ボードゲーム「名探偵ゲーム」

「名探偵ゲーム」は、MOUNT(マウント)が発売するボードゲームです。「このゲームは、4つの事件の真犯人を86人の中より探し出すスリル満点の楽しい遊びです。カンの良さ、頭の回転の早さなどの探偵の能力に必要なものを追求する頭のゲームであります。さあ!! 皆さんが名探偵になって真犯人を捕えてください!」。

ゲームには、以下の物が付属しています。ボード1枚、カード(体格が、ちび、ふつう、のっぽ、でぶの4枚。頭の形が、丸頭、三角頭、四角頭の3枚。服の種類が、セーター、セビロ、ジャンパー、コートの4枚。その色が、黒色、赤色、青色、緑色、茶色、灰色の6枚)、駒(赤、青、黄、緑)各6個。

ゲームの準備: 3人から5人で遊ぶことができます。その中の1人が審判になります。審判がカードを受け持ち、他のプレイヤーは探偵となり、それぞれ6個の駒を持ちます。

ゲーム開始: 審判は、あらかじめ犯人を選び、他のプレイヤー(探偵)に知られないように、心の中で決めておきます。そして、カードの中から、その犯人の体格、頭の形、服の種類、その色に合うカード4枚を、他のプレイヤーに見えないように選びます。
審判は、最初に犯人の体格を示すカードをプレイヤーに見せます。プレイヤーが誰も分からないと言ったら、次の頭の形を示すカードを見せます。犯人が分かったというプレイヤーは、その犯人の上に自分の駒を置きます。
それが真犯人だったら、そのプレイヤーの手柄となり、その駒を4隅の事件の上に置きます。そして、次の事件へと進みます。
それが真犯人でなかったら、審判はその駒を回収します(そのプレイヤーには返却しません)。3番目の服の種類を示すカードを見せます。頭の形を示すカードと同様の過程を経て、最後のその色に合うカードへと進みます。
このようにして、4つの事件の犯人を捕らえていきます。

勝負の決め方: 4つの事件の真犯人がすべて捕らえられるか、プレイヤー全員の駒がすべてなくなったら、ゲームは終了になります。
その時点で、最も多くの犯人を見つけたプレイヤーの勝ちになります。
なお、ルールには書かれていませんが、プレイヤーが犯人を見つけた数が同じ場合には、最後に犯人を見つけたプレイヤーの勝ちにするといいでしょう。
また、次のプレイは、最下位のプレイヤーが審判を務めるといいと思います。

インプレッション
誘拐犯、宝石泥棒、人質、スリという4つの事件の犯人を見つけるゲームですが、なかなか面白いゲームに仕上がっています。
ボードに描かれた86人の容疑者の中から真犯人を見つけるのに、体格、頭の形、服の種類、その色という4段階の過程を経るのが、このゲームをスリリングなものにしています。
真犯人が4人で、持っている駒が6個ということは、4人目の真犯人を当てるまでプレイを続けるためには、お手つきは2回までにしなければなりません。他のプレイヤーの動向を見ながら、どこで犯人の上に駒を置くのかといった手に汗握る展開が待っているわけです。
もちろん、他のプレイヤーが早い段階で犯人を当ててしまえば、自分がその事件の犯人を当てる権利をなくしてしまうわけですが、他のプレイヤーが犯人を外すごとに、容疑者はどんどん絞られてくるわけで、カードが出るごとに犯人当ても簡単になります。
真犯人を当てるという推理力とともに、このあたりの心理戦がこのゲームを面白いものにしているわけです。私も、このゲームには、けっこう楽しませてもらいました。今考えても、なかなかの傑作だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました