富田がいる頃から、つまり、40年以上の日本ハムのファンです。観戦は、大半がケーブルテレビですが、GAORA、スカイA、J SPORTS、日テレG+とTBSなどの地上波CS(フジテレビを除く)が見られるので、BS、首都圏のUHF(すべて見られます)を含めて、大半の試合を1回から終了まで観戦しています。GAORAのキャンプ中継も、2023年もできる限り見ます。
キャンプインを控え、FA、トレードも一段落したかと思いますので、2011年から2022年に続き、1月28日時点で今季の陣容を個人的な希望を踏まえて書いてみます。以下は、これまでの選手の動きです。
10月3日 退団: 谷川(引退)
10月3日 退団: 望月
10月3日 退団: 片岡(日本ハム・チーム管理)
10月3日 退団: 宮田(引退)
10月3日 退団: 高山
10月3日 退団: 樋口(引退)
10月3日 退団: 難波(ベースボールアカデミー・コーチ)
10月4日 退団: 速水(引退)
10月5日 退団: ヌニエス(自由契約・メキシカンリーグ・ティファナ)
10月17日 退団: 金子(自由契約・引退)
10月18日 退団: 渡邉(トレード・阪神)
10月18日 退団: 高濱(トレード・阪神)
10月18日 入団: 齋藤友(トレード・阪神)
10月18日 入団: 江越(トレード・阪神)
10月23日 退団: 柿木(日本ハム育成)
10月23日 退団: 上野(オリックス育成)
10月23日 退団: 長谷川(日本ハム・チームスタッフ)
10月28日 退団: 杉谷(引退)
10月31日 退団: 王(日本ハム育成)
11月2日 退団: 佐藤(トレード・西武)
11月2日 入団: 山田(トレード・西武)
11月4日 入団: 加藤豪(ドラフト3位・ニューヨーク・メッツ傘下3Aシラキュース)
11月10日 退団: 石川亮(トレード・オリックス)
11月10日 入団: 齋藤綱(トレード・オリックス)
11月19日 入団: 伏見(FA・オリックス)
11月25日 入団: 柿木(育成)
11月27日 入団: 矢澤(ドラフト1位・日本体育大学)
11月27日 入団: 金村(ドラフト2位・富士大学)
11月27日 入団: 安西(ドラフト4位・常葉大学附属菊川高校)
11月27日 入団: 奈良間(ドラフト5位・立正大学)
11月27日 入団: 宮内(ドラフト6位・日本製紙石巻)
11月27日 入団: 藤田(育成ドラフト1位・花咲徳栄高校)
11月27日 入団: 中山(育成ドラフト2位・徳島インディゴソックス)
11月27日 入団: 山口(育成ドラフト3位・テキサス大学タイラー校(中退))
11月27日 入団: 山本(育成ドラフト4位・信濃グランセローズ)
12月5日 入団: 王(育成)
12月9日 退団: 古川侑(現役ドラフト・西武)
12月9日 入団: 松岡(現役ドラフト・西武)
12月12日 退団: 近藤(FA・ソフトバンク)
12月22日 入団: マルティネス(中日・自由契約)
1月11日 入団: 田中正(FA人的補償・ソフトバンク)
3月6日 退団: 西村(トレード・ロッテ)
3月6日 入団: 福田光(トレード・ロッテ)
5月8日 入団: ハンソン(BCリーグ・茨城アストロプラネッツ)
6月19日 退団: 齋藤友(トレード・中日)
6月19日 退団: 宇佐見(トレード・中日)
6月19日 入団: 山本拓(トレード・中日)
6月19日 入団: 郡司(トレード・中日)
6月19日 入団: マーベル(前テキサス・レンジャーズ)
6月30日 退団: ガント(自由契約)
6月30日 退団: メネズ(自由契約)
・退団(26人(育成5人))
投手: 谷川、望月、高山(育成)、金子、柿木、長谷川(育成)、古川侑、西村、齋藤友、ガント、メネズ。
捕手: 速水(育成)、石川、宇佐見。
内野手: 樋口(育成)、難波(育成)、ヌニエス、渡邉、高濱、上野、杉谷、佐藤。
外野手: 片岡、宮田、王、近藤。
・入団(25人(育成6人))
投手: 齋藤友、柿木(育成)、矢澤、金村、安西、宮内、中山(育成)、山本(育成)、齋藤綱、松岡、田中正、山本拓、マーベル。
捕手: 伏見、マルティネス、郡司。
内野手: 加藤豪、奈良間、山田、福田光、ハンソン。
外野手: 江越、藤田(育成)、山口(育成)、王(育成)。
栗山監督の10年間で、優勝→最下位→3位→2位→日本一→5位→3位→5位→5位→5位、と成績は乱高下。終盤は成績が振るわなかったものの、ちょうど10年で勇退した。
そして、2022年、新監督には”BIGBOSS”こと新庄剛志が就任。彼がどのような采配を振るうのか注目されたが、優勝はめざさないと異例の宣言。
実際、2022年に関しては、選手の適性を見るということで、実績を問わず横一線からのスタート。選手全員を1軍で起用し、打者は様々な守備と打順を経験、投手は適性に配慮しつつも多様な起用を行った。
そのため、スターティングオーダーは猫の目のように変わり、新型コロナウイルスの影響もあり、それがシーズン終盤まで続いた。
結果は、予想通り、59勝81敗3分け、勝率.421で6位。5位のロッテとは9ゲーム差だった。
もっとも、チーム打率は.234でリーグ4位、チーム本塁打は100本でリーグ4位、チーム防御率は3.46でリーグ5位。最終成績ほどには悪くなかった。
2021年は、チーム打率は.231、チーム本塁打は78本、チーム防御率は3.32、なので打撃面はむしろ向上している。
つまり、勝つためのスターティングオーダーや作戦を組んだり、勝つための投手起用を行っていなかっただけで、選手全体の能力自体は向上しているということ。
そこで2023年だが、近藤のFA離脱が痛い。新庄監督が勝つための采配を行っていたとしたらチームに残留していた可能性もあるだけに悔やまれる。
それ以外の退団組としては、古川侑は中継ぎとして実績があっただけに、現役ドラフトで放出したのが不可解。
新戦力は、新庄監督の好みもあるのだろうが、素材や潜在能力優先の獲得がトレード、現役ドラフト、FA人的保障で特に目についた。
これらの選手は、素質が開花すれば大きな戦力になるものの、2022年までと変わらなければ戦力とはならずギャンブル的な要素が大きいと言わざるを得ない。
そんな中でほぼ確実に活躍が望める新戦力が捕手の2人。FAで獲得した伏見は宇佐見と併用しつつも正捕手になりそうだし、中日を自由契約になったマルティネスもDHや外野での起用が見込める。
ドラフト組では、3位の加藤豪がニューヨーク・メッツ傘下3Aシラキュースからの入団ながら、レギュラーでの活躍が濃厚。
1位の矢澤は日本ハムならではの二刀流が実現しそうだし、2位の金村も1軍で登板する機会がありそう。
これらの新戦力で近藤と古川侑の穴を埋められるかどうかだが、近藤はマルティネスと加藤豪でそれなりには補えそうだし、古川侑も矢澤と金村でどうにかなりそう。
2022年に伸びしろを感じさせた若手も多く、戦力面ではむしろアップしそうだし、勝てる采配をすることで少なくとも断ビリということはなさそうだ。
◆スターティングメンバー◆
7 松本剛 .347 3本 21盗(右)
6 上川畑 .291 2本 8盗(左)
5 野 村 .279 6本 3盗(右)
3 清 宮 .219 18本 4盗(左)
9 万 波 .203 14本 0盗(右)
D マルティネス.276 8本 1盗(右)
4 加藤豪 .143 0本 0盗(左)
2 伏 見 .229 3本 2盗(右)
8 五十幡 .286 0本 3盗(左)
私の2022年のスターティングメンバーのうち、2023年も選んだのは野村と五十幡だけ。わずか1年でいかにチームが様変わりしたかが分かる。
1番松本剛は2022年も外野の4番手に推していた。2022年は打率.347で首位打者獲得、21盗塁で、チームリーダーとしても1番を任せられる。
2番上川畑は、中島、石井、水野らの候補がいる中、ショートの定位置を勝ち取り、打率も301打席で.291。待望の堅守かつ打てるショートで2番は適格。
3番野村は、新型コロナウイルスや左腹斜筋の肉離れなどで2022年も100試合出場はならず。失策は9に減ったし、シュアな打撃で3番はピッタリ。
4番清宮は、2022年は3年続いた7本塁打から18本塁打と大躍進。もちろん、チームトップで、2023年は最低20本、打率.250を期待。
5番万波は、本塁打が2021年の5本から2022年は14本と3倍増。打率は引き続き.200前後と粗は大きいものの5番らしくはある。
6番マルティネスは、2022年に中日で82試合ながら、打率.276、本塁打8本を記録。伸び盛りの26歳だけに上がり目もあり、恐怖の6番になりそう。
7番加藤豪は、メジャーでは1安打のみだが、AAA通算では打率.270、本塁打28本を記録している。日本向きのはずで、それなりの結果は残せるはず。
8番伏見は、2022年はオリックスで実質的には正捕手。図抜けた成績は残していないが、リーダーシップもあり、宇佐見と併用になるものの正捕手。
9番五十幡は、故障さえなければ1番を任せたい。規定打席なら、打率.260、最多盗塁のタイトルの最有力候補。
◆控え(代打、代走、守備固め)◆
捕 古 川 .229 0本 0盗(左、打、守)
内 アルカンタラ.209 14本 4盗(両、打、走、守)
内 石 井 .236 6本 8盗(左、打、走、守)
内 中 島 .223 0本 17盗(左、走、守)
内 谷 内 .268 1本 0盗(右、打、走、守)
外 淺 間 .232 4本 12盗(右、打、走、守)
外 今 川 .227 10本 4盗(右、打、守)
外 江 越 .000 0本 0盗(左、打、走、守)
外 矢 澤 .000 0本 0盗(左、打、走、守)
古川は、2022年は打撃センスの良さを垣間見せた。2023年は3番手ではあるものの、伏見、宇佐見に並ぶ3番手になりたいところ。
アルカンタラは、万波と並ぶチーム2位の14本塁打をマーク。内野でも外野でも守備がうまく、走力もあり、10人目のスターティングメンバー。
石井は、2022年は打率、本塁打ともキャリアハイをマーク。依然として成長曲線にあり、上川畑次第ではショートのレギュラーを奪還。
中島は、150打席ながらチーム2位の17盗塁をマークしている。レギュラーは遠いものの、代走としての重要度は高い。
谷内は、内野のオールラウンドプレイヤー。しかし、2022年は打撃で予想以上に貢献。2023年も様々な場面で出番がありそう。
淺間は、2022年は2度の新型コロナウイルスに加え、右足関節骨棘骨折および外傷性滑膜炎で離脱。スタメンは遠のいたものの、代走としても貴重な存在。
今川は、2年目にして打率.227、本塁打10本と成長。出合い頭の長打力は特筆に値する。外野のスタメンを争う1人。
江越は、阪神入団当時に期待された未完の大器。ただ、2017年から6年は目立った成績は収めておらず半信半疑。
矢澤は、大谷、上原に続く二刀流挑戦。野手としては、長打、俊足、強肩と攻走守三拍子そろっており、1軍定着も十分。
◆先発◆
加 藤 2.01 8勝7敗1H0S(左)
上 沢 3.38 8敗9敗0H0S(右)
ポンセ 3.35 3勝5敗0H0SA(右)
ガント 0.00 0勝0敗0H0S(右)
鈴 木 2.84 2勝1敗3H0S(右下)
根 本 2.52 3勝3敗1H0S(左)
◆先発谷間◆
メネズ 1.08 1勝0敗6H0S(左)
上 原 3.19 3勝5敗1H0S(左)
矢 澤 0.00 0勝0敗0H0S(左)
◆ロングリリーフ◆
杉 浦 5.27 3勝6敗0H0S(右)
玉 井 3.35 1勝1敗19H0S(右)
◆中継ぎ◆
井 口 5.18 2勝0敗6H1S(右)
河 野 4.41 0勝2敗1H1S(左)
宮 西 5.66 0勝3敗7H1S(左)
石 川 3.94 2勝2敗8H6S(右)
北 山 3.51 3勝5敗16H9S(右)
吉 田 4.26 2勝3敗5H0S(右)
◆セットアッパー◆
堀 5.82 1勝5敗11H5S(左)
ロドリゲス 2.20 3勝2敗8H0S(右)
◆クローザー◆
伊 藤 2.95 10勝9敗1H1S(右)
加藤は、2022年も規定投球回数をクリアし、初の防御率2点台、シーズン与四球11をマーク。開幕投手ながら複数年契約を固辞しており、気分良く投げて2024年も残ってもらうことの方が重要。
上沢は、2022年も安定した成績を残したものの、エースというよりは3本柱の一角といったところ。2023年オフのポスティングシステムを直訴しているものの、まずは好成績を残すことが不可欠。
ポンセは、8月27日のソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成。登板機会に恵まれなかったこともあり、成績面での上積みはあるはず。
ガントは、メジャーでの実績抜群。2022年は右肘の故障で登板がなかったにもかかわらず再契約。それだけ期待しているということ。
鈴木は、アンダースローにして先発転向すると一変。安定して長い回を投げられるようになった。ローテーションに定着する年。
根本は、高校卒業2年目にして13試合に登板し、11先発で防御率2.52、3勝3敗1H。加藤とともに貴重な左の先発。
メネズは、シーズン途中の6月24日に契約し、9月21日に左膝治療のためアメリカに帰国。2試合の先発の内容は見事で、ポンセ、ガントと登録抹消を繰り返しながら先発。
上原は、二刀流こそ不発気味だったものの、73回1/3を投げて防御率3.19で3勝するなど結果を残した。安定感を持続できればローテンション入り。
矢澤は、ドラフト1位の二刀流。投手としては、150km台の速球と多彩な変化球の制球も良く、先発としての起用が向いていそう。
杉浦は、予想通り先発に復帰したものの、2019年、2020年ほどの成績は残せなかった。それでも、しっかり調整すれば復活もあるはず。
玉井は、2022年も50試合登板で防御率は3年連続して3点台前半と安定度抜群。ロングリリーフなどで欠かせない存在。
井口は、2021年は抜群の成績を残して登板数も過去最多になったものの、2022年は再び不安定な井口に逆戻り。ファームで調整しつつ好調時に1軍で登板。
河野は、2020年のデビュー以来、良かったのは2021年だけ。貴重な左の中継ぎとして、安定したシーズンを過ごすことを望みたい。
宮西は、14年続いた50試合以上登板も2022年でストップ。成績も2021年以上に悪くファーム暮らしも長引いた。もうひと花咲かせてほしい。
石川は、2年連続1軍での登板なしから見事に復活し、クローザーまで経験した。2023年もセットアッパーまで考えられる。
北山は、ルーキーながらチーム最多の55試合に登板。クローザーの重責まで担ったのだから、この成績は評価できる。2023年はセットアッパーを見据えつつ気軽に。
堀は、2021年になって素質が開花して勝利の方程式の一角を担えるようになったが、堀頼みの起用も裏目に出て2022年は不振。ただ、これで終わる選手でもなく。
ロドリゲスは、使えばしっかり期待に応えるということを実証し、3年連続の防御率2点台。2023年も頼りになる。
伊藤は、入団時から先発ローテーションを守って大活躍。シーズン終盤のクローザーテストは申し分なく、先発希望でもクローザーとしてセーブ王獲得へ。
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