「Xbox One Day One」レビュー

【デザイン】8 
「E3」で発表された際には、流麗な「Xbox 360」とは異なり、何の変哲もない無骨なデザインだと感じました。
「Xbox One」は、セットボックス的な要素が強まり、AV機器的な位置づけにもなるため、AVラックにはすっきりと収まるデザインなのです。
そんな印象は、ドイツとイギリスのAmazonでDay Oneを確保し、アメリカのAmazonで2013年11月20日にDay Oneを注文した際も、ずっと感じていました。
しかし、実際に手元に来て、その姿を眺めてみると、なかなかいいデザインだと思いました。
ちょっとしたブルーレイレコーダーのような大きな本体は、大きく2つに分かれており、左側がディスクの駆動部分、右側が放熱部分です。
左側の上面はピアノブラックの光沢仕上げで、右側の上面は排熱のためのスリットになっています。
逆に、左側の前面はディスクのスロットインがあってマット仕上げで、右側の前面はタッチセンサーの電源ボタンがあってピアノブラックの光沢仕上げです。
つまり、前面の斜め上から眺めると、ピアノブラックの光沢仕上げの部分と、そうでない部分が格子状になっているわけです。
私は、ゲーム機は白い本体の方が好きなのですが、このピアノブラックの本体は、無骨さとは無縁と言っても良く、とても高級感があります。
ちなみに、電源がオンになると、右側前面のタッチセンサー、キネクトセンサー、アダプターが青白く光ります。それが、とてもカッコいいです。
もちろん、白い本体があれば、問答無用でそちらを買っていましたが、少しでも早くほしかったので、それは致し方ありません。

【ソフト】8
私がローンチで購入したのは、「FORZA MOTORSPORT 5」と「DEADRISING 3」の2本です。せっかくXbox Oneを買うなら、できればOnly on Xbox One、最低でもOnly on 次世代機にしたかったですから。
発売直前に、グラフィック面でプレイステーション4より劣るという情報も出回りましたが、この2本は、開発経緯はともかく、Only on Xbox Oneだけに、「Xbox 360」よりもグラフィック面での進化が感じられます。
内容的にも、ローンチタイトルとしては、ボリュームやシステム面でも、ここまでできれば十分ではないかと思います。
「FORZA MOTORSPORT 5」のDrivatarは、他のプレイヤーの走りがシングルプレイでも再現されるものですが、これはデータが集まれば集まるほど良くなっていきます。
こうした要素は、これまでのゲーム機ではあまり見受けられなかったもので、FPSなどの仮想マルチプレイもシングルプレイでできるようになりそうです。
私は、このところは、「Xbox One」と「Xbox 360」で5本のタイトルを平行プレイし、1日平均のプレイ時間は2~3時間ぐらいだと思います。
そんなプレイスタイルだと、年末年始にプレイする時間が取れなかったこともありますが、いまだに2本ともクリアできていません。
「FORZA MOTORSPORT 5」はようやく半分程度ですし、「DEADRISING 3」も半分以上は終わっているもののまだまだ楽しめそうです。
また、とても大事なこととして、Xbox3世代で初めて本体がリージョンフリーになりました。
しかも、すべての国の本体とすべての国のゲームの組み合わせでプレイすることが可能です。
私は、かねてからリージョンフリーを提唱してきましたが、プレイステーション4がリージョンフリーであることへの対抗策ではあるにせよ、初めてリージョンフリーが実現したのは喜ばしいことです。
これにより、どこの国からゲームが出ようが、その面白かったり優秀だったりするゲームを、それに合わせた本体を買うことなくプレイすることができるようになったわけです。
ちなみに、私は、初代、2代目とも、北米版本体と日本版本体の両方を買っていたので、初めて北米版本体だけで済ますことができるかもしれません。
そんなわけで、今はまだローンチで本体の性能もクラウドも使い切ってはいませんし、これが3年、5年と経てばゲームの質も自動的に上がるため、ローンチ時点では「8」でも、早ければ1年後にも「9」以上ということになるでしょう。
なお、私は、北米版本体は、初代「Xbox」、「Xbox 360」、「ニンテンドーDS Lite」、「ゲームキューブ」、と海外通販で購入しています。周辺機器を合わせると、かなりの数を海外から購入しています。みなさんも、うまく使い分けてほしいと思います。

【操作感】9
コントローラーの開発費は1億ドル以上かけたと、 Xboxのアクセサリー関連のゼネラルマネージャーであるザルフィ・アラムが明言しています。
それだけに、コントローラーの操作性は、これまでの家庭用ゲーム機の純正コントローラーの中では、最高峰だった「Xbox 360」を上回るものになっています。
全体のサイズは、どちらもほぼ同じなのですが、最大の違いは、「Xbox One」の方がグリップ感がより増しているという点です。
私は、アメリカのメーカーPDPの「rock candy wired controller」の「Xbox 360」版のレビュー をしていますが、その最大の特徴として、純正コントローラーよりもグリップ性が高いことを述べました。
その部分を引用すると、「グリップ部分が純正コントローラーよりも大きくラウンドして落ち込んでいます。その反面、グリップの裏側は盛り上がっており、中央の薄い部分との段差は大きくなっています。
これにより、コントローラー全体が手にすっぽりと収まるとともに、グリップ部も薬指と小指がうまい具合に絡みついて、ホールド性がとても高くなっています」となります。
「Xbox One」でも、これと同様のことが言えるのです。もっとも、私は日本人の成人男性としては標準的な手の大きさだと思いますが、グリップ性に関しては、「Xbox One」の方が「rock candy wired controller」よりも僅かながら劣ります。
それでも、ホールド性は、純正コントローラー中では、これまでのベストであった「Xbox 360」をしのいでトップだと思います。
もちろん、左右のスティックはアクションやシューティングでストレスない操作性を得られますし、トリガーはレースゲームでパーシャルスロットルがやりやすいことに変わりはありませんし、方向パッドの操作性も良好です。
また、Xboxガイドボタンの位置が移動したのも喜ばしいところです。「Xbox 360」では、バックボタン、Xboxガイドボタン、スタートボタンが横並びになっていて、とっさにいずれかのボタンを押そうとすると、違うボタンを押してしまうことがありました。
それが、「Xbox One」では、Xboxガイドボタンを頂点に2つのボタンが三角形を形作るように配されており、押し間違えるということがなくなりました。
さらに、振動が、「Xbox 360」では左右のグリップ部分だけだったのが、左右のトリガー部分にも内蔵され、2個から4個となり、より細かな振動が体感できるようになりました。
このインパルストリガーは、あからさまに感じられるというよりも、振動がより自然に感じられるようになった感じです。音が2チャンネルのステレオだったのが、5.1チャンネル以上のサラウンドになったのに似ているのかもしれません。
そういう意味では、プログラム次第では、サラウンドのように、わざとらしい音の出し方=振動のさせ方もやろうと思えばできるわけです。そういうタイトルも、出てくることでしょう。
ただ、コントローラーに関しては、サードパーティ製品の方が優れているということが珍しくなく、サードパーティからどんなコントローラーが出てくるのかも期待したいところです。

ちなみに、無線コントローラーの電源を気にする方が少なからずいらっしゃるようなので、この点についてもふれておきます。
私は、100円ショップの「セリア」で買った、ニッケル水素電池充電器「VOLCANO Battery Charger」(2本同時充電)と「充電式ニッケル水素電池VOLCANO NZ」(単3)を使っています。
「Xbox One」が単3を2本使うので、ローテーション用も含めて水素電池は4本買っています。充電器の充電時間がフル充電だと13時間かかるので予備は不可欠だからです。
なお、実際は、「Xbox 360」の予備コントローラー用も含めて、3台+予備1台分=8本(消費税増税前840円)、買っています。
前述した私のプレイ時間で電池は半月ぐらい持ちますし、現時点で何らの不具合も出ていません。電池の寿命はまだ分かりませんが、100円ショップの水素電池で十分ではないかと思います。

【描画・画質】8
ローンチタイトルの多くが720P、30FPSということで、「プレイステーション4」よりも数字上は劣るようですが、次世代機というだけあって、「Xbox 360」よりも細かいところで描画・画質は向上しています。
「FORZA MOTORSPORT 5」はクルマもサーキットも十分に美しく、「DEADRISING 3」のシームレスで移動できたり、ゾンビがワラワラとうごめいていたりする様は、十分に次世代感を得られます。
今はまだ「Xbox 360」とのマルチタイトルも多く、劇的な画質の向上というのはあまり感じられません。それでも、今後10年間、第一線で活躍するゲーム機だけに、細かな本体のアップデートや、クラウドパワーを使いこなすことも含めて、3年、5年と熟成されてきた時、その真価を発揮できるのではないかと思います。

【サイズ】5
家庭用ゲーム機史上、最大サイズと言ってもいいほどの大きさで、前述しているように、ちょっとしたブルーレイレコーダーほどの大きさがあります。横置きした場合、「Xbox 360」を簡単にしのぐほどです。
ただ、前述しているように、セットボックス的な要素が強まり、AV機器的な位置づけにもなるため、AVラックにはすっきりと収まるサイズとデザインです。
実際、AVラックに入れ、AVアンプ、ブルーレイレコーダー、DVDレコーダー、セットトップボックスなどと並べると、違和感なくしっくりと収まります。
もちろん、この大きさは、「Xbox 360」で問題になった発熱や騒音に大きく貢献しており、右側上面にある排熱のためのスリットからしっかりと排熱してくれますし、騒音に関しては耳を近づけてもほとんど聞こえないほどです。
「Xbox 360」を3台持っている身としては、驚くほどに静かで、その静かさが心地良く、安心感も得られます。
ちなみに、「Wii U」と比べると、横は「Wii U」2台分で、縦は「Wii U」1.5台分で、奥行きは同じぐらいです。つまり、「Xbox One」1台で、「Wii U」3台分のスペースをとっているということになります。

【拡張性】9
「Xbox One」における拡張性とは、外部機器と接続することによる拡張性というよりは、ハード単独での拡張性に重きが置かれています。
確かに、HDMI INを備えており、HDMI OUTを持つ機器を接続することはできますし、機器によっては「Xbox One」でコントロールすることができるようになります。
しかし、「Xbox One」は、セットボックス的な要素が強まり、AV機器的な位置づけにもなるとはいえ、やはり、重要なのはゲームです。
日本においては特にそれが求められますし、HDMI INに接続した機器をコントロールすることはそれほど大事なことではありません。
ハード単独での拡張性という意味で最大のものは、やはり、「KINECT」でしょう。なにしろ、「Xbox 360」では後から発売された周辺機器であったのに対し、「Xbox One」では標準で同梱されるものなのですから。
「KINECT」は、日本では特に人気がないようですが、私は「Xbox 360」でも「KINECT」を楽しんだり有効活用したりしており、「Xbox One」で周辺機器として別売されたとしても結局は買っていたと思います。
そう考えると、「KINECT」が同梱されたことは、別売で買うよりも確実に安くなるだけに、個人的には最初の出費が大きくなるとはいえ歓迎すべきものでした。
「KINECT」は、「Xbox 360」から「Xbox One」で着実に進歩を遂げています。その最大のものは、人を認識する距離が飛躍的に短くなったことです。
「Xbox 360」では、タイトルによっては2mぐらいの距離を置く必要がありましたが、「Xbox One」の場合には、それよりもはるかに短い距離で認識してくれます。
そのため、日本は部屋が狭いから「KINECT」には向かないというのは、「Xbox One」では過去の話です。32インチ以上のテレビがある家なら、確実に「KINECT」で楽しむことができます。
また、「KINECT」の認識能力も抜群です。「Xbox One Day One」の実績を読み込ませたところ、適当に「KINECT」にかざしただけなのに、わずか1秒で読み込んでしまったのには感心しました。
「Xbox 360」の場合には、距離や明るさなどを少し工夫する必要がありましたが、「Xbox One」の場合には、そういったことは皆無と考えてもいいでしょう。
ボイスコマンドに関しては、認識は今ひとつといった感じです。同じ言葉を同じ発音で言っても、受け入れてくれる場合と無視される場合があり、それだったらコントローラーでやった方が早かったということが少なからずあります。
ただ、認識精度は、オーナーに合わせて良くなっていくのではないかと思いますし、オーナーも認識されやすい発音を探り出していく必要もあると思います。両者の歩み寄りにより、徐々に向上していくことでしょう。

私が積極的に活用している拡張性としては、SkyDrive(OneDrive)があります。これは、これまではビデオキャプチャーでPCに取り込んでいた動画を、「Xbox One」単独で撮れてしまうという便利なものです。
「Xbox One」の場合には、主に3種類の方法があります。
普通にプレイしていて、ポーズをかけてそれまでのプレイを最大5分まで戻って録画する方法がひとつ。
あらかじめ録画の準備をして最大5分まで、さあ録画するぞとプレイしはじめる方法がひとつ。
KINECTのボイスコマンドで「Xbox record that.」と言って30秒だけ遡って録画する方法がひとつ。
録画した動画は、「Upload Studio」で編集し、SkyDrive(OneDrive)にアップロードします。アップロードが完了したら、自分のパソコンにダウンロードし、YouTubeにアップロードします。
手順が多いのが面倒なところで、録画時間も最大で5分までですが、自前でキャプチャー機器とHDMIの分配器を用意しなくてもいいのは便利です。
もっとも、キャプチャー機器とHDMIの分配器を買っても1万円でお釣りがくるので、こだわりがある人はそちらにするという手もあります。
ホーム画面は、Windows8.1と似たような構成になっていますが、ここも拡張性に貢献しています。ここから、様々なタスクを行うことができるようになっているのです。
しかも、前述した動画を撮影する場合、ゲーム画面がメイン画面に表示され、サブ画面に録画のコマンド画面が表示されており、両者を行き来して素早い操作を行うことができます。
私のように動画を撮ることが不可欠な人間にとっては、とてもありがたいシステムです。これも、次世代機ならではの進化でしょう。
さらに、スマートグラスにも対応しており、アプリをスマートフォンやタブレット端末にインストールすれば、「Xbox One」と連携した操作が行えます。
「DEADRISING 3」にも、スマートグラスに対応した要素があり、私は使ってはいませんが、今後は対応したタイトルも増えてくることでしょう。

【総評】9
私は、「Xbox One Day One」をローンチにアメリカのAmazonから購入したわけですが、価格も安く、満足度は高いです。
私が購入した際には、本体が5万1932円、送料&手数料が2075円、インポートフィーデポジットが2071円で、合計5万6708円だったのですが、インポートフィーデポジットのリファンドが1326円あり、最終的に5万5382円で買うことができました。
また、「FORZA MOTORSPORT 5」と「DEADRISING 3」は2本で、送料&手数料とインポートフィーデポジットを合わせて1万5687円だったのですが、発売直後に値下げがあって2263円のリファンドがあり、更にインポートフィーのリファンドが746円あり、最終的に1万2678円、1本当たり6339円でした。
私は、本体は$399、「KINECT」は$149と考えていたし、「KINECT」は別売でも必ず買うので、今後10年間、第一線で活躍するゲーム機のローンチとしては、「KINECT」同梱で$499なら想定範囲内です。
10年の間には最低でも2回は値下げがあるはずで、最終的には世間一般のゲーム機に対する価値に見合った価格にも下がってくることでしょう。
満足度としては、ここまで述べてきたような次世代機感が大きいです。こればかりは、使ってみないと分からないと思います。いざ使ってみると、色々な点で感動できるはずです。
不満な点としては、ローンチとしては仕方ない部分もあるのですが、Only on Xbox OneとOnly on 次世代機のゲームが少ないことです。
2014年に発売されるゲームを調べてみても、多くのゲームが「Xbox 360」との縦マルチになっており、これには少しがっかりさせられます。
これは次第に解消される問題だとは思いますが、もう少しペースアップしてほしいところです。
また、動画をYouTubeに直接アップロードできないのも、少し不便なところです。動画がXbox One、SkyDrive(OneDrive)、パソコン、YouTubeと4ヵ所に保存できるという安心感はあるにはあるのですが、手間暇がかかるのが面倒です。
また、SkyDrive(OneDrive)にアップロード中は、ゲームをプレイできない、厳密にはゲームをプレイするとアップロードが進まない、という点も改善してほしいところです。
もっとも、今後10年間、第一線で活躍するゲーム機だし、マイクロソフトだけに、不満点は細かなアップデートで改善されたり、新機能が盛り込まれたりすることでしょう。

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