「’92全日本富士1000kmレース大会」

1992年5月2~4日/富士スピードウェイ
’92全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権第2戦、’92ロングディスタンスシリーズ第2戦です。1992年から、JSPCのクラス分けが変更になり、NA3.5Lエンジン搭載のマシンがC部門として、ターボエンジン搭載マシンのC1部門(N-C1)から独立しています。トヨタと日産はC1部門で戦いますが、マツダは早々とC部門からエントリーしています。予選は、以下の通りです。

1. 1 カルソニックニッサンR92CP(星野一義、鈴木利男)1.15.088R
2. 24 YHPニッサンR92CP(長谷見昌弘、ジェフ・クロスノフ、影山正彦)1.14.226R
3. 36 エッソトヨタ92C-V(関谷正徳、ピエール・アンリ・ラファネル)1.14.557
4. 39 キッツトヨタ92C-V(ローランド・ラッツェンバーガー、エジェ・エルグ、エディー・アーヴァイン)1.14.913
5. 99 トラストトヨタ92C-V(ジョージ・フーシェ、スティーブン・アンドスカー)1.14.935
6. 27 フロム・エーR91CKニッサン(フォルカー・ヴァイドラー、マウロ・マルティニ、金石勝智)1.15.954
7. 61 コクヨ テイクワン ニッサン(岡田秀樹、トーマス・ダニエルソン)1.16.817
8. 5 レナウン・マツダMXR-01(従野孝司、寺田陽次郎、マウリツィオ・サンドロ・サラ)1.20.143
9. 3 ALEXEL・767B・FORD(飯田薫、舘善泰)1.22.062
10. 230 Trident 767 ZAHREN(白鳥哲治、清水正智、鈴木せい作)1.23.158

結果は、カルソニックニッサンR92CPが勝ち、第1戦のYHPニッサンR92CPに続いて日産勢が2連勝しています。また、4位までを日産勢が独占、マツダはエンジントラブルにより134周でリタイアです。

読み物は、「LONG DISTANCE BATTLE in FISCO 新時代のグループCカー、そのみどころ!」です。JSPCのクラス分けに伴い、各メーカーはその準備を進めています。
マツダは、ナイジェル・ストラウトがデザインしたマツダMXR-01に、イギリスのEDLと共同開発したMV10という3.5L NAエンジンを搭載して参戦。ナビコネクション・レーシングチームも、マツダ767BにフォードDFVを搭載してC部門にエントリーします。
トヨタは、SWCにトヨタTS010で参戦しており、JSPCにも参戦する可能性があります。日産も、V型12気筒3.5L NAエンジンVRT35を開発中です。
「’92 LD ROUND 1 REVIEW」は、第1戦の鈴鹿サーキットのレビューです。YHPニッサンR92CPが優勝し、フロム・エーR91CKニッサンが2位、トラストトヨタ92C-Vが3位です。

「THE DRIVERS ドライバー列伝、スピードのアーチスト達!!」は、簡単なドライバー紹介です。優勝回数では、高橋国光の10勝がトップで、それに高橋健二の7勝、岡田秀樹の6勝が続きます。予選のポールポジションは、長谷見昌弘の9回がトップで、レース中のファステストラップは、小河等の7回がトップです。
「F3 頂点を目指す者達の熱き闘い!」は、F3の解説です。シャシーは、ラルトRT35、ダラーラ392、トムス032Fなどが強く、ドライバーは、アンソニー・リード、本山哲、ユージニオ・ビスコ、高村一明といった面々がポイント上位になっています。
なお、フォーミュラ・トヨタには、18歳の高木虎之介がレントレーシングチームから参戦しています。

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