Xbox Oneコントローラー左スティック故障修理方法

「Xbox Wireless Controller – Gears of War 4 Crimson Omen Limited Edition」を購入したという記事で、その購入理由として、「Xbox One Day One」をアメリカのローンチで購入して2013年11月25日からプレイしている、「DAY ONE 2013」と記されたコントローラーの調子が悪くなってきたことも書きました。
「Xbox Wireless Controller – Gears of War 4 Crimson Omen Limited Edition」の購入リポートや、既に持っていた予備のコントローラーなどに関しては、その記事をご覧いただくとして、今回は、調子が悪くなってきたコントローラーの修理方法について記します。
調子の悪さとしては、「QUANTUM BREAK」で、キャラクターが勝手に左に動く。「PROJECT CARS」で、ストレートを走っていると突然左に曲がる、右コーナーで左スティックを右に倒しても曲がらない。
といった現象が、時々ではありますが、起こるようになったのです。レースゲームでは特に、こういったことが起こるとかなり困ったことになります。
調べてみると、この“アナログスティックのドリフト”が起こるのは珍しいことではないらしく、アメリカでは報告例がそれなりにあり、コントローラーを分解して自ら修理することも可能なようです。
そこで、「Xbox Wireless Controller – Gears of War 4 Crimson Omen Limited Edition」とほぼ同時に、左スティック修理用のパーツも、気が向いたら修理しようと考えて、eBayで注文していました。
今回、その修理をしたので、具体的な修理方法を書いてみようと思います。まず最初に、修理に必要なのは、以下のパーツと工具です。カッコ内は、私の購入価格で、既に持っていた場合は市価です。

Xbox Oneアナログスティックセンサーモジュール(135円)
Xbox Oneアナログスティック(2個セット、196円)
はんだごて(市価500円~)
はんだ(線径0.8mm、311円)
はんだ吸取線(451円)orはんだ吸取器(216円~)
トルクレンチT8(いじり止め・穴付きタイプ、324円)

Xbox OneアナログスティックセンサーモジュールとXbox Oneアナログスティックは、eBayでこれぐらいの価格で買えます。たいてい、中国か香港のセラーなので、到着までに2週間以上はかかります。
アナログスティックは、必需品ではないのですが、3年近く使っていると、上部がすり減ってきますし、せっかく修理するなら、見た目も少し変えたいので、様々な色があるものの、限定コントローラーのイメージを損ねず、はっきり変わったと分かるシルバーにしました。
はんだごては、既に電子部品・LSIにも使えるものを持っていたので、それをそのまま使いました。新規に購入するなら、電子工作用のものがいいです。
はんだも、既に持っていたのですが、今回は基盤部分のはんだ付けだったので、近所のコーナンにあった中で最も線径の細い0.8mmを買いました。買えるなら、0.6mmの方がいいかもしれません。
はんだ吸取線は、既に付いているはんだを吸い取るためのもので、コーナンeショップだとこの半額以下であったのですが、店舗ではこれしかなかったので仕方なくこれを購入。
トルクレンチT8は持っていて、Xbox 360のコントローラーを修理する際にも使ったのですが、Xbox Oneの場合、中央に突起があるいじり止めネジを使っているため、いじり止め・穴付きタイプを新規に購入しました。

さて、具体的な修理方法ですが、当然、コントローラーのカバーを外す必要があります。
左右のグリップ部分は、カバーがはめてあるだけなのですが、カバーの裏側に突起があり、それが本体カバー下側の溝にはまっています。
写真を見ての通り、内側の突起がより外側に寄っており、カバー外側に爪をかけたり、マイナスドライバーを挟んだりして、カバー外側を少しずつ浮かしていきます。
ある程度隙間ができたら、両手の爪と指先を挟んで少し力を込めて、内側に向けて外します。さじ加減が難しいのですが、外れる際にバキッと音がするぐらい力を入れる必要があります。
次に、本体裏側のグリップ部分両端上下に2ヵ所ずつ合計4ヵ所にネジがあるので、これをトルクレンチT8(いじり止め・穴付きタイプ)で外します。
また、バッテリー部分のシール裏側中央にも、Xbox 360同様に隠しネジがあるので、先のとがったものでシールに穴を開けてトルクレンチT8(いじり止め・穴付きタイプ)で外します。
これで、本体カバー上下を取り外すことができ、表側と裏側は写真のような状態になります。
今回、交換するのは、本体表側の写真の左スティック部分に見えていて、最初の写真にもあるアナログスティックセンサーモジュールです。
これに関しては、アナログスティックセンサーモジュールの交換までせずとも、クリーニングだけでも直ったという例もありますが、私は念のためアナログスティックセンサーモジュールも交換しました。

本体裏側の写真の右側がアナログスティックセンサーモジュールの位置で、アナログスティックセンサーモジュールの爪が基盤にはんだで固定されています。
上が2ヵ所、左が3ヵ所、下が5か所、右が4ヵ所。これらすべてのはんだを吸い取ってアナログスティックセンサーモジュールを取り外します。
今回の作業で最も手間取るのが、このはんだの吸い取りです。意外と時間がかかり、はんだごてを煙が出るまで強く押し当てないと、はんだ吸取線に吸い取らせることができません。
また、基盤での作業となるため、余計なはんだをはがしたり、基盤にはんだを当てたり、カバーやトリガーなどにはんだごてをふれさせないように慎重に作業する必要があります。
アナログスティックセンサーモジュールを取り外したら、新しいアナログスティックセンサーモジュールを入れ、上が2ヵ所、左が3ヵ所、下が5か所、右が4ヵ所、すべてを元通りにはんだ付けします。特に、左3ヵ所と下3ヵ所が接近しているので、はんだがはみ出さないように注意します。
あとは、取り外したのと逆の順番に、カバーを取り付けていきます。念のため、グリップのカバーをはめる前に、問題なく作動するかテストするといいでしょう。

私は、すべて完了して、「PROJECT CARS」を2時間近くプレイしましたが、ストレートを走っていると突然左に曲がる、右コーナーで左スティックを右に倒しても曲がらない、といった現象は一切起こらなくなりました。
1000円強のお金と2時間ほどの作業時間はかかりましたが、これで故障が修理できたのですから安いものです。
また同じ箇所が故障したとしても、次回からはパーツと工具を買う必要はありませんし、作業も要領が分かったので1時間はかからないと思います。
ちなみに、アナログスティックセンサーモジュールは予備を買ってあるので、次回は気分転換のスティック代ぐらいでしょうか。
なお、今回はメタル製のスティックを買いましたが、親指の腹で操作する分には問題ないのですが、親指の先で操作する場合には少し滑ります。
もっとも、親指の先で操作するのは、メニュー画面の上下移動ぐらいなので、大きな問題にはならないでしょう。
しかし、これで正常なコントローラーが3個になってしまい、「DAY ONE 2013」をメインとして復活させると、「Xbox Wireless Controller – Gears of War 4 Crimson Omen Limited Edition」の出番が遠のきそうです。
個人的には、初代コントローラーの左右のバンパーの操作性は全く問題ないので、その点では最新型コントローラーを使う必要もありませんから。

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