「プレイステーション4スリム」と「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」のバンドルを、「ブラックフライデーセールで「プレイステーション4スリム-アンチャーテッド4バンドル」購入」の記事にもあるように、Amazon.comで購入して半月ほどプレイしました。まだ半月と短いのですが、年末年始でもあるのでレビューします。最初に、上記記事を一読いただければ幸いです。
ちなみに、私は、北米版本体は、初代「Xbox」、「Xbox 360」、「Xbox One Day One」、「ニンテンドーDS Lite」、「ゲームキューブ」、「ニンテンドー3DS XL」、「Newニンテンドー3DS XL」、と海外通販で購入しています。周辺機器を合わせると、かなりの数を海外から購入しています。みなさんも、うまく使い分けてほしいと思います。
【デザイン】8
薄型「プレイステーション2」以降のカラーとデザインをおおむね踏襲したもので、特に目新しさはありません。もっとも、スリムは、2→3→4と、徐々に長方形から正方形に近づいており、この4では上から見るとほぼ正方形です。
しかし、フロント側がスラントノーズ、リア側がその逆になっており、横から見るとひし形に見えます。フロントは、スラントノーズのスリット部分に電源ボタン、イジェクトボタン、ディスクスロット、USB端子があります。
本体は光沢ではなく艶消しの黒なのですが、光沢だとほこりが目立ちやすいのに、ほこりを少しふき取っただけで傷がついてしまうため、高級感はないものの艶消しで正解です。
また、スリム化にあたって、静電式ボタンから物理ボタンに変更されていますが、これも、見た目の高級感や近未来感はなくなるものの、うっかり電源を切ってしまうことがないため、歓迎したいところです。
実際、「Xbox One」は静電式ボタンなのですが、プレイ中に立ち上がって本体のそばに行っている時に、うっかり脚がふれて電源を落としてしまったことが何度もあります。
カラーやデザイン全体の印象としては、特にかっこいいということはなく、小ささだけが目立つのですが、名より実を取ったカラーとデザインは好感が持てます。
【ソフト】9
初代「プレイステーション4」がアメリカでリリースされたのが2013年11月15日で、このスリムはその3年後に発売されています。
3年もあれば、ファーストパーティのタイトルも数多くあり、サードパーティのタイトルも「Xbox One」とともにほとんどが発売されており、さすがにソフトは充実しています。
今回、私が買ったのは、バンドルになっている「UNCHARTED 4: A Thief’s End」に加えて、「UNCHARTED: The Nathan Drake Collection」($24.49)、「Until Dawn」($14.99)、「The Last of Us Remastered」($9.99)、「GODZILLA」($22.99)で、12月15日に「REPUBLIQUE」(1380円)も追加購入しています。
つまり、現時点で実質8本持っていることになり、ローンチから3年も経てば、安ければ買ってみようかなと思うゲームだけでも、とりあえず8本はあったというわけです。
2017年中には、これら8本はすべてプレイし終えているはずで、価格次第ではやってみたいというタイトルも何本かあるため、ソフトの質としては十分です。
もちろん、リージョンフリーなので、日本で販売されていないタイトルまで含めれば、ゲーム好きならソフトで困ることはないでしょう。
【操作感】7
初代からの形状を頑なに守り続け、その中で少しずつ改良したり、新機能を加えたりしながら、進化しています。スピーカー (モノラル)内蔵なのも、面白い仕掛けだと思います。
サイズや形状は、「Xbox」のコントローラーに慣れていると、グリップ部分が少しスリムで、「Xbox」が成人男性向き、プレイステーションが女・子供向き、といった印象があります。
私は、今のところ、「プレイステーション4」専用レースゲームでぜひやりたいと思うものがないのですが、L2/R2ボタンは歴代のコントローラーでも改善してほしいポイントです。
「Xbox One」のコントローラーだと左右がトリガーになっており、パーシャルスロットルがやりやすいのですが、プレイステーションだとそれがやりにくいのです。
このコントローラーの形状は、プレイステーションのアイデンティティといったところもあるのだと思いますが、そろそろフルモデルチェンジしてもいいように思います。
【描画・画質】8
私は、まだ、「アンチャーテッド」の1作目をクリアしただけで、「GODZILLA」をプレイ中のため、グラフィック自慢のゲームをプレイできていませんが、それでも十分に美しいグラフィックであることは分かります。
本来のグラフィック性能は、「アンチャーテッド4」をプレイすれば、より実感できると思いますが、グラフィック面でほぼ同性能の「Xbox One」を持っており、ある程度の想像はつきます。
【サイズ】9
「プレイステーション4スリム」だけに、このコンパクトさが最大のウリです。「Xbox One」を見慣れている分、余計コンパクトに見えます。質量も約2.1kgと軽く、片手で楽に持てます。
外形寸法が幅265mm×高さ39mm×奥行き288mmと意外と奥行きがあるので、高さを50mmぐらいにして奥行きを225mmぐらいにした方が設置時に奥行きを気にせずに良かったとは思います。いったん設置してしまうとスリムに見えるため、このスリム感を出したかったのでしょう。
消費電力も、CUH-1000シリーズとCUH-1200シリーズに比べて34%と28%低減を実現させており、省エネに貢献しています。
そのため、CUH-1000シリーズとCUH-1200シリーズでは爆音と言われるほどだった騒音も、ほとんど感じることがありません。
もっとも、私がプレイしたのが前述したように「アンチャーテッド」の1作目と「GODZILLA」だけと、それほどハードに負担をかけるタイトルでもありません。
今後、「アンチャーテッド4」などの高グラフィックのタイトルをプレイすれば、騒音が気になるのかもしれませんが、現時点では驚異的に静かな「Xbox One」に肉薄するほど静音です。
【拡張性】7
プレイステーション4スリムになって最も変わったのが、光デジタル出力端子がなくなってしまったことです。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント担当者の「私たちが想定するユーザーの、この端子の利用依存度と、省略することによるコスト的なメリットを総合的に判断して行いました」というインタビュー記事がありましたが、これは大きな誤解だと思います。
実際、この件はネット上で大きな話題になっており、このためにスリムの購入をためらう人や、スリムの購入を勧めない、という人まで少なからず存在します。
ただ、実際には、HDMIと光デジタルを分けるHDMIスプリッターを買えば済むことで、日本のAmazonでも少し割高ですが買えますし、私は、eBayでHDMIスプリッター(1394円)とHDMIケーブル(155円)を注文して設置しました。
「設定」>「システム」>「HDCPを有効にする」のチェックを外し、スリム→HDMIケーブル→HDMIスプリッター→HDMIケーブル→テレビ&光ケーブル→AVアンプ、とつなげば、映像はテレビから、音声はAVアンプから、それぞれ独立して出ます。
私が買ったHDMIスプリッターとHDMIケーブルで、スリムから直接テレビに接続していたのと同じ画質で見られますし、音声も5.1チャンネルで出力されています。
これが理由でスリムの購入をためらっている人は、ぜひとも試してほしいと思います。ちなみに、私が買ったのは、HDMIコンバーターで、形状は金属製の黒い箱で、前面がDC5V、HDMI IN、PASS、2CH、5.1CH、背面がHDMI OUT、SPDIF、L、R、になっているものです。
また、私が「プレイステーション4」も買おうと思った大きな理由のひとつが、「PS Vita」でリモートプレイできるからです。
私は、「Xbox One」がメインプラットフォームで、「Wii U」や「プレイステーション4」までプレイする時間はそんなにはとれません。
しかし、「PS Vita」で「プレイステーション4」がプレイできるなら、トイレで少し進めたり、外出先でもWi-Fiが使える場合にはプレイしたり、ということが可能で、それは大きな魅力でした。
ただ、リモートプレイだとキーコンフィグできず、「アンチャーテッド」1作目が画面をタッチして銃を構えて撃たなければならないため、操作性がかなり悪くなっています。
リモートプレイは、「プレイステーション4」にとって大きなアドバンテージなので、せめてキーコンフィグできるような改善を望みたいところです。
拡張性という意味では、「プレイステーションVR」もあって面白そうなのですが、価格面、内容面、バリエーション、将来性などの点で様子見です。
【総評】9
私は、「GODZILLA」とPS Vitaでも楽しめた「アンチャーテッド」シリーズはずっとプレイしたいと思っていて、本体が2万円台前半で買えるならほしいと思っていました。
それが、日本ではいまだに6000円以上する「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」が付いて$249.99で買えたのですから、満足度は大きいです。
しかも、ソフト3本も同時に購入して、Item Subtotal: $299.46、Shipping & Handling: $21.92、Import Fees Deposit: $25.70、Order Total: $347.08。
アメリカドルで決済し、日本円で3万9850円ほどで済んだのですが、この組み合わせを日本で買うと5万5000円近くするため、1万5000円近く安く買えたことになります。その点でも満足度は大きいです。
また、前述したように、スリムには光デジタル出力端子がないものの、1394円のHDMIスプリッターと155円のHDMIケーブルで、テレビに直接つなぐのと同等の画質とAVアンプの5.1chの音質が得られたのも予定通りで、年末にいい買い物ができたと思います。
※2017年1月17日にAmazon.comからインポートフィーのリファンドが$13.28あり、総額は$333.80となり、日本円にして3万8325円ほどになりました。
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