2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権「第2回公式合同テスト」初日(2021.3.23富士)

「2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権」の「第2回公式合同テスト」を見るために、3月23日に富士スピードウェイに行ってきました。
前夜の雨も上がり、曇り空ながらも、時折日がさしてはいましたが、気温は当初予想よりも少し低く、このところの温かさから比べると、屋外では少し肌寒く感じられました。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、パドックへの入場は関係者に限られており、観戦はそれ以外での場所となります。
私は、午前は、写真と動画を撮りながら、第13コーナー、ダンロップコーナー、GR Supraコーナーとクルマで移動しながら観戦しました。
午後は、動画を撮りながら、アドバンコーナーからスタートし、いつものようにTGRコーナー(第1コーナー)で大半の時間を過ごして締めました。
テストには、体制が整わないB-MAX RACING TEAMを除く11(10)チーム18台が参加。そのうち3台は、レギュラードライバー以外がドライブしています。
小林可夢偉(KCMG)は、「セブリング12時間レース」参戦のため、小高一斗。
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は、入国が間に合わないため、中山雄一。
牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、病気療養中のため、笹原右京。
レギュラードライバーはもちろんのこと、代役3人の走りにも注目が集まります。

セッション1は9時から始まりましたが、路面の一部は濡れており、徐々に乾き始めるといった状態で、静かな中でセッションが開始されます。
既に鈴鹿で「第1回公式合同テスト」を済ませているものの、富士は2日間のセッションの初日の最初のセッションということや、4月3、4日にここ富士で開幕戦を控えているということもあり、いつも以上に慎重なスタートになったようです。
タイムも、セッション後半になってようやく1分22秒台が出始め、残り30分ほどで福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分22秒357をマークしてトップに浮上。
残り5分となったところで、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がピットロード出口でスピンしてコース上に止まったため赤旗中断となり、そのまま終了かと思ったのですが、2分間延長されて10時57分に再開。
その5分間に、平川亮(TEAM IMPUL)が1分21秒844とただ1人1分21秒台に入り、鈴鹿の公式合同テストに続いて速さを見せました。
3位は野尻智紀(TEAM MUGEN)の1分22秒397で、こちらも昨シーズン終盤からの好調さを持続しています。
4位は阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)の1分22秒415で、レギュラードライバーとして十分な速さを見せています。
12位のタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)も1分23秒217と、1分22秒台ではないものの18台中12位なら立派です。

午後のセッションは、曇り空が続き体感温度はそれほど変わらないものの、午前中の走行により路面コンディションが向上し、一部の車両がサッとタイムを出すと、それ以降はロングランテストなど、各陣営が思い思いのテストスケジュールの消化にかかります。
大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が1分21秒864でトップタイムをマークすると、2番手以降の上位の顔ぶれもほとんど変わることなく、たんたんとテストが進んでいきます。
その様子は終盤まで変わることなく、いよいよタイムアタック合戦開始かとなったところで、今度はタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)が最終コーナーからピットロード入口にかけてストップし赤旗中断。
残り時間の関係からこのままテスト終了かと思われたのですが、午前中のセッション同様に今回は10分間の延長となり、ほぼ全車がピットを後にすることになります。
残り3分で福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分21秒722をマークしてトップに立つものの、最後の最後に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が1分21秒371を記録して1日目の総合でもトップタイムを記録し、さすがの速さを見せました。
3位が平川亮(TEAM IMPUL)の1分21秒857で、1日を通じて、平川亮、福住仁嶺、野尻智紀、らの安定した速さが目立ちました。
その一方、山下健太(KONDO RACING)は、セッション1が15位、セッション2が14位、と順位的には伸び悩んでおり、代役の中山雄一(KONDO RACING)も、両セッションとも17位で、少し不安の残る結果です。

なお、この記事を投稿した時点で既に2日目のセッションも終了していますが、2日目の総合タイムを見ると好調なドライバーの顔ぶれも大きくは変わっていないようで、10日後に迫った本番までにこれがどう変わってくるのか楽しみです。

2021第2回 公式合同テスト

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