「Xbox Cloud Gaming」も快適! 2000円のスマホコントローラー「Ipega PG-9217」レビュー

「Xbox Cloud Gaming(Beta)」が始まり、スマートフォンでクラウドゲームがプレイできるようになりました。
私も、事前に「MOBILE PHONE STAND FOR XBOX ONE」を購入し、「Xbox One」のコントローラーにスマートフォンを取り付けて「Xboxリモートプレイ機能」でプレイしてみました。

それから1年近く経って「Xbox Cloud Gaming(Beta)」が始まり、スマートフォンを挟み込む形で取り付けるコントローラーも気になりますが、代表的な「Razer Kishi」は1万円を超える価格で、そのためだけに買うには高すぎます。
そこで、AliExpressで探してみたところ、Ipega Gamepad Storeなどでスマートフォンを挟み込む形で取り付けるコントローラーが何種類か販売されており、中でも「PG-9217」という型番の物はその際は$18.50(送料無料)でなかなか良さそうに見えました。
商品ページのレビューも好評で、「Windows Central」でも型番違いの物がレビューされていて高く評価されていました。
そんなわけで、約2000円なら気軽に買えるということもあり、2021年10月11日に注文、翌12日に発送され、29日に到着しました。

eパケットライトで送られてきた郵便物は、中のクッションが感じられる黒いプラスチック製の袋に入れて送られてきたのですが、開封してみると、外箱が十分な厚みのあるエアクッションに入れられており、厳重な梱包とともに好感が持てました。
エアクッションから取り出して箱を開けると、ケースの中は、「ワイヤレスハンドル」、「マニュアル」、「Type-C USBケーブル」、という構成で、意外とシンプルでした。
「マニュアル」は、表紙こそ中国語だったものの、6枚つづりの表側は日本語マニュアル、裏側は英語マニュアル、ということで好感度が一層アップ。日本のバイヤーに向けては、日本語マニュアルを選んでいるのでしょうか?
日本語では「伸縮ワイヤレスハンドル」、英語では「Retractable Gamepad」、という名称があるようですが、本体の色はブラックとレッドブルーがあり、どうせならカラフルな方でということでレッドブルーを選びました。
ちなみに、私が発売日に買った「Nintendo Switch」もレッドブルーの組み合わせなのですが、「Nintendo Switch」を意識したカラーなのかもしれません。

「伸縮ワイヤレスハンドル」は、直接接続と直接プレイをサポートしており、Android 6.0以上、iOS11.0-iOS13.3.1のシステムをサポートします。
一体型ドローバー伸縮スタンドは、ストレッチ長さ135-165mmで大半のスマートフォンに対応します。
全体はプラスチック製ですが、スマートフォンの両端部分は滑り止め付きのゴムが貼られているため、スマートフォンを傷つけることもありません。
スマートフォンのHOMEを右にしてはさむと、左側がへこんでいるためカメラレンズの出っ張りにも対応します。
製品特性パラメーターは、以下の通りです。

動作電圧: DC3.7V
動作電流: 約10mA
静止電流: <15uA
連続使用時間: >15H
入力電圧/電流: DC5V/500mA
充電時間: 約2時間
ワイヤレス5.0、伝送距離: ≦8M
バッテリー容量: 350mAh
待ち受け時間: 満充電の場合は30日

キー配置は、以下の通りです。
前面左は、上から、3Dコントローラー(下へ押すとL3キー)、HOMEキー、十字方向キー(4ボタン)、SELECTキー。
前面右は、上から、A/B/X/Yファンクションキー、3Dコントローラー(下へ押すとR3キー)、STARTキー。
上面は、LBボタン、LTボタン、RBボタン、RTボタン。
下面は、LED1、USB Type-C端子、LED2。
モードは、「Android V3ダイレクトプレイモード」、「IOS V3ダイレクトプレイモード」、「Android標準ゲームモード」、「有線モード」があります。
「Android標準ゲームモード」なら、HOMEキーとXキーを2秒間押してAndroid標準ゲームペアリングモードに入ると、LED1インジケーターが素早く点滅します。
Android携帯などで「PG-9217」デバイス名を検索して接続をタッチして接続が成功すると、LEDインジケーターが長時間点灯します。
私は、スマートフォンは「モトローラ Moto G6 Plus」を使っているのですが、1秒ほどであっさりと検索が完了し、接続も簡単に成功しました。
なお、バッテリー残量が少なくなるとLED1インジケーターが素早く点滅し、10分間何も操作しないと自動的にシャットダウンしてスリープ状態になります。再使用する場合には、HOMEキーを押してウェイクアップすると再接続します。
シャットダウンする場合は、3秒間HOMEキーを長押しすると、すべてのLEDインジケーターが消灯してシャットダウンします。

さて、「Xbox Cloud Gaming」での操作性ですが、ステルスアクションアドベンチャーの「ARAGAMI 2」で試してみたところ、思った以上に快適で驚きました。
スマートフォンを挟み込む形で取り付けるコントローラーということで、若干コンパクトではありますが、携帯性という面では有利です。
グリップ感は、背面のグリップ部分の盛り上がりがいい感じに薬指と小指でホールドできるし、左右のラウンド形状が人差し指から手のひらにいい具合になじみます。
私は、初代「Xbox」時代から中指トリガーなのですが、左右のトリガーが自然に中指の位置に来ます。人差し指トリガーでも、中指でグリップ部分を握れるので、ホールド感はむしろアップしそうです。
XboxのコントローラーでいうところのA、B、X、Yボタンはもちろんのこと、左右のスティック・押し込み、左右のトリガー、LBボタン、RBボタン、メニューボタンは、そのまま使えます。
それぞれのボタンには機敏に反応し、体感できるような遅延もなく、キャラクターが思い通りに動かせます。右スティックでのカメラは若干の慣れが必要ですが、これも時間の問題でしょう。
ちなみに、HOMEキーとR3ボタンを同時押しすることで、十字方向キー(4ボタン)とA/B/X/YファンクションキーがLEDバックライトできれいに光ります。

ここまで書いてきたように、これだけの性能があるなら、「Razer Kishi」を1万円以上出して買わなくても大丈夫そうです。
耐久性は、キーは200万回のテストを行っているとのことで、それなりに長持ちしてくれそうです。
Ipegaのコントローラーは、今のところ2000円から3000円ぐらいで買えるので、壊れる頃にはまた新型を買うという手もあります。
それまでは、頻繁ではないかもしれませんが、「Xbox Cloud Gaming」で使っていこうと思います。
なお、動画は、3脚を体とスマートフォンの間に挟み、3脚の両側から腕を回して撮影しているため、操作は若干苦労していますが、実際のプレイではもう少し円滑にプレイできています。

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