ゲーミング座椅子「メッシュゲーミングチェア座椅子 HAY-03」レビュー

ゲーミング座椅子「メッシュゲーミングチェア座椅子 HAY-03」を2022年9月1日に楽天市場で1万5980円で購入したのは、1週前の記事「ゲーミング座椅子買いました! 1万5000円クラス購入の際はここがチェックポイント!」で報告した通りです。
今回は、「メッシュゲーミングチェア座椅子 HAY-03」を購入してから1ヵ月近く使用したので、そのレビューをお届けします。
前回の記事と重複しますが、私の座椅子歴とゲーミング座椅子購入までのいきさつを簡単に記しておきます。
既に前回の記事を読まれているとか、リンク先から前回の記事を読んだという方は、2番目のリンクまで読み飛ばしていただいて構いません。

私は、床生活で、パソコン作業はローテーブルで行っているし、テレビを見ながらの食事もローテーブルです。そのため、20年近くにわたって座椅子を使っています。その前は2人掛けのローソファに座っていました。
使用頻度の高い座椅子は、1年以内に座面はヘタってくるし、3年から5年でフレームの溶接が外れたり、リクライニングのギアが壊れたり、表地が破れたり、フレームからスポンジやウレタンのズレが大きくなったりして、買い替えを余儀なくされます。
そのため、3-5年で座椅子を買い替えているのですが、そのたびに背面がハイバックになったり、ヘッドレストが回転するなど、少しずつグレードアップしてきました。
そして、2年前ぐらいからはゲーミング座椅子に興味がわいてきて、毎日のようにAmazon.co.jpや楽天市場、ネットやYouTubeなどで情報を収集してきました。ユーザーレビューは、かなりの数を読んでいます。

私が使っていた座椅子は、背面のフレームが1本外れてもたれるとわずかに斜めになるし、フレームからスポンジかウレタンがずれて座面が伸びてきていて、そろそろ買い替えてもいい状態でした。
また、長時間のパソコン作業では、アームレストがなかったり、首まで支えられるようなハイバックでないと、疲れやすくなるため、それもどうにかしたいポイントでした。
姿勢が悪くなるのも気になっていたのですが、これに関しては腰当てクッション「コーナン ランバーサポート」を購入することで見事に解決しました。
それでも、毎日のようにゲーミング座椅子の価格やレビューをチェックしており、その時間もいい加減もったいないし、常軌を逸した円安の影響もあってゲーミング座椅子の価格も値上がり傾向になっているため、いよいよゲーミング座椅子への買い替えを決意したのです。
ゲーミング座椅子は、安いものなら1万円を切るものもありますが、ゲーミング座椅子の相場は1万5000円ぐらいからになります。
私は、4万円前後のゲーミング座椅子はさすがに手が出ないため、1万5000円クラスのゲーミング座椅子の中から、私の使用方法や好みに最適なゲーミング座椅子として「メッシュゲーミングチェア座椅子 HAY-03」を選びました。

「メッシュゲーミングチェア座椅子 HAY-03」は、機能やスペック、見た目などが候補に挙げたゲーミング座椅子の中で最も良かったので決めたのですが、実は不安もありました。
このゲーミング座椅子は、楽天市場とYahoo!ショッピングで販売されているのですが、両者を合わせてもレビューが2本しかありませんでした。
いずれもサクラレビューではなかったものの、レビューが2本というのは情報量としてはあまりにも少なすぎます。
個人ブログやYouTubeなどでレビューが挙げられていれば良かったのですが、それもなかったため、購入はギャンブルに近い状態でした。
ゲーミング座椅子は、Amazon.co.jpや楽天市場などのレビューを何百本か読めばわかるのですが、発送状態が良くなかったり、初期不良が多かったり、数ヵ月で不具合がでてきたり、といった問題が珍しくないからです。
私がゲーミング座椅子を選ぶ際、最後まで候補に残ったゲーミング座椅子は2種類で、片方は近所のスーパーマーケットに展示品があって試せたのですが、私が買ったものは問い合わせても展示品がないということで、祈るような気持ちで購入しました。

もっとも、購入から2日後の9月3日に佐川急便から届いてみると、箱は破れたり凹んだりせずきれいな状態でまずはひと安心。
続いて、箱を開封してみると、それぞれのパーツがとても丁寧に袋やスポンジに梱包されていて、緩衝材も入れられていました。
パーツごとに袋やスポンジから出していっても、これといって目立った傷や汚れや割れもなく、それぞれのパーツに価格以上の上質感があり、安心感が募るばかりです。
中国製ですが国内工場からの直送になっており、これらの点からも企画・製造・販売・発送の連携がしっかりととれていることがうかがえます。
また、ゲーミング座椅子の多くは、パーツがバラバラになった状態で発送され、自分で組み立てていくのですが、このゲーミング座椅子は回転台と座面が既に組み込まれた状態で発送されていました。
ゲーミング座椅子の初期不良の多くが、傷や汚れや割れに加えて、回転台と座面を組み込む際にネジ穴が合わないとか、そもそもネジ穴が開けられていないというものなのですが、最初から組んだ状態で到着しているため、その心配もいりません。
ちなみに、座面と背面を接続するネジも既に背面のネジ穴に組み込まれており、こちらもそういった心配はなさそうです。

さて、本来なら回転台と座面が既に組み込まれた状態で到着したら喜ぶべきなのですが、私はわざわざ両者をばらしました。
なぜなら、たいていのゲーミング座椅子は、アームレストと座面の取り付けはアームレスト側のネジ穴が楕円になっており、通常はその最も内側でネジを締めるからです。
楕円の幅はネジ穴の中心で言うと2cmほどになっており、このゲーミング座椅子はアームレスト外側同士の幅が70cmになりますが、それを最も外側でネジを締めた場合は66cmと幅が4cm狭くなります。
たいていのゲーミング座椅子はアームレストが外寄りに付きすぎており、平均的な体型の男性でも少し脇を開いた状態にしないと前腕すべてを置くことができません。
それが片側2cm狭まることで、より自然な格好で前腕が置けるようになるのです。前腕でなくひじをつく場合でもそれは変わりません。
そのため、回転台と座面をいったんばらして、再組み込みすることにしたといわけです。
ちなみに、ここから先のネジの脱着作業に関しては、六角レンチが付属しているものの、ネジによっては脱着が硬いものがあるため、ドリルドライバーがあればより簡単に行うことができます。

さて、実際にばらしてみると、そう簡単にはいかないことが分かりました。回転台のプレートがけっこう大きく、アームレストを2cm内側に寄せると回転台のプレートと完全に干渉してしまうのです。
そこで、アームレストの下に、回転台のプレートと同じ厚みになるように「ステンレス 丸座金」をホームセンターで買ってきてはさみ、アームレストの先を回転台のプレートの上にはみ出した形で乗せるようにしました。
これで、アームレストを斜めにすることなく座面に取り付けることができ、この問題も一件落着しました。
ちなみに、「ステンレス 丸座金」は、内径8×外径26×厚み2mmのもので、これを外側2枚、内側3枚、重ねています。

アームレストに関しては、もうひとつやることがあります。それは、左右のアームレストを左右逆に取り付けることです。
ほぼすべてのゲーミング座椅子は、アームレストが前寄りに付きすぎていて、アームレストに前腕を置いてもひじが後ろにはみだしてしまいます。もちろん、ひじをつこうと思っても不自然な姿勢になってしまいます。
私が買ったゲーミング座椅子は、その中でも比較的後ろに付いている方ですが、それでも左右逆に取り付けた方がより良くなります。
なぜそうすると良くなるのかと言うと、大半のゲーミング座椅子のアームレストは中央より前側の方が中央より後ろ側よりも長くなっているからです。
これを左右逆に取り付けることで、中央より後ろ側の方が中央より前側よりも長くなるのです。
私が買ったゲーミング座椅子の場合、こうすることで2cm後ろ寄りに取り付けることができるようになりました。
ちなみに、アームレストは、見た目では硬そうですが、指で押すと凹むぐらいの適度な柔らかさがあり、前腕を置いたり、ひじをついたりしても、痛くなることはありません。
なお、私は、ゲーミング座椅子はパソコン作業をする時とテレビゲームをする時は背面を直角に立てていますが、それでもアームレストがちょうど適切な位置になります。
基本的には、パソコン作業とテレビゲームをする時は背面をほぼ直角に立てるべきですが、どうしても少し寝かしたいという人はこうすることでアームレストの位置問題が少し改善するはずです。

これで、アームレストが取り付けられた座面と回転台を再装着できるわけですが、その前に回転台のベアリングにシリコンスプレーをたっぷりと吹き付けます。
私が買ったゲーミング座椅子は、回転台のベアリングにグリスやシリコンスプレーが塗ったり吹き付けたりされていない状態でしたが、たいていのゲーミング座椅子も同じだと思います。
レビューを読むと、回転台のベアリングの球がぼろぼろとこぼれ落ちてきたという報告を目にすることが珍しくはありません。
ベアリングにグリスやシリコンスプレーを塗ったり吹き付けたりすることでベアリングの摩擦が減り、回転もスムーズになるため、こうしたトラブルが起こる危険性を減らすことができます。
実際、シリコンスプレーをたっぷりと吹き付けることで、最初はごろごろとしていた回転が比較的スムーズに回るようになりました。とりあえずはひと安心です。

残る重点作業は、座面と背面の取り付けです。これは、取扱い・組立説明書がしっかりと書かれているのと、ネジが事前に背面に取り付けられていたため、苦労することなく行うことができました。
背面のネジ穴に関しても、アームレストのネジ穴と同じく楕円になっており、楕円の幅もネジ穴の中心で言うと2cmほどになっています。
つまり、背面の高さを2cmの範囲で自由に決めることができるというわけです。私は、背面の高さがあった方がいいのと、座面と背面が接する部分に隙間があった方が夏場は涼しかろうということで、高めに付けることにしました。
リクライニングは90度から130度までの10段階ですが、右側にあるレバーで手軽にリクライニングさせることができ、130度でも角度は十分に思えます。
前述したように、私はパソコン作業時とテレビゲーム時には90度にしていますが、テレビを一定時間見るような際には2-3段階倒しています。
ゲーミング座椅子の中には180度倒れるものもあって、130度だと物足りないように感じるかもしれませんが、実際に130度倒してみると結構な角度があり、仮眠程度ならこれで十分だと思います。
ゲーミング座椅子を買うということは床生活をしているはずで、本格的に横になりたいなら床に寝転べば済む話でしょう。私もたまに休憩のために床にゴロンと寝転びますから。

最後に取り付けるのは、「腰クッション」(ランバーサポート)と「クッション」(ヘッドレスト)です。「腰クッション」は脱着と高さ調整が可能で、「クッションは」脱着が可能です。
「腰クッション」は、ランバーサポートと呼ばれるように腰椎を支えるためにあるので、基本的には1番下にしてはいけません。
お尻の上、腰のくびれたところで自分がジャストフィットするところを探し出し、宙に浮いたような状態で取り付けます。
こうすることで、より深く腰掛けることができ、ランバーサポートが文字通り腰椎をサポートしてくれ、正しい姿勢を保ってくれます。
私は、クルマでも座椅子でも、お尻から肩までピッタリとシートにくっつけていますが、そうすることで正しい姿勢が保たれるとともに、クルマやキーボードの操作性も良くなり、疲れにくくなったり、ひいては日頃の姿勢が良くなったりします。
「クッション」は、脱着しかしないため、首の後ろという最適のポジションになりにくいのですが、私はうまく調整することでこれを解消しました。
最初に「腰クッション」のゴムを通すところの後ろ側に1cmほどの厚みのあるゴムを貼りつけ、「クッション」が下がり過ぎないようにしました。
ただ、これでも「クッション」が低すぎるため、100円ショップで「伸び~る便利ベルト」(幅3cm×長さ45cm)を買ってきて、「腰クッション」のゴムを通すところの上側から背面の最上部に回り込ませて「クッション」をはさみ、「クッション」を上から吊り下げるようにしました。
「クッション」の位置は理想よりも2cmほど高いのですが、何もない時のようにいちいち首の後ろに持ち上げる必要がなくなり、随分と快適になりました。
「伸び~る便利ベルト」はつけっぱなしなので少しはゴムが伸びてくるはずで、そのうち最適な位置に近づくのではないかと思います。

これでゲーミング座椅子そのものは完成しましたが、自分で付属品を購入することで本当に完成状態になります。
回転台の下は6個のゴムで床に傷がつかないようになっているのですが、床がフローリングやかなり硬い材質ならともかく、少しソフトな材質の場合、6個のゴム部分が重みで凹むおそれがあります。
そのため、回転台の50cmに合わせて、直径55cmのカーペットをAliExpressで事前に購入しておきました。
私は、ゲーミング座椅子は、パソコン作業をする際とテレビゲームをする際で移動させるため、直径で5cmの余裕がある方が合わせて置きやすいです。
カーペットは、6個のゴムが当たる部分が凹んでおり、床がわずかながらも柔らかいため直置きしなくて正解でした。
また、座面と背面がメッシュで、ファブリックほどには汗や皮脂を吸い込まないものの、それらを絶対に吸い込まないというわけではありません。
そのため、特に夏場用として、い草シートクッションと冷感シートクッションを購入しました。両方は必要なかったのですが、前者を買ってから後者をセールで見つけたため、結果的に2つ買いました。
今はい草シートクッションを使っていますが、けっこう汗をかくので敷くことにして良かったです。
ただ、メッシュにい草シートで滑るため、100円ショップで買った滑り止めシートを間にはさんでいます。これで、滑るようなことが全くなくなりました。

こうしてすべてが完成したわけですが、使い始めてから1ヵ月弱の感想としては、購入して本当に良かったと思います。
スポーツカーのシートに比べるとホールド性は劣るものの、体がピタッとフィットして自分で自分の体を支える必要がないため座っていても楽です。
座面と背面は底づき感はないものの適度な硬さがあり、柔らかいシートのように体がふわふわと浮くことがないため、長時間のパソコン作業やテレビゲームではかえって楽になります。この辺りは、スポーツカーのシートと同じです。
アームレストは、高さを調節できるため、適度な高さにして前腕を置いたり、ひじをついたりできるので、肩が疲れたり、肩がこったりするということが軽減されて随分と楽になりました。
アームレストの高さも、最低高が31.5cmということを把握していたため、適度な高さに調節しても、回転させた際にローテーブルの下面の高さ34cmの下をぎりぎりくぐります。ただ、念のため、ローテーブルを1cmほど高くしています。
また、アームレストが左右に3段階に動いてハの字型と逆ハの字型に変えられるのも、思った以上に重宝しています。
マウスを操作する場合は右腕を斜め右に出しますが、その際、右のアームレストだけ外開きにしておくと、アームレストの上に腕がすっぽりと収まるため、かなり楽なのです。
そして、大画面テレビの前に座ってテレビゲームをする際には、左右のアームレストを外開きにすると狭まった側に両ひじをつけるのでとても楽です。

座面の高さも15cmとゲーミング座椅子の中では低いのですが、パソコン用のローテーブルの下面の高さが34cmのままでも全く問題ありません。
ローテーブルの下に脚がすんなりと入るし、テーブルの裏側にひざをぶつけることがないし、テーブルの下で脚を組むこともできます。もちろん、床にはクッションを敷いています。
回転台も、シリコンスプレーを吹き付けたことで動きが良くなったものの、座っていてふらふらと動くこともないため、パソコンデスクからの出入りがとてもしやすくなりました。
座る際には、ゲーミング座椅子をあらかじめ回転させた状態で後ろ向きに座らなければならないので少しだけ面倒ですが、パソコンデスクに簡単に入ることができるので結果オーライです。
このように、普通のハイバック座椅子とゲーミング座椅子とは使い勝手が大きく異なるため、ゲーミング座椅子を買って本当に良かったと思います。
1万5980円で買った(実際はクーポンで5%オフ)にしてはもっと高いゲーミング座椅子のような上質感もあり、コストパフォーマンスはかなり高くなっています。
後は耐久性ですが、こればかりは使い方や当たり外れもあると思いますし、最低3年、できれば5年以上は持つことを期待したいところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました