日本ハムファイターズ2013ラインアップ

富田がいる頃から、日本ハムのファンです。観戦は、95%ケーブルテレビですが、GAORA、sky・Aスポーツ+、J SPORTS(4を除く)、日テレG+などの地上波CS(フジテレビを除く)が見られるので、首都圏のUHF(すべて見られます)を含めて、大半の試合を1回から終了まで観戦しています。

キャンプインも目前に迫り、FA、トレードも一段落したかと思いますので、昨年、一昨年に続き、2013年1月30日時点で今季の陣容を個人的な希望を踏まえて書いてみます。以下は、これまでの選手の動きです。

10月2日 退団: 松家。
10月23日 退団: 宮本、市川、関口。
11月4日 退団: 木田(石川ミリオンスターズ)、金森。
11月5日 退団: スレッジ。
11月6日 退団: 田中(海外FA: サンフランシスコ)。
11月14日 退団: 土屋(トレード: DeNA)。
11月14日 入団: 北(トレード: DeNA)。
11月15日 退団: 紺田(2軍コーチ)。
11月22日 入団(ドラフト): 森本(高岡第一高)、鍵谷(中央大)、宇佐美(広島工高)、新垣(東芝)、屋宜(JX-ENEOS)、河野(新日鐵住金広畑)。
11月30日 入団(ドラフト): 大谷(花巻東高)。
1月23日 退団: 糸井、八木(トレード: オリックス)。
1月23日 入団: 木佐貫、大引、赤田(トレード: オリックス)。
2月XX日 入団: アブレイユ(メキシカンリーグ・モンテレイ)

・退団(12人)
投手: 松家、宮本、木田、金森、土屋、八木。
捕手: なし。
内野手: 市川、田中。
外野手: 関口、スレッジ、紺田、糸井。

・入団(12人)
投手: 鍵谷、新垣、屋宜、河野、大谷、木佐貫。
捕手: なし。
内野手: 森本、宇佐美、大引、アブレイユ。
外野手: 北、赤田。

田中の海外FAによる大リーグ・サンフランシスコ・ジャイアンツ移籍、糸井のオリックスへのトレードにより、3割30盗塁が見込める選手が2人まとめていなくなってしまった。
それでも、2012年は育てるべき若手を積極的に登用していたとは言い難いし、トレードやテストでウイークポイントの選手も獲得できたため、印象ほどの戦力ダウンはなさそう。
入団組では、木佐貫は右の先発ローテーションが、大引はショートのレギュラーが、それぞれ確実。アブレイユは、キャンプでテストということで、入団するかどうかは不確定だが、右の破格のパワーヒッターというのは魅力で、入団を前提にした。
また、今年は、ヘッドコーチに阿井、投手コーチに黒木、がそれぞれ新加入、昨年は納得いかない采配も目についただけに、栗山監督本来の采配がどんなものか見定める一年ということもできる。

◆スターティングメンバー◆
8  陽  .287 7本 17盗(右)
4 杉 谷 .235 2本 4盗(両)
9 ホフパワー .247 14本 1盗(左)
7 中 田 .239 24本 5盗(右)
3 アブレイユ .371 29本 0盗(モンテレイ)(右)
D 稲 葉 .290 10本 0盗(左)
5 西 川 .239 2本 7盗(左)
2 鶴 岡 .266 0本 3盗(右)
6 大 引 .224 6本 6盗(右)

1番・陽は、2012年、予定通り、ゴールデングラブ賞を獲得。2013年は、次点だったベストナインも獲るシーズンになる。攻走守、どれをとってもトップクラスの選手で、2013年は積極的な盗塁も期待したい。
2番・杉谷は、抜群の打撃センスを持つスイッチヒッターで、小技もうまく、走力もあり、2番にはピッタリ。2012年は、思わぬ長打力も見せた。2番定着で、打率も盗塁もアップ。
3番・ホフパワーは、日本2年目で、長打はもちろんのこと、巧打も見ることができた。中田の長打力ばかり注目されるが、実は中田と同じ打数ならホームランは26本打てていた。スタメン定着なら、中田と30本への競演が見られる。
4番・中田は、まだまだ4番の器ではないが、糸井が抜けたことで、他に候補者も見当たらず、押し出されての4番。2013年は、.270、30本は最低目標で、強力クリーンアップの中核的役割を期待したい。
5番・アブレイユは、キャンプ次第で入団しない可能性もあるが、日本ハムのチーム事情から考えると、獲得しなければおかしい選手。その破格の長打力が魅力で、ホフパワー、中田とともに、長打力が売りのクリーンアップトリオが組める。
6番・稲葉は、走攻守とも年齢的な衰えは否めないが、2012年は意外と踏みとどまり、期待以上の成績を残した。それでも、6番DHで気楽に打たせたいし、6番を打ってこそクリーンアップトリオの脅威が増す。体調や相手投手により、二岡、鵜久森と併用。
7番・西川は、将来的にはクリーンアップを任せたい逸材。2番を打たせるよりは、7番で自由に打たせて大きく育てたい。それでも、安定性には欠けるので、スランプの際は今浪を起用。
8番・鶴岡は、2012年は大野に唯一負けていた打撃が大幅に向上。.266は生涯最高打率で、2013年もこの成績を残せるなら、下位打線で切れることがなくなる。
9番・大引は、印象ほどには際立った成績は残していないが、今年でまだ29歳と若く、堅実な守備と.250ぐらいは望める打撃を考えれば、数年はショートを任せられる。

◆控え(代打、代走、守備固め)◆
捕 大 野 .171 2本 0盗(守・鶴岡)
捕 近 藤 .192 0本 0盗(打・左)
内 今 浪 .167 0本 0盗(打・左、守・杉谷・西川)
内 小谷野.228 3本 6盗(打・右、守・アブレイユ・西川)
内 二 岡 .353 2本 0盗(打・右)
内 金 子 .227 0本 1盗(打・右)
内 飯 山 .176 0本 1盗(守・杉谷・西川)
内 中 島 .114 0本 2盗(守・杉谷・西川、走)
外 鵜久森.219 4本 0盗(打・右)
外 谷 口 .400 0本 0盗(打・左、守・アブレイユ、走)
外 赤 田 .139 1本 1盗(打・両、守・アブレイユ)

大野は、この2年、全く成長していないが、鶴岡の好敵手であることは確か。奮起が期待される。
近藤は、次代を担う第3の捕手。売りの打撃が思ったほどではなかったものの、打撃センス自体は感じられた。積極起用で育てたい。
今浪は、攻走守ともにレギュラー級の実力の持ち主。やや不遇をかこっているところがあり、状況次第ではレギュラーも獲得できる。
小谷野は、手術の回復状況次第。ただ、ピーク時のような大活躍は望みづらく、代打と守備固めでの貢献に期待。
二岡は、代打や指名打者として破格の成績を残した。脚に不安を抱えた状態は続き、代打の切り札と、稲葉との併用。
金子は、手術の回復状況次第。攻守ともにピーク時のような堅実性や意外性は望みづらく、将来の監督やヘッドコーチ就任に向けた布石の意味合いが強い。
飯山は、杉谷と西川の守備固め。打撃もソコソコは望め、時にはスターティングメンバーも。
中島は、守備は抜群で、走力もまずまず。代走からの守備固めとして貴重な人材。
鵜久森は、2012年は32打数7安打4本塁打という、ありえない成績を残した。単純計算できないが、320打数なら40本塁打に相当する。代打の切り札のみならず、中田の不調時は積極的に4番で起用したい。
谷口は、打撃センスはもちろんのこと、守備、走塁も期待でき、将来的にはスターティングメンバーも狙える。
赤田は、西武で3年連続で活躍した当時の勢いがないが、貴重なスイッチヒッターとして、新天地での心機一転に期待したい。

◆先発◆
吉 川 1.71 14勝5敗0H0S2.58(左)
武田勝 2.36 11勝7敗0H0S3.39(左)
ウルフ 2.66 10勝9敗0H0S3.05(右)
ケッペル9.00 0勝1敗0H0S3.45(右) 
木佐貫 2.60 5勝9敗0H0S3.41(右)
中 村 1.79  0勝1敗0H0S3.54(右)
◆先発谷間◆
多田野3.70  6勝5敗1H0S3.95(右)
谷 元 3.52  2勝2敗7H0S3.32(右)
斎 藤 3.98  5勝8敗0H0S4.54(右)
◆中継ぎ◆
矢 貫 3.24  1勝0敗1H1S4.65(右)
 乾 5.51  1勝2敗2H0S3.82(左)
榊 原 2.95  0勝0敗2H0S3.78(右)
榎 下 4.50  2勝4敗0H4S(2軍)(右)
武田久2.32  4勝4敗3H32S3.23(右)
森 内 4.01  0勝1敗16H0S4.95(右)
モルケン3.27 2勝1敗9H0S3.03(右)
石 井 1.59  2勝1敗8H0S3.59(左)
◆抑え◆
宮 西 2.25  2勝2敗39H0S2.97(左)
増 井 2.76  5勝5敗39H7S2.52(右)

吉川は、2012年は中継ぎで目が出ればぐらいに考えていたものの、想定外の大ブレークでエースにまでのし上がった。2013年も、エースの座は当然で、数字も昨年に近いものを期待。FIPも、先発陣で唯一の2点台となる2.58と優秀。
武田勝は、ダルビッシュが抜けた後のエースに期待され、予定通りの結果を残した。2013年も、もちろん、吉川の後に控えるダブルエースとして信頼。
ウルフは、防御率が2011年の3.60から2.66と1点近くも向上。FIPも、先発陣では吉川に次いで3.05と優秀で、3年連続の2ケタ勝利は確実。
ケッペルは、1年目12勝、2年目14勝と投手陣の柱の1人だが、2012年は故障で棒に振った。それでも、体調さえ万全なら10勝以上は確実で、4本柱の1人。
木佐貫は、2012年は5勝9敗と物足りないが、防御率は2.60と優秀で、FIPも3.41とまずまず。2ケタはともかく、7~8勝ぐらいはいけそう。
中村は、夏から1軍に上がり、それ以降はローテーション投手として抜群の成績を残した。試合ごとの防御率も、2試合目以降はすべて0点台と1点台と安定感抜群。6人目として十分に通用する。
多田野と谷元は、谷間の先発だけでなく、ローテーションも十分に担える。打たれ出すと止まらないところはあるが、好調な時はめっぽう強く、その見極めが重要。
斎藤は、下半身をしっかりと鍛え、手投げでなくなれば、2ケタは十分に望める。ローテーション入りも、本人のやる気次第。
矢貫と乾は、先発する力も十分にあるが、先発陣が充実しており、ロングリリーフ役を任せたい。榊原も、同様にロングリリーフが合う。
榎下は、伸び悩んでいるものの、素材自体は増井に近いものがある。球種と精度を上げることができれば、抑え候補の仲間入りも可能。
武田久は、9月に抜群の成績を残して、抑え投手として格好をつけた。それでも、シーズン通しての安定感はないし、三振奪取率が5.63と相変わらず低いのも不満。やはり、7回あたりで目先を変えるのに向く。
森内は、ルーキーイヤーに予想以上の投球を見せたが、大車輪の活躍が響き、8月以降は失速した。ただ、首脳陣の起用法もまずく、大事に使えば武田久とともに7回を任せられる。
モルケンは、印象ほどには悪い成績ではないし、途中加入だったことを考えれば十分な内容。球が速く、三振奪取率も7.36と高いので、セットアッパーはもちろんのこと、クローザーも狙える。
石井は、シーズン前半は戦列に加われなかったが、終盤からは安定感抜群の投球を見せた。モルケンとともに、セットアッパーを任せたい。
宮西は、2011年と2012年は、防御率2.21と2.25、三振奪取率が9.51と8.40。度胸があり、三振を取れるのも魅力で、クローザーにピッタリ。しかも、FIP2.97はチームで3位。今年こそ、クローザーにしたい。
増井は、球速150km以上を連発できる速球が魅力。フォークなどの変化球を磨けば、一流のクローザーになれる。三振奪取率は、2011年が9.73、2012年が8.67と素晴らしい。FIPは、チームNo.1の2.52。クローザーは当然。

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