日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC 2020」

日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC 2020」を見るために、2020年12月2日に東京ビッグサイトに行ってきました。
同展示会は、スポーツ設備・機器、フィットネス機器、スポーツ用品、健康器具、介護機器、サプリメント・健康食品、スポーツツーリズムなどが世界中から一堂に出展する、スポーツ・健康産業日本最大の展示会です。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年の7月頃の開催が2度にわたって延期され、最終的に12月2~4日に変更しての開催となりました。
また、東京ビッグサイトがオリンピック会場規制のため、会場も引き続き東京ビッグサイト本館から仮設展示棟の青海展示棟に移されています。
今回の展示会では、「ヘルス&フィットネスジャパン」、「スポーツウェア&用品EXPO」、「リハビリ・介護予防サービスEXPO」、「ホームヘルス&ダイエットEXPO」、「リラクゼーションEXPO」、「スポーツイベントサービスEXPO」、「スポーツファシリティEXPO」、「スポーツエンターテイメントEXPO」、「ホームフィットネストレーニングパビリオン」、「スポーツフードパビリオン」、「スポーツIOTパビリオン」、の同時開催となっています。
また、こういったご時世から、「感染症対策総合展 in TOKYO」も併催されています。

さて、私は、2016年から5年続けての参加になりますが、2020年は、10時過ぎには会場入りし、30分弱の昼食休憩をはさんで、17時頃まで滞在していました。
5年目ともなるとルーチンもある程度はできており、2020年も、お昼過ぎまではひと通り見て回り、食後は写真を撮りながら回り、お腹がこなれてきたところで実際にあれこれ体験するという手順でした。なお、ひと通り見て回るだけでも3時間はかかり、昼食は13時になりました。
フィットネス好きにとって気になるのは、やはり、実際に体験参加できるイベントの数々、所狭しと並べられた各出展者のフィットネス機器、フィットネスに役立つ最新アイテム、です。
新型コロナウイルスの影響で、体験参加できるイベントはないかと思っていたのですが、各社のブースで感染症対策をしっかりと施した上で行われていました。
いつものように、各種ダンスレッスン、トランポリンを使ったエクササイズ、スピンバイクを使ったエクササイズ、独自のフィットネスマシン・アイテムを使ったエクササイズなど、どれも見ていて興味深く楽しみました。
私も、どれかに参加しても良かったのですが、ひとりで参加するには勇気がいるし、意外と長時間だったり、やろうと思った時間にやりたいプログラムではなかったり、結局はやらずじまいでした。
フィットネス機器は、何種類かは実際に試しました。この日は、さすがに自宅でのトレーニングは休止するため、興味があったものはもちろんのこと、その代わりに自宅では鍛えにくい部位を鍛えられるマシンなどが中心です。

「PENALTY BOX」は、世界15ヵ国で展開しており、日本初上陸とのことです。簡単に言うと、アジリティラダーの3D版といったところです。
アジリティラダーは、棒状のプラスチックプレートをナイロンなどの帯ではしご状につないだものを地面に置き、その上を様々なステップで移動して俊敏性やバランス感覚を養うものです。
「PENALTY BOX」は、考え方は同じですが、合皮とPVCのフレームとPPの中ラインで組まれたものを広げると田の字型(フラット)になります。また、合皮とPVCのフレームはそれなりに強度があるため、地面に逆V字型(ハードル)に立てることもできます。
そのため、フラットではアジリティラダーのような動きが、立てた状態ではハードルを利用した動きができるというわけです。
「PENALTY BOX」は4900円(税別)のところ会場限定で30%OFFの3430円(税別)で販売されており、これを買うと小型版の「PENALTY BOX Mini」が2900円(税別)のところ半額の1450円(税別)で買えるようになっていました。
アジリティラダーを手軽に立体化できるというコンセプトは面白いのですが、アジリティラダーよりも高価なのと、使用状況によっては複数必要になり思った以上にコストがかかるというのがネックになりそうです。

「ELEVATE ENCOMPASS」は、1台で200種目以上のエクササイズバリエーションが可能な高機能トレーニングマシンで、これ1台で全身のアウターマッスルとインナーマッスルを鍛えることができます。
独自の形状が目を惹きますが、レール部分の角度を変えられるだけでなく、シート部分が可動になっており、200種目以上のエクササイズバリエーションというのもカタログを飾るためだけのコピーではないことがうかがえます。
折り畳むことができるのも魅力で、使用時には2.7m×1.0m×1.8mの大きさになりますが、折り畳むと0.5m×1.0m×1.4mとコンパクトになります。それでも、重量は81.65kgと重く、価格も90万円(税別)します。
ブースにはこれが3台展示されていたのですが、実はこの小型版となるホームユースの「TOTAL GYM XLS」も販売されています。
こちらは、使用時サイズ2.29m×0.48m×1.09m、折畳時サイズ0.48m×1.3m×0.23m、本体重量37kgと、家庭用として現実的なサイズと重さになります。アメリカでは、「ベッドの下に収納可能!」と表現されるほどコンパクトなのです。
しかも、「ウィングアタッチメント」、「レッグプルアクセサリー」、「カードデッキ」、「トレーニングDVD」が付属して20万円(税別、送料無料)と、価格面でも現実的になります。
Amazon.comのレビューを見ても評価が高く、ローイングマシン的な動きも行うことができるため、個人的にも興味をそそられるトレーニングマシンです。

「バランスワン ウルトラヨガマット」は、ヨガマットでは珍しい折り畳み式を採用しています。また、素材にPU+TPEを用いています。サイズは、180cm×61cm×8.5mmで、ヨガマットとしては厚みのある部類です。
折り畳み式を採用しているので、よりコンパクトで置きやすくなっています。折り畳むことで、高さや大きさを変えられるため、ヨガブロック、コアトレーニングパッド、バランスビーム(平均台)、メディテーションクッション、などとしても使えます。
また、通常のヨガマットは、長く使っていると表面がぼろぼろと剥がれてきたり、少しべたつくこともありますが、PU+TPEのため弾力性・緩衝性・柔軟性・伸縮性に優れ、サラサラで蒸れにくくなっています。
ただ、価格は9680円と、ヨガマットとしては高価になっています。8mmのヨガマットだと、安いものだと2000円以下、品質を少し高めたりブランド品だったりすると3000円以上が相場です。
それらと比較しても3倍以上の価格差になりますが、珍しい折り畳み式で多用途に使えることや、品質が高くて長く使えることなどを考え合わせると、人によっては手にする価値もありそうです。

そんなわけで、あれこれと楽しんだわけですが、例によって会場内ではプロテインドリンクを何杯も試飲したり、サプリメントや乳酸菌飲料をもらったりすることも可能でした。
また、フィットネススポーツが発行している定価1000円の雑誌は、2020年も何誌か無料配布していて、ゴージャスな雑誌で最初にもらうと重くなるため帰り際にもらおうと思ったのですが、今回はもらいませんでした。
会場限定の特価品や限定品は、それなりにはあり、興味をそそられるものもあったのですが、今回は買わずじまいでした。
LEXCOのブースでは、業務用マシンの展示品(新品)を60%OFFで販売していて、「LOW ROW」の47万4900円が18万9960円など、かなりお買い得だったのですが、ジム仕様のトレーニングマシンはさすがに高価で場所も取るし、簡単に買うわけにもいきません。
また、ゴールドジムでも特価品が多数あり、中古ダンベルは1kgが100円で2kgが200円、新品もTシャツ1000円など大放出で、特に中古のステッパーが400円なのはかなり悩みました。
400円なら、とりあえず買ってみて、壊れたら壊れたで処分もそれほど困るわけではありませんから。結局は踏みとどまったのですが、帰り際に見ても売れてはいなかったので、大半の人が微妙に感じたのでしょう。
そんなわけで、すっかり常連イベントに定着して5年連続で足を運んだわけですが、各種トレーニング機器を試したり、自らのトレーニングの新たなモチベーションになったりで、例年通り、収穫の多いイベントになりました。

なお、2019年は、会場がいつもの東京ビッグサイトから仮設展示棟の青海展示棟に移され、建物の作りが全体的に質素で、レストランもコンビニもなく、休憩所も会場内とAB棟間に置かれたベンチだけと、お粗末な感じでした。
しかし、2020年はその点に関して少し配慮がなされたようで、会場内に点在して丸テーブルとイスのセットが数セット置かれ、食事休憩がしやすくなっていましたし、ケータリングエリアも作られていました。
また、新型コロナウイルス下のトレーニング&フィットネスということで、ホームユースのトレーニング&フィットネス機器はより一層重要になってきます。
2019年にも書きましたが、「日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会」を標榜するなら、個人向け・家庭向けのトレーニング・フィットネス機器が急増している現状を考えても、こうした市場相手のメーカー・製品をもっと誘致してほしいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました