コンパクトなのに数字が見やすい「デジタル温度計」レビュー

ダイソーで「スマホ冷却扇風機」を買った際に、「スマホ冷却扇風機」のあるなしで実際にどれぐらいの温度差があるのか検証しようと思い、デジタル温度計を購入することにしました。
もっとも、使用機会も使用頻度も限られている上に、0.1℃まで厳密に計れなくても構わないので、高価なものは必要なく、高くても500円ぐらいまでで探しました。
例によって、楽天市場、Amazon.co.jp、家電量販店のネットショップ、AliExpress、eBayなどで調べたのですが、AliExperssやeBayでもそれほど安いわけではなく、配送にも時間がかかるため、今回は楽天市場で注文することにしました。
447円で送料無料と500円未満に収まった上、色も白と黒から選ぶことができたからです。
本体は、最も出っ張ったところで幅約4.8cm×高さ約2.9cm×厚さ約1.6cm、重量約25gとコンパクトで、LR44テスト用ボタン電池2個も付属しています。
AliExpressだと同等製品でもっと安いものもあったのですが、LR44ボタン電池が付属していないため、別途購入すると差額が縮まってしまいます。
測定温度範囲は約-50℃-約110℃で、測定温度範囲を超えると-50℃以下は「LO」、110℃以上は「HI」と表示されます。設置環境は-5℃-50℃で、誤差は±1-3℃です。
温度センサー部は約1mのコードで繋がっており、防水処理が施されています。そのため、室温、冷蔵庫、冷凍庫などだけでなく、水槽やプールなどの温度管理も行えます。

さて、当初の目的である「スマホ冷却扇風機」の検証レビューは、HDMIセレクター「4×2 HDMI 2.0b Matrix Switcher」に装着するかしないかで1時間後にどれぐらいの温度差があるかというものです。
結果は、30℃以上ある部屋で1時間使用後に測ったところ、「スマホ冷却扇風機」を使わない場合は45.4℃、「スマホ冷却扇風機」を使った場合は38.4℃。両者の間には7℃もの差がありました。
計測方法は、HDMIセレクターの上面に温度センサー部を密着させ、温度上昇が収まった際の温度を見るというものです。
温度センサーは、昔の脇に挟む体温計の先のような形をしており、HDMIセレクターの場合には挟むことはできないものの、棒状の温度センサー部を押しつけて計りました。
2分ぐらいは指でずっと押しつけていたので面倒だったのですが、この方法でもそれなりに計れているのではないかと思います。

そして、この「デジタル温度計」が意外なところですぐに役立ちました。それは、新型コロナウイルスのワクチン接種を行う際に予診票に書き込む体温の計測です。
家には、いわゆる体温計はありませんが、大型ショッピングセンターがオープンする際にもらった「色調ケイタイ体温計」はあります。
プラスチック製のペラペラの小型スプーンのようなものを舌の裏側に入れて60秒間待つと、黒い点で体温が表示されるというものです。
今見ると、FDA(アメリカ食品医薬品局)承認となっており、欧州医療機器や厚生労働省の名前も並んでいるので、意外と正確そうです。
「デジタル温度計」も、前述したように、温度センサーは昔の脇に挟む体温計の先のような形をしており、体温計としても使えそうな気がします。
精度がどうかですが、試しに計ってみたところ、通常の平熱と同じぐらいの温度が表示されたため、精度に問題はなさそうです。
最近は、商業施設のテナント入口などでデジタル体温計で体温を計測される機会も多く、自分の平熱もある程度は分かっているのです。
そのため、この「デジタル温度計」で計測した体温をそのまま予診票に記入しました。温度上昇が収まるまでに2分ぐらいはかかりますが、十分に実用レベルです。
精度に関しては、格安のデジタルウォッチなどと一緒で個体差はあるかと思いますので、体温計代わりに使うのは積極的にはお勧めはしませんが、あまりおかしな数字が出ない限りは急場しのぎにはなりそうです。

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