サクラクレパスコラボ遠赤電気ストーブ「コイズミ KKS-0673」レビュー

洗面脱衣所で使っていたヒーターのヒーターパイプ部分が急速に暗くなってきたため、壊れる前に買い替えることにしました。そのヒーターは、タワータイプの300Wのハロゲンヒーターでした。
買い替えると言っても、洗面脱衣所で使用するため、大前提は同じく電気ストーブ・ヒーターなのですが、5、6年ぶりに購入するため、思った以上に候補がありました。
ベーシックな電気ストーブ、遠赤外線ヒーター、ハロゲンヒーター、シーズヒーター、ファンヒーター、セラミックファンヒーター、など。
洗面脱衣所で使うことから、縦型で温める上下方向の面積が広く、足元から腰ぐらいまでは直接熱が伝わるものが好ましく、価格も、石油ファンヒーターが1万円弱で買えることを考えると、電気ストーブ・ヒーターで7500円以上するものは論外で5000円がMAXです。
洗面脱衣所は、洗面化粧台と洗濯機置き場を除くと、実質的に使える床は130cm×130cmぐらい。最大で300~400W程度だと洗面脱衣所全体が温まるのに時間がかかり、最初は電気ストーブ・ヒーターにへばりついている必要があるため、最大600W以上で2~3段階に切り替えられるものが理想的です。
それらの理由から、以下の形式のものが除外となりました。温風が出る範囲が狭いファンヒーターとセラミックファンヒーター。温まり方が鈍く耐久性にも劣るベーシックな電気ストーブ。ごく一部を除き価格が高いシーズヒーター。
結果として、遠赤外線ヒーターとハロゲンヒーターという、おなじみのものが候補として残りました。
この両者の中で、縦型、最大600W以上で2~3段階切り替え、5000円未満、場所を取らない、という基準で絞っていくと、最終的に2機種が残り、デザインもいい「コイズミ KKS-0673」に決まりました。
ほしい色が数日で発送でき、価格も4568円(457ポイント)と最安のビックカメラ.comで、1月13日のお昼に注文し、1月18日の午後に到着しました。例によってレビューしてみます。

【デザイン】9
サクラクレパスとのコラボ商品で、クレパスを立てて置いたようなデザインになっています。タワータイプのヒーターは円筒の先端が平らになっているものが一般的ですが、サクラクレパスとのコラボ商品ということで、クレパスの先端と同じように円錐になっており、とてもスタイリッシュです。
また、カラーが、ブルー、グリーン、バイオレット、ピンク、ホワイト、とクレヨンを連想させるパステル調の5色になっており、この色使いも秀逸です。
私は、家具も電気製品も、できれば白、そうでなければシルバーが好きなのですが、これら5色はいずれもパステル調で薄い色で、もしどれか1色しか選べなかったとしても、色的に大きな不満は感じなかったと思います。
それでも、このうち、グリーンはあまり好きではないし、白を基調にした洗面脱衣所ではブルーとピンクは少し主張するため、ホワイトかバイオレットが残りました。
これがリビングなら間違いなくホワイトを選んだのですが、写真で見る限りバイオレットもホワイトに近いバイオレットだったのと、ビックカメラでは少し高めの値付け、ヨドバシカメラでは完売するほどの人気色でもあり、少し冒険ながらバイオレットを選びました。
いざ来てみると、やはり、バイオレットではあるのですが、とても薄いバイオレットで、ほとんど色を主張しません。ホワイトを買えば良かったかなと思ったりもするのですが、ホワイトを買っていればバイオレットを買えば良かったかなと思っていたはずです。電気ストーブ・ヒーターが2台必要な家なら両方の色を買っていたことでしょう。
洗面脱衣所とトイレ合わせて5ヵ所もあるような邸宅なら、それぞれの場所のカラーテーマに合わせて5色買うという遊びもできて楽しそうです。

【使いやすさ】9
洗面脱衣所で使うということを考えれば、置く場所を取らないスリムな縦型は邪魔になりにくいし、クレパスの先端部分がスイッチとワット数のダイヤル式の切り替えになっており、立ったままでも前に座った状態でも簡単にスイッチOFF/300W/600Wの切り替えができて便利です。
背面に持ち運んだり動かしたりするためのフック状の取っ手が付いており、そこに指を引っかけて移動させることもできます。

【パワー】9
この手の電気ストーブを買う時に困るのが、同じ製品なのに、人によって暖かいと言う人と、思ったほど暖かくなかったと言う人がいることです。
電気ストーブ・ヒーターでリビングや寝室全体を温めるのが難しいのは当然なのですが、洗面脱衣所ですら両方の意見があるのです。
おそらく、同じ洗面脱衣所でも、いろいろなところがあるのでしょう。一戸建てとアパートとマンション、寒冷地域と温暖地域、畳半畳ぐらい~畳3畳ぐらい、24時間換気システムの稼働状況、など。
電気ストーブ・ヒーターのレビューをする際には、これらを明示した方が分かりくやすくていいと思います。私のところは、横浜のマンションで1畳のホットカーペットを敷ける広さはなく、真冬はお風呂から出たらすぐに24時間換気システムを一時的に切っています。
シャワーの際にはシャワーに入る前に300Wでつけておきますが、バスローブを着るまでは少し寒いものの、バスローブを着てしまえば、すぐに切ることができます。つまり、洗面脱衣所がそれぐらいには温まっているということです。
しっかり入浴する際には事前にはつけず浴室から出てから寒く感じる時だけつけます。遠赤ストーブの中でも立ち上がりの速いグラファイトヒーターなので、600Wにすればすぐに暖かさを感じられます。
300Wなら30cmぐらいのところに立つことができますが、600Wなら30cmぐらいだとかなり熱いです。常用は300W、速暖は600W、という感じです。
もっとも、一戸建て、寒冷地、畳3畳ぐらい、窓付き、といった悪コンディションなら、300Wは少し弱く、600Wの出番が多そうです。
ちなみに、暖かさは、左右30度(合わせて60度)ぐらいまでならそれほど変わりませんが、左右45度(合わせて90度)を超えるとあまり暖かくありません。そのため、洗面脱衣所の形状や大きさにもよりますが、コーナーで中央に向けて置くのが効果的です。

【静音性】10
ファンヒーターではなく電気ストーブなので、音はしません。切った後に、カタカタとかキシキシとかいう音が数回する程度です。

【サイズ】7
洗面脱衣所の入口右側の壁と、その壁に横付けする洗濯機前面で作られるコーナーに置き、洗面脱衣所中央に向けて置いています。
買い替える前のカーボンヒーターは、高さ49cm×本体の直径7.5cm×台座の直径16cm。これに対し、「KKS-0673」は、高さ63.6cm×本体の直径9cm×台座の直径25cm。
高さが14.6cm高くなるのは、温める上下方向の面積が広く、足元から腰ぐらいまでは直接熱が伝わるという点で大歓迎です。
ただ、台座の直径が25cmと、これまでよりも9cmも大きくなるのは、洗濯という1点だけにおいて少し邪魔に感じます。
これまでは洗濯機の真正面に立てたのですが、台座が9cmも大きくなってしまったため、正面よりもわずかに左に寄らなければならなくなったのです。
15分程度の使用なら真横も背後もそれほど熱くはならないし、安定性も十分に確保できると思うので、台座の直径が20cmぐらいだったら良かったと思います。二重安全転倒スイッチも付いていますから。
ちなみに、以前のものは金属製だったのですが、「KKS-0673」は樹脂製ということで大きいながらも重量は約1.2kgと軽く、それほど重い感じはしません。

【総評】9
ここまで書いてきたように、大きな不満点というのはありません。デザイン、使いやすさ、パワー、静音性という点では満点をつけることができ、サイズ面で少し不満がある程度です。欲を言えば、実売価格がもう1000円安ければ、文句なしだったでしょう。
また、満足度という点では、サクラクレパスとのコラボ商品というのは、かなりアピールできるポイントです。誰かに「電気ストーブ買ったよ」と言っても「へー」で終わると思います。
しかし、「サクラクレパスとのコラボ商品」と付け加えると、「えっ!? どんなの?」と興味をそそり、実物の写真を見せると「なるほどクレパスの形してるんだ、かわいらしいね!」などと言ってもらえると思います。
このあたりも、たかが電気ストーブのはずなのに、喜びを感じられるところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました