ステレオヘッドホン「JVC HA-S500」レビュー

「PlayStation VR – Astro Bot Rescue Mission + Moss Bundle」を、アメリカのブラックフライデーセールで2018年11月19日にAmazon.comで購入しました。「PS VR」は、独自のオーディオ技術で前後左右上下の音も正確に表現するようになっており、目の前に広がる仮想空間に立体的な音響効果を加えて臨場感を増しています。
専用のイヤホンも付属しているものの音質・音場面で頼りないし、家にある開放型のELPAのヘッドホン「RD-A30」は音質は少し上がっても音が抜けて臨場感が物足りません。
そこで、「PS VR」と干渉しない形状で、本体が600g強あるので重くなりすぎず、密閉しすぎない密閉型で、音質面で評価が高く、価格も安いヘッドホンを探しました。
候補になったのは、JVCの「HA-S160」、「HA-S400」、「HA-S500」、オーディオテクニカの「ATH-S100」です。これらは、2000円以下の廉価機種の中では評判が良く、「HA-S500」以外は「PS VR」と相性のいいホワイトが選べます。
しかし、「HA-S400」の上位機種の「HA-S500」の方が、ドライバーサイズが40mmと10mm大きくテレビゲームでは重要な低音が強調されており、価格も400円以上安くなっています。そこで、色はブラックで我慢で、最安値のビックカメラで1490円(149ポイント)で11月25日に注文し、26日に到着しました。
「PS VR」専用、つまり、「PS VR」専用・対応ソフトだけのために使っていると言っても差し支えないのですが、使い始めて2ヵ月が経過したのでレビューします。

【デザイン】9
ブラックとガンメタリックの2カラーバリエーションがあり、私はブラックの方を選びました。公式サイトで「スタイリッシュなフォルム」と謳われていますが、なるほどスタイリッシュです。
ヘッドホンとしてシンプルでオーソドックスな奇をてらわない形状でありながら、適度な等幅のヘッドバンド部に円形の耳当て部の端がつながるという、まさに「スタイリッシュなフォルム」になっています。
接続部の仕上げは破綻がなく、色も落ち着いたマットブラックで妙にテカテカしておらず、プラスチッキーなところも感じられず、とても1490円で買ったヘッドホンとは思えない上質さがあります。
もっと高価なヘッドホンのような押し出しの強さはないものの、妙に主張するところも安っぽさもなく風景に溶け込むため、安心して外で使うことができます。

【音質】9
振動板には軽量で剛性の高い素材・カーボンナノチューブを採用し、応答性に優れクリアでキレのある高解像度サウンドを実現。大口径40mmの高磁力ネオジウムドライバーユニットを搭載し、迫力の高音質再生を楽しむことができます。
早速、試してみましたが、さすがに密閉型だけあり、音もしっかりと耳に留まり、臨場感や方向性も高まっています。「PS VR」のボリュームは0-25で、専用のイヤホンは20、開放型のヘッドホンは17-18、にしていました。
しかし、これだと12-13でも十分に音が聞こえるのはもちろん、専用のイヤホンや開放型のヘッドホンでは聞こえなかった環境音も聞こえるのが嬉しいところです。
ドライバーサイズが40mmと大きくテレビゲームでは重要な低音が強調されており、迫力ある低音を堪能することができます。それでいて、高音も犠牲にはなっておらず、澄んだ高音を味わえます。

【フィット感】9
密閉型だけあり、かけた時のフィット感は抜群で、耳や頭から簡単にずれるようなことはありません。それでいて、低反発イヤーパッドと低反発ヘッドパッドを採用しているからか、耳が痛くなるようなこともありません。大半の人が、ヘッドバンドの長さをうまく調整すれば、快適に装着できるはずです。
唯一の誤算は、専用のイヤホンや開放型のヘッドホンでは装着してから「PS VR」をかけることができたのですが、これはヘッドセットが干渉するため先に「PS VR」をかける必要があることです。幸い、その順番だとほとんど干渉しないので無事に使うことができています。

【外音遮断性】6
冒頭で密閉しすぎない密閉型と書いたように、密閉型ではあるものの密閉性は高いわけではなく、外音はそれなりに聞こえてきます。
「PS VR」をプレイする場合、外部を見ることはできないため、外音も聞こえなくしてしまうと、外界とは完全に遮断されてしまいます。電話音も来客音も聞こえなくなってしまうと困るわけです。
その点、このヘッドホンなら外音も適度に聞こえるため、安心してプレイすることができます。外で使う場合にも、適度な音量で鳴らす分には、安全性もそれなりに確保できると思います。

【音漏れ防止】8
適度な音量で鳴らす分には、周囲にそれほど音は漏れないと思います。ただし、図書館のような静かなところや、満員電車の中などでは、周囲に十分に気を配る必要はあります。

【携帯性】8
バック内の収納スペースに合わせ、“薄く折り畳む”、“小さく折り畳む”など3種類の折り畳みが可能で、手軽でスタイリッシュに持ち運ぶことができます。
元々、密閉型のヘッドホンとしては全体に小柄な部類で168gしかなく、3種類の折り畳み方ができるため、持ち運びも収納も容易に行えます。
むしろ、1.2mの脱着不可能なコードが付いたワイヤードのため、折り畳んだ際には、そちらの収納場所の方が困るかもしれません。

【総評】10
私がほしくて探したのが、「PS VR」と干渉しない形状で、本体が600g強あるので重くなりすぎず、密閉しすぎない密閉型で、音質面で評価が高く、価格も安いヘッドホンでした。
「PS VR」自体、ヘッドホンもイヤホンもブルートゥースには対応しておらず、3.5mmステレオミニプラグ必須です。このヘッドホンの場合、24金メッキのL型ミニプラグということで使い勝手も良好です。
しかも、テレビゲームでは重要な低音が強調されて迫力ある低音を堪能することができ、高音も犠牲にならずに澄んだ高音が味わえます。また、専用のイヤホンや開放型のヘッドホンでは聞こえなかった環境音も聞こえてきます。
これらを総合的に考えると、1490円(149ポイント)でこれだけのものが買えるとなれば、評価が高くなるのは当然です。「PS VR」をはじめテレビゲーム用のワイヤードヘッドホンがほしい人はもちろんのこと、音楽を聴きたいという人にも十分に薦めることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました