「NEO COMMUNICATOR」レビュー

「Xbox 360」のイギリスにおける代表的周辺機器メーカーであるJOYTECHの「Xbox 360」用ボイスコミュニケーター「NEO COMMUNICATOR」が、イギリスから到着したので、そのインプレッションをご紹介します。
JOYTECHは、「NEO Se ADVANCED CONTROLLER」を取り上げた際にもご紹介しましたが、改めてご紹介しておきましょう。
JOYTECHは、1996年、イギリスにおいてビデオゲームアクセサリーメーカーとして創設され、その新鮮なデザインと競争力のある価格設定で、1998年にはイギリスでトップのサードパーティに成長しています。
JOYTECHは、また、TAKE TWO INTERACTIVEの子会社でもあります。さて、JOYTECHの説明はこのぐらいにして、この「NEO COMMUNICATOR」のインプレッションを書いていくことにしましょう。

「NEO COMMUNICATOR」は、一言で言うと、ヘッドセットのないボイスコミュニケーターです。写真のようにコントローラーのエクスパンションポートに装着して使いますが、ワイヤード、ワイヤレスのいずれにも使うことができ、バッテリーも不要です。
スピーカーとマイクロフォンが一体化されており、これひとつで聞くことも話すこともできます。中央にある大きなネットがスピーカーで、ここから他のプレイヤーの音声が聞こえてきます。その音量は、下にあるダイアルで微調整することができます。
スピーカーの下にある十字の穴がマイクロフォンです。左下のインジケーターが赤く点灯している時は他のプレイヤーの声が聞こえてきますが、右下のスイッチをオンにしている限りはこの状態になっています。
自分が喋る時には、本体裏側左右にあるバタフライ状のトークボタンのいずれかを薬指で手前に引けばインジケーターが緑になり、他のプレイヤーに対して話しかけることができます。この際には、スピーカーから他のプレイヤーの声は聞こえてきません。
つまり、トランシーバーなどと似たような原理になっており、人が話しているのを聞きたい時は自分は話すことができず、自分が話している時は人の声は聞くことができないというわけです。
少し不便なようにも感じますが、実際には同時に話すことはありませんし、自分が話したい時だけトークボタンを手前に引けばいいわけです。
また、自分からはあまり喋らない人、必要な時以外は音は出したくない人、なによりも、ヘッドセットを使うと耳が痛くなる人にとっては、便利なコミュニケーターなのではないでしょうか。
実際の使い勝手も、フレンドにもお願いしてテストしてみたので、それも合わせてリポートしておきましょう。

まずは装着感ですが、写真を見ての通り、サイズも手頃で、同社の「NEO Se ADVANCED CONTROLLER」はもちろんのこと、純正コントローラーにもピッタリとフィットします。
ちなみに、「NEO Se ADVANCED CONTROLLER」やMad Catzの「XBOX 360 GAME PAD PRO」は、やはり、端子に問題があるのか、「NEO COMMUNICATOR」でも少し雑音が出てしまいます。
さて、操作感ですが、コントローラーを握った際に、自然にトークボタンが薬指のところに来るため、無理をせずともトークボタンを押すことができます。
タッチも重すぎず軽すぎすカシッとしたものなので、押しているかどうか感覚的に分からないといったこともありません。
スピーカーの音質は、ものすごくクリアというわけではありませんが、ポータブルラジオで感度のいい局を聴くぐらいの音質はしていますし、不快な雑音が入ることもありません。
音量も、ボリューム調整ができるため、ゲームの音量に合わせて聞き取りやすい音量にすることができます。マイクロフォンの音質は、純正のボイスコミュニケーターと遜色なく、声はクリアに聞こえますし、雑音が混ざることもありません。
ただ、コントローラーを口元から30cm以上離して使うと声が少し遠く感じるようなので、ひじを直角に曲げて使うぐらいの20cm強の距離が良さそうです。
もちろん、どのタイミングで相手の声を遮断して自分が喋るのかといったタイミングの計り方は難しく感じましたが、使い慣れてしまえばさほど気にならないようにも思います。
なお、「NEO COMMUNICATOR」の入手先と価格は以下のようになっています。入手先はイギリスの海外通販店「CONSOLE PLUS」で、価格は本体価格10.98ポンド、送料9.21ポンド、合計20.19ポンド、となっています。
私の購入時点では円安で、1ポンド=233円程度で、約4700円でした。それでも、これがほしいという人にとっては、リーズナブルな価格なのではないかと思います。

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