当サイトでは、「Xbox Series X」などのウォークスルーに用いる動画は、「Xbox Series X」などに標準で備わっているキャプチャ機能を利用して録画しています。
「Xbox Series X」などに標準で備わっているキャプチャ機能は最大で5分しか録画することができないのですが、外付けHDや外付けSSDを接続することで最大1時間までの録画が可能になります。
そのため、長らくこの機能を使ってウォークスルー動画を録画・公開していたのですが、この機能に不具合が起こることがあり不自由な思いをしていました。
それは、録画したのにデータが壊れていたり、録画が始まってカウントを開始したのに録画を止めたらカウント自体が表示されなかったり、することです。
これらの場合、録画したデータを修復したりすることは不可能で、同じシーンをやり直せるゲームなら録画するためだけに再プレイするのですが、そうした機能がないゲームの場合には録画自体をあきらめざるを得ません。
このところ、録画が始まってカウントを開始したのに録画を止めたらカウント自体が表示されないということが多く、この症状は外付けSSDを買い替えても収まることはありませんでした。
そのため、余計な投資は避けたかったものの、ビデオキャプチャーカードを新たに買って、それで録画・公開することにしました。
ビデオキャプチャーカードは、ご存じのようにピンからキリまであり、基本的には高いものの方が高機能・高性能のはずですが、ウォークスルー動画でそれなりの収入を得ているわけでもなく、出費はできるだけ抑えたいところです。
それでも、自分なりに最低限の条件は満たしている必要があります。「Xbox Series X」などのプレイ自体は4K60FPSの大画面テレビで行い、プレイ動画は最低でもフルHD60FPSで録画したい、というものです。
そのためには、HDMI入出力が4K60FPSパススルーで、それと同時にUSB3.0でフルHD60FPSでパソコンに出力できる機器であることが不可欠となります。
そんな中で目に留まったのが、楽天市場などで販売されている「USB3.0 HDTV Video Capture」です。
例によって正式名称がよく分からないのですが、本体前面には「4K ULTRAHD USB3.0 HDTV Video Capture HDCP2.2 EDID」と書かれ、英語マニュアルには「HDTV Game Capture Card」、日本語マニュアルには「HDMIキャプチャーボード」と書かれています。
この製品、同じ外観で2000円台から8000円台まで幅広い価格帯で様々なセラーから販売されており、どれを買えばいいのかよく分かりません。
2000円台の製品の場合、実際には額面通りの性能が出ないものもあるようで、ここはユーザーレビューを参考にせざるを得ません。
そんな中、これは大丈夫だと思われたのが、ほぼ中間価格の4580円で楽天市場で販売されている製品です。ウォークスルー動画がしばらく録画できないというのも不便なため、これを信じて買うことにしました。
必要以上に待たされることもなく到着した製品は、幅約14.5cm×高さ約12.7cm×厚さ約3.0cmの箱に、キャプチャーボード本体、USB3.0ケーブル、HDMIケーブル、英語説明書、日本語説明書、がきれいに収められています。
キャプチャーボード本体は、幅約10.2cm×高さ約6.0cm×厚さ約1.2cmとコンパクトで、金属製の黒い本体はしっかりとした造りで放熱性も良さそうです。
本体の左側にはUSB3.0ポートとオーディオポートとマイクポート、本体の右側にはHDMI INとHDMI OUT、がそれぞれあるというシンプルな構成です。
なお、付属のUSB3.0ケーブルは約50cmと短く使い勝手が良くないため、追加で1.5mのUSB3.0ケーブルを購入しました。738円の追加出費となっており、このあたりは長めのUSB3.0ケーブルを入れておいてほしかったところです。
本機のスペックは以下のようになります。
パワーサプライ: バスパワー
HDMI入力: 720×480(60p)、720×576(50p)、1280×720p(50p)、1280×720p(60p)、1920×1080(50i)、1920×1080(60i)、1920×1080(24p)、1920×1080(25p)、1920×1080(30p)、1920×1080(50p)、1920×1080(60p)、3840×2160(30p)、3840×2160(60p)
HDMI出力:720×480(60p)/720×576(50p)、1280x720p(50p)、1280x720p(60p)、1920×1080(50i)、1920×1080(60i)、1920×1080(24p)、1920×1080(25p)、1920×1080(30p)、1920×1080(50p)、1920×1080(60p)、3840×2160(30p)、3840×2160(60p)
USB3.0出力: 720×480(60p)、720×576(50p)、1280×720p(50p)、1280×720p(60p)、1920×1080(50i)、1920×1080(60i)、1920×1080(24p)、1920×1080(25p)、1920×1080(30p)、1920×1080(50p)、1920×1080(60p)
ソフトの互換性: OBS Studio(Windows、OSX)、Windows Media Encoder(Windows)、Adobe FlashMedia Live-Encoder(Windows, OS X)、RealProducer Plus (Windows)、VLC(Windows, OSX, Linux)、QuickTime Broadcaster (OSX)、QuickTime Player (OSX)、Wirecast(Windows OS X)、vMix(Windows)、Potplayer(Windows) and etc.
本機の接続の仕方がよく分からないというレビューが散見されますが、接続は極めて簡単です。
まず、「Xbox Series X」などのHDMI出力からHDMIケーブルをビデオキャプチャーカードのHDMI INに接続し、ビデオキャプチャーカードのHDMI OUTからテレビのHDMI INにHDMIケーブルを接続。
一方、USB3.0ポートからUSB3.0ケーブルをパソコンのHDMI3.0ポートに接続。
ゲーム画面をテレビに出力しながらパソコンで録画するなら、接続はこれだけで完了です。
これに加えて、音声を録画したり配信したりするなら、オーディオポートにヘッドホンを接続し、マイクポートにマイクを接続します。
このように接続するだけで、テレビには4K60FPSで出力され、パソコンにはフルHD60FPSで出力されます。
もっとも、パソコンにプレイ動画を映し出して録画するためには、ビデオキャプチャーソフトが必要になります。
本機では「OBS Studio」(無料)が推奨されており、このダウンロードと登録も極めて簡単。「OBS Studio」の使い方もそんなに難しくはなく、入力を「USB3.0」に切り替え、少しでも高画質で録画したいなら設定を高画質寄りにすればOKです。
このようにして表示を見ると、しっかりとフルHD60FPSで出力されており、見た目の画質も気になるような問題点はありません。
ビデオキャプチャーカードの導入により、「Xbox Series X」本体のキャプチャ機能の不具合におびえる必要はなくなり、最長1時間という足かせもなくなったため、本当に良かったと思います。
残るは本機の耐久性ですが、こればかりは当たり外れもありますし、不具合の兆候が出るまでは使っていこうと思います。
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