「Xbox One」& 「Windows 10」コントローラー「PowerA Enhanced Wired Controller」レビュー

PowerAの「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」、「PowerA Spectra Enhanced Wired Controller」が2020年5月25日に相次いで到着したのでレビューします。
私は、コントローラーは、「Xbox 360」は純正コントローラーに加えて様々なサードパーティーのコントローラーを使っていたのですが、「Xbox One」は長らく純正コントローラーだけを使ってきました。
「Xbox One」の純正コントローラーは優秀で、無線コントローラーも切れることなく使い勝手が良く、サードパーティーでコストパフォーマンスの高い無線コントローラーも存在しなかったからです。
唯一の例外として、2000円で買えるXbox Oneワイヤレスコントローラー「TECTINTER 2.4Gワイヤレスコントローラー」を2019年11月7日からお試しで使っていますが、これも抜群のコストパフォーマンスから試しに買ってみただけです。
ところが、このところ純正のワイヤレスコントローラーが頻繁に切れるようになり、コントローラーの故障、本体の故障、乾電池・充電池の影響、外付けSSDの影響、他の無線機器の影響、など理由は諸説ありますが、あれこれと試してみても改善しません。
外付けSSDの影響がこの中では有力なのかもしれませんが、装着直後から症状が発生したわけではなく、もはや必要不可欠なものでもあり、いまさら使わないわけにもいきません。
また、デスクトップパソコンの無線フルキーボード「エレコム TK-FDM106TWH〈ホワイト〉」がたまに重くなることがあり、電波の状態が微妙に良くなく、ワイヤレスコントローラーがもろに影響を受けている可能性もあります。
そんなわけで、純正コントローラーの無線での使用は当面はあきらめました。代わりに、「TECTINTER 2.4Gワイヤレスコントローラー」を使ってみたのですが、独自の無線形式で切れはしないものの、相変わらず左スティックに柔軟性がなく、細かな操作は簡単ではありません。

そこで、有線コントローラーを探してみると、PowerA、PDP、Hyperkin、あたりが出てきます。ひと昔前ならMadcatzかNykoあたりが有力だったのですが、10年もしないうちに様変わりしたものです。
PowerA、PDP、Hyperkin、いずれも、純正の無線コントローラーに比べると半分以下の価格で買うことができます。もっとも、海外通販になるので、送料を含めると4000円以上になるため、日本で買う分にはものすごく安いというわけでもありません。
3社の中でPowerAの有線コントローラーは、単に有線になるというだけでなく、カラーバリエーションが豊富で、背面に2つのマッパブルボタンが付いているところが魅力です。そのため、PowerAの有線コントローラーから選ぶことにしました。
ただ、新型コロナウイルスのステイホームの影響で、ゲーム機のコントローラーの需要が急増しており、Amazon.comでは日本への発送を一時的に休止しており、他のリテイラーも在庫切れか日本に発送していません。
それでも、PowerAの正規販売店は日本への発送が可能なようで、「Backorder」にはなっていたものの、とりあえず「PowerA Spectra Enhanced Wired Controller」($39.99)を注文することにしました。
発送を長らく待っている間に、純正コントローラーを有線コントローラーとして使おうと思い立ち、自宅にあるMicroUSBの50cm巻取り式充電・データ転送ケーブルを接続したところ、あっさりと使うことができました。
50cmでは短いので2mの充電・データ転送ケーブルを買おうと思ったら、ヨドバシカメラとビックカメラのネットショップは新型コロナウイルスの影響で注文から配送まで3日間かかるため、営業中の実店舗のコジマで買ってきました。
これで一件落着なのですが、「TOMB RAIDER」シリーズや「ASSASSIN’S CREED」シリーズは、ダッシュが左スティック押し込みで、左スティックでキャラクターを操作しながらダッシュするのにはいつも苦労させられます。
そんな苦労を払拭するためにも、やはり、背面に2つのマッパブルボタンが付いているコントローラーは魅力です。PowerAの正規販売店からなかなか発送されない中、Amazon.comの日本への発送が再開されました。
そこで、価格が比較的安く、新しくて日本では珍しく、カラーとデザインもなかなかいい、「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」を注文しました。注文時には$22.52と安く、送料・手数料が$18.05なので、合計で$40.57です。

「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」はトラッキングしていて、5月25日にはDHLの最寄りの営業所に着いていたので電話したところ、佐川急便に委託するので25日ではなく26日に配達するとのことでした。
しかし、それ以前に中国に注文していたものがDHLから直接配達されたため聞いてみると、DHLが直接配達するのも可能ということで、早い方がいいので25日の午後に配達してもらうことにしました。
そして、偶然にも、同じ25日の午前中に宅配があり、なんと、PowerAの正規販売店からも「PowerA Spectra Enhanced Wired Controller」が届いたのです。別の日に別のところに注文したコントローラーが同じ日の午前と午後に着くなんてなかなかありません。
一気に「Xbox One」の有線コントローラーが2個増えたわけですが、コントローラーは消耗品的なところがあり、それがサードパーティー製だけに2個あっても問題はないでしょう。
さっそく、重量を計ってみました。純正コントローラーなどとの実測重量比較は以下の通りです。有線コントローラーの方が無線コントローラーよりも軽いのは当然ですが、実際にはコードがつながっている部分の重さはプラスされると思います。

純正コントローラー(乾電池なし) 232g
純正コントローラー(充電池入り) 277g
TECTINTER 2.4Gワイヤレスコントローラー 203g
PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty 186g
PowerA Spectra Enhanced Wired Controller 277g

「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」は、専用デザインが描かれた紙製のパッケージに入れられていますが、前面と右側面の2面の中央部分が透明で中がはっきりと見えるようになっており、ポップさとカジュアルさが感じられます。
コントローラーは、トレンドカラーでもある美しいミントグリーンで、右上にはチームキティの白いロゴが入り、ボタン類はミントグリーンを基調に、方向パッド、左右スティックの土台、ビューボタン、メニューボタンが背面と同じホワイトになっています。
チームキティは、KittyPlaysによって設立されたTwitchブロードキャスターのチームで、女性を中心とした約60人がテレビゲームを毎日のように配信しており、そのジャンルはファーストパーソンシューターからインディタイトルまで多岐にわたります。
そんなコントローラーですが、PowerAのXbox One用コントローラーとしてはスタンダードで、コントローラーの形状やボタンレイアウトは純正コントローラーとほぼ同じオーソドックスなものになっています。
仕様は、デュアルランブルモーター、3.5mmステレオヘッドセットジャック、リムーバブル9.8フィート(3m)USBケーブルを備え、アドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)が背面に付くのが大きな特徴です。
純正コントローラーとほぼ同じ形状とボタンレイアウトを持つだけに、手に持っても全く違和感はなく、コントローラー表面は見た目よりもざらついた感触で、とても手になじみます。186gと軽いもののバランスは良く、一定時間プレイしても疲れません。
各ボタンの押し心地も、純正コントローラーに似通っており、違和感を覚えたり、押し心地が悪かったりすることもありません。左右のスティックも、細かな位置の調整や照準を合わせるなどの微妙な操作が簡単に行えます。
最大の特徴であるアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)は、背面の左右の薬指を置くところに設置されています。私は、初代Xbox時代から中指トリガーなので、それでコントローラーを握ると自然に薬指の指先の腹部分が当たります。
試しに、人差し指トリガーにしてみても、中指というよりは薬指の位置にアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)が来ますが、こればかりは個人差はあるかもしれません。
このボタンですが、背面ほぼ中央にあるプログラムボタンを2-3秒押すとプログラムLEDインジケーターが点滅するため、この間に、A/B/X/Y/LB/RB/LT/RT/左スティック押し込み/右スティック押し込み/方向パッド、のいずれかを押します。
LEDインジケーターが点滅しなくなるとプログラム完了で、これを左右のボタンで個別に行えます。プログラムの解除は、プログラムボタンを2-3秒押すとLEDインジケーターがゆっくり点滅するため、解除したい方のボタンを5秒間押せば完了です。
このボタンに、左スティック押し込みもプログラムできるのがミソで、「TOMB RAIDER」シリーズや「ASSASSIN’S CREED」シリーズで左スティックでキャラクターを操作しながら左スティックを押し込んでダッシュするという面倒な操作から解放されます。
このように、有線であることを厭わないなら、メインのコントローラーとしても十分に使うことができ、価格も送料次第では純正コントローラーよりも安く済むため、かなり魅力的なコントローラーだと言えます。
あとは耐久性だけですが、Amazon.comのレビューでは数ヵ月でボタンが壊れたというリポートも見ることができ、こればかりは実際に使ってみての当たり外れ次第ということになりそうです。

「PowerA Spectra Enhanced Wired Controller」は、紙製のパッケージに入れられていますが中を見ることはできず、グリーンゴールドをあしらったパッケージデザインとあいまってゴージャスさが感じられます。
コントローラーは、プレミアム感に浸れるマットなブラックで統一されており、唯一、Xboxボタンだけが白抜きのXになっています。また、A/B/X/Y/方向パッド/左右スティックの周囲と、コントローラー全体の上面と下面の境目が半透明になっています。
これがこのコントローラーの特徴のひとつで、ここが7色のLEDで光るのです。これは、背面中央のカラーサイクルボタンを押すごとに、7色単色/7色オートサイクル/無点灯、から選ぶことができます。
個人的には、明るすぎず暗すぎず適度な光量で、色合いも美しいため、今のところ7色オートサイクルにしています。プレイ中に頻繁に見える物でもなく、アクセントとして楽しむ感じです。
そんなコントローラーですが、PowerAのXbox One用コントローラーとしてはスタンダードで、コントローラーの形状やボタンレイアウトは純正コントローラーとほぼ同じオーソドックスなものになっています。
仕様は、デュアルランブルモーター、3.5mmステレオヘッドセットジャック、リムーバブル9.8フィート(3m)USBケーブルを備え、アドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)が背面に付くのが大きな特徴です。
さらに、3ウェイトリガーロック、7カラーLEDエッジライティング、アンチフリクションリング付きの左右スティック、ソフトタッチフィニッシュ、など、プレミアムコントローラーならではの機能もおごられています。
重量は、「純正コントローラー(充電池入り)」と同等の277gとなかなかのヘビー級ぶりです。プレミアムコントローラーならではの機能満載ぶりが91g分の重さということなのでしょうが、そこまで重くなるのは意外です。
純正コントローラーとほぼ同じ形状とボタンレイアウトを持つだけに、手に持っても全く違和感はなく、コントローラー表面はソフトな感触で不思議な心地良さを持っていますが、277gと重いだけにさすがにズッシリ感はあります。

各ボタンの押し心地も、純正コントローラーに似通っており、違和感を覚えたり、押し心地が悪かったりすることもありません。左右のスティックも、細かな位置の調整や照準を合わせるなどの微妙な操作が簡単に行えます。
最大の特徴であるアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)に関しては、「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」と全く同じなので、ここでは割愛します。
もうひとつの大きな特徴である3ウェイトリガーロックは、背面の3ウェイトリガーロックにより、左右のトリガーの深度を左右別々に3段階(T1/T2/T3)に調整できるというもので、トリガーをいっぱいに引いた際にどこまでトリガーを引けるかが変わります。
レースゲームのようにパーシャルスロットルにより微妙なアクセルワークを行うならトリガーのストロークは必要ですが、大半のゲームはトリガーはオン/オフだけの操作しか行わないためストロークは雰囲気だけで十分です。
3ウェイトリガーロックは、そのような人のために用意されているわけですが、実際に試してみると、想像したほどストロークに劇的な違いはなく、T1でもT3でも違和感を覚えることもありません。レースゲーム以外なら、好みで設定すれば十分でしょう。
このように、有線であることを厭わないなら、メインのコントローラーとしても十分に使うことができ、付加価値に投資しても元は取れると考えられる人なら、かなり魅力的なコントローラーだと言えます。
あとは耐久性だけですが、Amazon.comのレビューでは数ヵ月でボタンが壊れたというリポートも見ることができ、こればかりは実際に使ってみての当たり外れ次第ということになりそうです。

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