私は、2018年5月13日にeBayのセラーからフィットネスDVD「BODY BEAST」と「P90X＋」のセットを$29.99(日本へも送料無料)で購入しました。他のDVDなどとも並行して行っていたためスケジュール通りの進捗状況にはなっていませんが、レビューするのに十分なほどにはやっているので満を持してレビューします。
「BODY BEAST」は、ウエイトトレーニングに特化したDVDで、4枚のDVDで表のように12種類(＋1種類)のワークアウトを行うことができます。
公式サイトでは、4枚のDVDにトレーニングスケジュールやイーティングプランなどがセットされた「ベースキット」が$19.95(＋s&h)、そこにボーナスDVDとエナジャイザーが付いた「デラックスキット」が$44.93(＋s&h)、さらにパフォーマンスリカバーが付いた「アルティメットキット」が$74.93(＋s&h)、で販売されています。
eBayのセットは、「ベースキット」からおまけを省いたDVD4枚組だけのものですが、トレーニングスケジュールはネットでダウンロードできるし、イーティングプランもネットに情報があふれており、DVD4枚組だけあれば十分です。
トレーナーを務めるのは、1971年、イスラエル出身のボディビルダー、サギ・カレフ。16歳でボディビルダーになり、ミスター・イスラエルにも2度輝いていますが、現在はアメリカに在住しています。
DVDでは、彼を中心に2人のデモンストレーターがデモを行っており、1人は理想のギアでデモを行い、もう1人は限られたギアでデモを行います。
ギアは、すべてそろえようと思うと、ベンチ(orバランスボール)、フィットネスチェア、踏み台、懸垂マシン、懸垂アシストバンド、ウエイト(数種類)、EZバー(orシャフト)、が必要になりますが、すべてそろえなくてもある程度は代用が効きます。
ただし、実際にやってみると、ベンチ、踏み台、懸垂マシン、ウエイト(数種類)、EZバー(orシャフト)、は用意するべきだと思います。これらがないと、思い通りの効果を得るのは簡単ではなくなります。
ワークアウトは、「BULK」、「BUILD」、「BEAST」の3種類に大別されます。「BULK」は胸、脚、背、腕を別個に行い時間も29～41分と短めですが、「BUILD」は胸＋上腕三頭筋、脚、背＋上腕二頭筋、肩と2種類がセットになったものもあり時間も38～50分と長めです。
「BEAST」は、全身、腹、カーディオ、と趣向が異なっていますが、カーディオであっても腕や脚の筋力をつけるという要素が強く、このあたりは「BODY BEAST」らしさが感じられます。
プログラム内容は、筋トレとしてはスタンダードで奇をてらったものはなく、純粋に筋肥大したいという人にとっては格好のDVDになっています。大半のフィットネスDVDが体重減少や体脂肪減少にスポットライトが当てられているだけに、これは貴重なことだと思います。
本編のプログラムだけでなく、ウォームアップやクールダウンまでシンプルなものになっており、このあたりも好感が持てます。ウォームアップは基本的にはジョグから開始だろうと思うのですが、いきなりバットキックやジャンピングジャックから始まるフィットネスDVDもあるだけに、これも嬉しいところです。
90日間12週間のプログラムは、「LEAN BEAST」と「HUGE BEAST」に大別されます。「LEAN BEAST」でも筋トレ要素が強いのですが、「HUGE BEAST」ではそれがより強調された内容になっています。私は、「LEAN BEAST」を終え、今は「HUGE BEAST」を行っているところです。
このように素晴らしい筋トレ系DVDになっているのですが、ちょっとと思うところもやはりあります。
まず、必要なギアが多すぎて、面倒に感じるのはもちろんのこと、準備や後片付けに時間がかかることです。私の場合、準備と片付けに10分ずつはかかるので、30分ほどのプログラムでも結局は1時間ほどかかってしまうし、50分のプログラムだと1時間を軽く超えてしまいます。
次に、種目と種目のインターバル間に次に何をやるかを具体的に教えてくれるのが遅いことです。必要なギアが種目ごとに異なり、ベンチの要不要や角度も違うため、種目が分からないと準備すらできないのに、名前だけでなく見本が遅いのは困りものです。
最後に、種目内の3～4セットでウエイトやEZバー(orシャフト)の重さを変えなければならないのですが、10秒未満の余裕しかないものが珍しくありません。ウエイトのバリエーションを数多く持っている人は少ないので、このあたりは考えてほしかったところです。もちろん、DVDなのでポーズをかけることはできるのですが、できる限りそれはやりたくないものです。
「P90X+」は、私が「Xbox Fitness」で最も気に入っていたプログラムのひとつ「P90X: Shoulders and Arms」と関係するもので、4枚のDVDに5種類のワークアウトが収録されています。
基本的には「P90X」に文字通り＋して使うものなのですが、これ単独で行うこともでき、公式サイトでは$29.95(＋s&h)で販売されています。
トレーナーを務めるのは、この業界では有名な大御所のトニー・ホートン。彼の軽妙な語り口による指導の下、男女2人がデモを行います。
ギアは、懸垂マシン、ウエイト(数種類)、プッシュアップバー、の3種類だけと極めてシンプル。
ワークアウトは、「Interval X Plus」(40分)、「Kenpo Cardio Plus」(40分)、「Upper Plus」(40分)、「Total Body Plus」(45分)、「Abs/Core Plus」(20分)。カーディオと筋トレに大別されますが、筋トレでもインターバルは短く、適度な重さのウエイトを持って次から次へとアップテンポに進めていきます。
そのため、筋トレに的を絞ったというよりは、体重減少、体脂肪減少、持久力向上も兼ねたプログラム内容になっていると思います。「P90X＋」というタイトルからも分かるように、これ1本でというよりは他のフィットネスDVDの間にやる感じです。
残念なのは、画面が今時の16:9ではなく昔風の4:3になっていることです。デモンストレーターの男女も少し昔風のルックスで、そんなに昔のDVDでもないとは思うのですが、タイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気が漂います。
私は、フィットネス/トレーニングの目標として、1に筋肥大、僅差の2に体脂肪減少、大差の3に持久力の向上、を考えており、体重の減少には全く興味がありません。健康の維持増進も、興味がないというよりも、これだけやればその次元は超越しています。
そんなわけで、今は、「BODY BEAST」と懸垂マシンが完全に中心で、それにスピンバイク、スライドボード、腹筋ローラー、をミックスしています。その中で、週に1回程度、気分転換と筋肉への別種の刺激を目的に、「TAPOUT XT」と「P90X＋」を加えています。
そうしたこともあり、「BODY BEAST」は、コストパフォーマンス的にも知る限りは最強と言える筋トレ系DVDになっています。もし、体重の減少と体脂肪の減少が最大の目的で持久力も向上させたいなら、集合住宅でやる分には「TAPOUT XT」が最適でしょう。
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