「ASSASSIN’S CREED」ウォークスルー&レビュー

【GENRE】
アクション、ステルス、アドベンチャー、オープンワールド

【PUB./DEV.】
UBI SOFT/UBI SOFT MONTREAL

【RELEASE DATE】
2007/11/29

【OUTLINE】
ミッションクリア型の3人称視点のアクションゲームです。
舞台は、1191年、第3次十字軍遠征時代のエルサレム。プレイヤーは、若きアサシン(暗殺者)のアルタイルとなり、エルサレム、ダマスカス、アッカなどの歴史的な都市を舞台に、十字軍やイスラム勢力の要人たちを暗殺していきます。
しかし、ターゲットたちに隠された秘密が明らかになるに連れ、全世界をも脅かす恐るべき陰謀の存在を知ることになります・・・。

【GAME MODE】
ゲームは、簡単なチュートリアルに続き、マシャフのアサシン教団支部のミッションから始まります。ミッション中は、フィールド内を自由に移動することができ、ターゲットを暗殺するための情報収集からスタートします。情報収集は、以下のような方法で行います。

盗聴
人の話を盗み聞いて情報を得ます。盗聴ポイントの近くのベンチに座り、左トリガーを引いて話を聞きたいターゲットをロックオンします。続いてYボタンを押すと盗聴を始めます。

スリ
人の持ち物を密かに奪います。スリをしたいターゲットの適距離に行き、左トリガーを引いてロックオンします。ターゲットの話が終わって歩き始めたら、ターゲットに気づかれないように近づきます。Bボタンを押しながら接触するとスリ成功となります。

尋問
人を脅して情報を得ます。尋問したいターゲットをロックオンし、ターゲットが歩き始めたら、素手で攻撃します。適度に攻撃すると、ターゲットが情報を話し始めます。

情報提供者
街には、情報を提供してくれる人物がいます。この人物にロックオンして話しかけると、制限時間内に旗を集めたり、特定の兵士を倒すミニゲームが始まったりします。これをクリアすると、ミッションの遂行に役立つ情報を教えてもらえます。

また、ミッション中には、以下のような目的も達成することもできます。

ビューポイント
フィールド内には、ビューポイントと呼ばれる高所があります。ここでシンクロをすると、マップに隠れ場所や目標物などのより詳しい情報が表示されます。
ビューポイントなどの高所からは、イーグル・ダイブという方法でジャンプして飛び降りることができます。ハトがいる場所なら、下にある干草に安全に飛び降りることが可能です。

市民救出
街には、敵に絡まれて困っている人がいます。この時、近づいて左トリガーで敵をロックオンし、戦ってすべて倒すと、その人を助けてあげることができます。左トリガーで話しかけて、お礼してもらいましょう。また、これにより、自警団の味方が増え、ミッションを遂行しやすくなります。


各都市には、随所に旗が立てられており、この旗を集めることができます。ストーリーの進行には関係ありませんが、実績の解除に関わってきます。

プレイ中、画面には、シンクロ・バー、ソーシャル・ステータス、アクションガイド、GPSシステムなどが表示されます。それぞれの役割は、以下のようになっています。

シンクロ・バー
敵から攻撃されたり、無抵抗の市民を傷つけたり、高いところから落ちたりすると減り、なくなるとゲームオーバーになり、最終セーブポイントから再スタートとなります。
セーブは、ミッションクリア時、マップの更新時、メモリーログが埋まった時、などにオートで行われます。シンクロ・バーは、一定時間が経ったり、ソーシャル・ステータスが一般市民に戻ると回復します。

ソーシャル・ステータス
アルタイルが周囲の人々からどう見られているかを表します。身を潜める場所は、積まれている干草や屋上庭園です。
一般市民は、注目を集めておらず、安全な状態です。
注目は、周囲の人々に注目されています。
警戒は、周囲の人々に警戒されています。
警戒低下は、周囲の人々の目から隠れている状態です。
警戒高は、敵に命を狙われています。すぐに、応戦するか、逃走します。
警戒中は、敵に追跡されています。どこかに身を潜めます。
警戒低は、敵に追跡されていますが、敵の目から隠れている状態です。

アクションガイド
その時点で、ボタンを押せば行えるアクションが表示されます。

GPSシステム
方角と、目標物などの方向が表示されています。数字は、目標物までの距離です。

また、プレイ中にポーズをかけると、システムメニューが表示されます。システムメニュー画面では、以下の6項目を選ぶことができます。

メモリーログ
現在のメモリーログの状態を確認できます。左トリガーか右トリガーを引くと、メモリーログを切り替えることができます。達成済のメモリーログの中には、地図などの情報が添付されていることもあります。

追加メモリー
旗の収集やテンプル騎士団の排除などは、ここに埋まっていきます。左トリガーか右トリガーを引くと、メモリーログを切り替えることができます。追加メモリーは、ストーリーの進行には関係ありませんが、実績の解除に関わってきます。

オプション
ゲームの各種設定を変更することができます。

セッション再開
システムメニューを終了して、ゲームに戻ります。

Map
マップを見ることができます。マップに目的地点をマーキングすることもできます。

記憶から出る
現在、プレイ中のミッションを中断して、アニムスメニューに戻ります。セーブされていない進行状況は失われます。
アムニスメニューでは、メモリーブロックを選んで次のミッションに進んだり、これまでにプレイしたミッションを確認したり、ゲームの設定を変えたりすることができます。
「セッションの進行」を選ぶとミッションの続きからプレイでき、「リプレイ」を選ぶとクリアしたミッションをもう1度プレイすることができます。
ミッションをクリアすると、アムニスメニューを経て、研究室に戻ります。ここでは、狭い範囲での移動とルーシーとの会話が行えます。
本作は、メモリーブロックに従って物語が進行していきます。本作のメモリーブロックは、以下の7ブロックに大別されます。

MEMORY BLOCK 1: ソロモン神殿(エルサレム)

メモリー: 秘宝
アル・ムアリムにソロモン宮殿に行き、テンプル騎士団の狙う秘宝を奪ってくるように命じられます。前方に進んで足場を飛び移り、突き当たりのはしごを上がり、ステルスで敵を倒します。
はしごを下りて、ロベール・ド・サブレを暗殺しようとしますが失敗します。前方の足場を跳び越したり、壁をよじ登ったりして、その場から脱出します。

メモリー: 任務失敗
アル・ムアリムのところに帰り、ソロモン宮殿で起きた問題について報告します。坂道を駆け上がり、城内の階段を上がり、アル・ムアリムのところに戻ります。

メモリー: マシャフの守護者
マリクがテンプル騎士団をこの村におびき寄せてしまいます。坂道を駆け下りて、テンプル騎士団に応戦します。武器を選び、左トリガーでロックオンし、Xボタンで攻撃します。

メモリー: 栄光の時
アル・ムアリムが撤退を指示するので、テンプル騎士団への攻撃を止め、城内に戻ります。味方に呼ばれるので、はしごを2回、駆け上がり、台の上に立ちます。台の上からイーグル・ダイブで飛び降り、崖に渡された丸太を進み、方向調整しながら壁をよじ登り、反対側のロープを切ります。

研究室
ベッドルームに行ってクローゼットでボタンを押して彼らの会話を聞き、メインルールに戻り、ボタンを押してルーシーと話し、ベッドルームに行って寝ます。

MEMORY BLOCK 2: 裏切り(マシャフ)

メモリー: 調査
城を出て村の市場に向かいます。目的地に着いたら、近くのベンチに腰掛けて、ターゲットの会話を盗聴します。
マスンという男が村の門を開いて敵を招き入れたことと、かご職人の男が村への攻撃の直前にマスンと文書のやり取りをしたことが分かったので、かご売りを探します。
かご売りを見つけたら、スリミッションを開始し、かご売りから文書をスリ取ります。

メモリー: 調査
演説をしているマスンの後をつけていき、隠れ場所に着いたら素手で殴り、白状させます。

メモリー: 調査
マスンをアル・ムアリムに突き出し、マスンの処遇を任せます。

メモリー: 知識

マスンは、アル・ムアリムによって処刑されます。マスンは、死んでも正しいことをしている気でおり、ロベールが忠誠を得ている手段が気になります。

MEMORY BLOCK 2: タミール(ダマスカス)

メモリー: 調査
マシャフを裏切った犯人を見つけます。村の市場まで行き、馬に乗ったら、ビューポイントまで行きます。ビューポイントに着いたら、外壁をよじ登って頂上に行き、Yボタンを押してマップとシンクロします。
イーグル・ダイブで飛び下り、次のビューポイント、また次のビューポイントと進んで、ダマスカスまで行きます。
ダマスタカスに着くと、市民救出ミッションがあるので、兵士3人を倒して市民を救出します。修道士たちのところに行き祈ると、自動的に歩き出して門番がいる門の中に入れます。右手に進み市民救出ミッションで6人の敵を倒します。
これ以降も、市民救出ミッションを全12、ビューポイントを全9、それぞれ完了します。
北部のスリミッションです。アル・シラー市場の職人が、1000人分の武器を作っているという情報を得ます。

メモリー: 調査
中央の南西の尋問ミッションです。タミールは、武器の生産を監督するのに忙しいという情報を得ます。

メモリー: 調査
南東端の盗聴ミッションです。タミールが、市場で商人たちに会うという情報を得ます。

メモリー: 調査
中央の少し南の盗聴ミッションです。市場の中庭の梁の上に登れたら潜入に便利だという情報を得ます。

メモリー: 調査
南西端の盗聴ミッションです。警備隊から逃げるためには、誰かの助けが必要だという情報を得ます。

メモリー: 調査
東端のスリミッションです。地図により、市場の北東の屋根から簡単に中庭に行けるという情報を得ます。アサシン教団支部に向かいます。

メモリー: 知識
タミールは、きょう、アル・シラー市場で商人たちに会います。彼にとっては一世一代の大商売のための会合で頭がいっぱいなので、そこを狙います。

メモリー: 暗殺
タミールを暗殺したら、屋根の上を伝ってアサシン教団支部に向かい、近くにいったん隠れてソーシャル・ステータスを一般市民にしてから支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 3: ガルニエ(アッカ)

メモリー: 調査
アッカに向かい、外で市民救出ミッションを行ってから、修道士と一緒に城内に入ります。これ以降も、市民救出ミッションを全12、ビューポイントを全9、それぞれ完了します。調査は、北東の情報提供者ミッションで、3分以内に旗を20本集めて持ち帰ります。
旗は、屋根の上などの周回ルートに置かれており、丁寧に回っても1分は余裕があります。ガルニエは、堅牢な壁に囲まれていますが、護衛は患者たちだけという情報を得ます。

メモリー: 調査
南西の尋問ミッションです。ガルニエは、1対1で患者を診ることにこだわり、決して他の人間を立ち合わせないという情報を得ます。

メモリー: 調査
中央やや南寄りの通路のスリミッションです。衛兵6人ほどを倒して通路内に入ります。ガルニエの手紙に、タミールと思われるダマスカスの武器商人とエルサレムにいる人物について書かれており、敵同士の2人がつながっているという情報を得ます。

メモリー: 調査
東のスリミッションです。現在、ホスピタル騎士団では、砦内にあるすべてのシャンデリアを取り替えている最中なので、ルートによっては比較的安全だという情報を得ます。

メモリー: 調査
北西端の盗聴ミッションです。東棟の警備を担当しているガルニエの部下は、時々、自分の持ち場を離れるため、そこから道を開けそうだという情報を得ます。

メモリー: 調査
南西端の情報提供者ミッションです。彼の命を狙う男を1人暗殺します。ガルニエは、患者が砦の中をうろつくことを許しています。彼の仕事場に入ることができるのは修道士だけですが、屋根を守る衛兵さえなんとかすれば忍び込むのは簡単だという情報を得ます。

メモリー: 知識
ガルニエは、ホスピタル騎士団の砦の中で、外界との交わりを絶って治療や実験を行っています。砦の中の彼を狙います。

メモリー: 暗殺
砦の屋根にいる護衛を倒してから、砦の中に入ります。ガルニエと被験者のやり取りを聞いてから、ベッドで患者と話をしているガルニエを背後から暗殺します。すぐに発覚するので、1階から砦を出て屋根伝いに逃げ、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 3: タラル(エルサレム)

メモリー: 調査
エルサレムに向かい、外で市民救出ミッションを行ってから、修道士と一緒に城内に入ります。これ以降も、市民救出ミッションを全12、ビューポイントを全9、それぞれ完了します。
調査は、中央やや北寄りの情報提供者ミッションです。彼の命を狙う男を2人暗殺します。タラルは、奴隷の売買を取り仕切っている男で、北にある物見やぐら周辺を拠点にしているという情報を得ます。

メモリー: 調査
東の尋問ミッションです。タラルは、アッカへ送る前の奴隷たちを倉庫に閉じ込めているという情報を得ます。倉庫の中で彼を襲うと大きな騒ぎにならずに済みます。

メモリー: 調査
南西のスリミッションです。地図により、タラルの警備兵の配置に関する情報を得ます。

メモリー: 調査
南東のスリミッションです。地図により、争いごとが起こった時にタラルが隠れそうな場所の情報を得ます。

メモリー: 調査
中央やや南東の情報提供者ミッションです。3分以内に旗を18本集めて持ち帰ります。旗は、屋根の上などの周回ルートに置かれており、一部、分かりづらいですが、丁寧に回っても1分近くの余裕があります。
タラルには、忠実な部下が大勢いて、主の身に危険が迫っていることを察知したら、命を投げうってでもタラルが逃亡できるだけの時間を稼ぐだろうという情報を得ます。

メモリー: 調査
北端の盗聴ミッションです。タラルが弓の名手だという情報を得ます。タラルを倒す時は、素早く接近する方がいいようです。

メモリー: 知識
狡猾な奴隷商人のタラルは、北の物見やぐらの倉庫に奴隷たちを閉じ込めています。彼は、毎日、奴隷たちを確認して送り出す準備をするので、次の検分の時に彼を襲います。

メモリー: 暗殺
演説している裏から倉庫に入るとドアが閉まり、奥の広間でタラルの手下に囲まれます。彼の罠だったのです。手下を6、7人倒したら、はしごを上がって2階に行き、1人倒したら、逃げ出すタラルを追いかけて倒します。
すぐに発覚するので、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

研究所
研究所に戻ってルーシーと会話を済ませたら、寝室に戻ってクローゼットからアクセスコードを取ります。再び、ルーシーのパソコンに戻り、ルーシーのメールを読みます。

MEMORY BLOCK 4: アブル・ヌクド(ダマスカス)

研究所
窓際に立つ博士のポケットからペン状の物をスリ取ります。

メモリー: 調査
ダマスカスに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。富裕地区で、市民救出ミッションを全10、ビューポイントを全9、それぞれ完了します。調査は、西端の尋問ミッションです。アブル・ヌクドを始末する唯一の機会は、彼が宴会の客にあいさつする時だけだという情報を得ます。

メモリー: 調査
北北東の盗聴ミッションです。アブル・ヌクドは、大量のワインを準備し、次なる宴会を準備しているという情報を得ます。

メモリー: 調査
南西のスリミッションです。アブル・ヌクドは、金を豪勢な宴会に費やしているという情報を得ます。その宴会に潜り込めれば、彼を倒す機会が得られそうです。

メモリー: 調査
南西の情報提供者ミッションです。3分以内に、ターゲットを2人暗殺して、情報提供者のところに戻ります。アブル・ヌクドの警備兵がどこに配置されているのかが分かる地図をもらいます。

メモリー: 調査
北西の盗聴ミッションです。アブル・ヌクドの従者が、アブル・ヌクドがいる部屋の外に足場を置き忘れたという情報を得ます。足場を運んだ経路で忍び込み、その足場で彼に接近できそうです。

メモリー: 調査
北西の情報提供者ミッションです。3分以内に旗を20分集めて持ち帰ります。旗は、周回ルート上にはあるものの、地上と屋根の上に入り組んでおり、見逃すと時間的な余裕はありません。
アブル・ヌクドの邸宅の中央には、いざという時に登ることができそうな噴水があるという情報を得ます。

メモリー: 知識
アブル・ヌクドは、きょうも宴会を催します。彼は、宴会の最中に客の前で演説を行うので、その時に狙います。

メモリー: 暗殺
半開きの門から宴会場に入り、アブル・ヌクドの演説が終わったら、中央の噴水に飛び乗り、そこから柱伝いにアブル・ヌクドがいたところまで行きます。
敵の攻撃は無視し、建物内をアブル・ヌクドが逃げる方向に移動し、階段を下りて建物の外に出たところでアブル・ヌクドを倒します。すぐに発覚するので、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 4: モンフェラート候(アッカ)

メモリー: 調査
アッカに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。富裕地区で、市民救出ミッションを全9、ビューポイントを全11、それぞれ完了します。調査は、南の情報提供者ミッションです。3分以内に旗を20本集めて持ち帰ります。
旗は、屋根の上などの周回ルート上に置かれており、丁寧に回っても1分ぐらいの余裕はあります。モンフェラート候は、リチャード王と対面した後は、必ず砦の奥に引きこもるという情報を得ます。

メモリー: 調査
北西でのスリミッションです。モンフェラート候の部下たちはモンフェラート候が失敗するのを恐れています。しかし、リチャード王に助けを求めたり、港にいる別の人物を頼ることもないという情報を得ます。

メモリー: 調査
ほぼ中央の尋問ミッションです。モンフェラート候は、きょう、リチャード王と面会し、いつも通り砦に引きこもって部下に当たり散らすだろうという情報を得ます。

メモリー: 調査
北端の情報提供者ミッションです。問題が起きると、まず城砦の正門が閉められるという情報を得ます。そうなったら、砦の壁をよじ登るしか脱出するすべはありません。

メモリー: 調査
中央やや西のスリミッションです。図面によると、モンフェラート候の弓兵の配置が分かり、彼らを何とかすれば屋根の上を自由に行き来できるという情報を得ます。

メモリー: 調査
東端のスリミッションです。地図によると、城砦の修理はおざなりに行われており、先端の部分がもろいという情報を得ます。

メモリー: 知識
モンフェラート候は、きょう、リチャード王と会い、低調に終わった会見についてよく考えるはずです。重責を負い、動揺しているこの時こそ、襲撃の絶好のチャンスです。

メモリー: 暗殺
モンフェラート候とリチャード王の会見が終わり、モンフェラート候が城砦内に入ったら、彼に続いて中に入り、壁をよじ登ります。屋上から向かいの建物に飛び移り、屋上の衛兵を倒します。
モンフェラート候が角で1人になったら、上からゆっくり下りて、背後から暗殺します。すぐに発覚するので、そのまま上に上がり、180度反対側まで行ってイーグル・ダイブします。ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 4: マハド・アッディーン(エルサレム)

メモリー: 調査
エルサレムに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。貧困地区で、市民救出ミッションを全8、ビューポイントを全6、それぞれ完了します。調査は、南西端の尋問ミッションです。マハド・アッディーンは、サラディンに与えられたものとは違う独自の計画を描いているという情報を得ます。

メモリー: 調査
西の情報提供者ミッションです。ターゲット2人を見つからないように暗殺して、情報提供者のところに戻ります。難しいミッションなので、暗殺時以外は祈っているのが無難です。処刑場には、数人の修道士が入ろうとするという情報を得ます。絶好の隠れみのになることでしょう。

メモリー: 調査
中央やや東のスリミッションです。地図により、処刑台がソロモン神殿の西の外れに設置されるという情報を得ます。

メモリー: 調査
南東端のスリミッションです。地図により、処刑当日に各警備兵が配置されている場所の情報を得ます。

メモリー: 調査
南西の情報提供者ミッションです。ターゲット3人を見つからないように暗殺して、情報提供者のところに戻ります。難しいミッションなので、暗殺時以外は祈っているのが無難です。
マハド・アッディーンは、処刑の前に囚人たちに説教するのを楽しむそうで、その間、彼は群衆に背を向けているという情報を得ます。襲撃の絶好の機会です。

メモリー: 調査
南端の盗聴ミッションです。マハド・アッディーンは、本日の公開処刑に立会い、自ら手を下すだろうという情報を得ます。

メモリー: 知識
マハド・アッディーンによる処刑を待つ人々の中には、アサシンも1人含まれているので、処刑を止めなければなりません。

メモリー: 暗殺
マハド・アッディーンの演説が始まったら、民衆の少し右側に移動します。自由に移動できるようになったら、修道士の手前で邪魔している酔っ払いがどくまで待ってから、修道士のところに行って祈ります。
マハド・アッディーンの前を通りかかり、彼が死刑囚たちの方を向いている時に、祈りをやめて台の上に上がり、マハド・アッディーンを暗殺します。
すぐに発覚するので、真横のはしごを上がって屋上を移動し、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

研究所
研究所に戻ってルーシーと会話を済ませたら、一旦、寝室に行き、すぐに戻って博士のパソコンのメールを読みます。

MEMORY BLOCK 5: シブラント(アッカ)

メモリー: 調査
アッカに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。中流地区で、市民救出ミッションを全7、ビューポイントを全9、それぞれ完了します。調査は、北西の盗聴ミッションです。シブラントは、アサシンを恐れるあまり、船着場で縮み上がっているという情報を得ます。彼を見つけるのは難しそうです。

メモリー: 調査
南のスリミッションです。シブラントは、海の上だと安全だと思っていて、間もなく自分の船に逃げ込むという情報を得ます。

メモリー: 調査
東端の尋問ミッションです。シブラントは、海上封鎖をしようとしているという情報を得ます。自らの王であるリチャード王が増援を受けられないようにするためです。

メモリー: 調査
中央やや西のスリミッションです。北の船着場にはシブラントの騎士がいないという情報を得ます。そこなら、少しは楽に抜けられるかもしれません。

メモリー: 調査
北東の情報提供者ミッションです。3分以内に、ターゲット3人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。ターゲット3人は近くにいるので、時間的には余裕があります。船着場には、酔っ払った船乗りが大勢いるという情報を得ます。シブラントへたどり着くのは、容易ではなさそうです。

メモリー: 調査
北西の情報提供者ミッションです。4分以内に、ターゲット5人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。人数はここまでで最多ですが、ターゲット5人は意外と近くにいるので、時間的にはそれほど厳しくもありません。
地図によると、湾岸地区に配備されたシブラントの警備兵の巡回ルートが分かります。これがあれば、気づかれることなく、すり抜けられそうです。

メモリー: 知識
チュートン騎士団のシブラントは、現在、アッカの港に住んでいます。アサシンの影に脅えて判断力を失い、船に逃げ込めば安心と考えています。しかし、その避難所でこそ、襲撃の機会を見出せるに違いありません。

メモリー: 暗殺
シブラントのパフォーマンスが終わったら、1本左の突堤から、船や柱を飛び越えて、彼がいる船の横側まで行きます。シブラントは、甲板上を巡回しているので、前を通り過ぎたら、すぐに甲板に上がって暗殺します。
そのまま前方の階段を上がり、陸や屋根伝いに港から出て、後はソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 5: ジュバイル・アル・ハキム(ダマスカス)

メモリー: 調査
ダマスカスに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。中流地区で、市民救出ミッションを全8、ビューポイントを全7、それぞれ完了します。調査は、西のスリミッションです。ジュバイルは、アル・カラサ学院に、忠実な部下とともにいるという情報を得ます。

メモリー: 調査
西端の盗聴ミッションです。ジュバイルは、毎日、学院内で会合を開き、弟子たちに話しをしますが、その会合が間もなく始まるという情報を得ます。

メモリー: 調査
中央やや北東の尋問ミッションです。ジュバイルの学者たちは狂信者と化し、市民に書物を燃やすように呼びかけています。他者が記した書物を破棄することで、より良いあすが築けると信じているという情報を得ます。

メモリー: 調査
北の情報提供者ミッションです。5分以内に、ターゲット5人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。ターゲットのうち1人は屋上にいます。地図により、学者たちが書物を燃やそうとしている場所の情報を得ます。

メモリー: 調査
南西の情報提供者ミッションです。3分以内に、ターゲット3人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。ターゲットのうち1人は屋上にいます。ジュバイルは、豪華な金の模様の入ったローブを着て大きな財布を持っているという情報を得ます。

メモリー: 調査
北北東のスリミッションです。ジュバイルの弟子が、ジュバイルの妻が書物を隠した場所を見つけたという情報を得ます。書物の隠し場所は小さな公園で、ジュバイルはこの書物を自分で燃やしたがることでしょう。

メモリー: 知識
ジュバイルは、これまでに記されたすべての知識は偽りで、燃やしてしまわなければならないと信じ込んでいます。彼は、アル・カラサ学院で、毎日、顔を会わせる弟子たちにそう教え込んでいます。弟子との会合が間もなく行われようとしているので、これに参加してすべてを終わらせます。

メモリー: 暗殺
屋上からアル・カラサ学院に忍び込みます。ムービーが終わったら、ジュバイルと弟子たちが書物を燃やすために外に出ます。彼らの見た目は全く同じですが、タカの目で見ると、ジュバイルは黄色、弟子たちは赤色に表示されます。
もっとも、彼らを順番に暗殺して回っても構いません。すぐに発覚するので、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。

MEMORY BLOCK 6: ロベール・ド・サブレ(エルサレム)

メモリー: 調査
エルサレムに向かい、修道士と一緒に城内に入ります。中流地区で、市民救出ミッションを全8、ビューポイントを全7、それぞれ完了します。調査は、北西端の盗聴ミッションです。ロベールは、マハド・アッディーンの葬儀に参列するという情報を得ます。

メモリー: 調査
北北西のスリミッションです。地図により、ロベールの部下とエルサレムの警備兵によるマッド・アッディーンの葬儀の配置に関する情報を得ます。これで、兵を避けて進めます。

メモリー: 調査
中央の尋問ミッションです。ロベールは平和を望んでおり、それをイスラム教徒の葬儀に参列することで示そうとしているという情報を得ます。しかし、簡単に信じるわけにはいきません。

メモリー: 調査
中央やや北東の情報提供者ミッションです。5分以内に、ターゲット5人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。人数の割には、比較的簡単なミッションです。
地図によると、ロベールの部下の装備は充実していて、全員を1度に相手にするのは無謀だという情報を得ます。1人ずつ、排除していきます。

メモリー: 調査
中央やや西の情報提供者ミッションです。3分以内に、ターゲット2人を暗殺して、情報提供者のところに戻ります。ターゲットのうち1人は屋上にいます。
地図によると、ロベールのところにたどり着くのは困難だという情報を得ます。しかし、神学者の一団に紛れ込めば、気づかれにくくなりそうです。

メモリー: 調査
東端のスリミッションです。地図により、ロベールと警備兵の立ち居地に関する情報を得ます。警備兵は、葬儀中に市民が暴徒化するのを懸念して、立ち撃ちの姿勢を取っているのです。

メモリー: 知識
ロベール・ド・サブレと部下は、マハド・アッディーンの葬儀に参列するためエルサレムにいます。キリスト教徒とイスラム教徒との和平を促進するために参列するといいますが、他に何か思惑があるようです。葬儀の間に彼を襲い、真の目的を探り出します。

メモリー: 暗殺
ロベールの墓場での演説が終わると、アルタイルの正体がばれて敵に攻撃されてしまいます。この戦闘はそれほど厳しくもないため、ロベールを暗殺することはできるのですが、本物のロベールではなく影武者であることが分かります。
それでも、ソーシャル・ステータスを一般市民にしてからアサシン教団支部に戻ります。その後、アルスーフに向かい、道中で待ち受ける敵を殲滅しながら、ロベールのいるところに向かいます。
王により、ロベールとの対決を命じられますが、ロベールの部下10人ほどを倒したら、ロベールとの一騎打ちになります。ロベールをカウンターアタックなどで倒してから、アサシン・ブレードで暗殺します。

研究所
ルーシーとの会話を終えたら、ベッドに戻ります。

MEMORY BLOCK 7: アル・ムアリム(パラダイス)

メモリー: 暗殺
マシャフに戻り、アル・ムアリムを倒します。城への道中で2回ほど、アル・ムアリムにコントロールされた敵を倒し、マリクたちに会ってから、城の人々を倒さずに裏庭に行きます。
裏庭で、8人ほどを倒したら、アル・マシャフの分身を半数ほど倒します。アル・マシャフが光の玉を持って移動するので、カウンターアタックなどで倒してから、アサシン・ブレードで暗殺します。

研究所
寝室に戻り、ベッドの上の壁をイーグル・ビジョンで見ます。アムニスに戻り、このメモリーの内容を確認します。

【ACHIEVEMENT】
アニムスにようこそ(20): チュートリアルを完了します。
マシャフの英雄(20): テンプル騎士団の襲撃からマシャフを守ります。
裏切りの代償(20): 裏切り者のマスンを見つけ出し、アル・ムアリムに突き出します。
悪徳商人の血(25): 闇地位の帝王タミールを倒します。
悪徳医師の血(25): ホスピタル騎士団総長ガルニエを倒します。
奴隷商人の血(25): エルサレムの奴隷商人タラルを倒します。
大富豪の血(25): ダマスカスの大富豪アブル・ヌクドを倒します。
モンフェラート候の血(25): アッカのモンフェラート候ウィリアムを倒します。
首長の血(25): エルサレムの首長マハド・アッディーンを倒します。
チュートン騎士団総長の血(25): アッカのチュートン騎士団総長シブラントを倒します。
神学者の血(25): ダマスカスの神学者ジュバイルを倒します。
ネメシスの血(25): エルサレムのロベール・ド・サブレを倒します。
教団の後継者(30): アサシンの掟を守り、9人全員を暗殺します。
鷲と林檎 – 1191(100): パラダイスでアル・ムアリムを倒します。
未来への眺望(50): 寝室のベッドの上の壁で、不可思議な画像を見ます。
記憶の刻印(20): それぞれのムービー中、どれかのボタンを押します。
隠された刃(30): 人混みに紛れることで、最後まで標的に自分の存在を気づかせませんでした。
話術師(20): 研究所でのルーシーとの会話をコンプリートします。
アッカの守護神(20): アッカの市民救出ミッションをすべてクリアします。
ダマスカスの守護神(20): ダマスカスの市民救出ミッションをすべてクリアします。
エルサレムの守護神(20): エルサレムの市民救出ミッションをすべてクリアします。
高所制覇(25): すべてのビューポイントでシンクロします。
完全同調(45): シンクロ・バーの同調率を完全にします。
鷲の爪(15): 50人以上を暗殺します。
鷲の急降下(20): 50人以上にコンボ・キルを使います。
敏速な鷲(20): 100人以上にカウンター攻撃します。
鷲の餌食(20): 100人以上の衛兵を倒します。
鷲の目(15): 75人以上の衛兵を投げナイフで倒します。
鷹の本能(20): 敵との戦闘で100連勝します。
鷲の挑戦(20): 25人以上の兵を1度に相手にして勝ちます。
鷲の戦い(20): 10分以上、戦い続けます。
宗教の歩み(5): 20回以上、進学者に紛れて歩きます。
貧民の敵(5): 25人以上の物乞いをつかんで投げ飛ばします。
鷲の舞踏(10): 50回以上、高所からイーグル・ダイブします。
盗人の手(15): 200人からナイフを盗み取ります。
逃亡名人(5): 20回以上、露店の商品と屋根の間を跳びます。
アサシンの足跡(10): マシャフのアサシン教団旗を20本すべて集めます。
8つの道徳(10): アッカのホスピタル騎士団の旗を本すべて集めます。
秩序の守り手(10): アッカのテンプル騎士団の旗を本すべて集めます。
黒い十字架(10): アッカのチュートン騎士団の旗を本すべて集めます。
イスラムの光(20): ダマスカスのイスラム軍旗を本すべて集めます。
福音の足跡(20): エルサレムの十字架旗を本すべて集めます。
獅子心王の足跡(25): キングダムのリチャード王の旗を本すべて集めます。
血の報復(40): テンプル騎士団100人を全員倒します。
OVERALL(1000): 「アニムスにようこそ」から「未来への眺望」までは、ストーリーに沿ってゲームを進めていけば自動的に解除される実績で、合計で465Gになります。
「記憶の刻印」から「完全同調」までは、それに付随して解除される可能性のある実績で、合計で200Gになりますが、「記憶の刻印に」関しては、ムービーごとに積極的にやっていないと解除しそこなう可能性があります。
「鷲の爪」から「逃亡名人」までは、意識してやらないと取れない実績で、合計で190Gになります。
「鷲の急降下」に必要なコンボ・キルは実戦では難しいのですが、マシャフでのチュートリアルで繰り返すことでも解除できます。
「鷲の挑戦」と「鷲の戦い」は、セットでの解除が可能で、暗殺目標から適距離を置いて衛兵を倒していると、いずれは解除されます。
「アサシンの足跡」から「血の報復」までは、アイテムコンプリート系で、合計で145Gになります。地形に高低差があるため、攻略サイトを見てもコンプリートするのが面倒な実績です。幸い、もらえるゲーマースコアも少ないため、気が向かなければやらなくてもいいように思います。
目標としては、アイテムコンプリート系を除いたほぼすべての実績を解除する800G以上になります。

【GRAPHICS】10
UBI SOFT MONTREALと言えば、トム・クランシー作品の開発元としても知られており、リアル系のグラフィックを作らせれば世界でもトップクラスの開発スタジオです。
本作は、トム・クランシー作品のような現代や近未来を舞台とした戦争やスパイものとは異なり、第3次十字軍の遠征が行われた1191年頃の大シリアを舞台にしています。
しかしながら、アサシン教団、エルサレム王国、イスラム勢、十字軍、テンプル騎士団という5大勢力を背景にした、マシャフ(現シリア)、エルサレム(現イスラエル・パレスチナ)、ダマスカス(現シリア)、アッカ(現イスラエル)、キングダム(現砂漠地帯)の5大都市・地域を取り込むことで、リアルなグラフィックの美しさをより一層引き立たせることに成功しています。
山頂の砦とその麓の丘陵に位置する家々、柱の重厚さとモダンさを併せ持った西洋的な建造物、曲線美とイスラム文化の神秘さを感じさせる建築物、砂漠のキャラバンや質素な住居、などが、それぞれの顔を持って情感たっぷりに描かれているのです。
また、それらの地域には、富裕地区、中流地区、貧困地区があり、一歩そこに足を踏み込むだけで、風景が一変してしまいます。
そこで日々の暮らしを送る人々や商売を営む人々なども、エリアごとに異なり、市民、商人、衛兵、聖職者、ごろつき、物乞い、酔っ払いなどが、表情豊かに描かれています。
職業ごとのキャラクターのバリエーションはあまり多いとは言えないのですが、その雑多感とキャラクターグラフィックとキャラクターアニメーションの素晴らしさにより、そういったことに不満を感じてしまう暇もありません。

主人公であるアルタイルは、歩き、走り、跳び、登り、剣やナイフを振るい、馬に乗るのですが、それらのアニメーションすべてが滑らかで違和感を覚えるような動きもありません。
アルタイルが乗る馬の描写も競馬ゲームを凌駕するほどのデキの良さで、ダグからキャンターに移ったり、障害物を跳び越したり、その場で回転したりといったアニメーションも自然です。
衛兵などが、アルタイルににじり寄ったり、アルタイルを攻撃したり、アルタイルをつかんだり、といった動きもよくできており、戦闘も心地良いものになっています。
戦闘と言えば、アルタイルがカウンター攻撃に成功したりすると、アングルが切り替わって迫力あるアップの映像になり、その間はアルタイルを操作できないのですが、この映像もまた迫力があります。
ただ、この映像は、カメラアングルによっては足場や植木が邪魔になって見えないことがあるのと、通常の視点に戻った際のアルタイルの立ち位置に戸惑うことがあるので、このあたりの調整はほしかったところです。
ムービーもまた、トップクラスの美しさを持っています。ムービーの中には、アルタイルを背後から眺める角度を少し変えたり、スタジオのテレビカメラのように1カメ、2カメ、3カメなどとカメラアングルを切り替えられるものがあるのですが、この斬新な試みにより、プレイヤーがただ単にムービーを見ているだけでなく、ムービーですらより積極的にゲームに参加できるという斬新なものになっています。
ただ、このカメラアングルの切り替え、実績にかかわってくるものだけに、ムービー中にお知らせがあっても良かったように思います。

【SOUND】9
ドルビーデジタルです。本作は、第3次十字軍の遠征が行われた1191年頃の大シリアを舞台としており、マシャフ、エルサレム、ダマスカス、アッカ、キングダムの5大都市・地域がその舞台となります。
それらの地域には、富裕地区、中流地区、貧困地区があり、そこに暮らす市民、商人、衛兵、聖職者、ごろつき、物乞い、酔っ払いなどの日常も描かれています。アルタイルがそこに入れば、街のそこかしこから、彼らの会話や生活音が飛び込んできます。
アルタイルの行動に対して、即座にリアクションが跳ね返ってもきます。そうした生活者のボイスアクティングは良好で、パターンはそれほど多いとは言えないものの、単なる無表情なNPC(操作できないキャラクター)ではないリアル感が伝わってきます。
ムービーの際のボイスアクティングも、素晴らしいものになっています。
本作は、自由度の高いアクションゲームではあるものの、第3次十字軍の遠征が行われた1191年頃の大シリアを舞台に、アサシン教団、エルサレム王国、イスラム勢、十字軍、テンプル騎士団の5大勢力が入り乱れて丁々発止の駆け引きを繰り広げるストーリーの奥深さを併せ持ってもいます。
このボイスアクティングの質の高さがあるからこそ、単に自由度の高いアクションゲームというだけでなく、そのストーリーの裏側にあるものを、プレイヤーに垣間見せることに一役買っているのです。

【CONTROL】9
本作は、自由度の高いアクションゲームの中にあっては直感的な操作を可能としていますが、基本的な操作に関しては、これまでのアクションゲームの操作体系を踏襲したものになっています。
本作の基本的な操作は、左スティックが移動、右スティックが視点の移動、押し込んで視点のリセット、Aボタンが足に関するジャンプやスプリントなどの操作、Bボタンが手に関する人を押すやつかむなどの操作、Xボタンが攻撃に関する攻撃やカウンターなどの操作、Yボタンが頭に関するタカの眼やシンクロなどの操作、左トリガーがロックオン、右トリガーがアクション行動に切り替え、方向パッドがクイックインベントリ、バックボタンがマップ画面、などとなっています。
そして、直感的な操作ということでは、Aボタンが足、Bボタンが手(行動系)、Xボタンが手(攻撃系)、Yボタンが頭、と分かれているだけではありません。
普段はステルス行動で市民同様に振舞う操作になっているものを、右トリガーでアクション行動に切り替えれば、画面右上のアクションガイドもそれに連れて切り替わり、自分がとりたい行動を確認しながら行うことも可能なのです。
例えば、Bボタンは、通常なら人を押すですが、アクション行動をとるとスリに切り替わるといった具合です。
しかも、スリが可能な状況でない限り、アクション行動中であっても、スリには切り替わらないという親切設計にもなっています。このあたりも、直感的な操作たるゆえんでしょう。
具体的な操作としては、以下のものがあります。

人を押す: ステルス行動中にBボタンを押すと、目の前の人をそっと押します。騒ぎを起こさずに人混みを通りやすくなります。
祈る: ステルス行動中にAボタンを押すと、祈るポーズになって周囲の注意がそらせます。神学者の集団に近づいてこれを行えば、普段は通してくれない衛兵の間も通り抜けられます。
タカの眼: ステルス行動中にYボタンを押すと、タカの眼で周囲を見ることができます。兵士は赤、調査対象は白、暗殺目標は黄、でそれぞれ表示されます。ただし、シンクロ・バーが満タンの時にしか使えません。
攻撃: ステルス行動中にXボタンを押すと、装備している武器を使って攻撃できます。誰もいない場所で押すと、武器を構えます。
ロックオン: ステルス行動中に左トリガーを引くと、近くにいる敵や調査対象などをロックオンします。
クイックインベントリ: ステルス行動中に方向パッドを押すと、画面下にクイックインベントリが表示され、4方向に対応した武器を装備することができます。
走る: アクション行動中に左トリガーを引きながら左スティックを倒すと、その方向に走ることができます。
フリーラン・スプリント: 走るでAボタンを押すと、フリーランモードになり、より速く走ることができます。ジャンプなどの飛距離も大きくなります。
タックル: 走るでBボタンを押すと、ぶつかった人物を突き飛ばすことができます。
ジャンプ: アクション行動中に右トリガーを引きながらAボタンを押すと、その場でジャンプすることができます。
つかむ: アクション行動中に右トリガーを引きながらBボタンを押すと、目の前の人をつかんで投げ飛ばせます。
ベンチに座る: ベンチに近づくと座ることができ、ソーシャル・ステータスを引き下げることができます。盗聴を行う時にも使います。
隠れる: 積まれている干し草や建物の屋上庭園に近づくと、中に隠れることができます。ただし、敵に追われている際には隠れられません。
イーグル・ダイブ: 高い場所からフリーランをすると、ジャンプして飛び降りることができます。ただし、ハトがいる場所からでないと、無傷で飛び下りることは困難です。
シンクロ: ビューポイントでYボタンを押すと、シンクロすることができます。これにより、マップ画面が詳細に記されるようになります。
馬: 馬に近づくと乗ることができ、Aボタンを押しながら左スティックがゆっくり移動、Xボタンが馬首を上げる、左トリガーを引きながらBボタンがジャンプ、右トリガーを引きながらXボタンが剣を構える、その状態でXボタンが攻撃、走りながらAボタンがギャロップ、Bボタンが馬から下りる、です。

戦闘中には、以下のような操作があります。

コンボ・キル: Xボタンで攻撃して剣が敵の体にふれた瞬間にもう1度Xボタンを押すと、連続攻撃ができます。ただし、タイミングがとても難しく、カウンターでほとんど事足りるため、実績解除用の操作です。
踏み込む: Aボタンを押すと、ステップを踏んで敵との距離を素早く詰めます。
つかむ: Bボタンを押すと、敵につかみかかって体勢を崩せます。
ガード: 右トリガーを引くと、敵の攻撃をガードします。
かわす: 敵が攻撃してくる瞬間に、タイミング良く右トリガーを引きながらAボタンを押すと、後方にステップして敵の攻撃をかわせます。
つかみ崩す: タイミング良く右トリガーを引きながらAボタンを押すと、敵をつかんで投げ飛ばすことができます。
カウンター: 敵が攻撃してくる瞬間にタイミング良く右トリガーを引きながらXボタンを押すと、強力なカウンター攻撃が繰り出せます。簡単ながら、最も使い勝手のいい操作です。

【GAMEPLAY】10
本作は、第3次十字軍の遠征が行われた1191年頃の大シリアを舞台に、若きアサシンのアルタイルとなり、エルサレム、ダマスカス、アッカなどの歴史的な都市を舞台に、十字軍やイスラム勢力の要人たちを暗殺していくというステルスアクションゲームです。
本作が、ナンバリングタイトルでなく完全な新作で、数々の新機軸を打ち出しながらも、これといった破綻もなく素晴らしい作品に仕上がっているのには驚かされます。
物語の舞台を、1191年頃の大シリアで、第3次十字軍の遠征を題材に扱いながらも、主人公がその先頭に立って戦うヒーローではなく、アサシンという裏方を主人公にしているのが、まず珍しいところです。
しかしながら、アサシンを主人公にすることで、物語や舞台設定により深みを増すことに成功しています。これが、ヒーローであったなら、戦闘がメインになるでしょうし、群れ対群れの戦闘シーンなど、迫力ある剣劇戦が繰り広げられたことでしょう。

しかし、本作では、主人公がアサシンになることで、都市に住む人々の生活に溶け込んで、その暮らしぶりを垣間見ることができ、家々の軒先や屋上などを移動することで普段は見られない高さから、そうした生活感を味わうこともできます。
また、アサシンになることで、ヒーローのように豪快に敵を倒しまくるのではなく、常に衛兵などの敵に見つからないように振舞うという緊張感を伴う行動を楽しむこともできます。
無闇に走ったり、壁をよじ登ったりはできないし、衛兵の近くで不振な行動もとれないのです。走って人にぶつかれば周囲が騒然としますし、壁をよじ登っていれば何をしているのだろうといぶかしがられますし、衛兵の近くで不振な行動を取ればソーシャル・ステータスが上がってしまいます。
物乞いや酔っ払いは特に厄介な存在で、下手に扱うとすぐに衛兵の注意を惹いてしまいます。そうならないように忍耐を重ねた上の行動だからこそ、自分が今、やろうといていることがうまく行った際の喜びも大きいわけです。

ビューポイントと市民救出ミッションの使い方も、本作が完全な新作でありながらも、良くできているなと感心させられる大きな要素です。
新たな地区に入ったら、まずはビューポイントをめざし、そのビューポイントによじ登り、頂上でシンクロしてマップをより詳細なものにするというのが第1目標となり、そこを足場に、ビューポイントを次々と制覇してマップを作り上げ、市民救出ミッションをこなし、それらが完了した上で本来の目標を達成するというのが各メモリーの流れになります。
ビューポイントによじ登るのも簡単ではなく、ビューポイントごとに形状や登れる場所が違うため、まずはどこからビューポイントに登るかを考えることになります。
場合によっては、別の建物の屋上に上がり、そこからビューポイントがある建物にジャンプして飛び移るなどといったこともあるのです。
しかも、ビューポイントによっては、上がっていくルートを探ること自体が難しいものもあり、パズルを解いているようですらあります。
しかしながら、ビューポイントに到着してシンクロする際に、周囲を360度見渡すカメラアングルに切り替わった時の爽快感と、ビューポイントからイーグル・ダイブする瞬間の爽快感は格別なものがあり、やみつきにすらなります。

また、市民救出ミッションも、通常は隠密行動を強いられることが多い本作の中にあって、数少ないストレス発散と自らの剣術に酔いしれる場になります。
この時ばかりは、敵を自由に攻撃できるわけですし、カウンター攻撃などを決めた際には迫力あるカメラアングルに切り替わって自らの攻撃を堪能することができます。
しかも、市民を救出すると、自警団が味方となり、追っ手からの攻撃を身を挺して防いでもくれます。自警団が手を引っ張る敵を安全に切りつけることもできるわけです。
この自警団は、市民を救出したときだけでなく、暗殺目標を暗殺して逃げる時にも手助けしてくれるので役に立ちます。
本作には、修道士や神学者に紛れ込んで祈りながら移動したり、ごろつきからナイフをスリとったりといった面白さもあります。
暗殺目標を暗殺するための情報を集める、盗聴、スリ、尋問、情報提供者の各ミッションも、それぞれが凝っていて楽しめます。
ただ、それぞれの間に難度の差はあります。盗聴と尋問は比較的簡単で、スリも実行に移す際の緊迫感はあるもののそれほど難しくはないのに対し、情報提供者だけはてこずることがあるからです。
これには、いずれも時間制限を伴う、旗を集めるものと、暗殺を手伝うものがあるのですが、旗集めは旗のある場所に配慮したルートを選ばないと時間に間に合わず、暗殺は衛兵が近くにいないところで行わないとすぐに発覚してやり直さなければならないという面倒さがあります。
もう少し易しくても良かったかなとは思いますが、実績にこだわらなければパスしてもいいものではあります。

肝心の暗殺が物語としてもゲームとしてもハイライトになりますが、それだけに、必ずムービーがあって物語としても盛り上がりますし、暗殺者のところまでいかにたどり着くかというゲーム性も楽しめます。
暗殺者を倒した際の意味深なムービーにより、アルタイルが悩む様も味わい深く、それがまた物語をより一層、奥深いものにしています。
旗集めとテンプル騎士団排除も、忘れてはならないお楽しみ要素ではありますが、このふたつは、それがある場所、いる場所をすべて見つけるのが簡単ではありません。
見つけた時には達成感があり、オートセーブされるので便利とも言えるのですが、やり込みたい人向けのおまけ要素と言えるでしょう。
このように本作には、とても完全新作とは思えないほどの物語性と新要素が破綻なく詰まっています。
本作は、厳密に言えば1191年の大シリアが物語の舞台というわけではありません。現代を舞台に、アサシンの子孫がアニムスを介して先祖の記憶をたどるという設定になっているからです。
そのため、次回作となる「ASSASSIN’S CREED 2」では、どこをその舞台に据えるのかは分かりませんが、これだけ完成度の高い作品の続編なら、期待せずにはいられません。

【LONGEVITY】8
本作は、シングルプレイだけの構成になっており、すべてのメモリーを完成させるとクリアになります。
ビューポイントや市民救出ミッションを行う必要はなく、暗殺を始めるための情報収集ミッションも2/6行えばOKです。もっとも、これらを行わないと、シンクロ・バーが伸びず、すぐにゲームオーバーになるおそれはあります。
それでも、アクションゲームに自信がある人がとにかくクリアできればいいというのであれば、20時間ほどでクリアできるのではないでしょうか。通常は、もう少しやり込むはずなので、30時間はプレイすることと思います。

【OVERALL】10
本作は、第3次十字軍の遠征が行われた1191年頃の大シリアを舞台に、若きアサシンのアルタイルとなり、エルサレム、ダマスカス、アッカなどの歴史的な都市を舞台に、十字軍やイスラム勢力の要人たちを暗殺していくというステルスアクションゲームです。
本作は、ナンバリングタイトルでなく完全な新作で、数々の新機軸を打ち出しながらも、これといった破綻もなく素晴らしい作品に仕上がっています。
ステルスアクションゲームだけに、敵をバッタバッタと倒していく爽快感だけが得られるわけではありませんが、多くの「Xbox 360」ユーザーに薦めたいところです。完全な新作としては、「BIOSHOCK」や「GEARS OF WAR」などと甲乙つけがたいぐらいの傑作です。

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