ポータブルワンセグテレビ/マルチメディアタブレット「パナソニック ビエラ・ワンセグ SV-ME1000」レビュー

「ヨドバシカメラ 夢のお年玉箱2014 お風呂テレビの夢」で、ポータブルワンセグテレビ/マルチメディアタブレット「パナソニック ビエラ・ワンセグ SV-ME1000」を購入して2ヵ月、けっこう使っているのでレビューしてみます。

【デザイン】8
基本的には、液晶テレビのデザインですが、そこにホールド性と、タブレットらしい操作性を加味したようなデザインになっています。
7インチの液晶画面と面一の枠が黒い光沢でスタイリッシュな印象を受けますが、その外側に本体の白い枠があります。
また、下側は、一見、スピーカーがありそうなシルバーのメッシュ風の飾りになっていますが、これはわずかに内側にラウンドして重めの本体のホールド性を高めており、デザインと実用性の両方を兼ね備えています。
ただ、今時のタブレットに比べると明らかに厚みがあり、このあたりでオールドファッションに感じられるのが残念なところです。

【操作性】8
前述しているように、下側のシルバーのメッシュ風の飾りを左手親指で押さえ、右指であれこれと操作するのが基本形です。
また、本体裏側の左手の人差し指へと中指が当たるところに段差があり、この段差に人差し指と中指を添えることで、本体裏側がツルツルなこともあり、よりホールド性が高くなります。
今時の7インチのタブレットに比べると明らかにズッシリと重いため、このホールド性の高さはとても意味があります。
ただ、逆に言うと、もっと軽く作れなかったのかなという疑問も起きます。
ワンセグや映像視聴の操作性はまずまずですが、画面内で呼び出すのではなく、右枠や左枠のタッチボタンであれこれとできればもっと良かったと思います。
インターネットは、アンドロイドを搭載しているのですが、文字の入力方法や拡大縮小に関しては、少し前の世代のもので、今時のタブレットに比べると利便性では少し劣ります。

【画質】8
ポータブルワンセグテレビとしての画質は、ワンセグを7インチの画面で見ているだけに、決してきれいとは言えません。
ブロックノイズ風に画面が乱れたり、文字によっては少しつぶれることもありますが、これはこのテレビの責任ではなく、ワンセグ全体の問題なので仕方ありません。
ビデオプレイヤーやYouTubeはHD画質で見ることができ、かなりきれいな画面で見られます。
私は、パナソニックのセットトップボックスから映画などをSDカードに高画質録画して見ていますが、満足できる高画質ぶりです。
YouTubeも、HD画質でストレスなく視聴することが可能で、読み込みが間に合わないということもほんとどありません。
ただし、液晶画面が下からの視聴にあまり強くなく、角度が少し下になるだけで、画面が暗くなりはじめ、30度ぐらい下だとかなり暗くなります。
スタンドが同梱されているのですが、このスタンドが角度調節できず、本体を少し寝かせた状態になります。
お風呂に浸かってリラックスした姿勢で見る場合、浴槽に渡したお風呂のフタにスタンドを置いて見るため、必然的に下から覗き込むような形になります。
駐車したクルマで見る場合にも、ダッシュボードにスタンドを置くため、このスタンドだと液晶画面を少し下から見るようになります。
このような液晶の特徴があるなら、スタンドを角度調整できるようなものにしてほしかったところです。
インターネットは、文字の鮮明さに少し欠けるところがあり、「LifeTouch NOTE」や「Kindle Fire HD」に比べると劣ります。
それでも、見られないとか文字が判読できないとかいうことは全くなく、もちろん、画面の小さいスマートフォンに比べるとはるかに見やすく、PCサイトでの閲覧も楽々です。

【音質】6
前述しているように、下側は、一見、スピーカーがありそうなシルバーのメッシュ風の飾りになっているものの、実際のスピーカーはその裏側の左右にあります。
ステレオではあるものの、300mW+300mW(8Ω)と小型のスピーカーで、音質はそれなりです。
スピーカーが背面にあるため、少しこもったような音になり、ダイレクト感もありません。
それでも、ボリュームは、静かなところなら中間でも十分で、少しうるさいところでも最大まで上げなくても聞くことができます。
ヘッドホン端子も付いており、防水の必要がない場所なら、ヘッドホンで聴けば、聞き取りやすく、音質も向上するかもしれません。

【携帯性】7
7インチのポータブルワンセグテレビ/マルチメディアタブレットということで、携帯性は当然あります。
ただ、重量が、このサイズのタブレットとしては479gと重く、Kindleと比べても明らかにズシッときます。
厚みも、16.6mmと、薄さを競っている今時のタブレットと比べると明らかに厚く、バッグに忍ばせるにしても、その存在を主張します。
やはり、重さも厚さも、最低でもこの3分の2ぐらいにしてほしかったところです。

【受信感度】7
ワンセグは、鈴鹿サーキットの駐車場、トラックが休憩するような私道的道路などでは、そのエリアの放送局は、問題なく視聴することができます。
お風呂テレビという意味では、マンションの奥まった、電波がドアや窓を3枚も4枚も通り抜けなければならない環境では、浴室内でもドアのすぐ近くでないと映りません。
同じく、マンションのトイレの中だと、画面がフリーズしたり、ブラックアウトしたりということも珍しくありません。
アンテナが3段階に伸縮する細く頼りないものなのですが、これがもう少ししっかりとしたものなら、受信感度も上がっていたのでしょうか。

【バッテリー】8
バッテリーは、通常充電が約3.5時間、エコ充電が約4時間、通常充電回数が約500回、エコ充電回数が約1000回。
電池持続時間は、テレビを見る場合は約6時間、テレビを録画する場合は約5.5時間、ビデオを見る場合は約6.5時間、音楽を聴く場合は約24時間、スライドショーを見る場合は約7.5時間。
私の使い方だと、バッテリーの充電は週に1回弱なので、10年ぐらいはバッテリーが持つ計算になります。10年も使えば本体の買い替え時期にもなるので、充電回数が多いに越したことはないものの、最低限の回数は確保されています。
電池持続時間は、ワンセグとビデオで6時間~6時間半なので、お風呂だけなら6~7回、駐車場やセールの行列での時間つぶしなら3~6回。
こちらも、長いに越したことはないものの、必要最小限の電池持続時間は保証されています。

【総評】9
マンションのお風呂にテレビは付いているのですが、地デジチューナーに変更するためには工事費込みで5万円以上かかり、自分で地デジチューナーを取り付けるのも電源がなくて難しいため、今はデジアナ変換で見ています。
それも2015年3月には終了するため、お風呂テレビもネットやチラシなどでチェックしていました。
そんな折、タイミング良くヨドバシカメラの夢のお年玉箱で1万円(ポイント10%還元)で発売されたため、12月19日の発売日は知らずに過ぎていたものの、うまく再販があったので買ったというわけです。
ヨドバシカメラのお年玉箱は、外箱の絵が中に入っているものを表しているため、そこから類推すると「パナソニック ビエラ・ワンセグ SV-ME1000-W」の可能性がありました。
そして、少し遅かったのですが、元日の16時前に郵便配達があり、無事に届けられました。中身は、予想通りの機種でした。
ネット最安値が購入時点で1万9000円弱のものが、実質9000円で買えたのだからお買い得でした。
当初は、2015年3月からお風呂テレビとして活躍してもらう予定だったのですが、購入後、しばらくしてから大活躍し始めました。
私は、ワンセグは、これまでは携帯電話かニンテンドーDS Liteでしか視聴することができませんでしたが、いずれもサイズが小さく本当に応急的なものでした。フルセグのポータブルテレビは持っていません。
しかし、このテレビのお陰で、オリンピックを、地上波であれば、リビング→トイレ→お風呂とリレーして見ることができ、とても重宝しました。
また、クルマで時間調整したり、鈴鹿サーキットで車内泊した朝に、ニュース番組などを流しておいたりと、文明の利器を堪能することができました。
さらに、パナソニックのセットトップボックスから映画などをSDカードに高画質録画して、お風呂でも、クルマで時間調整する際にも、見ています。その気になれば、「お部屋ジャンプリンク」も使えます。
もちろん、インターネット環境があれば、サイトやYouTubeを見たり、ネットラジオを聴いたりすることもでき、アンドロイドのゲームを楽しんだり、フォトフレームとして使うこともできます。
まさに、ポータブルワンセグテレビ/マルチメディアタブレットというわけで、使い勝手はかなり高くなっています。
個々の短所はあるものの、総合的に見れば、長風呂する人、クルマで過ごす時間が長い人には、ピッタリのアイテムだと思います。

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