スマートフォン「モトローラ Moto G6 Plus」レビュー

スマートフォン「モトローラ Moto G6 Plus」を購入してから2ヵ月近く経過したのでレビューしてみます。
私は、auの携帯電話を約14年使っていて、2013年3月からはスマートフォン「ARROWS Me F-11D」(白ロム、1万1500円)と2台持ちを始めました。携帯電話は電話とメール用で最低料金での使用、スマートフォンはネットとアプリ用です。
スマートフォンは、DTIの「ServersMan SIM 3G 100」(490円)を契約していたのですが、その後、「ServersMan SIM LTE」に自動的に切り替わり、3GだけでなくLTEにも対応するようになりました。
しかし、「ARROWS Me F-11D」は、CPUが1.0GHzシングルコア、内蔵メモリがROM4GB、RAM1GBとあまり多くはなく、3Gまでしか対応していないためか、ネットにつなぐと時間がかかり強制終了ということも珍しくはなく、アプリを起動する容量も足りなくなってしまいました。
そこで、2014年8月に、2万5000円ぐらいを上限に、海外通販も含めて、LGの「Optimus it L-05E」、「G2 L-01F」、シャープの「AQUOS PHONE」(型番は忘れました) 、アップルの「iPhone 4S」を候補に、性能や評価などからLGの2機種に絞り、最終的に「L-01F」を2万7500円で購入しました。
しばらくは、2台持ちで特に問題はなかったのですが、当初からほとんど使わなかった電話とメールは2017年からはますます使わなくなり、月々の携帯電話料金が1343円でももったいなく感じられてきました。
また、「G2 L-01F」も、アンドロイドのバージョンが4.2.2からアップデートできず対応しないアプリが増えてきて、バッテリーの減りも顕著になってきました。

そのため、アップデートの心配がない「iPhone」を本命に、スマートフォンの1台持ちに変更しようと思い立ち、「新型iPhone」の発売に合わせて値下がりする「iPhone 8 Plus」か「iPhone 7 Plus」に狙いを定めました。
しかし、いざ「新型iPhone」が発表されてみると、両機種の値下げは想定範囲の最小限に収まり、「iPhone 7 Plus」ですら6万9984円とお買い得感は全くありません。しかも、両機種は上下のベゼルが幅広く、「iPhone」なら5年が目標と考えていただけに、5年後にはデザイン的に陳腐化していそうです。
そこで、今回は、ソコソコの性能でも意外と安く買えるアンドロイドのミドルクラスの最新機種に方針転換しました。
その中で候補として残ったのが、結果的に当時の最安値で買えるJoshin webの価格順に、モトローラ「Moto G6」(2万8280円)、HUAWEI「HUAWEI P20 lite」(2万9800円)、エイスース「ASUS ZenFone 5Q」(3万7572円)、モトローラ「Moto G6 Plus」(3万8084円)、です。いずれも、Webクーポン1570円が引かれます。
ただ、「iPhone」のように5年ではなく3年を目標にするとしても、ROMが32GBやRAMが3GBだと心許ない気がしますし、元が安いアンドロイドならROMが64GBでRAMが4GBでも、それほど高くはありません。そんなわけで、最終的には、エイスース「ASUS ZenFone 5Q」、モトローラ「Moto G6 Plus」、が残りました。
両者は性能的にはほぼ互角ですが、検討時点で「Moto G6 Plus」がアンドロイド9.0にアップデートすることが決まっていたり、インターフェイスがUSB Type-Cに対応していたり、レノボ傘下とはいえモトローラブランドであることなどの利点により、「Moto G6 Plus」に決まりました。
ただ、カラーに関しては、「ASUS ZenFone 5Q」がルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラックと理想的なラインアップなのに対し、「Moto G6 Plus」はディープインディゴ1色と物足りません。「ASUS ZenFone 5Q」なら赤と白で悩みがいがあったのですが、「Moto G6 Plus」は選択肢もなく仕方なくといったところです。
そんなスマートフォンは9月13日に注文し、14日には出荷され、15日に到着しました。前置きが長くなりましたが、レビューに入ります。

【デザイン】8
2018年6月8日発売のモデルを、その3ヵ月後の9月13日に購入しているため、他社と比較しても最新モデルと言えます。そのため、最新のトレンドはある程度は取り入れています。
ディスプレイは2160×1080とアスペクト比18:9の5.93インチFHDで、流行りの縦長デザインを採用。背面は3Dガラスが奢られており高級感があります。左右のベゼルは狭いものの、上下のベゼルは「HUAWEI P20 lite」に比べると広く、ここはもう少し詰めても良かったかなと思います。
また、背面カラーのディープインディゴは、3Dガラスが奢られていることもあり、きれいで高級感はあるのですが、ボディに傷が付いたり、カメラのデュアルレンズの出っ張りをなくすためにクリアカバーを装着すると、単に地味な暗い青になります。
そのため、赤のカバーを買って装着しました。結局、3Dガラスも、ディープインディゴも、赤いカバーに隠れてしまったわけで、やはり、「ASUS ZenFone 5Q」のようなカラー展開がほしかったところです。
ちなみに、液晶保護フィルムは、ASDEC(アスデック)の「モトローラ moto g6 plus用 ノングレア画面保護フィルム3」を買ったのですが、簡単にきれいに貼ることができ、端の剥がれもありません。上下のスピーカーと指紋センサーの周囲がわずかに浮いているぐらいです。

【携帯性】9
5.93インチと聞くとさぞかし大きいんだろうなと思ってしまうところですが、アスペクト比18:9と縦長になっているだけで、サイズは高さ約159.9mm×幅約75.5mm×厚さ約8.1mm(最薄部)、質量約165g、と、それほど大きく重いわけではありません。
私の前機種である「G2 L-01F」は、高さ約139mm×幅約71mm×厚さ約9.2mm(最厚部 約10mm)、質量約145g。高さこそ2cm大きいものの、幅は4.5mm大きいだけです。そのため、片手で持った際も、特に大きく重くなったという感じはしません。
ちなみに、私は、片手操作は一切せず左手に持って右手で操作しますし、服のポケットに入れることは一切せずミニショルダーバッグに入れているため、スマートフォンと呼べるサイズであれば大丈夫です。

【レスポンス】9
Android 8.0、Snapdragon 630(SDM630)、2.2GHz×オクタコアCPU、Adreno 508 GPU、メインメモリ4GB、内部ストレージ64GB、と、アンドロイドのミドルクラスとしては申し分なく、ネットもアプリもサクサクと動きます。YouTubeも、1時間近く快適に見続けられました。
私は、今回の機種変更にあたり、格安SIMの中から最終候補としてLinksMateとLINEモバイル(ソフトバンク回線)が残り、散々迷った末にLINEモバイル(ソフトバンク回線)を選んだのですが、その回線速度の速さもレスポンスの良さに貢献しているのではないかと思います。
また、指紋認証、加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、近接センサー、環境照度センサーを採用。指紋認証は、好きな数だけ登録できるのですが、しっかりと登録しておけば、指紋をすぐに認識して立ち上がります。
さらに、「Motoエクスペリエンス」を搭載しており、手首をひねる、持ち上げる、振り下ろすといったアクションでスマートフォンを操作できます。カメラ起動、LEDライト点灯、ワンボタンナビ、片手操作切換、着信音停止、無音化、クイックスクリーンショットに対応しており、それなりに使えます。
加えて、モトローラのスマートフォンの伝統として、スマートフォンの動作を鈍らせる余計なソフトウェアは非搭載となっており、どれが必要ないか選びながら消したり無効にしたりしなくてもいいので楽です。
2回線同時待ち受け可能なデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)も採用しており、タップするだけでどちらのSIMカードを使うかを選べるのも便利な仕様だと思います。

【画面表示】9
アスペクト比18:9の5.93インチFHDでIPS液晶とあって、画面が大きいのに加え、色合いもコントラストも視野角も申し分ありません。
私は、富士スピードウェイにSUPER GT、SUPER FORMULA、WECなどの公式テストなどを見に行くのですが、その際にテスト結果表を確認しています。順位、ゼッケン、ドライバー名、車名、タイヤ、ラップタイム、トップとの差、周回数、などが表示されるため、当然、横長の表になります。
5.2インチの「G2 L-01F」だと横向きで見ても表を左右に大きくスクロールする必要があったのですが、「Moto G6 Plus」なら表をそれほどスクロールさせなくても見たい情報を見ることができます。アスペクト比18:9だと、そのあたりが使いやすいです。
もちろん、通常のサイトやアプリを見る際にも、画面が縦長というのは使い勝手が良く、ひと目でより多くの情報を確認することができます。
また、YouTubeなどの動画も、美しく大きな画面で視聴することができ、アスペクト比18:9の5.93インチFHDの恩恵にあずかっています。
なお、ホーム画面は3画面しかなく、左画面はGoogleが占めているため、実質2画面しか使えないのは、アプリが増えていった際に、グループ化できるとはいうものの、少し不便に感じます。

【バッテリー】8
1日出かけた際に、YouTubeを2時間視聴して、サイトを20~30ページぐらいは閲覧したところ、100%だったのが60%ぐらいになりました。YouTubeを1日で2時間も視聴するのは珍しく、サイトを数十ページ閲覧する程度なら、そんなには減らないと思います。
ちなみに、15Wターボパワー充電器が同梱されており、急速充電できるのがうれしいところです。

【カメラ】7
アウトカメラは、1200万画素(f/1.7)+500万画素(f/2.2)デュアルカメラ、デュアル相関色温度LEDフラッシュ。インカメラは、1600万画素(f/2.2)、LEDフラッシュ。動画録画は、4K ウルトラHD(30fps)、8倍デジタルズーム。
オプションは、HDR、フラッシュ、美化、アクティブフォト真、タイマー、手動モード、ポートレート、カットアウト、スポットカラー、パノラマ、グループ自撮り、テキストスキャナ、フェースフィルター、スローモーション、タイムプラス。
富士スピードウェイで行われた「2018-2019 FIA世界耐久選手権 第4戦「富士6時間耐久レース」」の公式練習の模様をダンロップコーナーで撮ってみました。望遠・ハイスピードの被写体とスマートフォンが苦手とする分野だけに、スマートフォンなりの写りといったところですが、普通の写真ならソコソコには写せると思います。

【総評】10
スマートフォンの1台持ちに変更して初めてのスマートフォンになりますが、ソコソコの性能でも意外と安く買えるアンドロイドのミドルクラスの最新機種ということで、ROMが64GBでRAMが4GB、アンドロイド9.0にアップデート可能、インターフェイスがUSB Type-C、と、性能的には満足できるものです。
また、レノボ傘下とはいえモトローラブランドのスマートフォンを持つということは、やはり、気分がいいもので、当初予定の「iPhone 8 Plus」や「iPhone 7 Plus」に比べるとコストパフォーマンスも高く感じます。
LINEモバイル(ソフトバンク回線)と合わせて使い勝手も良く、最低でも3年、バッテリーさえ持てば5年は使えそうなスマートフォンです。

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