ポータブルナビゲーション「ユピテル MOGGY YPL521」レビュー

ユピテルのポータブルナビゲーション「MOGGY YPL521」を2016年4月3日に注文し、4月5日に到着して7ヵ月以上使用したのでレビューします。
それまでは、PSPのナビソフト「みんなのナビ」を使っていたのですが、2009年11月19日発売と発売から6年以上経ち、新たなバイパスなど表示されない道路が出てきたのと、これはPSPの問題だと思うのですが、開始時にGPSを捕捉するのに5分以上かかり不慣れな土地で不便なのと、たまに電源が落ちてしまったり、マップ上に経路が表示されないことがあったりして、安く買えるなら買い替えてもいいかなと考えていたところ、この機種が安くなったので購入しました。
ちなみに、4月3日の時点で、ジョーシンのネットショップで1万980円で、WEBクーポンが500円あり1万480円で購入でき、ポイントが105ポイント付いたため、実質1万375円で買うことができました。
直後に新モデルが発売されるのは分かっていたのですが、発売当初は2万円ぐらいし、機能に大きな違いもなかったため、約1万円で買えるこちらのモデルにしました。そのため、レビュー時点で現行機種(YPL522)ではなくなっており、買うなら現行機種ですが、機能・性能には大きな差がないようで、現行機種を買う場合にも参考にはなると思います。
なお、RX-7で視点が低く、7インチだと運転中に目障りになるため、画面は小さくなるものの5インチにしておきました。これでも、PSPの4.3インチからは少し大きくなるため、それまでよりは少し見やすくなります。

【デザイン】7
普通のカーナビです。奇をてらったデザインではなく、本体が黒くてフロントガラスへの映り込みも気になりません。あえていえば、ベゼルがもう少し細くても良かったかなと思います。

【操作性】6
タッチパネルなのですが、5インチと画面が小さいこともあって、画面右に上下に表示される50音順の選択が難しく、直接50音をタッチせずに、その下にあるカーソルで上下することがあります。これが7インチだったら、もう少しやりやすかったのかもしれません。
それ以外の操作性は、大きな不満はありませんが、施設の検索は目的の施設が見つからなくて、施設名での検索は、結局、あきらめる場合があります。
たとえば、コストコはなぜか川崎が登録されていません。ジャンルでも、フリーワードでも、かかりません。そのため、どうしてもカーナビの案内が必要な場合には、事前に住所も調べておく方が無難です。

【ナビ性能】8
ナビ性能そのものは、普通のカーナビで大きな不満はありません。目的地まで、しっかり案内してくれます。GPSの捕捉もリルートも早いです。
もちろん、他のカーナビ同様、自分では使わないルートを提示してくることもあり、カーナビの指示を無視して走る場合もあります。
このカーナビは、ルート検索で5種類のルートを選べるのですが、そこに少し問題があります。
ルートは、推奨1、推奨2、高速道優先、一般道優先、距離優先、から状況に合わせて選ぶことができます。

・推奨1ルート: 幹線道路を利用し、できるだけ曲がらずに目的地へ到着するルートを探索します。
・推奨2ルート: 推奨ルートの一部のリンクの通過コストを増やしたルートを探索します。
・高速道優先ルート: 有料道路を優先的に利用し、できるだけ短い時間で到着するルートを探索します。
・一般道優先ルート: 有料道路をできるだけ利用しないルートを探索します。
・距離優先ルート: 距離がなるべく短く目的地へ到着するルートを探索します。

私の場合、長距離であっても、極力、高速道路は使わないようにしているのですが、一般道優先ルート以外はたいてい高速道路を走らせるようになっており、仕方なく一般道優先ルートを選ぶと、一般道優先ルート以外とだぶらないようにするためか、あえて幹線道路を外したルートが選ばれることがあります。
もちろん、経由地が6ヵ所まで追加できるので、それで工夫すればいいのですが、毎回、カーナビ上でルートをたどった上で、それをやるのは面倒です。
ですから、推奨ルート、一般道推奨ルート、一般道幹線道優先ルート、一般道距離優先ルート、高速道優先ルート、といったルート探索になっていたら良かったと思います。もちろん、AIによる学習機能があればより便利なのですが・・・。

【画面表示】8
一般道は、通常は左半分がマップ、右半分が信号や交差点名などのポイント表示が3ヵ所、右左折時に右半分が拡大表示。何m、何km先を直進するのか、右左折するのかが右半分に大きく表示され、地図を参考程度に見られるため、これが意外と便利です。
高速道は、通常は左半分がマップ、右半分がSA/PA、JCT、ICなどのポイント表示が3ヵ所、JCT・料金所で右半分が拡大表示。
地図スケールは10m~200kmまでの間で14段階切替え、目印になる建物・コンビニ・GSなどはイラストアイコンで表示、昼夜間別表示、文字の3段階(普通/でっか字/もっとでっか字)切替え、などがあり、いずれも使い勝手が良好です。

【AV機能】6
ミュージックプレーヤーは、イコライザー付きで、MP3、WMAに対応。
ピクチャービューアは、撮った写真をスライドショーでも表示し、JPG、PNG、BMPに対応。
個人的には、ポータブルテレビも持っており、AV機能は必要ないので、可もなし不可もなしという評価になります。

【拡張性】7
ユピテルらしく、カーナビのGPS位置データから、スピードの出やすいオービス(速度取締機)設置場所・事故多発エリア・取締エリア・駐車禁止エリア&路線・高速道制限速度情報などをアイコンや警報表示で知らせてくれます。
また、「地図設定」の「ゾーン30エリア」を設定することにより、地図上に「ゾーン30エリア(水色)」と「制限速度アイコン」を表示します。
セルスターのGPSレーダー探知機「AR-R100A」と並べて設置しているのですが、両者で同じ場所で警報を発するのはもちろんなのですが、片方が警報して片方が警報しなかったり、両者で表現が微妙に異なっているのが面白いです。
両者を信用するのが最も安全なのでしょうが、そうするとまともにスピードを出せなくなります。もっとも、データの更新が、セルスターは無料なのに対し、ユピテルは有料でそれなりに高くて更新しないため、買い替える頃にはデータが古くなっていそうです。
ポータブルナビゲーションということで、「本体とブラケットは、カンタンに取り外してカンタンに取り付けられるので、 車の載せ換えが自由にできます」と書かれているのですが、実際には脱着はけっこう硬く、何十回も脱着しているとブラケットが折れそうで怖いです。
そのため、自宅の駐車場が半地下・半屋内で直射日光が当たらず、真夏でも車内やダッシュボードが熱くならないこともあり、結局はつけっぱなしにしています。
また、セットだけでは自宅では充電できず、専用のACアダプターを買うか、工夫して充電できるようにする必要があります。ネットで調べて専用のACアダプターを買わなくても充電できるようにはしたのですが、ブラケットの件もあり、つけっぱなしにしています。
なお、地図データの更新は一切できないのですが、更新料に1万円とか払うなら、5~7年後に型落ち寸前のものを再び約1万円で買えば、機能も性能も上がっているはずなので、そちらの方がいいでしょう。

【総評】8
最新機種発売直前とはいえ、約1万円で現行機種を買えたのですから、前述しているように不満点も少しはありますが、この機能・性能を考えたら満足感は高いです。故障することなく5年以上使えたら十分でしょう。

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