「東京ゲームショウ2005」

2005年9月16日に千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2005」のビジネスデイに行ってきました。
半分以上の時間をマイクロソフトブースに費やし、「Xbox 360」の試遊台のほぼすべてをプレイしたので、インプレッションをまとめておきます。あくまでも体験版での印象であることをご了承ください。

リッジレーサー6: 爽快ドリフトレーシングゲーム最新作で、「ONLY ON XBOX」になるという情報もあります。究極のドリフトゲームで、ステアリング切っただけで、勝手にテールが滑り出します。
「リッジレーサー」シリーズの正統進化バージョンとも言え、いかにドリフトをコントロールするかが鍵となるゲームのようです。ここまでテールハッピーだと、個人的には見送りです。開発度60%。

ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド: チューニングマシンで公道を爆走するストリートレースゲーム。障害物を壊したり、警察から逃げたりしながら、ライバルとレースを繰り広げる爽快感とストレスが背中合わせになっています。
操作性は、リアルさを残しながらもアーケード寄りで、普通に楽しめるレースゲームです。レクサスLS300、マスタング、ランボルギーニ、メルセデスを選ぶことができました。開発度不明。

テストドライブ: アンリミテッド: ハワイを舞台に1000マイルを疾走するリアル系レーシングゲーム。動き自体は少しリアル寄りですが、ステアリングがクイックな割りに、ステアリングにすぐに反応しない時があったりして、今ひとつといった印象です。
4輪のない宙に浮いたRVが走っていたりして、まだまだこれからといったところでしょうか。開発度70%。

真・三國無双4 Special: 一騎当千の爽快タクティカルアクション。群衆の中でひたすら敵を叩き切るというのは、個人的には単調に感じました。人気があるのは、どこかに惹かれるものがあるからなのでしょうが、個人的にはパスです。開発度70%。

NINETY-NINE NIGHTS: 大軍勢ファンタジーアクション。「三國無双」的なゲームながら、派手さと爽快感ではこちらが上です。操作性は良好で、適当にボタンを押していても、それなりに敵を倒すことができ、快適にプレイできます。「Xbox 360」では、最もプレイ待ちの多かった人気タイトルです。開発度不明。

カメオ: エレメンツ オブ パワー: 美しい魔法世界を舞台にするファンタジックアドベンチャー。敵を倒したり、謎やパズル要素を解いたりしながら進むアクション要素の強いゲームです。
主人公が、体験版でも3種類のモンスターに変身することができ、どの形態で敵を倒し、どの形態で道を切り開くかが楽しめるゲームです。開発度不明。

エブリパーティ: 岡本吉起がプロデュースする老若男女誰でも楽しめる新感覚のパーティゲーム。さくらももこのキャラクターとあいまって、ゆったり進んでいくすごろくタイプのパーティゲームです。
ミニゲームもあったりして、それなりに楽しめますが、待っている時の間が長く感じられ、真剣にプレイするというよりは、オンラインでの雑談プレイに適しているといったところでしょう。開発度70%。

デッド ライジング: ゾンビだらけになった街で、ショッピングモールに逃げ込んだジャーナリストが、身を守りつつゾンビ大量発生の謎を解明する写真を1枚でも多く撮るサバイバルアクション。
ミッションを重ねながらストーリーを進めていくゲームで、途中に細かな分岐があって、同行する味方が変わったり、ストーリーが若干変わったりします。もっとも、大きなストーリーの流れに変化はありません。
プレイできたのは「秘密を握る女」で、10分間の制限時間はあったものの、製品版では不明とのことです。本作は、重厚なゲームかなと思っていたのですが、意外とおばかなゾンビゲームでした。
キャラクターの動きが軽く、バットやパイプだけでなく、チェーンソー、レジ、植木鉢なども武器になります。難易度はそれなりに高いかもしれませんが、気軽に遊べそうなゲームです。開発度40%。

エム~エンチャント・アーム~: あらゆる物質を組み上げる理論魔導科学エンチャントが発達した高度な文明世界を舞台にした正統派RPG。体験版では、「お祭り編」と「隔離区画編」がプレイできました。
「お祭り編」は、街中を移動して、NPCとの会話が楽しめます。キャラクターは、フルボイスで、話す時は立ち絵が表示されますが、これが3Dでキャラクターによってはよく動きます。
「隔離区画編」は、ターン制によるコマンド選択タイプの戦闘が楽しめます。敵味方双方がそれぞれ20マス程度のマス目の中を移動し、自陣内から敵陣内の敵に対して攻撃するというオーソドックスなタイプです。
戦闘アニメーション自体はそれほど時間がかからないのですが、戦闘自体にそれなりの時間がかかりそうで、エンカウント率が高いとわずらわしいかもしれません。
全般に正統派を狙いすぎかなという印象はありますが、グラフィックとあいまってXbox未体験のライトユーザー層には受けがいいかもしれません。開発度不明。

コール・オブ・デューティ2: 「ゴーストリコン」に似た、リアル系の戦争FPS。操作性は良好で、この手のタイプのゲームをプレイしているなら、すぐに慣れることができます。
数発撃たれると死んでしまうので、慎重に進んでいく必要があります。「ゴーストリコン」のようなじっくり系の戦争FPSが好きな人なら、確実に期待できそうなタイトルです。開発度不明。

レッスルキングダム: 現役日本人プロレスラーが多数登場するプロレスゲーム。体験版では、棚橋弘至、武藤敬司、天竜源一郎、中邑真輔をプレイすることができました。選手のグラフィックは、まずは問題ないレベルにあります。
操作は、Aボタンがつかみ、Xボタンが打撃で、それぞれ長押しで強になります。Aボタンでつかめば、その場の状況に応じて勝手にさまざまな技を出してくれます。
操作性は良好で、選手がアップになったり、適宜リプレイが入るなど、演出面も凝っています。ユークスらしく、うまくまとめあげたといった感じです。開発度不明。

ワールドエアフォース: 実在の有名戦闘機を操縦できるリアルなフライトシミュレーター。戦闘機をうまく操縦するためには、かなりの習熟度が必要とされそうで、それなりの気持ちでプレイしなければならないゲームです。フライトシミュレーター好きでないと、かなりつらいと思います。開発度20%。

総評: グラフィックにはふれませんでしたが、全般に明らかに「Xbox」を上回るグラフィックを持っています。背景や人物、オブジェクトなどがくっきりとしているのはもちろんのこと、よりその場の空気感を感じられるようになったのが「Xbox」との大きな違いでしょう。少しでも良好な環境でプレイしたいところです。
今回、プレイしたタイトルで個人的に1番良かったのは、「コール・オブ・デューティ2」です。リアル系戦争FPSとして、十分に満足できるだけのデキに仕上がりそうだからです。
次点が、「デッドライジング」。想像していたゲームとは少し違ったのですが、緊迫感と大味感のバランスがうまくとられるようになれば、ゾンビゲームだけに楽しめそうな感じはします。
「レッスルキングダム」と「カメオ: エレメンツ オブ パワー」の2本も、それぞれのジャンルで水準以上のデキを見せており、十分に及第点のデキにあります。それ以外のタイトルは微妙で、レースゲーム3本は現時点では見送りです。

ちなみに、「ジーワンジョッキー4」が「プレイステーション2」で12月22日発売としてプレイアブル出展されていたので、「Xbox 360」版のリリース予定はないか聞いてみたのですが、現時点では予定されていないそうです。「Xbox 360」にはピッタリのタイトルだけに、なんとか検討して頂きたいものです。
他機種での注目は「PSP」です。「METAL GEAR ACID2」は、付属の立体眼鏡を通してプレイすると、画面内が立体的に見えるというものです。確かにその通りで、まさに3Dになりますが、ずっと覗き込む姿勢でプレイしていると疲れそうです。
立体眼鏡なしでもプレイできますが、全編立体感を味わいたい気もします。立体眼鏡自体は、本体同梱で価格も変わらないというだけに、あまり立派なものではありません。
「頭文字D STREET STAGE」は、素直な操作性で、手軽に楽しめそうなレースゲームです。発売時期に何もなければ、これをプレイする手もありそうです。

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