AliExpressで送料をくすねようとするセラーから返金させた話

私は、海外通販はもう何百回もやっていて、eBayだけでも100回を超えていますし、日本人は珍しいというショップからも購入しています。
それでも、それなりに用心してショップを選んでいることもあり、重大なトラブルはほとんどありません。買ったアイテムが届かなかったのはeBayで2回だけで、それもeBayの優秀なユーザープロテクションシステムにより全額返金させています。
日本で人気のAliExpressは、私が使いだしたのは2019年10月からで、利用歴はそれほど多くはありません。そして、2020年2月19日に注文した「Universal LED Faucet Nozzle 360 Rotary Kitchen Faucet Shower Head Economizer Filter Water Stream Faucet Pull Out Bathroom」で問題は起きました。
水道の蛇口に取り付けて、360度回転させたり、LEDが光ったりするもので、わずか$3.78で買える安価な商品です。既によそで買っていた類似の商品が思いのほか良かったので、別の蛇口に取り付けるために注文しました。

発送方法が9種類も選べるのですが、商品が安いから買っているのであり、急ぐこともないため、例によって安い発送方法を選ぶことにしました。
Cainiao Super Economy GlobalはFree Shippingなのですが到着予定が30-50 daysはさすがに長すぎるし、China Post Ordinary Small Packet PlusならUS $0.74と安く到着予定は15-29 daysでChina Post自体はよく利用しているため、この方法で注文することにしました。
幸い、2日後の2月21日には発送され、同月23日には中国を離れました。ここで、おかしいことに気づきました。China Postなら自宅に配達されるまで追跡できるのですが、23日以降の情報が見られないのです。
それもそのはず、トラッキングナンバーはおなじみのChina Postのものではなく、S以降は数字だけの長い番号で、配送業者もChina PostではなくCainiao Super Economy Globalになっています。
最初にトラックオーダーした段階で違和感はあったのですが、まさか発送方法が勝手に変えられているとは思いもしないし、トラッキングナンバーと配送業者を見てはいてもそれで注文したっけなぐらいにしか思っていませんでした。

オーダーディテールを見ても、「China Post Ordinary Small Packet Plus」としっかりと書かれていてシッピングコストUS $0.74が計上され、トータルUS $4.52になっています。それなのに、トラックオーダーでは配送業者が「Cainiao Super Economy Global」になっています。
そこで、2月29日16時57分にセラーに「発送方法にChina Post Ordinary Small Packet Plusを選んだんだけど、Cainiao Super Economy Globalになってるよ」というメッセージを送りました。
すると、「心配しなくていいよ。どちらを選んでも到着期間は変わらないから。もし商品が到着予定期間内に届かなかったら、解決方法を提案するよ」という返信が着ました。
言いたいことを理解していないようなので、「Cainiao Super Economy Globalは遅いと言われているからUS $0.74払ってChina Post Ordinary Small Packet Plusを選んだのだから、まずはその差額分を返金してほしい」と返信しました。
少し焦ったのか、「注文ありがとう。もう発送されているから心配しなくていいです。到着に39-60日かかるから、その間に着かなかったら連絡してください」と、口調が少し丁寧になるものの返金には触れようとしません。
そのため、もっとはっきりと分かるように、「私は、China Post Ordinary Small Packet Plusの送料としてUS $0.74払いました。私にUS $0.74返金してください」と返信しました。
すると、「ごめんなさいね?」とだけ短文を寄越して開き直ってきました。これ以上は、やり取りをする気はないようです。

これで確信犯だということが分かったため、アイテムが到着した3月3日にOpen Disputeすることにしました。ちなみに、2月21日に発送され、3月3日に着いたので、到着まで11日間ということで十分に早く着きました。トラッキングしていなければ、発送業者が勝手に変わっていたことには気がつかなかったかもしれません。
さて、Open Disputeは、返金、一部返金、返品が選べるのですが、アイテムが無事についており、送料をくすねようとされただけなので、送料分のUS $0.74だけの返金を求めました。
金額的には労力をかけるものばかばかしいのですが、それがセラーの狙うところであり、くすねようとされているのを分かっていて泣き寝入りするのも不愉快なので、Open Disputeしました。
eBayで全額返金させた2回も金額的には少額で、のらりくらりとしたメッセージのやり取りを繰り返し、少額だからまあいいかとあきらめさせるのがこういったセラーの常套手段なのです。
さて、Open Disputeする場合は、理由を選び金額と詳細なコメントを書き、証拠写真も添えます。残念ながら、送料だけを返金はなかったので、適当な理由を選択肢から選び、詳細なコメントを書き、セラーとのメッセージのやり取りのスクリーンショットを添付しました。
セラーから5日間以内に応答がないと、Disputeは自動的に終了し、要求した額が全額返金されます。今回のケースでは、セラーに弁明の余地はなく、5日以内に応答もなかったため、無事に送料は返金となりました。
送料をくすねようとするセラーは、私の何百回にも及ぶ海外通販経験でも初めてですが、AilExpressのように発送方法が何通りも選べる場合には注意が必要になりそうです。
もしくは、Cainiao Super Economy Globalが遅いというのは過去の話なので、おとなしく無料のCainiao Super Economy Globalを選んでおくという手も一考の余地はありそうです。

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