「東京ゲームショウ2004」1

2004年9月24日に千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2004」のビジネスデイに行ってきました。
マイクロソフトのブースでは、マイクロソフトの「Xbox」11タイトル、サードパーティの「Xbox」26タイトル、合計37タイトルほぼすべてがプレイアブル出展されるという嬉しい状況でした。
また、ステージイベントでは、「Xbox」の今後の展望が語られ、お買い得感抜群の「Xboxプラチナパック3」や「Xboxビデオチャット」の紹介なども行われています。

さて、私の注目は、やはり、「FORZA MOTORSPORT」です。「FORZA MOTORSPORT」は、「Xbox」の処理能力を最大限に活用し、エンジンやサスペンションはもちろんのこと、タイヤ性能やエアロダイナミクスの影響まで詳細な挙動計算を実現したレーシングシミュレーターです。
スポーツコンパクトカーからスーパーカー、全日本GT選手権参戦車両、ル・マン・プロトタイプカーまで、さまざまなクルマを手に入れたり、お気に入りのクルマに各種のチューニングを施し、ノーマルの市販車を高性能なレーシングマシンへと仕上げたりすることができます。
更に、サーキットでチューンして鍛え上げたクルマで、Xbox LIVEによってオンラインで他のプレイヤーと競い合うことも可能です。
私が本作にふれるのは、6月17日の「Microsoft Game Studios タイトル発表会」以来、約3カ月ぶりになります。
今回、試遊台では、筑波サーキットを走ることができました。使えるクルマは、フェアレディZなどの日本車、コルベットなどのハイパワーカー、トヨタTS020などのル・マン・プロトタイプカーです。
グラフィックは、3カ月前に比べると、はっきりと向上していることがうかがえます。前回は絵ぽかったのですが、今回はかなりリアルに描写されています。「Xbox」の水準レベルには達していると言えるでしょう。

肝心のクルマの挙動なのですが、こちらも前回よりは扱いやすくなっています。それでも、アシストのあるなしでかなりの違いが生じます。
アシストには、スタビリティコントロール、トラクションコントロール、アンチロックブレーキがあるのですが、これらのオン/オフにより、挙動の素直さに違いがあるのです。
すべてをオフにすると、ブレーキングでクルマの姿勢が崩れますし、コーナーの立ち上がりで早めにパワーをかけると簡単にオーバーステアになってしまいます。ところが、すべてをオンにすると、これらの症状が起こりにくくなります。
それでも、パーシャルスロットルや慎重なステアリングワークは不可欠で、これらを行わずしてきれいにコーナーをクリアすることはできません。
私の筑波サーキットのラップタイムは、トヨタTS020でそれぞれの状態で5周したところ、すべてオフが57秒台、すべてオンが49秒台でした。
もっとも、マイクロソフトの人に聞いたところでは、「慣れてくればすべてオフのほうが速く走れるかもしれません」とのことです。ただ、今のすべてオフの挙動は、全体に神経質すぎるため、もう少しマイルドにするべきでしょう。
AIはかなり乱暴と言え、コーナーの進入などで遠慮なくぶつけてきます。こちらも、改善の余地があります。
また、レース中にはラップタイムの下に「PENALTY: 00秒00」などと表示されるのですが、これはコースからはみ出すなどした際に加算されていきます。
ペナルティは、レースで得られるポイントに影響してくるそうです。ポイントというのは、クルマをチューンしたりする際に必要となるものです。
本作の発売は、2005年初頭が予定されています。後3ヵ月少しですが、クルマの挙動をもう少しマイルドにすることと、AIの走りを良くすることが必要でしょう。
現状のままでは、レースゲーム史上最高傑作の「ToCA RACE DRIVER 2」にはまだ及びませんし、難易度という点では明らかに「ToCA RACE DRIVER 2」よりも高くなっています。オンラインで楽しむためには、「ToCA RACE DRIVER 2」以上に修練が必要かと思われます。

「Digi Dance XTANGO」の紹介です。本作は、今回、「東京ゲームショウ2004」に出展された「Xbox」タイトル中でも、最大の隠し玉とも言えるタイトルです。せっかく出展者からのコメントも取っていることですし、いち早くご紹介することにしました。
さて、「Digi Dance XTANGO」は、韓国のBinary Craftが製作するダンスゲームです。Binary Craftは、2002年に産声を上げたまだ若いゲームメーカーで、”Romantic Couple Dance Game”を開発するためにスタートしています。
「Digi Dance XTANGO」は、ありがちな既存のリズムマッチングゲームとは異なり、オリジナリティのある新しいタイプのゲームです。本作は、新しいコンセプトに基いたスポーツダンスゲームで、ハンサムな男性キャラクターと美しい女性キャラクターがダンスホールやアウトドアでダンスを繰り広げます。
1人または2人のプレイヤーが協力して、コンピューターのカップルと対戦します。1Pは、カップルダンスのリーダーとなり、ダンスモーションの”ステップコマンド”を入力します。
2Pは、その後に同じ”ステップコマンド”を入力します。ダンスの振り付けと型のオリジナリティが高いほど多くのポイントが得られ、ステージクリアとなるわけです。
ゲームのステージは、韓国、日本、中国、オーストラリア、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、フランス、エジプトなどがあり、任意の国からスタートすることができます。

そして、ストリートショウオフステージとスタジオトーナメントステージをコンプリートすると、次の国に行くことができ、プレイヤーが行くことのできる国に追加されます。プレイヤーが要求されたメダルを獲得したりハイポイントを獲得したりすると、隠し国が出現します。また、プレイヤーは、レアなコスチュームを買うこともできます。
キャラクターは、男女それぞれ3人がデフォルトで用意されており、現在は8人までが公開されています。現在までに判明している女性キャラクターの名前は、ケリー、アンジェラ、ジュミ、リェン、リナの5人です。コスチュームは、それぞれのお国柄を反映したものが用意されているようです。
その判明しているキャラクターのうち、ケリー、アンジェラ、ジュミ、リェンの4人をご紹介しましょう。写真左上から、写真右下にかけての4人がそれです。
紹介すると言っても、この4人の詳しいプロフィールなどは一切記されておらず、名前と容姿、服装から、西洋人、日本人、東洋人などと想像するしかありません。
ただ、ゲームのステージとなる国が9ヵ国あることから、それぞれの国の国籍を持つキャラクターになるのではないかという想像はつきます。
いずれ劣らぬ魅力的なキャラクターがそろっていますし、コスチュームも数多く用意されています。これらの要素が、ゲームの売りとなることは間違いなさそうです。
「東京ゲームショウ2004」で、本作を少しだけプレイさせてもらうことができました。

本作の操作は、左スティックと方向パッドが移動、Aボタンがスピン、Bボタンがキック、Xボタンがターン、Yボタンがクイック、右スティックがシャッフル・ローズ・バリエーション、左トリガーがアクロバティック・バリエーション、右トリガーがロマンティック・バリエーションとなっていますが、最後の3つはよく分かりませんでした。
ゲームは、私が初心者ということもあり、2Pのフォロワーをプレイしました。フォロワーの場合は、リーダーがインプットして画面に表示された”ステップコマンド”を追随して押すだけですから、操作は既存のリズムマッチングゲームと変わりません。
しかし、1Pのリーダーには、”ステップコマンド”を作り出す創造力が必要になりますし、2Pが追随できる難易度の”ステップコマンド”を考える必要もあります。そうした点で、既存のリズムマッチングゲームとは異なるわけです。
そんな革新的とも言える「Digi Dance XTANGO」ですが、現在の完成度は95%で、発売は韓国のみならず、北アメリカ、ヨーロッパ、アジア地区での全世界同時発売を予定しているそうです。日本でも、数社と交渉を行っているとのことで、それなりの感触はつかんでいるようです。
果たして、本作の発売元となる日本のメーカーは現れるのか、注目したいところです。たとえ現れなかったとしても、アジア版でプレイできるのは確実ですし、それはそれでカルト人気を博しそうな気配はあります。  
気になる発売時期は、2005年のできるだけ早い時期を予定しているとのことです。できることなら、Xbox LIVEにも対応して、観戦モードがあり、ダンスの世界選手権も開催してくれるとより楽しそうです。

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