デスクトップパソコン「マウスコンピューター LUV MACHINES AG350S4D-SH2」レビュー

2011年から使っているデスクトップパソコン「HP Pavilion Desktop PC HPE-560jp/CT 価格.com限定モデル」の調子が2018年12月から悪くなってきて、どうやらハードディスクが寿命らしいということでSSDにコピーしてクローンを作りました。
それは少し手間がかかったもののうまくいったのですが、今度はパソコン本体をうっかり不調にしてしまったようで、当面はサブのノートパソコン「ゲートウェイ NE572-N58F」を使いつつ、代替のデスクトップパソコンを探すことにしました。
ヒューレットパッカード、デル、マウスコンピューター、あたりが候補になったのですが、それなりの基本性能と拡張性を持ち、コストパフォーマンスが高いものを選ぶと、マウスコンピューターが最終候補に残りました。
当初は、「LUV MACHINES AG350B2N」(9万3744円)が送料込みで10万円を切ることから有力だったのですが、その上のモデルである「LUV MACHINES AG350S4D-SH2」(11万8584円)の方が構成的にお得だったので、こちらを選ぶことにしました。
両者の違いは、グラフィックスが「GeForce GTX 1050」→「GeForce GTX 1060」、メモリが「8GB PC4-19200」→「16GB PC4-21300」、SSDが「なし」→「240GB」、光学ドライブが「オプション」→「DVDスーパーマルチドライブ」。
これで2万5000円弱の差なら、上位機種を買った方が、価格面はもちろんのこと、そのままの構成で長く使えるため、結局はお得になります。
年末年始をはさんだため、2018年12月28日に注文したものの、到着は2019年1月8日になってしまったのですが、使い始めて1カ月半が経過したので、価格.comのレビュー形式でレビューします。

【デザイン】8
拡張性のあるデスクトップパソコンらしい安定感のあるデザインです。デスクトップパソコンお決まりの黒いケースではあるのですが、余計な突起物もなく、スタイリッシュにまとまっています。
マウスコンピューターには、ほぼ同じスペックのゲームPC「NEXTGEAR-MICRO am550SA2」(11万8584円)があり、デザイン的にはゲームPCらしくカッコ良くなるのですが、全く同一スペックにするためにはオプションを少し足していく必要があり、コストパフォーマンス的に断念しました。
それでも、デスクトップパソコンらしい王道のデザインの中で、スタイリッシュにまとめているのですから、なかなかいいとは思います。パイロットランプが青く光っているのも、情報機器としては未来的でいいところです。

【処理速度】9
CPUは、AMD Ryzen 5 2600 プロセッサーを搭載しています。私は、前のデスクトップパソコン「HP Pavilion Desktop PC HPE-560jp/CT 価格.com限定モデル」もAMDのCPUで発売当時は最高性能の6コアのものを使っていて、今回も結果的にAMDのCPUになったのですが、処理速度や安定性で特に不満や不安を感じることはありません。
ノートパソコン「ゲートウェイ NE572-N58F」は、インテルのCore i5-4200U 1.60GHz(インテル ターボ・ブースト・テクノロジー時最大2.60GHz)で、普段はたまにしか使わないため安定性に欠けていたのですが、毎日のように使っていると安定性は上がり、処理速度もそれなりには速くなっています。
AMDとインテルは、ネットで評価を見ていると同等機種で比較していても両極端なことが書かれていることもありますが、GPUのAMD、CPUのインテル、といった感じです。個人的には、コストパフォーマンスならAMDに落ち着くため、今回も結果的にAMDのチョイスになりました。
今回は、CPUがAMD Ryzen 5 2600 プロセッサー、メモリが16GB PC4-21300、SSDが240GBからクローンの480GBに換装、ということで、処理速度は速いです。
Physical Usageが16GB中7GBを超えることは珍しく、CPU UsageもGPU Usageも通常は10%を大きく割り込んでおり、新規でページを開いた瞬間やYouTubeを高画質で見たりしても20%程度と、ネットやYouTube程度なら余裕でこなします。

【グラフィック性能】9
私は、家庭用ゲーム機は、「Xbox One X」を中心に「プレイステーション4」もやれば「Nintendo Switch」も持っていますが、PCゲームは全くやりません。そのため、PCゲームをやった際にどれぐらいのグラフィックで楽しめるかは分かりません。
それでも、GeForce GTX 1060を積んでいるだけあって、動画を見たり、動画を編集したり、といった作業ぐらいでは、GPU Usageが跳ね上がるようなことはなく、とても安定しています。
最新の3Dゲームでオンライン対戦するならともかく、普通の3Dゲームをシングルプレイする分には、ソコソコの設定でも快適に楽しめるのではないでしょうか。

【拡張性】9
私がデスクトップパソコンを買う際に最重視するのが拡張性です。それなりの大きさを持つケース(幅170mm×奥行き403mm×高さ360mm)からもうかがえるように、拡張性は十分にあります。
メモリスロットは、4で、8GB×2の構成のため現時点で空きが2あり、最大64GB(16GB×4)まで対応します。
拡張スロットは、PCI Expressx16が1(空き0)、PCI Expressx1が2(空き1)。
拡張ストレージ・ベイは、2.5型がシャドウ×1(空き0)、3.5型がオープン×1(空き0)/シャドウ×2(空き1)、5.25型がオープン×2(空き1)。
USBスロットは、USB2.0が2(前面×2)、USB3.0が4(背面×4)、USB3.1が2(Type-A 背面×2)。
サウンドは、ラインイン、ラインアウト、ヘッドフォン(前面×1)、マイク入力(モノラル 前面×1/背面×1)。

【使いやすさ】8
デスクトップパソコンとしての基本性能は十分に高く、性能面に関してはこれといって不満はありません。
ただ、付属のキーボードは、エンターキーとテンキーが隣接したコンパクトキーボードで、両者の間に適度な空間がないため使いづらいです。
バックスペースキーを押そうとしてナンバーロックキーに触れてナンバーロックを解除してしまったり、頻繁に使うデリートキーがファンクションキーの並び右上に追いやられて右手の上下移動が大きくなってしまったり、文章を打つ際は面倒に感じます。
付属のマウスはすぐにアフターのマウスに交換して使わないままで終わるように、付属のキーボードもアフターのキーボードに交換するものなのかもしれません。あまり高価でないキーボードで何かいいものがないか、交換も視野に入れて検討中です。
それと、前のデスクトップパソコンのハードディスクをSSDにコピーしてクローンを作り、それを既設のSSDと換装して使っているのですが、UEFI BIOSユーティリティーに起動ディスクとしてハードディスクやSSDを選ぶ項目がなく、起動時に若干の(慣れレベルの)手間がかかるので、このあたりは選択肢を増やしておいてほしかったところです。

【静音性】9
新品のデスクトップパソコンで、CPUがAMD Ryzen 5 2600 プロセッサー、グラフィックスがGeForce GTX 1060、メモリが16GB PC4-21300、SSDが480GB、ハードディスクが1TB。この構成で最新の3Dゲームをやらないのですから、うるさくなりようがありません。
置き場所は、以前はパソコンを左の壁際に寄せてディスプレイとL字型になるように置いていたのですが、今回は換気口が左側に開いているためパソコンをディスプレイと二の字型になるように置いています。
つまり、パソコンの中から音がすれば換気口からダイレクトに音が聞こえてくるはずですが、通常は聞こえてくることがありません。CPU UsageやGPU Usageが20%程度でも、それは同様です。極めて静かなパソコンです。

【付属ソフト】5
BTOのデスクトップパソコンをコストパフォーマンス重視で買っているため、付属ソフトはこれといったものはありません。デファクトスタンダードのWindows 10 Home 64ビットと、おなじみのセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ(60日体験版)」が付いている程度です。
「マカフィー リブセーフ(60日体験版)」も、体験期間を過ぎると製品版を買えとうるさいので、SSDを換装していなかったとしても即時アンインストールしていたはずです。
付属ソフトはいらないから付けていないので本来は満点に近くてもいいのですが、付属ソフトが少ないという意味なら0点に近くてもいいと言えるので、両者のほぼ中間にしました。

【総評】8
送料込みで12万円強のデスクトップパソコンで、CPUがAMD Ryzen 5 2600 プロセッサー、グラフィックスがGeForce GTX 1060、メモリが16GB PC4-21300、SSDが240GB、ハードディスクが1TB。
拡張性は十分にあり、SSDの換装はワンタッチ。CPU UsageもGPU Usageも通常は10%を大きく割り込んでおり、新規でページを開いた瞬間やYouTubeを高画質で見たりしても20%程度。静音性は抜群。
と、ここまでは満足度は極めて高いです。不満点としては、前述したように、付属のキーボードがコンパクトキーボードなのと、UEFI BIOSユーティリティーに起動ディスクとしてハードディスクやSSDを選ぶ項目がない点です。また、ケースが、白が選べたり、もっと遊び心があっても良かったかなと思います。
そんなわけで、コストパフォーマンス的には満点でもいいのですが、個人的な都合ではわずかに減点になります。

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