日本最大のスポーツ・健康まちづくり総合展「SPORTEC 2022」を見るために、2022年7月27日に東京ビッグサイトに行ってきました。
「SPORTEC 2022」は、世界中のスポーツ関係企業・団体が、最新製品・技術・サービスを発表する日本最大のスポーツ・健康産業に関する国際的な総合展示会です。
会場は2021年同様に東京ビッグサイトで、会期も2022年は7月最終週の水曜日から金曜日となり、会場・会期とも3年ぶりに本来の姿に戻っています。
今回のイベントは、以下の展示会によって構成されています。
「第31回ヘルス&フィットネスジャパン」
フィットネスマシン・プログラム・フィットネス施設向け設備・サービス専門展。
「第3回ヘルス&ビューティーショー」
健康で理想の体つぐりのための美容設備・用品・サービス専門展。
「第2回スポーツニュートリションEXPO」
スポーツ専用ドリンク・食品・サプリメントを一堂に集めた食品専門展。
「第7回スポーツファッション&グッズEXPO」
スポーツアパレル・スポーツギア・グッズなどのファッション・用品専門展。
「第8回スポーツファシリティEXPO」
スポーツイベント集客や設営に関する設備・サービス専門展。
「第7回フレイル・介護対策EXPO」
フレイル・介護予防向け機器・食品・サービス専門展。
「第8回スポーツイベントサービスEXPO」
スポーツイベント集客や設営に関する設備・サービス専門展。
「第2回マリン&アーバンスポーツEXPO」
マリン・アーバンスポーツなどのアクティブスポーツ産業専門展。
「第4回スポーツサイエンステクノロジーEXPO」
スポーツ・トレーニングのパフォーマンス向上のための製品・サービス専門展。
「第1回プロスポーツ経営支援EXPO」
プロスポーツ・実業団・リーグスポーツの経営活性化のための専門展。
「第1回ゴルフパフォーマンスコンベンション」(同時開催展)
ゴルフ専用のトレーニング・分析・測定機器・アカデミアが一堂に集結。
「レジャー&アウトドアジャパン2022」(関連産業展示会)
テーマパーク・アウトドア・レジャー産業総合展。
「第6回感染症対策総合展」(関連産業展示会)
感染症対策・予防・検査に関する日本最大の専門展。
「Cafe & Wellness Week」(関連産業展示会)
日本最大のカフェ・健康産業総合展。
「第31回ヘルス&フィットネスジャパン」から「第1回ゴルフパフォーマンスコンベンション」が東1~3ホールで、関連産業展示会が通路をはさんで向かい側の東4~6ホールで、それぞれ開催されており、来場証があれば両ホールを行き来できます。
私は、2016年から7年続けての参加になります。2021年は、序盤の渋滞がひどく駐車場が満車で臨時駐車場に回されたこともあって会場入りが11時を回りました。
その反省から、2022年は、7時50分前に家を出たら9時10分には到着し、駐車場に駐車するのに時間がかかり駐車場から東ホールまでが離れていたものの、9時45分には受付を済ませることができました。
10時開場ということで入場待ちさせられるのかと思ったら、既に入場が開始されており、各ブース自体を眺めて回ることはできました。
7年目ともなるとルーチンもある程度はできており、午前中は東1~3ホールの大半を見て回り、13時には短い昼食を済ませ、午後は東4~6ホールを腹ごなししながら見て回り、お腹がこなれてきたところで東1~3ホールで実際にあれこれ体験するという手順でした。
2022年の特徴は、ベジタリアン・ヴィーガン向けの大豆原料食品が目に見えて増えていたことです。
私も、「ヴィーガン味噌ラーメンがもうすぐできるので食べてみませんか?」と言われて食べたところ、「醤油ラーメンもどうですか?」、「塩ラーメンもどうですか?」と、試食で一口サイズのカップとはいえ3種類全部味わってしまいました。
ちなみに、どれもおいしかったのですが、価格が1食当たり500円で、会場限定価格で安くなっていてもまだまだ高い印象はあります。
ヴィーガンラーメンは私が試食したブースだけでなく何ヵ所かであり、ヴィーガンスパゲティの試食ができるところもありました。
また、試食まではできないものの、ヴィーガンカレーを展示しているところも何ヵ所かあり、この勢いで市場が広がっていけば価格面でもこなれてくるのではないかと思います。
東4~6ホールでは、「レジャー&アウトドアジャパン2022」も開催されており、テーマパーク・アウトドア・レジャー産業総合展とあって、恐竜がいたり、ちょっとしたアトラクションがあったり、テントが張られていたりして、想像以上に楽しかったです。
東4~6ホールのもうひとつの目玉が、「Cafe & Wellness Week」です。日本最大のカフェ・健康産業総合展ということで、イベント会場としてはしっかりとしたカフェブースがけっこうな数あり、その多くでコーヒーや紅茶を試飲することができました。
また、ジェラートを試食できるブースもあり、8種類のジェラートの中から好きなジェラートを選ぶと、アイスクリーム屋さんの半分近い量のジェラートを試食できてしまいます。
私は、ジェラートは1回だけ試食させてもらったのですが、しっかりとした味でおいしくいただきました。「SPORTEC 2022」に来てアイスを無料で食べられるのですから、ちょっとしたサプライズでした。
また、コーヒーと紅茶の試飲も、すべて異なるブースで試飲したにもかかわらず10杯ぐらいは飲んでいます。マシンのトレーニングなどでのどが乾いたら試飲でのどを潤すという感じでとても良かったです。
中には、ホテルや飲食店にしか入っていないお店のラテの試飲もあり、カップたっぷりのカフェにハートマークを描くなど本格的なものもありました。
さて、肝心の東1~3ホールですが、例年通り、実際に体験参加できるイベントの数々、所狭しと並べられた各出展者のフィットネス機器、フィットネスに役立つ最新アイテム、などは例年通り充実していました。
私も、実際にフィットネス機器を体験したり、各ブースで担当者の方にお話を伺ったりしました。その中で気になったものを順に紹介していきましょう。
「MAXPRO LITE」は、「SPORTEC 2021」の記事で紹介したスマートコネクトポータブルケーブルマシン「MAXPRO」の小型軽量版ですが、このセットがいよいよ2022年12月に発売されます。
セットでは、本体、ベース、ロングバー、ハンドル、アンクルリストストラップ、などが一式になっており、セットを買えばすぐにケーブルトレーニングを開始することができます。
本体に付属するダイヤルを調節することでワンタッチで負荷を変えることが可能で、負荷は2kgから35kgまでとなっています。本体重量が1.5kg以下と軽いのも特徴で手軽に持ち運ぶことができます。
本体にベースを取り付ければベースを足で踏んでのトレーニングが行えますが、本体を柱などにベルトで固定すればケーブルレッグエクステンションやケーブルローイングなどのトレーニングも可能です。
気になる価格は5万円ぐらいになるようで、ケーブルトレーニング関連の筋トレグッズを持っていない人なら、実際に行えるケーブルトレーニング種目もそれなりに幅広くなっているため検討の余地はありそうです。
「ダスブレット」は、木製のフィットネスボード。ドイツ東部にあるライプチヒという町の玩具メーカー・Tic Toys社が開発したもので、ブナの木を加工して11枚以上重ね合わせてあり、サイズは約横88cm×縦28cm×高さ18cm、重さは約2.4kg、耐荷重は120kg。
カラー展開も、ナチュラルラッカー、ナチュラルオイル、ミント・ラッカー、レッド・ラッカーと4種類あり、インテリア性もありそうです。
予想以上に柔軟性があり、両端に体重をかけるとしなるため、この上に乗って様々なフィットネスを行うことができます。
具体的には、座ったり上向きに乗ったりしてのストレッチ、片足立ちしてのバランス、両足を広げて乗ってのバウンドやストップによる下半身強化、縦に乗って前後に揺れることでの有酸素運動、スクワットや腕立て伏せ、などアイデア次第で100種類にも及ぶフィットネスが可能です。
私も実際にやってみましたが、向きや手足の幅、動き方などにより難易度も大きく異なり、ストレッチや体幹運動、筋トレなどが思いのほかに行えます。
価格は2万円台後半と安くはないものの、様々なフィットネスに活用することでコストパフォーマンスも高くなるのではないかと思います。
本格的なトレーニング機器は、今年もおなじみの出展社をはじめとして数多く出展されていましたが、これまでの本格的なトレーニング機器に比べると、色は黒やクロームではなく、形は流線型を多用したものが見受けられ、スタイリッシュな印象を受けました。
2ヵ所のブースで聞いてみたところイタリア製のトレーニングマシンだそうで、洗練されたデザインを採用することで初心者や女性でも使いやすいようにとの配慮もあるそうです。
そんな中で目についたのが、「カナーリシステムマシン」です。大阪のアスリートという会社が、「フレキシビリティマシン」、「ラットマシン」、「ショルダープレスマシン」などを出展しており、私も「ラットマシン」などを体験させてもらいました。
「カナーリシステムマシン」は、ウエイトスタックがなく、ユーザーの自体重を利用して負荷を生み出すというのが最大の特徴です。
マシンの左右の扇形のところに黄色いノブが見えますが、このノブを動かすことで自体重の2%~300%まで負荷設定が行えます。
また、「ラットマシン」や「ショルダープレスマシン」は、アームが下に下がるとともに幅が広がり負荷も増すようになっており、間接へのストレスを軽減するとともに負荷が抜けることなくトレーニングすることができます。
通常のトレーニングマシンは上でも下でも幅が変わることは珍しく、座面も上昇するため、実際に体験してみると異次元の感覚を味わうことができました。
ただ、日本ではまだ1ヵ所しか導入されておらず、これから増やしていこうという段階のため、近くのジムなどで体感できるのはまだ先になりそうです。
そんなわけで、2022年も、あれこれと楽しみ、気になるものは話を聞いたり体感したりしてきたわけですが、いつも通り楽しく充実したイベントだったと思います。
実際にもらってきたものを写真でまとめてみましたが、今の時代を反映してマスクが多かったですし、プロテイン系のサプリメントももらえました。
レトルトパウチの肉っぽいものは、大豆とこんにゃくで作られた「サラダハンバーグ」の試供品。
光沢のあるブルーのパッケージは、「パーフェクトリボーン」というサプリメントで、植物酵素由来の成分が化学的変化を起こし体臭や口臭といった悪臭を軽減します。
かわいらしいデザインのパッケージは、カレルチャペックの紅茶のティーバッグで、「Sense of Wonder」とあるのはルイボスティーです。
また、フィットネススポーツが発行している定価1000円の雑誌は、2022年も何誌か無料配布していて、ゴージャスな雑誌で最初にもらうと重くなるため帰り際にもらおうと思ったのですが、終了時間までいたため2021年に続いてもらうのをすっかり忘れていました。
会場限定の特価品や限定品は、それなりにはあり、興味をそそられるものもあったのですが、今回は買わずじまいでした。
そんなわけで、すっかり常連イベントに定着して7年連続で足を運んだわけですが、各種トレーニング機器を試したり、自らのトレーニングの新たなモチベーションになったりで、例年通り、収穫の多いイベントになりました。
いつも書いていますが、「日本最大のスポーツ・健康まちづくり総合展」を標榜するなら、個人向け・家庭向けのトレーニング・フィットネス機器が急増している現状を踏まえて、こうした市場相手のメーカー・製品をもっと誘致してほしいものです。
コメント