「Wii Uベーシックセット」レビュー

「Wii Uベーシックセット」を発売日に購入し、「ZombiU」の「キャンペーン」も既に難易度ノーマルでクリアしていますのでレビューしてみます。

【デザイン】8 
価格.comのレビューでも、Amazon.co.jpのレビューでも、誰も書いていないようなのが不思議なのですが、1DINのカーオーディオをよりスッキリとさせたようなシンプルで都会的なデザインです。
実際、1DINは、幅178mm~180mm×高さ50mmなので、Wii Uの幅172mm×高さ46mmは、まさに1DINサイズです。私が、カーオーディオのようだと感じたのも、当然と言えるでしょう。
これが1DINに収まっているところを想像したら、なかなかスタイリッシュだと思いますが、いかがでしょう。もちろん、その場合には、白でなく黒の方がマッチします。
「Wii U GamePad」は、巨大な「ニンテンドーDS」(の下画面側)といった雰囲気ですが、デザインはなかなかいいと思います。機能美といった感じで、ボタンにやたらと原色を使うなどしていないところも好感が持てます。

【ソフト】8
「ZombiU」しかプレイしていませんが、「Xbox 360」から比べても、グラフィックも楽しさも、何ら見劣りしません。ローンチのオリジナルタイトルで、これだけのものが出てくるのですから、今後も期待できるでしょう。
私は、「Wii U」は、「Wii U GamePad」があるから買ったのであり、「Wii U GamePad」がなければ買っていませんでした。そうした意味でも、これだけ「Wii U GamePad」をうまく活用したタイトルが楽しめるのは喜ばしいことです。
ただ、「ZombiU」のように、他機種とのマルチタイトルではなく、「Wii U」のオリジナルタイトルで「Wii U GamePad」を駆使したタイトルが、今後もどれだけ出てくるかが鍵になるのは確かです。
個人的には、発売日に買いたいというソフトが年に2本出てくれば十分です。それに加えて特価品も、年に2、3本買えれば文句なしです。
「Wii カラオケ U」は、まだそれを楽しむのに必要なアイテムが到着していないので、その到着待ちです。
「Miiverse」は、「ZombiU」のコミュニティを10分弱、眺めましたが、私はとてもつまらなく感じました。
価格.comやAmazon.co.jpのレビューを読むのは好きですし、価格.comのBBSも覗きますし、タイトルによっては2ちゃんねるなども見ますが、それらに比べても全然楽しめないし、参考にもなりません。
「Wii」から「Wii U」に“正統進化”した人は楽しめるかもしれませんが、私のようなコアユーザーだと楽しいと感じない人が多いのではないかと思います。私は、まず見ることはないでしょうし、次世代「Xbox」にこんなものを実装するのはご遠慮願いたいです。
追記ですが、本体がリージョンフリーなら、日本で発売されない北米版のソフトもプレイできたし、コアユーザーがソフトの枯渇を嘆くということも起こらないはずなので、この点は残念です。

【操作感】8
前述しましたが、私は、「Wii U」は、「Wii U GamePad」があるから買ったのであり、「Wii U GamePad」がなければ買っていませんでした。
そんなわけで、「Wii U GamePad」の操作性が気になるところですが、その操作性は良好です。液晶画面はこれが最低限の大きさであり、その大きさを考えれば、「Wii U GamePad」のサイズは大きくはありませんし、スティックやボタンの配置や動きも良好です。
あえて言うなら、「Xbox 360」のコントローラーの左右のトリガーに相当するZL・ZRボタンの指のかかりがもう少し良ければ文句なしでした。これは、サイズを少し大きくするか、もう少しボタンの下側を立てれば解決していたと思います。
「ZombiU」が「Wii U GamePad」の操作を巧みに使っていることもあり、「Wii U GamePad」を使った操作をとても楽しめました。今後、発売される「Wii U」オリジナルタイトルは、このタイトルをスタンダードにすれば、ゲームに合致した良好な操作性が得られるはずです。

【描画・画質】8
前述したように、「ZombiU」しかプレイしていませんが、「Xbox 360」から比べても、グラフィックは、何ら見劣りしません。
発売間もない「Wii U」が、発売から何年も経って熟成されている「Xbox 360」や「プレイステーション3」と同等の性能を発揮できれば、それで十分だと思います。そもそも、「Wii U」は、「Xbox 360」や「プレイステーション3」の次世代機ではなく、「Xbox 360」や「プレイステーション3」と並ぶ「Wii」の次世代機なのですから、ローンチタイトルが「Xbox 360」と同等のグラフィックなら今後に期待できます。
「Wii U GamePad」は、HD画質ではないものの、十分にきれいです。ただ、「ZombiU」は、「Wii U GamePad」単独でプレイできる仕様にはなっていないので、テレビ側と同じロード画面と、サブ画面を見た範囲での感想です。

【サイズ】10
前述しているように、「Wii U」の幅172mm×高さ46mmは、1DINの幅178mm~180mm×高さ50mmと同等です。任天堂のゲーム機は、昔からずっとサイズが膨張せず、「ゲームキューブ」も「Wii」も十分にコンパクトですが、この「Wii U」ですらコンパクトなわけで、その点は十分に褒められます。
もちろん、オーディオラックの中に入れるなら、幅を取らないので他のスリムな機器と並べて置くこともできますし、奥行きの268.5mmも、なんら問題とはなりません。
「Wii U GamePad」も、前述しているように、液晶画面はこれが最低限の大きさであり、その大きさを考えれば、サイズは大きくはありません。
「Wii U」本体ACアダプターが大きいという声がありますが、「Xbox 360」のACアダプターに比べると2/3ぐらいの大きさであり、これなら妥協できる範囲です。ただ、「Wii U GamePad」ACアダプターともども、コードに柔軟性がないので取り回しが少し面倒です。

【拡張性】6
USB 2.0端子が、前面と背面に2ポートずつありますが、背面はもう少し増やしてほしかったところです。本体保存メモリーとしてUSB記録メディア(外付けHDD)を使うことができますが、バスパワータイプの場合にはY字型のUSBケーブルを推奨されており、その場合にはそれだけで背面の2ポートが埋まってしまいます。
私は、「Wii」用のセンサーバーは、eBayで$3.09(250円)で購入したワイヤレスタイプのものを使っていますが、これがワイヤードなら、それだけで背面の端子が不足してしまいます。
前面の端子は、応急の有線コントローラー用なので、背面のUSB端子は最初からもう少し多めにしておいてほしかったです。任天堂が今後、どのような周辺機器を出そうと考えているかにもよります。
それと、今から出すなら、USB2.0ではなく、USB3.0にしておいてほしかったです。バスパワータイプの外付けHDDが使えないのも、こうした機器としては残念なところです。

【総評】8
何度も書いているように、私は、「Wii U」は、「Wii U GamePad」があるから買ったのであり、「Wii U GamePad」がなければ買っていませんでした。
そして、前述しているように、ローンチタイトルの「ZombiU」が、この「Wii U GamePad」の操作を巧みに使っていることもあり、「Wii U GamePad」を使った操作をとても楽しめました。それだけに、満足度は、とても高いです。
「Miiverse」のように不要なものもありますが、「Wii カラオケ U」は価格も安く楽しめそうですし、「インターネットブラウザー」もあっても悪くはありません。
前述したように、個人的には、発売日に買いたいというソフトが年に2本出てくれば十分なのですが、その次が、せめてタイトル名だけでも公表されればと思います。
「ZombiU」のダウンロードコンテンツか、「ZombiU 2」のリリースも、発表してほしいところです。

ソフトの質同様の追記ですが、本体がリージョンフリーになっていないのは、著しく残念なことです。私は、10月6日に本体を予約してからも、11月上旬までは、この予約権を行使せず、北米版本体を買うかどうか迷っていました。
ただ、北米版本体発売の11月18日が近づいてきても、北米での本体品数状態が解消される気配はなく、私の希望額である定価($299.99、デラックスセットなら$349.99)+送料$50以下で買うのは不可能な状態でした。
私は、「ZombiU」は絶対に日本の発売日にはプレイしたかったのと、11月上旬時点では北米版本体ならではのタイトルも見当たらなかったため、そのまま日本版本体を買うことにしました。
しかし、今後は、北米版本体限定で魅力的な「Wii U」オリジナルタイトルが発売されるはずで、それが北米版本体を買わない限りプレイできないというのは残念なことです。「Wii U」にも、日本とリージョンが同じアジア版があれば、それも少しは解消されますが、たとえあったとしても北米版しか出ないタイトルもあるので、根本的な解決策にはなりません。
この点は、プレイステーション3のリージョンフリーを見習ってほしかったところです。ゲームソフトのリージョンを固定しても誰の利益にもなりませんが、海外通販をしてでも買いたいという人が少なからずいれば、トータルではハードメーカー、ソフトメーカー、ユーザーのすべてがハッピーになれます。本体のリージョンを固定するという愚の骨頂は、いい加減やめてほしいです。

ちなみに、本体のレビューとは直接は関係ない話ですが、北米版のデラックスセットには、「Nintendo Land」が付属します。それなのに日本版のプレミアムセットにこれをつけないのは、日本のユーザーをないがしろにしています。
日本版に代わりに付いているものといったら、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」ベータテスト版ダウンロード特典。こんなものと「Nintendo Land」と、どちらを喜ぶユーザーが多いかは自明の理でしょう。
私の「Nintendo Land」のソフトとしての価値は980円といったところですが、本体発売日に1980円だったらついで買いしていましたし、この年末年始に1980円で特価販売されていても買うと思います。
私は、プレミアムセットに「Nintendo Land」が付属していたら、少し悩んでいたでしょうし、その上で本体の色が選べたら、確実にプレミアムセットを買っていたと思います。このあたり、日本のユーザーに対する配慮もほしかったところです。

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