ちょっとヒンヤリが心地いい「フィットハニカムジェルクッション」レビュー

ジェルクッションは、出回り始めた頃から興味はあったのですが、安くても1500円以上はするとあって、お試しで買ってみるには少し高く、なかなか買うまでには至りませんでした。
クッションは、家の中にそれこそ転がっているし、100円ショップなどでクッションカバーを買って少し傷んできたタオルやマルチカバーなどを詰めた、なんちゃってクッションも何個かあります。
新たにクッションがほしければ、ホームセンターなどで数百円で買えるし、なんちゃってクッションならタダ同然で作れるわけで、そんな中で興味があるというだけで1500円以上も出して買えないというわけです。
ところが、2021年のお正月、スーパーの初売りに出かけたところ、「フィットハニカムジェルクッション」が1000円を切る価格で山積みで売られていました。税込だと1000円を超えるものの、それでも約1000円で買えるジェルクッションはなかなかありません。
そんな価格でも、しっかりとした箱に入れられているし、専用のカバーも同梱されているし、メーカーもハンディファンなどで見たことのある名前で、安いなりの粗悪品ということもなさそうです。そんなわけで、買って帰ることにしました。

家に帰って開封してみると、カバーも丈夫そうだし、ジェルクッションもしっかりと厚みがあって重さもそれなりにあり、ぱっと見で安かろう悪かろうではないことが分かります。
製品は、二重の立体ハニカム構造のTPEジェルクッションにより、変形しにくく座った際のお尻への圧力を均等に分散できるそうで、すべてのハニカムは空洞になっているため通気性も抜群になっているようです。
ちなみに、TPEとは、ThermoPlastic Elastomersの略で、日本語で言うと「熱可塑性エラストマー」となります。ゴムとプラスチックの中間の性質を持っており、暑さにも寒さにも強い素材です。
さて、サイズは縦横が42cm×36cmで厚さは3.5cm、重量は約1kgもあり、この厚さと重さがハニカム構造と相まって、変形しにくく座った際のお尻への圧力を均等に分散し、なおかつ通気性の良さを確保することにもつながっているのでしょう。
また、ポリエステル製のファスナー付きの黒いカバーは、ポリエステル製ということから分かるように、通気性と発汗性が良く、カバーをかけた状態でも、ジェルクッションの通気性の良さがある程度は確保されます。
さらに、このポリエステル製の黒いカバーは、底面に滑り止めのためのボツボツが多数つけられており、座った際にジェルクッションがずれにくくなっています。

実際に座ってみると、座った瞬間だけジェルクッション特有のグニッとよじれる感触はあるものの、それも最初だけで、すぐに普通のクッションとの違いをほとんど感じない着座感が得られます。
ただ、普通のクッションならお尻の形に合わせて凹むためお尻との密着感があるももの、ジェルクッションだと普通のクッションほどは凹み切らないため、お尻がわずかに浮いたような感覚は残ります。
お尻をずらした際にも、普通のクッションなら座っているところに引っ張られて凹んでいるため一体感がありますが、ジェルクッションの場合には新たにグニッとよじれる新鮮な感覚が得られます。
また、ジェルクッションのTPE樹脂とカバーのポリエステルの相乗効果か、触感が少しヒンヤリとしており、夏場はお尻の形に合わせて凹む普通のクッションよりも爽快感が得られます。
しかも、ジェルクッションがハニカム構造で空洞になっているため通気性が良く、カバーのポリエステルも通気性が良いため、その爽快感が長く続きます。
その分、冬場はそのままの状態で使用するとお尻が温まりにくいかもしれませんが、その際には起毛素材のカバーをかければいいだけなので、1年を通じて使うことも可能です。
2000円以上するようなジェルクッションだと、買ってみたものの自分には合わなかったという人もいるかもしれません。しかし、1500円ぐらいまでで安かろう悪かろうには見えないものなら、お試しで買ってみる価値は十分にあると思います。

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