオン中央の巨大な横浜の空撮地図がメインで、あとはおまけといったところ。人型のパネルにイチローが映し出され、エネルギーについてしゃべるといった展示もありました。
ENEOSは、ラ・マシンにも関わっていることを考えると、パビリオンがこれでも頑張っていると言えるでしょう。

アースバルーン「HOME(ホーム)」(横浜銀行)
直径約20mの巨大バルーンに、光と音と映像のダイナミックな地球環境物語「HOME(ホーム)」が上映されます。監修は、宇宙飛行士の向井千秋。上映時間は約5分で、夜だけの上映になります。
私は、これを見るために、夕方に横浜ワールドポーターズで時間つぶしをしたのですが、それだけの甲斐がありました。
映像はテーマ性があって面白く、夜空に浮かび上がるバルーンに映し出される映像も神秘的でもあり、美しくもあります。純粋に楽しいという意味では、ラ・マシンの次と言えます。

総評
出展者が思い通りに集まらなかったのでしょうが、正直、2400円のベイサイド普通入場料はかなり割高に感じます。
私のように1000円で入場できるなら、まずまずだと思いますし、空いているなら夜間入場料の1200円を払っても、すべて見て回れるのではないかと思います。
オフィシャルサイトも、開幕当初は放置状態で、途中からあわてて更新しだしたという感じです。
1000円高速の時代ですし、入場料も、最初から1000円に値下げしておけば、もっと入場者が増えたことでしょう。繰り返しますが、1000円程度なら元は取れます。

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