
ドラム式洗濯機「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」を2025年7月17日から使い始めて3カ月以上経過したのでレビューします。
家では LGの4.2kgの何の変哲もない縦型洗濯機を20年以上にわたって使ってきており、これといって大きな故障もしていませんでした。
しかし、洗濯容量と脱水に関する不都合が出てきたのと、「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」がタイミング良く最安値に値下がりしたため、これを機会に買い替えることにしたのです。
洗濯容量は、1日1人あたり1.5kgが目安とされていますが、家では週2回の洗濯、人間2人ということで、理論上は1日3kgの洗濯物が出るということになります。実際には、ものによって洗濯のタイミングを引っ張っているため、それよりは少なくなっていると思います。
それでも、理論上は、週2回なら、3日分で最大9Kg、4日分で最大12kg。洗濯のタイミングを引っ張って1日1人当たり1.0kgに抑えたとしても、3日分で6kg、4日分で8kg、になります。
これを容量4.2kgの洗濯機で洗うとすれば、明らかにぎゅうぎゅう詰めになりますし、それを緩和するためにはイレギュラーの洗濯を増やすしかありません。
また、脱水は、当初に比べて緩くなっており、脱水を2回行ったり、洗濯量を減らしたりしても、それは期待するほどには改善されません。
実は、洗濯後5時間以内に洗濯物が乾燥しないとモラクセラ菌が繁殖し、洗濯物が臭くなりやすくなります。家は部屋干ししかしないこともあり、夏場以外は水分を含んだ洗濯物が5時間以内に乾くということがありません。ものによっては乾くまでに丸2日近くかかることもあります。
そんなわけで上記にように買い替えることにしたわけです。

さて、そんな洗濯機の買い替えですが、やはり、ドラム式洗濯機にあこがれがあり、また、ドラム式洗濯機「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」など比較的低価格のドラム式洗濯機の登場により、価格的にも手が届きやすくなってきました。
私は、何を買うにもネットや実店舗などで調べまくるのですが、洗濯機の買い替えにしても2年以上にわたって何百時間も調べてきています。そのため、世間で言われるようなドラム式洗濯機のメリット・デメリットは100も200も承知です。
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて壊れやすいと言われていますが、その大半は乾燥機能に関するものであり、ドラム式洗濯機を持っていても乾燥機能は使っていないという人もいます。
私も、当初から乾燥機能を使う気はなかったため、乾燥機能がなく価格も手ごろなドラム式洗濯機「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」はピッタリでした。
洗濯機は価格変動が激しいのですが、「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」は、高い時でも9万円程度、安い時だと6万円ぐらいで買えてしまいます。同じ洗濯容量9.0kgの縦型洗濯機と比べても、洗濯機のメーカー次第ではむしろ安く買えるぐらいです。
乾燥機能がないドラム式洗濯機は意味がないという声もありますが、洗濯するという本来の機能に関してドラム式洗濯機が縦型洗濯機と遜色ないのであれば、後は好みの問題とも言えます。
私は、縦型洗濯機に取って代わるドラム式洗濯機が家にあるという風景にあこがれを抱いてきましたし、実際に家にドラム式洗濯機があるという満足感を得られるまたとない機会でもあります。
これは、スマートウォッチでも、有機ELテレビでも、スポーツカーでも、同じことが言え、それらを持つことでこれといったディスアドバンテージがないのであれば、それらを持つことで得られる計り知れないほど大きな満足感を優先すべきでしょう。
さて、前置きが長くなりましたが、まずはドラム式洗濯機「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」の製品仕様を見ておきましょう。
洗濯・脱水容量(kg): 9.0
乾燥容量(kg): –
標準水量(L): 22
標準使用水量(L): 71
目安時間(高水位時): 標準コース53分、快速コース15分
電源電圧(V): 単相100(50Hz/60Hz共用)
消費電力(W)(50Hz/60Hz): 230
消費電力量(Wh)(50Hz/60Hz): 87
運転音(洗い時・脱水時)(dB)※(50Hz/60Hz): 33 / 48 ※運転音の表示は(一社)日本電機工業会洗濯機性能評価基準によるものです。
総外形寸法(mm)(給・排水ホース含む)※: 幅595×奥行640×高さ860 ※実際の据え付け時には、ボディ幅+排水ホース+設置のスペースが必要です。
ボディ幅(mm): 595
対応防水パン(内寸)(mm)※: 幅585×奥行545以上×40以下 ※防水パンの奥行内寸が545mm以上であっても、左右の幅内寸が小さい場合はトラップが洗濯機の下に位置する場合があります。
洗濯槽・脱水槽: ステンレス
排水方向: 背面
質量(kg): 78.0
毛布洗い(kg): ふとん~1.0 / 毛布~4.5

私は、Joshin Webで価格が6万円を切るというタイミングで2025年7月14日に注文し、最短のお届け希望日である7月17日に配送設置してもらいました。
価格が6万円を切るタイミングと書きましたが、実際には、洗濯機リサイクル料金+収集運搬料金4180円、長期修理保証加入料1767円をプラスして合計6万4856円でした。この価格だからか、ポイントは付きません。
配送設置は同社サービスセンターによって行われたのですが、手際良く丁寧に設置してもらったため、この記事を書いている時点でもこれといった不具合はありません。ドラム式洗濯機とはいえ、総外形寸法(mm)が幅595×奥行640×高さ860とコンパクトであり、導線にも設置場所にも困るようなことはありませんでした。
また、「高さ調整脚(8個)」すべてを防水パンと洗濯機の間に設置してもらいました。質量が78kgと重く、物を落とした時に拾えない、防水パンの掃除ができない、マンションの水回り点検時に排水ホースを点検してもらえない、ドアが低めなのでかさ上げする、といった理由からです。
さらに、ネットのレビューを見ていると、騒音がすごいとか洗濯機が移動するといった書き込みが散見されますが、家ではそんなことは全くありません。
リビングと洗濯機が設置してある洗面脱衣所は最短で2mぐらいですが、ドラムの回転で洗濯物がぱたぱたと落ちる音や給水音と脱水音がそれとなくわかる程度にするぐらいです。もちろん、洗濯機が移動するなどということは皆無です。
騒音がすごいとか洗濯機が移動するといった問題は、設置業者がしっかりと設置していないか、設置面や設置場所に問題があるのかもしれません。
ドラム式洗濯機が家にあるという風景ですが、シンプルなデザインの白いボディながら、その中心にはそれを反転したかのようなスモークブラックのドアがあり、期待以上にシンプルモダンなたたずまいがあります。

コースは、標準、標準(すすぎ1回)、自分流1、2、快速、念入り、香アップ、白さ追求、タオル、ソフト、ドライ、ふとん/毛布、洗えるスーツ、すすぎ+脱水、脱水のみ、槽洗浄1、槽洗浄2、槽洗浄3、と考えられる限りのコースがおごられています。
コースにより、自動投入、水量調節、お湯洗い、清潔志向、予約、洗い、すすぎ、脱水、脱水回転速度、が決められており、項目によっては変更、ON/OFFなどを行うことも可能です。
私は、通常は標準で洗濯しているのですが、清潔志向(紫外線をドラム内の水に照射)をオン、脱水回転速度をデフォルトの800から1000、にそれぞれ変更しています。清潔志向はなんとなく、回転速度は1000の方が脱水に良さそうと思ったからです。
これらの設定は、前面上部で少しスラントした操作パネル(液晶タッチパネル)とダイヤル(アナログ)で行うことができるのですが、この操作パネルとダイヤルがまたシンプルモダンかつクールで、操作することが毎回のように楽しいです。
自動投入の洗剤ケースは、この操作パネルの左側に引き出し式で設置してあり、中は、柔軟剤自動投入タンク(約470ml)、液体洗剤自動投入タンク(560ml)、手動投入口、に分かれています。
洗剤ケースは節度感があり、自動投入タンクは個別にフタがあり、MAXの線もあり、入れやすく投入量も分かりやすいです。
ただ、自動投入あるあるかもしれませんが、柔軟剤はダウニーなどは濃すぎて自動投入されない場合があり、水や他の柔軟剤を混ぜて薄くして使っています。そのため、ダウニーの香りは弱いのですが、香害と感じさせることは皆無と言えるでしょう。

洗濯容量9.0kgのドラム式洗濯機に買い替えたことで、それまでの洗濯容量4.2kgの縦型洗濯機に対して2倍以上の洗濯容量になったのですが、洗濯物が3日分で6kgから9kg、4日分で8kgから12kg、ということで余裕しゃくしゃくということもありません。
それでも、ぎゅうぎゅう詰めという状態からはほぼ脱却できたこともあり、それなりの汚れ落ちが実現できています。
しつこい汚れが驚くほど落ちているということはないのですが、水温の温度設定を20℃から50℃まで行えるため、必要ならこれを試すという手もあります。
脱水は、脱水回転速度をデフォルトの800から1000に変更しているのですが、夏から秋にかけては大半の洗濯物がモラクセラ菌が繁殖して洗濯物が臭くなりやすい5時間以内に乾いています。
冬場だと洗濯物の厚みが増し、暖房するほどでもない真冬だと5時間以内で乾かないものも出てきそうですが、脱水回転速度をデフォルトの800から1000でなくMAXの1200にしたり、脱水時間をデフォルトの5分から7分にすることで、5時間に近づけることはできそうです。
なお、マスクや靴下などの小物は、洗濯運転中にドアパッキンの溝に入り込むおそれがあるとのことで洗濯ネットに入れていますが、洗濯物の取り出しや干す際の仕分けなどが楽になって一挙両得です。
洗濯物の取り出しについては、ドアが低いため少し取り出しづらいという声がありますが、家では洗面脱衣所にローチェアを常備してあり、これに座って洗濯かごに入れていることで腰をかがめて取り出すような面倒さはありません。
また、風呂上がりで髪の毛を乾かす際にローチェアに座って楽できるため、こちらも一挙両得になっています。
ちみなに、洗濯終了までのカウントダウンタイマーが操作パネルに表示され、洗濯終了時には明るくかわいらしいメロディーが流れるのですが、この音が楽しげで、これから洗濯物を干さなければならない、という面倒な気持ちを和らげてくれます。

洗濯機のお手入れに関しては、ちょっと槽洗浄(槽洗浄1コース)、ドラムを洗う(槽洗浄2コース)、ドラムを「しっかり」洗う(槽洗浄3コース)があります。それぞれ、約2分、2カ月に1回洗濯槽クリーナーか塩素系漂白剤約200mlで4時間、1年に1回おなじく12時間、行います。
以前は、黒カビが出てきて洗濯槽の洗浄を行っていたのですが、デフォルトでこうした設定があるのは助かります。
また、前面右下にプッシュ式のカバーがあり、これで排水フィルターのお手入れを行うことができます。排水管(黒色のホース)を取り出して排水し、排水フィルターを回して手前に引き出します。
この際、少量の水が出るということですが、家では確かに少量の水で、水受けを用意することなく、そのまま防水パンに落とすことができます。
週に1度はお手入れしてください、となっていますが、家では洗濯自体週2回なので月2回にしていますが、それでも排水フィルターのゴミは大したことはありません。このあたりは、洗濯の頻度や洗濯物の種類によっても異なってくるのでしょう。
さらに、洗濯機を使わないときですが、上面がフラットで物が置けるということから、傷がつかないように100円ショップで柔らかく少し厚みがあるフロアマットを置き、ドアは内部が乾燥するように同じく100円ショップで買ったドアストッパーをはさんで開けっ放しにしてあります。
ここまで、ドラム式洗濯機「ハイアール「AITO」JW-TD90SA」をレビューしてきましたが、洗面脱衣所にドラム式洗濯機があるという風景や、白い本体とスモークブラックのドアや操作パネルとダイヤルのシンプルモダンなたたずまいは期待以上です。
また、肝心の洗濯容量や汚れ落ち、脱水性能も想定通りで、こちらも買い替えた甲斐があります。
さらに、以前の洗濯機が何の変哲もない4.2kgの縦型洗濯機であったのに対し、今度の洗濯機は9.0kgのドラム式洗濯機でインバーターで乾燥機能がないということで、電気代も水道代も上がるということはなく、金銭的な負担もわずかながらも軽減されているはずです。
価格も、本体+洗濯機リサイクル料金+収集運搬料金+長期修理保証加入料で合計6万4856円しかかかっておらず、コストパフォーマンスも抜群です。
縦型洗濯機からドラム式洗濯機に買い替えようと考えている人は、乾燥機能がないドラム式洗濯機を選択肢に加えてもいいのではないかと思いますし、自分がドラム式洗濯機がほしいと考えているなら、ネガティブな意見は参考程度にしても構わないのではないかとも思います。
ドラム式洗濯機が家にあるという風景、これは1度は経験しておいても間違いはないはずです。私は、スマートウォッチも有機ELテレビもスポーツカーも持っていますが、これらを所有することの満足感は手にして初めて味わえるものなのです。



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