「2020年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2回公式合同テスト」初日(2020.3.24富士)

「2020年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2回公式合同テスト」を見るために、2020年3月24日に富士スピードウェイに行ってきました。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、3月上旬に鈴鹿サーキットで予定されていた第1回公式合同テストは延期となり、この第2回公式合同テストが今シーズン最初の走行になります。
SUPER FORMULAの公式合同テストが春に富士で行われるのは2017年から4年連続ですが、週末のSUPER GT公式テストが無観客開催となったこともあるのか、感覚的にはこの4年で最も賑わっていたように思います。
ちなみに、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを高める環境は、「換気の悪い密閉空間」、「人が密集している」、「近距離での会話や発声が行われる」、ですが、サーキットは著しく開けた野外で、平日の日中なので人が少なく、パドックへの一般客の入場は禁止されており、これらのリスクは抑えられています。

さて、テストは、午前が9時00分~11時00分、午後が13時20分~15時20分、間が2時間20分開くのですが、TCRの公式テストが11時20分~12時20分まで入っており、パドック入場もオープンピットもなくても、中だるみすることなく楽しむことができます。
天候も、気温は10度前後とあまり高くはなかったものの、雲がぽつりぽつりとあるぐらいで快晴に近く、風も予想されたほど強くはなかったため、そこそこ快適に見ることができました。
私は、午前は、写真と動画を撮りながら、第13コーナー、ダンロップコーナー、GR Supraコーナーとクルマで移動しながら観戦しました。
午後は、動画を撮りながら、アドバンコーナーからスタートし、いつものようにTGRコーナー(第1コーナー)で大半の時間を過ごして締めました。午後も快晴に近く、わずかに日焼けしています。

午前のスタート当初は、路面こそドライだったものの、気温と路面温度が低いこともあったのか、開始直後にタチアナ・カルデロン(THREEBOND DRAGO CORSE)がダンロップコーナー立ち上がりでスピンしてストップしたため赤旗中断。
セッション再開直後に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が2コーナー立ち上がりでスピンしてクラッシュ。このマシン回収に時間がかかり、2度目のセッション再開は9時32分と、ここから本格的にセッション1が始まります。
ここからしばらくはこの第2回公式合同テストが今シーズン最初の走行になることもあるのか、各車ともピットインを繰り返しながら淡々とした走行が続き、残り30分ぐらいになってペースが上がり始めます。
最終的に、平川亮(TEAM IMPUL)が1分21秒342でセッショントップとなり、牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)1分21秒396、山本尚貴(DANDELION RACING)1分21秒480、野尻智紀(MUGEN)1分21秒532とホンダ勢が続き、ルーキーではサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が1分21秒696で7番手に入っています。

午後のセッションは、午前のセッションでトップタイムをマークした平川亮(TEAL IMPUL)が引き続き好調で、序盤で1分21秒103を記録すると各チームがロングランテストなどに入ったためか、セッション終了までトップを守ります。
セッション残り10分ほどになって、ようやく各チームがタイムアタックを開始。大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が1分20秒713、福住仁嶺(DANDELION RACING)が1分20秒694、山本尚貴(DANDELION RACING)が1分20秒720で上位に入ります。
しかし、セッション終了間際に平川亮(TEAM IMPUL)が1分20秒677を叩き出してトップに浮上。両セッションでトップになるとともに、初日をトップで終えます。

平川亮(TEAM IMPUL)の好調ぶりが際立つとともに、2019年も速かったドライバーが2020年も引き続き速さを見せています。また、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)や大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)といったルーキーの健闘も目につきます。
2020年の実質的な開幕戦がいつになるのか分かりませんが、タイム差を考えると2019年同様に混戦になりそうです。また、ポイントシステムが変更され、予選は3位まで、決勝は10位まで、ポイントが与えられるようになったのは評価できます。

ただ、「FCY(フルコースイエロー)」の実施で全区間での速度が規制され、セーフティーカー導入によるレースのリセットがなくなるらしいのは残念です。
さらに、2019年はミディアムタイヤとソフトタイヤの2本立てだったのが、ソフトタイヤ1本になるらしく、それも残念です。2019年のソフトタイヤをミディアムタイヤにし、新たにライフの短いソフトタイヤを開発すべきでした。
インディカーを見習って、最多ラップリードによるポイントを採用するとともに、セーフティカーによるレースリセット、ミディアムタイヤとソフトタイヤの2本立ての継続はしてほしかったところです。

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