ファンサイトプログラムのリニューアルによるファンサイトオーナーの集いが、2007年12月1日、マイクロソフトで行われたのですが、その際に「ロストオデッセイ」をフリープレイすることができたので、そのプレビューを行いたいと思います。
「ロストオデッセイ」は、製作総指揮の坂口博信を中心に、キャラクターデザインに井上雄彦、シナリオに重松清、音楽に植松伸夫、を配した新世代RPGで、開発は、ミストウォーカー、フィールプラス、マイクロソフトゲームスタジオが担当しています。
主人公は1000年を生き続ける死ねない宿命を背負った男カイムで、その心は欲望や裏切りに満ちた行為に枯れ果てています。
魔導産業革命と魔の力を得た人間の欲望が渦巻く激動する世界で、ドラマチックなストーリーと圧倒的なスケール感のRPGを堪能することができます。
本作は、ディスク4枚組の大ボリュームで、グラフィックは言うまでもなく美しいのですが、サウンドはフルボイスではなく、イベントシーンや戦闘前などにセリフが入ります。
音声は、日本語と英語から選択が可能で、ゲームが始まると、オープニングムービーから、そのまま最初の戦闘に突入します。
戦闘は、コマンド入力制で、たたかう、スキル、魔法、アイテム、防御、の5つのコマンドがあります。
カイムは、死ぬことがないため、戦闘でHPがなくなっても、その場ですぐに復活することができます。
戦闘が終わると、戦闘結果が表示され、獲得SP、入手GOLD、アイテム、を見ることができます。
操作体系は、以下のようになっています。
左スティックが移動、右スティックが視点操作、Aボタンが決定/会話/アクション、Bボタンがキャンセル、Xボタンが押したままでダッシュ移動、Yボタンがメニュー画面の表示、方向パッドがメニューなどの選択、左トリガーが戦闘時のエイムリングシステム。
画面右上にはナビゲーション(マップ)が表示され、サイズを3段階に切り替えることができます。ナビゲーション内の青いバーが次のエリアとの境界線になります。
移動時には、体当たりできるものがあり、さまざまなアイテムを入手することができます。
アイテムはまた、拾ったり、宝箱や破れたポスターから取ったり、することもできます。ネームプレート1、名前入り指輪、などといったアイテムを拾えることもあるため、つぶさに調べながら移動するべきでしょう。ただ、「ブルードラゴン」ほど面倒なことはありません。
セーブはセーブポイントで行うことができ、セーブデータは20個まで作ることができます。「ブルードラゴン」の30個よりは少ないのですが、これだけあれば困ることはないかと思います。
メニュー画面では、ステータス、アイテム、ヒーリング、装備、スキル、魔法情報、バトル編成、の各コマンドがあります。
ステータスでは、レベル(NEXT)、HP、MP、攻撃力、防御力、腕力、体力、素早さ、命中、魔攻力、魔防力、詠唱速、回避、WEAPON、ENCHANCE、ACCESSORY、ITEM SKILL、LINK SKILL、が見られます。
アイテムは、道具、武器、リング、アクセサリー、貴重品、があります。
スキルは、セットでスキルのセットや解除を行い、スキルリンクは、通常者からスキルの習得を行うように設定します。
魔法情報は、白魔法、黒魔法、呪術が、LV1からLV8まであります。
バトル編成は、FORWARD、BACKが各5人ずつまで編成できます。
ゲーム序盤で拾えるリングにより、戦闘時にエイムリングを発動させることができます。これを「エイムリングシステム」と呼びます。
キャラクターにリングを装備させておけば、武器による攻撃を行った際に、エイムリングシステムが自動的に発動します。これにより、武器による通常攻撃にさまざまな追加効果を加えることができます。
エイムリングシステムが発動すると、攻撃アクション中、画面にタイムカウントと円形のエイムリングが表示されます。
タイムカウント中に右トリガーを引き、アウターリング(外円)がエイムリングに重なる瞬間を狙い右トリガーを放します。うまくタイミングが合えば、追加効果が発生します。Perfectなら、その効果は絶大ですが、通常はGoodになることが多いかと思います。
トリガー操作のタイミングが合わなかった場合や、何もせずにタイムカウントが終了した場合など、Badの結果が出ると追加効果は発生しません。追加効果は、装備したリングにより変化します。
エイムリングシステムに必要なリングは、「リング合成」によって作り出すことができます。ただし、リング合成には合成素材が必要です。合成素材にはさまざまな種類が存在し、バトルや宝箱、ショップなどで手に入ります。
また、リングそのものも合成素材として利用できます。必要な合成素材がそろっていれば、そのまま合成してリングを作ることができます。
合成素材を入手した時は、リング合成画面を確認してみるといいでしょう。新しいリングレシピが追加されている場合があるからです。Xボタンを押すと、リングレシピのフィルタリングも行えます。レシピが増えてきたら、検索に利用することができます。
ゲームは、ウォール高原からウーラ軍の装甲車に乗って魔導共和国へと向かいますが、タルサンの宿屋に入ると、初めてカイムの夢を見ることができます。
この「千年の夢」は、ふと見た情景、耳にした人々の会話がきっかけとなって、今はまだ、はっきりと思い出せない記憶が断片的にカイムの夢に現れるものです。
「千年の夢」は、宿屋やベッドで休むことで、何度でも見ることができます。また、タイトル画面でも見ることが可能です。「千年の夢」の再生中、スタートボタンでポーズをかけてからバックボタンを押せば、再生とスキップが行えます。
「千年の夢」は、ミニストーリーで、ボイスはなく、文字を読むだけですが、背景が美しく、文字の現れ方に特徴があるため、視覚的に楽しむことができます。ただ、少し冗長に感じるところもあり、Aボタンで早送りしたくなってくるかもしれません。
ちなみに、魔導共和国では、宿屋に戻らないとストーリーが進まないため、注意が必要です。
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