「ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド」ウォークスルー&レビュー

【GENRE】
レース、アクション

【PUB./DEV.】
エレクトロニック・アーツ/エレクトロニック・アーツ

【RELEASE DATE】
2005/12/10

【OUTLINE】
「ニード・フォー・スピード」シリーズの中でも、チューニングやレース要素を大幅にパワーアップさせた上で、ストリートレースのアンダーグラウンドな魅力にも着目してパトカーとのカーチェイスも取り入れることで、これまでのシリーズ作品とは一線を画したレースゲームになっています。
プレイヤーは、ストリートレース界で名を上げるに連れ、警察から厳しくマークされるお尋ね者(ウォンテッド)になっていきます。
警察は、プレイヤーがブラックリストに名を連ねるライバルたちとレースをしている際ですら執拗にプレイヤーを追いかけ回すこともあり、時にはハリウッドムービー並みのド派手なカーチェイスが繰り広げられもします。
めざすは、ブラックリストのトップである”最重要指名手配者(モスト・ウォンテッド)”です。

【GAME MODE】
シナリオモード
ストリートレーサーたちの栄えある称号である「モスト・ウォンテッド(最重要指名手配者)」を勝ち取るために、ブラックリストのランカーたちに挑戦しながらランクを上げていくモードです。
新しいプロフィールでシナリオを選択すると、シナリオオープニングムービーが始まります。最初はBMWに乗っていますが、レースでクルマが壊れて取り上げられてしまいます。これは、不可避のイベントなので、やり直さずに次に進みます。
まず最初に、クルマを購入します。所持金$30000で買うことができるのは、レクサスIS300、フィアット・プント、コバルトSSの3台のうちのいずれかです。
クルマを購入したら、市街地を自由に走り回ることができますが、遺法走行をしている現場をパトカーに見つかるとカーチェイスが始まり、追いつかれると逮捕されるので注意が必要です。

市街地には、セーフハウス、カーディーラー、ショップ、バトルイベントのスタート地点、速度を計測しているスピードトラップ、などがあります。
セーフハウスは、プレイヤーの隠れ家となる場所で、フリーラン(市街地への移動)、ブラックリスト(バトルイベント・マイルストンイベント・バウンティの確認・参加、ブラックリストランカーの詳細閲覧)、カーセレクト(クルマの乗り換え・売却)、警察データベース(各種記録の閲覧)、セーブ(プロフィールのセーブ)が行えます。
カーディーラーは、クルマの購入が行えます。クルマは、「シナリオモード」を進めてアンロックする必要があります。
ショップは、クルマのカスタマイズが行えます。パーツ(ボディーキット、スポイラー、リム、ボンネット、ルーフスクープ)、パフォーマンス(エンジン、トランスミッション、サスペンション、ニトロ、タイヤ、ブレーキ、ターボ)、ビジュアル(ペイント、バイナル、リムペイント、スモーク、デカール、数字、カスタムゲージ)があり、「シナリオモード」を進めてアンロックする必要があります。

また、市街地走行中に方向パッドを押すと、4つの項目を選択することができます。
イベントのスタート地点や各種施設のある場所まで移動すると画面左上にアイコンが表示されるので、方向パッドを上に押すと、イベントに参加したり、施設に入ったり、することができます。
ゲーム中は、協力者のミアやブラックリストのランカーたちからメッセージが送られてきます。方向パッドを右に押すと、SMS(ショートメッセージシステム)画面に切り替わり、メッセージを確認することができます。なお、新しいメッセージが入った場合には、自動的に再生されます。
バトルイベントやマイルストンイベントなどを確認できる「ブラックリスト」は、方向パッドを下に押すと、見ることができます。
マップは、画面左下にも表示されていますが、全体マップを見る場合には、方向パッドを左に押せば、画面全体に表示させることができます。
マップの拡大・縮小、施設・イベントのアイコン表示の切り替えも行えます。Aボタンを押せばGPSが起動され、選択したアイコンまでの道のりをナビゲートさせることもできます。

さて、「シナリオモード」の主たる目的であるランカーへの挑戦ですが、これを行うには、各ランカーの挑戦条件をクリアする必要があります。クリア条件は、以下の3つです。バトル勝利数、マイルストン達成、合計バウンティ。
バトルとマイルストンは、ランカーごとに複数用意された中から任意のものを選ぶことができ、既定のクリア数を達成すれば挑戦条件を満たすことができます。
合計バウンティは、ランカー個別ではなく、「シナリオモード」を通じての合計バウンティであり、パトカーとのカーチェイス中にさまざまな条件を満たすことで増えていきます。
ランカーへの挑戦条件を満たすと、ランカーとのマッチレースに挑めます。勝つとランクが上がり、貴重なアイテムやお金などを入手できるマーカーを6個の中から2個選ぶことができます。
マーカーの中には、対戦したランカーのクルマを入手できるものもあります。ランカーは全部で15人おり、15人すべてを倒せばモードクリアとなります。

パトカーとのカーチェイスは、完全にパトカーから逃げ切るまで続きます。この際に、違法行為を繰り返すことで追跡警戒レベル(ヒートレベル)が上昇していき、バウンティを増やすことができます。
パトカーとのカーチェイスは、画面下にある逃走ゲージの「ESCAPE」が満タンになり、次に「COOL DOWN」が満タンになると逃走完了です。
また、ゲージが「COOL DOWN」に切り替わると、マップ上にセーフポイントが表示され、セーフポイントにクルマをとめると、「COOL DOWN」ゲージを早く満タンにすることができます。
逆に、パトカーに動きを封じられると「ARREST」が増えていき、これが満タンになると逮捕され、罰金を払わなければなりません。
罰金は、違法行為などの追跡ポイントによって決まり、所持金が足りないとゲームオーバーになってしまいます。
また、1度逮捕されるとクルマのナンバープレートが覚えられ、そのクルマで3回逮捕されると、そのクルマが押収されてしまいます。

ブラックリストのランカーのご紹介です。順に、氏名、通称、愛車、得意なレースの種類、挑戦するのに必要なバトル勝利数/用意されたバトル数(バトルの種類)、挑戦するのに必要なマイルストン達成/用意されたマイルストン、挑戦するのに必要な合計バウンティ、詳細、マッチレースの内容(ランカーのコースレコード)、です。

ブラックリスト15: ホー・セウン
通称サニー、VWゴルフGTI、ストリートバトル、バトル勝利数3/3(ストリート、スプリント、ラップKO)、マイルストン達成3/4、合計バウンティ20000。
この馬鹿ヤローのあだ名はサニー。小遣いを山ほど車につぎ込んだ、金遣いの荒い奴だ。金が必要になったら、コイツにバトルを挑め。
1. ストリート(Campus way)3:27.23、2. ストリート(Highlands)2:15.37。

ブラックリスト14: ビンズ・キリック
通称タズ、レクサスIS300、スプリントバトル、バトル勝利数4/6(ストリート、スプリント、スプリント、ラップKO、トールブース、ストリート)、マイルストン達成3/5、合計バウンティ50000。
コイツは他のランカー達からタズって呼ばれてる。警察と因縁の関係にあり、トラブルが絶えない。もめごとに巻き込まれたくなければ近づくな。ローズウッドで新入りばかりを狙ってる。
1. スプリント(Stadium & Highway 99)、2. スプリント(Rosewood & State)。

ブラックリスト13: ヴィクター・バスケス
通称ヴィック、トヨタ・スープラ、パースートレングス、バトル勝利数4/7(スプリント、ラップKO、ラップKO、トールブース、トールブース、スピードトラップ、スピードトラップ)、マイルストン達成3/5、合計バウンティ100000。
コイツは半永久的に#13の座にいる。順位を上げる事に苦労しているようだ。だが挑戦者はすべて倒してきている。あなどるなよ。
1. スプリント(Union & Hollis)2:23.55、2. スプリント(Heritage & Campus)2:07.11。

ブラックリスト12: イザベル・ディアス
通称イジー、マツダRX-8、ラップKOバトル、バトル勝利数4/7(ストリート、トールブース、トールブース、スピードトラップ、ドラッグ、スプリント、スプリント)、マイルストン達成3/5、合計バウンティ180000。
この女には気を付けろよ、車にはやたらと詳しい。車のチューンは抜かりない。俺からのアドバイスだ。この女を甘く見るな。
1. スプリント(Chase & Bristol)2:12.50、2. ストリート(Diamond)4:43.32。

ブラックリスト11: ルー・パーク
通称ビッグ・ルー、三菱エクリプス、トールブース、バトル勝利数5/8(スプリント、ストリート、スピードトラップ、トールブース、トールブース、スプリント、スピードトラップ、ドラッグ)、マイルストン達成3/5、合計バウンティ300000。
このムキムキマンは、自分が真の紳士だと思い込んでやがる。コイツは正直見掛け倒しだ。噂だと、警察が来るとテンパッてバトルも放棄しちまうらしいがな。
1. ストリート(Circle Rose)4:24.43、2. ストリート(Switchback)5:06.31。

ブラックリスト10: カール・スミス
通称バロン、ポルシェ・カイマンS、インタラクション、バトル勝利数5/8(ラップKO、ラップKO、トールブース、トールブース、スプリント、スプリント、ストリート、スピードトラップ)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ500000。
コイツは自分のことをバロン(男爵)って呼んでいる。海岸に住む金持ちだ。ブランド物以外は全く興味をもたず、しかも車をチューンする奴は金の無い貧乏人がやることだとよ。世の中ブランドばかりじゃないって事を分からせてやれ。
1. スプリント(North Bay & Harbor)2:34.12、2. ドラッグ(Harbor & Ocean)48.12。

ブラックリスト9: ユジーン・ジェームス
通称アール、三菱ランサーエボリューションVIII、スプリントバトル、バトル勝利数5/8(ストリート、ドラッグ、トールブース、スピードトラップ、スピードトラップ、トールブース、ストリート、ラップKO)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ790000。
前はロックボードで転がしてたが、最近は海岸地帯で走ってる。輸入車が好きで馬力勝負の車に挑戦するのが好きだ。イライラさせる奴のしゃべりに調子を狂わされるなよ。
1. スピードトラップ(North Bay & Cannery)2:10.42、スプリント(Camden & Route 55)4:24.23。

ブラックリスト8: ジェード・パレット
通称ジュエル、フォード・マスタングGT、ドラッグバトル、バトル勝利数5/7(ラップKO、ラップKO、スピードトラップ、スピードトラップ、スプリント、トールブース、トールブース)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ1180000。
この娘のあだ名はジュエル。パワー重視だ。かなりのバトルをしてきているし、もちろん相当な馬力を積んだ車を持っている。妙なマネはできんぞ。
1. スプリント(Camden & Ironwood)4:02.51、2. ドラッグ(Union & Rockridge)37.21。

ブラックリスト7: キラ・ナカザト
通称カゼ、メルセデスベンツCLK500、コースト・トゥ・ステート、バトル勝利数7/10(スプリント、トールブース、スピードトラップ、トールブース、ラップKO、ストリート、スプリント、ストリート、トールブース、ドラッグ)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ1680000。
カゼは不良品だ。彼女は運転のテクを一切気にしない。全部スピードでまかなえると思ってる。カワイイからって気を抜くなよ。気をつけないとお前も巻き添えを食らうぞ。
1. スプリント(Diamond Valley)3:15.34、2. スプリント(Stadium & Chase)3:18.56。

ブラックリスト6: ヘクター・ドミンゴ
通称ミング、ランボルギーニ・ガラード、フォトチケット、バトル勝利数7/11(スプリント、トールブース、スピードトラップ、スプリント、トールブース、ラップKO、ラップKO、スプリント、スピードトラップ、ドラッグ、トールブース)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ2300000。
コイツはミング。あえて車のルックスを端正にしている。とにかくスピードトラップをブッちぎるのが好きで、今の車もそれで勝ち取ったらしい。絶対に勝てる自信がつくまでは挑戦するな。
1.ストリート(Little Italy)1:48.42、2. スピードトラップ(North Bay & College)3:43.14。

ブラックリスト5: ウェス・アレン
通称ウェブスター、コルベットC6、エスケーピングパースート、バトル勝利数7/10(ラップKO、ストリート、スプリント、スピードトラップ、スピードトラップ、トールブース、スピードトラップ、スプリント、トールブース、トールブース)、マイルストン達成4/7、合計バウンティ3050000。
コイツは喋りすぎ。パーツ、車、ドライバー、なんのウンチク王だ? 辞書みたいなあだ名も付くわけだ。いつかトップになるみたいな事も言ってるけど、喋ってるだけじゃそれも無理だろうな。ストリート以外にも公式レースに参加しているらしい。
1. スプリント(Beach & Chancellor)2:24.42、2. スピードトラップ(State & Petersburg)6:40.62、3. スプリント(State & Warrent)4:20.12。

ブラックリスト4: ジョー・ベガ
通称JV、ダッジ・バイパーSRT10、スピードトラップバトル、バトル勝利数7/11(トールブース、ストリート、ラップKO、スピードトラップ、スピードトラップ、スピードトラップ、スプリント、ラップKO、ストリート、トールブース、トールブース)、マイルストン達成5/7、合計バウンティ4050000。
夜はクラブ、昼はバトル。いったい何時寝てるんだ? コイツは警察に追われるが、仲間からは尊敬されている。ファンも大勢いるぜ。車はいやでも目に付くフラッシュグリーンのヴァイパーだぞ。
1. スピードトラップ(Dunwich & Hills)4:40.51、2. ドラッグ(Rosewood & Heritage)48.31、3. スピードトラップ(Petersburg & Hwy)2:35.42。

ブラックリスト3: ロナルド・マクリー
通称ロニー、アストンマーティンDB9、バトル勝利数8/12(スプリント、ラップKO、ストリート、トールブース、スプリント、ラップKO、スピードトラップ、スピードトラップ、トールブース、トールブース、スプリント、ドラッグ)、マイルストン達成5/7、合計バウンティ5550000。
コイツ、ヌクヌクと育ってきたくせに、修羅場をくぐってきたと思い込んでる。車だって、卒業祝いに親から貰ったものだ。だからって油断はするな。運転の技術はそこそこ持ってる。
1. ストリート(Bay Bridge)4:58.21、2. スプリント(Seaside & Lennox)2:51.42、3. ストリート(Camden Tunnel)2:09.17。

ブラックリスト2: トオル・サトウ
通称ブル、メルセデスベンツSLRマクラーレン、バトル勝利数8/12(ストリート、ストリート、トールブース、トールブース、トールブース、スピードトラップ、スプリント、ラップKO、ラップKO、ストリート、スピードトラップ、ドラッグ)、マイルストン達成5/7、合計バウンティ7550000。
トオルはキザなヤロウだ。レーザーがいなきゃブラックリストランカーなんて夢のまた夢だってのに。だからってあなどるなよ。コイツの車でノーマル仕様なのはペイントだけだ。
1. ストリート(Oil Refinery)5:03.42、2. スプリント(Ironhorse & Coast)3:18.52、3. スプリント(Seaside Interchange)3:42.52。

ブラックリスト1: クラランス・カラハン
通称レーザー、BMW M3GTR、バトル勝利数9/11(ストリート、スプリント、スプリント、スプリント、ラップKO、トールブース、トールブース、スピードトラップ、スピードトラップ、スプリント、トールブース)、マイルストン達成5/7、合計バウンティ10000000。
レーザーはお前の車でブラックリストの#1になった。今ではまるで、ロックポートが自分のものかのような顔をして転がしてる。コイツが言う事は何一つ信用するな。
1. スピードトラップ(Warrent)3:11.45、2. ドラッグ(Terrace & Riverside)56.93、3. スプリント(Forest Green)4:01.52、4. ストリート(Clubhouse)6:05.31、5. スプリント(Clubhouse & Lennox)4:29.42。

ブラックリスト新1: プレイヤー
BMW M3GTR、マイルストン達成0/1。
レーザーを倒してブラックリスト1になるムービーが終わると、スペシャルコルベットも加わったパトカーとヘリコプターにヒートレベル6の追撃を受ける場面が始まります。
愛車のBMW M3 GTRを駆り、拡大マップが見られない中、この激しい追撃をかわす必要があります。5分間持ちこたえると、ミアから連絡が入り、古い壊れた橋を渡るように言われます。
マップの丸印がそれですが、これは橋へと続く道路の入口で、その数百m先に橋があります。この橋を渡ると、真のエンディングとなります。
ちなみに、実績1000が取れさえすればいいというのであれば、レーザーを倒した時点で実績が解除されるため、このパートをプレイする必要はありません。

チャレンジシリーズ
トールブースや追跡を振り払う課題に挑戦するモードです。ドライビングテクニックを駆使して、指定されたクルマで、条件をクリアしていきます。チャレンジをクリアするとロックが解除され、次のチャレンジに進むことができます。

アーケードモード
以下の3つのメニューがあります。
「クイックプレイ」は、イベントの種類、コース、運転するクルマのすべてが自動選択され、すぐにレースを楽しむことができます。
「カスタムバトル」は、さまざまな設定を行ってレースをプレイすることができます。
「対戦バトル」は、画面を上下に分割して、「トールブース」以外のレースを、2人で対戦して楽しむことができます。
レースの種類とルールには、以下の5種類があります。
「ストリートレース」は、周回コースを走って順位を競います。
「スプリント」は、スタート地点からゴール地点までの片道レースです。
「ドラッグ」は、マニュアル操作限定のドラッグレースです。
「ラップKO」は、「ストリート」と同じですが、ラップごとに最下位が脱落していきます。
「スピードトラップ」は、コースの何ヵ所かに用意された速度計測器の前をできる限り速いスピードで駆け抜け、その合計スピードが最も高かったドライバーの勝ちになります。
「トールブース」は、制限時間内に次の料金所をめざして走り、制限時間をオーバーすることなく最後の料金所まで走り抜きます。制限時間よりも早く料金所を通過した際には、ボーナスがもらえます。

ガレージ
「シナリオモード」でロックの解除されたクルマをガレージに追加して、ロックの解除されたアイテムで、カスタマイズを行うことができます。

Xbox Live
クイックマッチ、カスタムマッチへの参加と、ランキングの閲覧が行えます。オンラインでは、「ストリート」、「スプリント」、「ドラッグ」を、2人~4人で行うことができます。

プロフィールマネージャー
プロフィールのロード、セーブ、削除が行えます。

オプション
ゲームの各種設定を変更できます。

【ACHIEVEMENT】
ホー・セウンを倒せ(10): 「シナリオモード」でホー・セウンを倒します。
ビンス・キリックを倒せ(10): 「シナリオモード」でビンス・キリックを倒します。
ヴィクター・バスケスを倒せ(10): 「シナリオモード」でヴィクター・バスケスを倒します。
イザベル・ディアスを倒せ(10): 「シナリオモード」でイザベル・ディアスを倒します。
ルー・パークを倒せ(25): 「シナリオモード」でルー・パークを倒します。
カール・スミットを倒せ(25): 「シナリオモード」でカール・スミットを倒します。
ユジーン・ジェームスを倒せ(25): 「シナリオモード」でユジーン・ジェームスを倒します。
ジェード・パレットを倒せ(25): 「シナリオモード」でジェード・パレットを倒します。
キラ・ナカザトを倒せ(25): 「シナリオモード」でキラ・ナカザトを倒します。
ヘクター・ドミンゴを倒せ(25): 「シナリオモード」でヘクター・ドミンゴを倒します。
ウェス・アレンを倒せ(75): 「シナリオモード」でウェス・アレンを倒します。
ジョー・ベガを倒せ(85): 「シナリオモード」でジョー・ベガを倒します。
ロナルド・マクリーを倒せ(100): 「シナリオモード」でロナルド・マクリーを倒します。
トオル・サトウを倒せ(200): 「シナリオモード」でトオル・サトウを倒します。
クラランス・カラハンを倒せ(350): 「シナリオモード」でクラランス・カラハンを倒します。

OVERALL(1000): 「シナリオモード」のブラックリストのランカー15人を倒すことのみでゲーマースコアが獲得できるようになっています。
しかも、序盤は獲得できるゲーマースコアが少なく、最後の2人だけで550Gという極端な構成になっているため、10人前後でやめてしまっては、それほど多くのゲーマースコアを獲ることができません。
ブラックリストのランカーへの挑戦権を得るための条件を満たすのは作業に近いものがありますが、1000Gは決して難しくはないため、ぜひともチャレンジしたいところです。

【GRAPHICS】7
セピア調の淡い色合いのグラフィックで、しかも、舞台となるのがアスファルトジャングルの都会の上に昼間か夕方だけとあって、華やかなや印象は受けません。例えて言うなら、砂漠の中に作られた都市とでもいったところです。
レースゲームに限らず、夜よりも昼の方が視界がいいので、ストリートレーサーの世界だからこそ夜走るべきとは思いませんが、もう少し緑の美しさや看板などの原色を強調した方が良かったかなという気はします。
クルマのモデリングも、「Xbox 360」のグラフィック性能から考えると、あまりいいとも言えません。同じくローンチの「PROJECT GOTHAM RACING 3」あたりと比べると、クルマのディテールや質感、映り込みなどにおいて、1ランク落ちるといった印象はぬぐえません。
特に、プレイヤーカーを除く車両の作り込みは甘く感じられ、パトカーなどはおもちゃのようですらあります。ゲームの性格上、それほど重大なものでもありませんが、もう少しこだわりを見せてほしかったところです。
このあたりは、マルチプラットフォームであることや、「Xbox 360」のローンチに間に合わせたことなどが関係しているのかもしれません。もっとも、その分、広大なマップをシームレスに移動できることは好感が持てますし、驚くほど早い読み込みも歓迎したいところです。
なにしろ、「Xbox360」でここまで読み込みの早いゲームは、そうはないのではないかと思えるほどなのですから。

ただ、本作のハイライトは、こうしたところにあるのではなく、CGと実写の融合にこそあるのかもしれません。
本作では、15人のブラックリストのランカーが登場するのですが、そのすべてが実写取り込みであり、個性的な面々が登場します。
彼らは、過剰とも思えるプロモーションムービーとともに紹介され、決めのポーズで写真に収まりますし、レース前にはCGのクルマのドライビングシートに座った状態で挑発的な言葉を投げかけてもきます。
これらがピタリとはまっており、今度のブラックリストのランカーはどんな奴なんだろう、という期待感を抱かせてくれるのです。ヒロイン的なミアの存在も、この手のゲームには欠かせない要素として、ゲームを引き締めています。
エフェクトは、クルマが高いところからジャンプしたり建物を壊した際などにスローモーションになるほか、パトカーに見つかった際に画面が青くなります。
スローモーションが入ることに関しては意見が分かれるのではないかと思いますが、個人的にはドライビングのリズムが崩れてしまうため、あまり歓迎できるものではありません。
もし、入れるのなら、リプレイで再生した際に自由にできるようなって入ればと思います。

【SOUND】7
ルビーデジタルです。クルマのエンジン音に関しては特に印象に残るものはありませんが、本作で評価したいのが、音声の豊富さとローカライズされたボイスアクティングの良好さです。
本作では、何かと肩入れしてくれるミアやローグ、追っ手となる複数の警察官などのセリフが随所に挿入されるのですが、その的確さとボイスアクティングの良好さは、作品をとても生き生きとしたものにしています。
本来、ストリートレーサーは走っている時は孤独なものだと思いますが、ミアの的確な指示、ローグの忠告と褒め言葉、傍受した警察無線から流れてくる警官たちとのやり取りにより、あたかもカーアクション映画の主人公に感情移入した観客でもあるかのような視点でゲームに接することができます。
もっとも、プレイ中は、ここであの建物を破壊して、あそこでパトカーの間をすり抜けて、その向こうでパトカーを巻いて、などと考えているので、観客というよりも映画監督といった方がいいのかもしれません。

【CONTROL】6
本作は、ストリートレーサーを題材にしてはいるものの、パトカーとのカーチェイスなどもあり、リアルさよりもゲーム性に振った操作性になっています。
少し走る分にはリアル系かなと感じる走りをしてくれるのですが、コーナーをハイスピードで駆け抜けられるあたりは明らかにゲーム性に振ったクルマの動きです。
これはこれで爽快感が味わえていいのですが、それとは別の部分で疑問に感じるところがあります。
それはスタート時や低速コーナーなどにおけるリアタイヤのあまりの粘りのなさです。少しパワーをかけただけでフルスロットルでもないのに、タイヤが見事なまでに空転してパワーを伝えてくれないのです。
これは、低速でもドリフトが可能といった次元とは別の話で、単に扱いにくいだけのクルマになってしまっているということです。
特に、警察とのカーチェイスにおいては致命的とも言える欠陥であり、これが原因で警察に捕まってしまう人が少なくないのではないかと思います。
これに関する作り手のチューニングの意図がどこにあったのかは定かではありませんが、理解しがたい味付けなのは確かです。

本作の特殊な操作としては、ドリフト、ニトロ、スピードブレイカー、があります。
ドリフトは、コーナーを高速で抜けるためにサイドブレーキを使うもので、走行中にAボタンを押してハンドルを切ると後輪が滑り、この状態でコーナーを抜けるとドリフト成功になります。
また、ドリフトは、速度を保つだけでなく、ニトロメーターを貯めるためにも用います。もっとも、ドリフト自体の使い勝手はそれほどいいとも思えず、私は使っていません。
ニトロは、ニトロメーターが貯まっている時にBボタンを押すとニトロが起動して急加速できるというものです。ニトロメーターは一定の速度以上で走行していると貯まっていくため、出し惜しみせずにタイミング良く使っていくといいでしょう。
特に、警察に捕まりそうになった時などに有効です。ただし、カーディーラーで購入したクルマにはニトロが着いていないため、ショップでパーツを購入する必要があります。
スピードブイレカーは、スピードブレイカーメーターが貯まっている時にXボタンを押すとスピードブレイカーが発動し、スローモーション状態になるというものです。
道路が警察に封鎖されている時などにスピードブレイカーを発動すると、封鎖を突破しやすくなります。スピードブレイカーメーターは、一定の速度以上で走行していると貯まっていきます。
とはいえ、私はスピードブレイカーは1回も使っていません。これを使わずとも封鎖を突破することはできますし、ドライビングのリズムが崩れる方が嫌ですし、レースゲームらしさも感じられないので、使わなかったというわけです。

「ドラッグ」は、マニュアル操作限定のドラッグレースなので、いつもはオートマチックを使っている人にとっては操作しづらく感じるかもしれません。
しかし、「ドラッグ」は、細かなステアリング操作は必要がなく、2本なり3本なりのライン(レール)を必要に応じて左右に移動するだけのものです。
また、巨大なタコメーターが画面左側に表示され、シフトチェンジのタイミングを青、緑、赤の順で教えてくれるため、それに合わせて右スティックを上に押すだけでいいように作られています。
そのため、通常のマニュアル操作よりもはるかに簡単で、すぐに習得することができるのではないかと思います。

【GAMEPLAY】6
警察がストリートレーサーとして厳しくマークしてブラックリストを作成した中でも、より抜きの上位15人に順に挑戦していくゲーム。本作を簡単に説明すると、こういうことになるのではないかと思います。
実際、1人また1人と順に撃沈し、自らのランクを上げていくさまは爽快ですし、次はどんなランカーに挑戦できるのだろうかといったワクワク感もあります。
また、その挑戦権を獲得するために、ノンランカーとのレースなどで既定バトル勝利数を達成したり、さまざまなマイルストンイベントをコンプリートしていったりといった楽しみもあります。
ブラックリストのランカーの実写による表現や、ボイスアクティングの豊富さと良好さも、ゲームを盛り上げる要素になっています。
その反面、矛盾することや冗長に感じることがあるのも事実で、コンセプトのユニークさを全体のゲームバランスに活かせていればと感じられるところも多々あります。

まず、最大の問題点として挙げられるのが、ブラックリストのランカーへの挑戦権を獲得するためのバトルイベントやマイルストンイベントが冗長すぎて作業になっているという点です。
上位のランカーに挑戦するためのこれらのイベントが下位のランカーよりも数が多く1イベントの時間が長くなっているのは、レースゲームに関わらず他のゲームでも当たり前のように見られることです。
とはいえ、本作の場合には、それが作業という言葉がピッタリと当てはまる状態になっており、さまざまなイベントの面白みを感じるどころか、作業量の多さに辟易とさせられるほどのものなのです。
ここは、もう少しシェイプアップしても良かったのではないかと思います。
また、ブラックリストのランカー上位15人に順に挑戦していくわけですが、上位のランカーに挑戦するためのバトルイベントの相手に比べると、下位のランカーの実力はかなり低いことが実感できます。
警察が作成するブラックリストは、速さではなくバウンティでランク付けされるものだと思いますが、それにしても下位のランカーは遅すぎます。
名もないストリートレーサーよりも明らかに遅いというのは、ゲームとしては問題があるのではないでしょうか。やはり、15位なら全体の15位の実力をきちっと見せてほしいものだと思います。

そして、パトカーが近くにいると「ARREST」になって逮捕されてしまうのですが、その「ARREST」の判定基準があまりにも曖昧なのには辟易とさせられました。
パトカーに追い詰められたり、挟まれたりして身動きが取れなくなった時にこそ「ARREST」になるのが本来の姿だと思います。
ところが、こちらがまだ動いている状態であったり、壁越しにパトカーがいるような状態であったり、パトカーが2階から1階に転落しそうになっている状態であっても、「ARREST」になってしまうのです。
私は、数え切れないほどの回数、これで逮捕されており、ゲームをロードし直してはいるものの、大きなストレスを抱える要因となっていました。
この判定基準はしっかりと作り込んでおくべきであり、理想としてはプレイヤーカーとパトカーが接触した状態で静止しているのが好ましかったのではないかと思います。

【LONGEVITY】8
本作のメインモードとなる「シナリオモード」は、15人のブラックリストのランカーへの挑戦がメインではありますが、それ自体は通常は1ランカーにつき2レースしかなく、手ごわくもないので、すぐに終わってしまいます。
しかし、その挑戦権を得るためのバトルイベントとマイルイベントが、上位のランカーに挑戦するためのものほど数が多く1イベントの時間が長くなってくるため、作業量が増えてきます。
そのため、「シナリオモード」をクリアするだけでも、20時間以上はかかるのではないかと思います。
「チャレンジシリーズ」は、実績もなく、お遊び要素が強いため、人によってはプレイしないこともあるかと思いますが、これもやれば30時間以上は楽しめることでしょう。

【OVERALL】7
「ニード・フォー・スピード」シリーズ自体が、大傑作ではないもののコンスタントにソコソコには楽しめるレースゲームを量産してきていますが、本作もそうした流れの中にあるのではないでしょうか。
矛盾することや冗長に感じることも少なからずあるのは確かなのですが、全体として見た場合にはそれなりにまとまってはいますし、とりあえず最後までプレイすることもできます。
そうした意味でも、エレクトロニック・アーツらしい、80点主義的なゲームなんだなと思わされます。
本作は、廉価版が発売されていることですし、レースゲーム好きなら、メインでプレイするゲームの気分転換や実績解除のために買うというのも悪くはない選択だと思います。

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