キッチン混合栓の水漏れ修理

今のマンションには新築から9年以上住んでいるのですが、2014年末からキッチンの混合栓(KVK「KM556」)が水漏れするようになりました。
先端から5秒に1回ぐらいの割合でポタポタと、パイプ根本から染み出すようにジワーッと。
すぐに水道代に影響するほどではなかったのですが、やはり、気になるため、仕事始めの1月4日に製造元であるKVKに電話して聞いてみました。
すると、よくある事例のようで、即座に「シングルレバーカートリッジ」(4601円)と「Xパッキンセット」(616円)の交換が必要であることが分かりました。
KVKに交換をお願いした場合、私が住んでいるところでは、工賃5400円、出張料金2160円、合計7560円になるとのことでした。つまり、パーツとセットにすると、1万2777円も必要になるわけで、工賃・出張料金もばかになりません。
事前に、Amazon.co.jpで混合栓を調べていたのですが、安いものだと3500円ぐらい、日本製でもINAXが最安値で8000円弱で買えます。
9年以上使ったものをパーツだけ交換しても5217円もかかるのに、安いものだとお釣りが来るし、日本製でも2700円ほど足せば買えてしまいます。
そこで、これらも合わせて聞いてみました。
まず、自分で交換する場合、KVK製は特に、5年以上使っていると固着していて外れにくいことがあり、パーツだけ買っても、結局は自分では外せなくて、交換も頼んでくる人がいること。また、他社製に交換する場合、外国製で正規代理店がない場合は日本の水道水に合っていないため、劣化が早まるおそれがあり、できれば日本製、外国製でも正規代理店があるものがお勧めと言われました。

そんなわけで、安い中国製はサイズも合っていない可能性があって見送り、日本製もせっかく買い換えるのに1万円程度のものはデザインに面白みがないため、IKEAの混合栓を実際に見にいくことにしました。
IKEA製品は、さすがにデザインが良く、ものによっては日本でも使い勝手が良さそうだったため、説明も聞いた上で、1万7990円のものを本命に、1万3990円のものを次点としました。
ただ、このところ、あれこれと物が壊れており、完全に使えなくなったり、不完全な状態で使ったりしており、自分で交換するにしても、KVKの混合栓を取り外すための工具代も含めると、すぐには値下がりしそうもなく、1万7990円のままではお金がかかりすぎます。
そんなわけで、もう1度、Amazon.co.jpをチェックしたところ、「シングルレバーカートリッジ」は3155円、「Xパッキンセット」は616円で売られていることが分かりました。
「Xパッキンセット」の価格は変わらないものの、「シングルレバーカートリッジ」は1446円も安くなります。合わせて、5217円するものが、3771円になるわけです。これなら、単なるカートリッジとパッキンの交換も受け入れられます。
また、交換用の工具として、固定ナットを外す際に本体が共回りしないようにするための「台付きシングルレバーカートリッジ取り外し工具」が780円で売られていて、レビューを読むとこれはあった方が良く、価格的にも買って損はなさそうでした。
「固定ナット外し工具」(3229円)もあったのですが、さすがにこちらは高く、レビューも参考にした上で、今後も利用価値のある「スーパーモーターレンチ MFN280」(1755円)を購入することにしました。
つまり、「シングルレバーカートリッジ」(3155円)、「Xパッキンセット」(616円)、「台付きシングルレバーカートリッジ取り外し工具」(780円)、「スーパーモーターレンチ MFN280」(1755円)、合計4点6306円を購入したわけです。

そんな工具は、1月21日に到着し、さっそく、参考サイトも見ながら交換に取り掛かりました。
「専門業者様向けメンテナンス情報」で、KVKでは教えてくれなかったのですが、Amazon.co.jpのレビューにリンクしてあり、偶然にもKM556でのガイダンスで大いに参考になりました。
基本的な手順は、このサイトに準じて行ったため、手順的には戸惑うこともありませんでした。
ただ、台付きシングルレバーカートリッジ取り外し工具の突起部を本体後ろの穴に引っ掛けて固定する際、背後に余裕がなかったため、固定ナットとセットで回転させてから固定しました。
また、想定通り、本体と固定ナットが固着していて一緒に回ってしまったのですが、こちらもAmazon.co.jpのレビューで「熱湯をかければ良い」と書いてあったので、その通りにしたら、あっさりと別々に動きました。
そうなれば、後は極めて簡単で、軽く清掃しつつ、分解、組み立てを行いました。
最後に、1点だけ困ったのが、本体がしっかりと固定できず、レバーハンドルを動かすと、少し動いてしまう点です。
これも、KM556の製品ページにある「工説」のPDFファイルを見て、スピードナット下部の締付レバーで締め付ければいいことが分かりました。
これで、すべての作業が完了し、ついでに水量も調節して、懸案だった水漏れも収まりました。
この手の作業は、どうしても初めてになることが多く、力の入れ具合などが分からないのですが、1度やれば、次からはやり方も分かって、要領良くできると思います。
毎度のことですが、お風呂のシャワーをスライドバーに交換した際も今回も、電話で質問すると、自分でやらせない方向に持っていこうとしたり、そもそも自力でやる人がいないと考えたりするのには辟易させられます。
Amazon.co.jpのレビューを見ると、専門家でもない人が数多く自分でやっているのに、その事実をあまり知らないし、自分でやると言っているのに「専門知識がある人ならできるかも・・・」と言ったりされます。
今は、Amazon.co.jpなどで何でも買えて、ホームセンターも充実しているDIYの時代なのだから、メーカーも販売店も、そのあたりのことを認識してほしいものです。

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