「2025 SUPER FORMULA 公式テスト」を見るために、2025年6月6日に富士スピードウェイに行ってきました。
SUPER FORMULAの公式テストがシーズン中に富士スピードウェイで行われるのは2025年で3回目となります。
また、2月18~19日に鈴鹿サーキットで行われた公式テストの2日目が悪天候によって中止になったことから、富士スピードウェイの6~7日の公式テストは4セッションすべてで30分延長、走行時間は4セッション合計で10時間となりました。
そして、梅雨入り前ということもあって、私が訪れた6日は、SESSION 1が晴れ時々曇り、SESSION 2が曇り時々薄日と、それなりに天候に恵まれています。ただ、SESSION 1は時折強い風が吹き、走行も観戦もその影響を受けています。
私は、渋滞もあってSESSION 1の走行開始から30分ほど遅れて到着したのですが、SESSION 1の常で開始30分ほどの走行車両は少なく、走行時間も2時間30分あり、走行開始に間に合わなかった影響はそれほどありませんでした。
また、初日の走行時間が5時間あることから、午前のSESSION 1はダンロップコーナーのアウト側とイン側、GR Supraコーナー、午後のSESSION 2はアドバンコーナー、コカ・コーラコーナー、ピットビル屋上、TGRコーナー、と堪能しました。

さて、肝心の公式テストは、一部のレギュラードライバーに変動がありました。
小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は、「ル・マン24時間レース」のプレイベントと日程が重複するため、小林利徠斗と関口雄飛が代わりにドライブ。
平良響(KDDI TGMGP TGR-DC)は、前戦第5戦までで、今回のテストから野中誠太がステアリングを握っています。
なお、公式テストは6~7日の日程で、この記事を公開するのが8日ということで、6日の公式テストの内容をリポートや考察してもあまり意味がないため、これらに関しては簡単に紹介するのにとどめようと思います。
SESSION 1は、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分23秒465でトップ、以下、野尻智紀(TEAM MUGEN)1分23秒473、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1分23秒648と続きます。
目立ったところでは、ザック・オサリバン(REALIZE Corporation KONDO SF23)が1分23秒674で5番手につけているというところでしょうか。
また、注目している選手では、高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)が1分24秒377で13番手、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)が1分24秒988で19番手。
前者は、SUPER GTでは日産のエース車両のドライバーであり、SUPER FORMULAではどれぐらいやれるのかという点に興味があります。13番手ならまずまずです。
後者は、参戦2年目で、新興チームというハンデもあるものの、上位とのタイム差は縮めたいところで、トップから1.523秒差なら上出来と言えます。

SESSION 2は、様々なセットアップやロングランを行うチームも少なくなかったものの、SESSION 1に比べるとラップタイムは上昇、赤旗中断も3回に及んでいます。
SESSION 2終了まで残り7分というところで、各車がニュータイヤ履き替えてコースイン。ここから、タイムアタック合戦が繰り広げられます。
トップタイムをマークしたのは牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で1分22秒339。やはり、SESSION 1よりも1秒以上タイムアップしています。
以下、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の1分22秒434、野尻智紀(TEAM MUGEN)の1分22秒540と続き、ホンダ勢がトップ3を独占。
トヨタ勢の山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が1分22秒771で続きます。
注目の、高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL SF23)は1分23秒504で14番手、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree SF23)は1分24秒583で20番手。
Jujuは、SESSION 1から大きくタイムアップできていないのですが、離れた最下位ではないというところに価値があります。

このように、一日たっぷりと楽しめた公式テストでしたが、これで入場料は1200円(JAF会員などは1100円)で駐車料は無料と格安で楽しめます。
しかも、場内アナウンスは解説に土屋武士、特別ゲストも複数おり、パドックもピットビル2階のクリスタルルームも無料開放でピットビューイングもありと、コストパフォーマンスは極めて高くなっています。
SUPER GTの公式テストは高い入場料と駐車料で観戦コストがかかり、WECの公式練習も同様だけに、余計にSUPER FORMULAの敷居の低さが際立ちます。
2025年の公式テストはこれで終わりになったものの、シーズン閉幕後のルーキーテストなどはありそうですし、機会があればみなさんもSUPER FORMULAの公式テストにも足を運んでほしいものです。



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