2014年12月にAmazon.comで買ったアメリカ製のアナログ腕時計が2度目の電池切れとなったため、前回はビックカメラに持ち込んでお願いしたものの、今回は自力で交換することにしました。
それと同時期に買った同じくアメリカ製のデジタル腕時計はネジ留め蓋で、裏蓋がネジで固定されているタイプだったため手軽に外せたのですが、アナログ腕時計の方はスクリューバック式で、専用工具が必要となり簡単には外せません。
そのため、まずはビックカメラで電池交換してもらって、その際に内部構造などを聞き、簡単そうであれば次回は自分で電池交換しようと考えていました。そのタイミングがやってきたというわけです。
さて、スクリューバック式裏蓋は、裏蓋にネジが切ってあり、腕時計のケースにねじ込みます。裏蓋の周囲には6点の溝があり、その溝に専用工具のフック(ビット)を引っかけて裏蓋全体を回転させて外すというわけです。
裏蓋オープナーは、ダイソー、Amazon.com、楽天市場などで1000円を切る手頃な価格のものが売られており、2点式と3点式のいずれかを選ぶことができます。また、固定台がセットされているものもあります。
裏蓋はしっかりとはめ込まれているため、外すためにはそれなりの力が必要になりますが、2点式は支点が直線的で安定して力を入れづらく、3点式は支点が三角形なので力を入れやすくなります。そのため、3点式にすることにしました。
また、固定台がある方がはるかにやりやすいというレビューが多かったため、楽天市場で「支持オープナー 固定台 防水時計用 裏蓋開け器 セット 時計 修理 裏蓋外し オーバーホール 電池交換[定形外郵便、送料無料、代引不可]」を購入しました。980円(税込、送料無料)でした。
5月15日に注文したのですが、土日をはさんだため、発送は17日の夜となり、メール便で19日の午前中に到着しました。ビニール袋に、裏蓋オープナー、固定台、プラケース入りビット(6種類×3、18個)が同梱されていました。
いずれも、工具としてはこんなものといったレベルのきれいさはあり、ビットは錆防止のため油だらけというレビューもあったのですが、私が買ったものは手に着くような油も錆もありませんでした。
ビットの形状とサイズは、取扱説明書もないため、大雑把に言って大きい順に、長方形、三角形、四角形、丸中、丸やや小、丸小、といったところ。この中から自分の時計に適したものを選びます。私は、丸やや小を選びました。
裏蓋オープナーは、ビットをはめ込むようになっており、ビット幅は上部2点は中央のツマミを回し、下側は柄を回すことで調整します。一般的なサイズのメンズウォッチまでは対応できますが、あまりにも巨大なものは難しいかもしれません。
ビットは1ヵ所はスンナリとはめることができたのですが、2ヵ所は奥まで入れることができませんでした。それでも、LEDで内部を照らしながら精密ドライバーで掃除や調整をすると、すぐにはめることができました。
ビットの側面がわずかに見えるぐらいまではめることができれば、ビットがそれほどぐらぐらせずに作業することができます。ビットがしっかりとはまらずに浮いたような状態だと、ぐらぐらして力を加えることができず、裏蓋をうまく回せないと思います。
ビットは、上部2点を裏蓋の溝に合わせてツマミを強く回してしっかりと内向きに固定した上で、下側を裏蓋の溝に合わせて柄を強く回してしっかりと内向きに固定します。すると、ビットが溝から外れにくくなります。
腕時計は、金属ベルトの場合は外して広げます。固定台に固定する方が安定するはずなのですが、私が持っている腕時計はボタンが3ヵ所あり、固定台にしっかりと固定しようとすると、上下のボタンを締め付けることになり、ボタンを壊しかねません。
そこで、固定台に固定するのはあきらめ、手のひらに乗せることにしました。この場合でも、手のひらと裏蓋オープナーの3点を強く押し付けてぐっと回すと、裏蓋はスンナリと回すことができました。
ツマミの回し方が緩くてビットがしっかりと溝をはさんでいなかったり、裏蓋オープナーを裏蓋にしっかりと押し付けないと、裏蓋オープナーが外れて、裏蓋を傷つけるおそれがあるため注意が必要です。
裏蓋を外すと時計の内部が見えるので、抑えがある場合はそれを外し、ボタン電池を外して型番を調べて同一のものを購入して交換します。腕時計が動いていることを確認したら、逆の手順で裏蓋を閉め、金属ベルトをはめれば完了です。
今回やってみて、最初は、ビットが奥まで入らなかったり、ビットの溝への固定度合いや力の入れ具合などが分からなかったのですが、要領が分かってくると簡単に裏蓋を開けることができました。
電池交換をやってもらうと1000円前後はかかるのに対し、980円で工具を買ってしまえば、それ以降は300円程度のボタン電池を買うだけで済むので、2回目以降は金銭的にも安く、自分でできたという喜びもあるため、いい買い物をしたと思います。
2020年1月に買った腕時計もこれと同じスクリューバック式裏蓋で、電池交換のタイミングも2個の腕時計で交互に訪れて利用機会も増えるので、より一層お得になります。
また、2020年1月に買った腕時計の金属ベルトの調整も、2014年に買ったダイソーの「腕時計 金属ベルト 調整工具」で行っており、腕時計の各種メンテナンスを自分でやれるのはいいことだと思います。
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