「’91全日本富士500kmレース大会」

1991年3月9、10日/富士スピードウェイ
全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権シリーズ第1戦、1991日本ロングディスタンスシリーズ第1戦です。
予選は、もはや日本勢に敵なしで、ポルシェ勢も参加台数が5台に減少しています。

1. カルソニックニッサンR91CP(星野一義、鈴木利男)1.16.081R
2. デンソートヨタ90C-V(ローランド・ラッツェンバーガー、長坂尚樹)1.16.116R
3. YHPニッサンR90CP(長谷見昌弘、アンデルス・オロフソン)1.16.382
4. デンソートヨタ89C-V(ジェフ・リース、ピエール・アンリ・ラファネル、エジェ・エルグ)1.16.545
5. ミノルタトヨタ90C-V(関谷正徳、小河等)1.17.346
6. NISSAN R91V(和田孝夫、岡田秀樹)1.18.306
7. フロム・エーR91CKニッサン(中谷明彦、フォルカー・バイドラー)1.18.467
8. トラストポルシェ962C(ジョージ・フーシェ、スティーブン・アンドスカー)1.19.679
9. TAISAN KLEPPER PORSCHE(高橋国光、スタンレー・ディケンズ)1.19.799
10. TAISAN KLEPPER PORSCHE(ウィル・ホイ、ハラルド・フイスマン)1.20.076
11. アルファポルシェ962C(ティフ・ニーデル、アンソニー・リード)1.20.321
12. レナウン・チャージ・マツダ787(従野孝司、寺田陽次朗)1.20.520
13. マツダ787(デビッド・ケネディ、ピエール・デュドネ)1.20.561
14. シュパンポルシェ962C(ジェームス・ウィーバー、ハーレー・ヘイウッド)1.23.485
15. NWB767 Trident(白鳥哲次、清水正智、藤井修二)1.24.392

結果は、カルソニックニッサンR91CPがフロム・エーR91CKニッサンを1秒抑えて優勝、ミノルタトヨタ90C-Vも21秒差の3位に入っています。

読み物のトップは、「91耐久シリーズ展望・大座談会 世界最速のスポーツカーレースとなるか、全日本選手権!! 独自の道を歩み始めたJSPC!」です。
グループCマシンによるスポーツカーレースは、世界選手権(SWC)は1991年からターボが事実上、禁止され、マツダ以外の国内メーカーはエンジン開発のためSWCへの不参加を表明します。
しかし、JSPCは、昨年と同様のレギュレーションで開催されるため、世界最速のスポーツカーレースとなる可能性があります。
座談会では、3人のジャーナリストが大座談会を展開します。3者それぞれが、トヨタ、日産、マツダに注目し、ポルシェも全チームを取り上げるといった状況で、座談会ながら全チームの解説のようになっています。

「NEW MACHINE 限りなく進化するレーシングテクノロジー!」は、各車の動向を探ります。
マツダは、マツダ787改を準備中で、信頼性、エンジンの出力特性を向上させています。日産は、R91CKを投入させますが、フロントカウルのダウンフォースを向上させ、ウインドウ・ピラーも前方に10cm移動。トヨタは、91C-Vをシェイクダウンしましたが、開幕戦には間に合いません。
「SERIES REVIEW 国産マシンの面目躍如! 転機となった90年!!」は、国産マシンが台頭し、ポルシェが衰退した1990年を振り返ります。また、片山義美も、1990年をもって引退しています。

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