ブルーレイレコーダー「パナソニック おうちクラウドディーガ DMR-BRT530」レビュー

私は、年末年始の福袋戦線には毎年のように参戦しています。2019年の福袋は、ビックカメラの公式ツイッターでは、2018年末も店頭販売する福袋の中身をサラッと紹介する生番組があり、「ブルーレイレコーダー福箱(500GB・3番組同時録画)」(2万6800円(税別))は、パナソニック製であることが判明しました。
私は、セットトップボックスとお風呂テレビはパナソニックで、セットトップボックスで録画した番組を「お部屋ジャンプリンク」により、お風呂などで見ることができるのですが、DVDレコーダーは東芝のため見ることができません。また、このDVDレコーダーは、時々、録画時間が短くなっていたり、録画自体できていないこともあります。
ブルーレイレコーダーの福箱は、税込み2万8944円でも、その時点のネット最安値よりも5000円ほど安く、買うだけの価値は十分にあります。そんなわけで、「ブルーレイレコーダー福箱(500GB・3番組同時録画)」も、少し関心がありました。
そこで、元日にコジマに出かけると、6番目に並ぶことができました。すべての福袋と日替わりは最低5点は用意してあり、全員が同じものを買うことも考えづらく、6番目に並んでいれば好きなものを自由に買うことができます。
そこで、ビックカメラと同グループで同じものが入っている「500GB/3番組同時録画ブルーレイレコーダー福袋」(2万6800円(税別))がパナソニックであることを店員に確認した上で9時30分に整理券を確保しました。
自宅に帰って開封してみると、予定通りパナソニックのブルーレイレコーダー「DMR-BRT530」でした。正月中に東芝のDVDレコーダーと交換し、無事にブルーレイレコーダーで録画した番組もお風呂テレビで見られるようになりました。

【デザイン】8
AV機器やブルーレイレコーダーとしては王道のデザインで、光沢の真っ黒な本体の前面が開閉式のシースルーの扉になっています。その扉の中央から時計やチャンネルなどの表示が覗けるようになっており、扉の両側にメーカー名と型番・ブルーレイディスクのロゴが添えられるといった具合で、これも型通りです。
AV機器として標準的な横幅ながらも、厚みはかなり薄くなっており、重厚さよりもコンパクトさが感じられるありたは、今時のAV機器といった風情です。これといった意匠は施されていないものの、その分、AVラックには違和感なく溶け込みます。

【操作性】8
私は、パナソニックの近年のAV機器というと、2011年3月発売のセットトップボックス「TZ-BDT910F」をCATVでレンタル所有しており、リモコンも使い慣れています。
2017年10月発売のブルーレイレコーダー「DMR-BRT530」は、セットトップボックスとブルーレイレコーダーの違いがあるとはいえ、同じパナソニックらしく、本体のメニュー画面もリモコンも似通った仕様になっています。
本体は、番組表や予約画面、録画再生画面など、セットトップボックスでも使い勝手が良く、その上で正統進化しています。特に、録画番組一覧から、番組内容が分秒単位でテキストでチェックできるのは便利です。
毎週録画している番組で、録画番組名は同じものの特番などで番組内容が異なっている場合があり、この機能があれば録画番組を再生することなく事前に調べて消去できるからです。もちろん、テレビ局側から情報提供されていない場合は、この限りではありません。
リモコンは、ボタンの配置が大きく変わりました。ブロックごとに上から見ると、以下のような順になります。
セットトップボックスは、カラーボタン、決定ボタン、チャンネルボタン、再生ボタン。 ブルーレイレコーダーは、チャンネルボタン、再生ボタン、決定ボタン、カラーボタン。
簡単に言うと、上下がごっそりと入れ替わった感じです。 リモコンは、中央下あたりを手のひらと指で包むように持つとバランスが良く、その際に親指で自然に操作できるのは、セットトップボックスはチャンネルボタンで、ブルーレイレコーダーは再生ボタンです。
このあたりは、両者の性格のちょっとした違いを表しているようですが、慣れの範疇なので一概にどちらがいいとは言えません。しかし、明らかに進化したところもあれば退化したところもあります。
進化したところは、セットトップボックスでは、「30秒送り」ボタンはあったのに、「戻る」ボタンがなく、戻るためには「30秒送り」ボタンを2秒長押しする必要がありました。それに対し、ブルーレイレコーダーでは、「30秒送り」ボタンはそのままに、新たに「10秒戻し」ボタンが加えられました。これは、当然のこととはいえ、評価できるところです。
退化したところは、「予約確認」ボタンが、セットトップボックスは、左上部の付け足したようなところに「録画一覧」ボタンと並ぶ場所に置かれていたのに対し、ブルーレイレコーダーでは最下部に押しやられたことです。「予約確認」ボタンは、「録画一覧」ボタンと並んで使用頻度の高い重要なボタンだけに、「決定」ボタン近くの特等席に配してほしかったものです。

【録画画質】9
放送画質とハイビジョン画質に大別されます。
放送画質(DR)は、放送そのままの画質で記録され、BSデジタルはHD放送とSD放送、地上デジタルはHD放送、となります。デフォルトでは「DR」になっています。
ハイビジョン画質は、放送データを圧縮してハイビジョン画質で長時間記録し、ディスクにもハイビジョン画質で記録します。1.5倍、1.6倍、1.8倍、2倍(HG)、2.3倍、2.5倍、2.7倍、3倍(HX)、3.5倍、4倍(HE)、4.5倍、5倍(HL)、5.5倍、6倍、7倍、8倍(HM)、9倍、10倍、11倍、12倍、15倍(HZ)。
また、ハイビジョン領域の色信号補間を経ずにデコードしたハイビジョン信号からダイレクトに4K信号に変換する、独自の4Kダイレクトクロマアップコンバート方式を採用しており、ブルーレイディスクや録画番組も高精細で自然な質感と立体感にあふれる4Kアップコンバート映像が楽しめます。
さらに、不要なノイズを低減する「HDオプティマイザー」、シーンに合わせた映像処理を施す「アドバンスドAVCエンコーダー」、ディスプレイや映像素材に応じて選べる「新画質モード」(標準、シネマ、アニメ、ライブ、オート(デフォルト))などもあります。

【音質】9
音をハイレゾ相当にアップコンバートする「ハイレゾリマスター」、番組のジャンルに合わせて自動でモードを切り替える「番組ピッタリサウンド」(スタンダード、スタジアム、ミュージック、シネマ、ニュース)などの機能があり、音質面も充実しています。

【録画機能】9
番組表からワンタッチで番組予約できるのはもちろんのこと、ワンタッチ予約後に毎週予約に変更したり、録画先やモードを切り替えたすることもできます。
また、見逃しやすい新番組などを教える「新番組/特番おしらせ」、ワードやジャンルで自動検索・録画する「おまかせ録画」、見たい番組がすぐ見つかる「スマート検索」、USBハードディスクまるごとお引越し「SeeQVault(シーキューボルト)」対応、など録画機能も満載です。

【編集機能】9
スマートフォンと連携して、録画した番組を「外からどこでもスマホで視聴」で見ることができます。また、リッピングしたCD楽曲をスマートフォンで楽しんだり、スマートフォンの写真や動画を保存して見ることも可能です。

【入出力端子】9
本体前面にはUSB端子(映像・音声用、ハイスピードUSB(USB2.0)対応)があり、本体背面にはAC入力端子、地上デジタルアンテナ端子、BS・110度CSデジタルアンテナ端子、HDMI映像・音声出力端子、USB端子(HDD対応、スーパースピードUSB(USB3.0)対応)、LAN端子、映像・音声入力端子があります。
また、Wi-Fiを内蔵しており、無線LANブロードバンドルーターを使ってワイヤレス接続できます。セットトップボックスは、Wi-Fiを内蔵しておらず有線接続しているため、このあたりも正統進化しています。

【総評】9
ここ何年かは福袋のたびごとにブルーレイレコーダーもチェックしていたのですが、DVDレコーダーが壊れているわけではなく、福袋に入っているのが絶対にパナソニックと確認できないこともあり、購入は見送っていました。
しかし、今回は、確実にパナソニックと分かり、価格もその時点のネット最安値よりも5000円ほど安く、お手頃な価格でもあったため、購入に踏み切りました。
結果として、DVDレコーダーで起こっていた、時々、録画時間が短くなっていたり、録画自体できていなかったりといったこともなくなり、「お部屋ジャンプリンク」によりブルーレイレコーダーで録画した番組もお風呂などで見ることができるようになりました。
また、DVDレコーダーでは面倒だったりできなかったりした操作が、ブルーレイレコーダーでは簡単に行えるようになり、このあたりの快適性も増しています。
ハードディスクが500GBと多いわけではないのですが、セットトップボックスはCS(CATV)、ブルーレイレコーダーは地上波・BS、と役割分担していて、録画も視聴も圧倒的にCS(CATV)が多く、地上波・BSも見たらすぐに消しているため、今のところ不足するようなこともありません。足りなくなっても、外付けハードディスクを接続すればいいだけです。
3番組同時録画は、年に1、2回は必要になることがありそうで、必要不可欠ではないものの、保険的な役には立ちそうです。
このように、DVDレコーダーやセットトップボックスからの進化は大きく、この価格でこれだけのものが買えたのですから、満足度はかなり高い買い物になりました。これで、耐久性も高ければ文句なしです。

【2021年3月22日追記】
数日前、「B-CASカードを正しく挿入してください」という表示が出たり、放送画面が真っ黒になる不具合が出たりしたのですが、B-CASカードを抜き差ししたり、前面のカバーを開け閉めしたりすることで直りました。
その数日後となる3月22日、CLUB Panasonic事務局からメールが着て、2017年から2019年までに発売された対象機種でそのような症状が発生していることが分かり、3月25日までに全対象機種でファームウェアの更新が行われ、そのような症状は直っているようです。
「ディーガ」には自動バージョンアップ機能があり、設定が自動になっている場合には、自動でファームウェアの更新が行われ、バージョンが最新になっているかを確認することもできます。

ちなみに、2019年1月から毎日のように使っていますが、使用開始後まだ2年3ヵ月しか経っていないこともあり、今回のような不具合を除いてはこれといった問題もなく、快適に使用できています。
ハードディスクが500GBということもあり、録画ペースと視聴ペースを合わせる必要はありますが、前述しているようにセットトップボックスと分担しているため、困るほどでもありません。

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