「’90インターチャレンヂFUJI1000kmレース」

1990年5月3~5日/富士スピードウェイ
富士ロングティスタンスシリーズ第2戦、全日本スポーツプロトタイプ耐久選手権シリーズ第2戦です。予選順位は、以下の通りです。

1. CABIN R90V NISSAN(和田孝夫、中子修)1.26.531
2. ミノルタトヨタ90C-V(関谷正徳、小河等)1.27.632
3. カルソニックニッサンR90CP(星野一義、鈴木利男)1.28739
4. デンソートヨタ90C-V(ローランド・ラッツェンバーガー、ピエール・アンリ・ラファネル、長坂尚樹)1.29.793
5. YHPニッサンR90CP(長谷見昌弘、アンデルス・オロフソン)1.29.811
6. フロム・エーポルシェ962C(中谷明彦、ヴォルカー・バイドラー、羽根幸浩)1.31.096
7. ADVAN alpha 962C(高橋国光、茂木和男)1.31.595
8. 日石トラストポルシェ(ジョージ・フーシェ、スティーブン・アンドスカー)1.31.762
9. タイサンSG alpha 962C(スタンレー・ディケンズ、ウィル・ホイ)1.31.785
10. アルファポルシェ962C(ティフ・ニーデル、デレック・ベル、コスタス・ロス)1.32.189
11. チャージ・マツダ787(片山義美、デビッド・ケネディ、ピエール・デュドネ)1.33.519
12. OMRON PORSCHE(エジェ・エルグ、トーマス・ダニエルソン、トーマス・メゼラ)1.33.519
13. 武富士 PORSCHE(ジョニー・ハーバート、エディー・アーバイン、リカルド・リデル)1.34.272
14. アート・マツダ767B(従野孝司、寺田陽次朗)1.34.762
15. NWB757マツダ(白鳥哲次、藤井修二、鈴木政作)1.41.288
16. LENOX757MAZDA(織田一彦、水谷敬一、野上敏彦)1.42.617
17. ALPHA CUBIC 962(マニュエル・ロイター、マウリツィオ・サンドロ・サラ)ノータイム

予選は、雨が降るコンディションの中、日産とトヨタが上位5台を占めています。決勝は、雨こそ上がったものの、富士名物の霧が出て、中止になっています。
読み物のトップは、「混戦必至! 国内メーカーとポルシェ勢の激突に期待!!」です。
トヨタは、従来のR32Vユニットをベースに排気量を拡大し、扱いやすさと好燃費を狙った3576cc800HPのR36Vを投入します。このトヨタ90C-Vは、トヨタ・チーム・トムスとトヨタ・チーム・サードの2チームが使います。
日産は、コーナリング性能を重視したR90CP。エンジンは、VRH35Zで、800HP以上を発生します。
マツダは、ニューマシンの787を投入。基本的なシャシーデザインに変更はないものの、アルミハニカムからカーボンファイバーコンポジット製に変更。エンジンも、R26Bと名づけた新型4ローターで、リニア可変吸気システム、1ローターあたり3プラグ点火システム、ペリフェラルポートインジェクションシステムなどを採用しています。
ポルシェも、速さでは日本車に劣るものの、長距離レースでの信頼性が高く、今回も10台がエントリーしています。オムロン・ポルシェは、今年からはブルーを基調としたカラーリングになっています。

「HISTORY OF LONG DISTANCE」は、富士スピードウェイでの耐久レースの歴史を簡単に紹介しています。
「富士24時間」は、1967年に4輪初の24時間レースとして開催され、トヨタ2000GT(細谷四方洋、大坪善男)が539周(3234km)を走破して優勝しています。ただし、24時間レースは、2回だけで終わっています。
富士ロングディスタンスシリーズの歴代チャンピオンは、以下のようになっています。

1977年 カタヤマレーシング/マーチ75S・マツダ。
1978年 カタヤマレーシング/マーチ75S・マツダ。
1979年 アドバンレーシングチーム/サニー1200クーペ。
1980年 スピードスターレーシングチーム/ BMW-M1。
1981年 木の実レーシング/サバンナRX7-253。
1982年 オートビューレックモータースポーツ/BMW-M1。
1983年 トラストレーシングチーム/ポルシェ956。
1984年 トラストレーシングチーム/ポルシェ956。
1985年 アドバン・スポーツ・ノバ/ポルシェ962C。
1986年 アドバン・スポーツ・ノバ/ポルシェ962C。
1987年 アドバン・アルファ・ノバ/ ポルシェ962C。
1988年 フロムエー・レーシング/ポルシェ962C。
1989年 オムロンレーシングチーム/ポルシェ962C。

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