「インターナショナルF3リーグ1992」

1992年11月27~29日/富士スピードウェイ
「EURO-MACAU-JAPAN CHALLENGE CUP インターナショナルF3リーグ1992」です。予選は、以下の通りです。

【F3決勝選抜トーナメントレース1組】
1. 8 ロベルト・コルチアーゴ(ダラーラ392オペル)1.28.950R
2. 22 ジャック・ヴィルヌーヴ(トムス032Fトヨタ)1.29.095R
3. 44 ヴィンチェンツォ・ソスピーリ(ダラーラ392無限)1.29.127R
4. 40 ニコ・パルハレス(ダラーラ392無限)1.29.231R
5. 2 ジル・ド・フェラン(レイナード923無限)1.29.277
6. 3 ペドロ・ラミー(レイナード923オペル)1.29.423
7. 91 戸田哲史(レイナード923無限)1.30.111
8. 11 ケルヴィン・バート(レイナード923無限)1.30.263
9. 33 光貞秀俊(ラルトRT36無限)1.30.400
10. 99 土屋圭市(ラルトRT36無限)1.30.630
11. 85 高村一明(ラルトRT36無限)1.30.652
12. 43 岡本幸夫(ダラーラ392無限)1.30.661
13. 15 ミハエル・クルム(ラルトRT36オペル)1.30.704
14. 21 エマヌエル・クレリコ(レイナード923アルファロメオ)1.30.713
15. 6 オズワルド・ネグリ(レイナード923無限)1.30.956
16. 55 澤登栄一(レイナード923無限)1.31.082
17. 31 石川朗(ラルトRT36無限)1.31.167
18. 30 ピーター・アスランド(ラルトRT36VW)1.31.178
19. 37 ジュル・ブイヨン(ヴァンディーメンRF92無限)1.31.191
20. 93 マウリツィオ・サンドロ・サラ(ボウマンBC-3無限)1.31.319
21. 16 クリストフ・ブシュー(ラルトRT36無限)1.31.632
22. 77 山田英二(ラルトRT36トヨタ)1.31.691
23. 84 影山正美(ラルトRT36無限)1.32.265
24. 71 アンドリュー・ギルバート・スコット(レイナード923無限)1.39.789
–. 19 ディオゴ-カストロ・サントス(ラルトRT36VW)出走せず
–. 26 ジャック・イスラー(ダラーラ392アルファロメオ)出走せず
–. 38 パウロ・カーカッシ(ラルトRT36トヨタ)出走せず

【F3決勝選抜トーナメントレース2組】
1. 25 トム・クリステンセン(トムス032Fトヨタ)1.28.648R
2. 23 リカルド・リデル(トムス032Fトヨタ)1.28.888R
3. 5 ホルディ・ヘネ(レイナード923無限)1.29.150R
4. 7 マッシミリアーノ・アンジェレッリ(ダラーラ392オペル)1.29.177R
5. 95 早田岳史(ボウマンBC-2無限)1.29.686
6. 28 フィリップ・ピーター(ダラーラ392アルファロメオ)1.29.963
7. 1 デビッド・クルサード(レイナード923無限)1.30.048
8. 36 ラッセル・インゴール(ヴァンディーメンRF92無限)1.30.125
9. 18 オリヴィエ・セヴェナン(ラルトRT36VW)1.30.177
10. 92 エリック・シェリ(レイナード923無限)1.30.188
11. 70 デレック・ヒギンズ(レイナード923無限)1.30.201
12. 10 アンソニー・リード(レイナード923無限)1.30.212
13. 94 西垣内正義(ボウマンBC-2無限)1.30.314
14. 17 フィリップ・アダムス(ラルトRT36無限)1.30.396
15. 12 マルコ・ヴェルナー(ラルトRT36オペル)1.30.459
16. 9 ウォーレン・ヒューズ(ラルトRT36ボクスホール)1.30.572
17. 69 高橋浩二(ボウマンBC-2無限)1.30.639
18. 88 藤村満男(ダラーラ392無限)1.30.730
19. 24 田中哲也(トムス032Fトヨタ)1.30.975
20. 20 サッシャ・マーセン(ラルトRT36VW)1.31.072
21. 29 ミッケ・ヴァン・ウール(レイナード923無限)1.31.175
22. 41 大文字良浩(ラルトRT36無限)1.31.413
23. 90 桧井保孝(トムス032Fトヨタ)1.31.441
24. 45 橋本元志(ラルトRT36トヨタ)1.31.530
25. 35 ヨルグ・ミューラー(レイナード923アルファロメオ)1.31.578
26. 80 伊藤直澄(トムス032Fトヨタ)1.32.320
–. 4 井上隆智穂(ダラーラ392F無限)出走せず

1組は、コルチアーゴが15周を23分13秒264で制し、ラミーが0.129秒差で2位に惜敗し、3位がソスピーリ。日本勢では、石川朗の11位が最高でした。
2組は、アンジェレッリが15周を22分49秒420で制し、リデルが0.517秒差で2位、クリステンセン、早田岳史、クルサード、ジェネ、シェリも5秒差以内で続きます。
決勝レースは、1組、2組の上位が大接戦を演じ、コルチアーゴが優勝。アンジェレッリが1秒差で2位、ラミーが2秒弱の差で3位に入っています。日本勢の最上位は、早田岳史の5位で、1位のコルチアーゴから6秒弱の差です。

読み物のトップは、「インターF3・ドライバーズプロフィール Personal History of 54」で参加ドライバー54人のプロフィールが国別に簡単に紹介されています。
「第3回インターF3リーグの見どころ 若き精鋭、今日ここに集結 F3実力世界一決定戦」は、このレースの見どころを紹介しています。
レイナード923は、ミニF1とも言うべき高度な内容を持ち、外観もバランス良くまとまっています。フルコンポジットモノコック、高めのサイドポッド、リヤエンドを覆ったカウルが特徴的です。ディヴィッド・ブラウンの設計です。
ラルトRT36は、アンドリュー・ソービーが設計する、ラルト初のフルカーボンモノコックです。やや大柄で、高速コーナーや直線スピードが伸びず、苦戦気味です。
トムス032Fは、規則に従ってミッション位置が後部に移されています。複数がトップ争いを繰り広げており、戦闘力があります。
ダラーラ392は、空気抵抗の低減を狙っていて、サイドポッドも低く、全体的に手際良い仕上がりです。直線の伸びが良く、イタリアでは圧倒的なシェアを誇ります。
ヴァンディーメンRF92は、小型フォーミュラで圧倒的なシェアを誇るヴァンディーメンが開発した初のF3です。デイヴ・ボードウィンの設計で、F1的な機構をいくつも持ち、モノダンパーが特徴です。
ボウマンBC-2は、トレンドを採り入れながらもオーソドックスな外観を持ちます。設計はデイモン・チャンドラーで、1993年用改良型のBC-3が初登場します。

「各国F3・1992シリーズレビュー」は、タイトルの通りです。
イギリスF3選手権は、参戦2年目のジル・ド・フェランが圧勝しています。16戦中、レイナード923が10勝、ラルトRT36が6勝。タイヤは、エイヴォンのワンメイクです。
フランスF3選手権は、ラゴルスが激戦を制しています。日本から参戦した酒井浩は、最高14位です。シャシー、エンジンともに豊富ですが、タイヤはミシュランのワンメイクです。
ドイツF3選手権は、ラミーが制しています。シャシーは、レイナード、ラルト、ダラーラ、エンジンはオペルが力を入れていて、VW、アルファロメオ、無限も参戦します。タイヤは、ミシュランのワンメイクです。
イタリアF3選手権は、ベテランのアンジェレッリが初めてタイトルを獲得。シャシーはダラーラの独壇場、エンジンは、アルファロメオ、オペル、無限。タイヤは、ピレリのワンメイクです。
全日本F3選手権は、世界でもレベルが高く、リードがヴィルヌーヴとの激戦を制しています。トムス032Fが強力で、エンジンは無限とトヨタ。タイヤはブリヂストンのワンメイクです。
スウェーデンF3選手権は、アスランドが圧勝していますが、ヨーロッパではややレベルが下がります。シャシーは、旧型のレイナード913とラルトRT35、エンジンは、無限とVWが主流です。
スイスF3選手権は、国内ではカーレースが禁止されているため、隣国のサーキットや自国のヒルクライムで選手権を組んでいます。全体のレベルも高くありません。

「マカオGPの歴史と世界の国際F3イベント ヨーロッパからマカオ、そして富士 ”F3世界一決定戦シリーズ”」は、マカオGP、インターF3、マスターズ・オブ・F3の歴史を簡単におさらいしています。マカオでは、1983年からF3レースがスタート、マスターズ・オブ・F3は1991年から始まっています。

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