「CABINインターナショナルフォーミュラカップ」

1992年4月11、12日/富士スピードウェイ
’92全日本フォーミュラ3000選手権シリーズ第2戦です。開幕戦でのロス・チーヴァーの優勝を受けての第2戦ですが、鈴鹿に続いて富士でもポールポジションを獲得しています。

1. 25 ロス・チーヴァー(レイナード92D 無限 BS)1.16.204R
2. 11 エディー・アーヴァイン(ローラT92-50 無限 DL)1.16.698
3. 10 フォルカー・ヴァイドラー(ローラT692-50 無限 BS)1.16.788
4. 77 鈴木利男(ローラT92-50 DFV YH)1.16.890
5. 19 星野一義(レイナード92D 無限 BS)1.16.947
6. 5 ジェフ・クロスノフ(ローラT92-50 無限 DL)1.17.293
7. 28 パウロ・カーカッシ(レイナード92D 無限 DL)1.17.293
8. 61 ローランド・ラッツェンバーガー(ローラT92-50 無限 BS)1.17.382
9. 6 和田久(ローラT92-50 無限 DL)1.17.469
10. 61 トーマス・ダニエルソン(ローラT92-50 DFU DL)1.17.486
11. 27 舘善泰(ローラT92-50 無限 DL)1.17.490
12. 3 黒澤琢弥(DOME F103 DFV BS)1.17.516
13. 20 アンドリュー・ギルバート・スコット(レイナード92D 無限 BS)1.17.564
14. 9 マウロ・マルティニ(ローラT92-50 無限 BS)1.17.646
15. 37 ミカ・サロ(レイナード92D 無限 YH)1.17.667
16. 98 服部尚貴(レイナード92D 無限 BS)1.17.742
17. 16 関谷正徳(レイナード92D ジャッド BS)1.17.808
18. 36 福山英朗(ローラT92-50 無限 DL)1.17.875
19. 2 リカルド・リデル(ローラT92-50 無限 DL)1.17.958
20. 34 金石勝智(ローラT92-50 無限 YH)1.18.272
21. 8 松本恵二(DOME F103 無限 DL)1.18.514
22. 90 マルコ・アピチェラ(DOME F103 無限 DL)1.18.526
23. 7 高橋国光(ローラT92-50 無限 YH)1.18.705
24. 26 和田孝夫(ラルトRT24 無限 BS)1.9.266
25. 12 中野信治(ラルトTR24 無限 BS)1.19.627
26. 62 田中実(ローラT92-50 DFV DL)1.19.730
DNS 18 古谷直広(ローラT92-50 無限 YH)
DNS 99 中谷明彦(ローラT92-50 無限 BS)
DNS 31 池谷勝則(ローラT92-50 無限 YH)

結果は、アーヴァイン、カーカッシ、ダニエルソン、マルティニの4人の外国人ドライバーの激しい争いとなり、カーカッシが優勝、0.5秒差でダニエルソンが2位、0.2秒差でマルティニが3位、2秒差でアーヴァインが4位に入っています。

読み物は、「全日本F3000選手権シリーズ●展望」です。本命は、開幕戦で完璧な勝利を飾ったロス・チーヴァーで、昨年型ローラで2位になった星野一義が対抗です。
また、フォルカー・ヴァイドラー、マウロ・マルティニ、エディー・アーヴァイン、ジェフ・クロスノフ、トーマス・ダニエルソン、マルコ・アピチェラも実力があります。
開幕戦で大クラッシュした中谷明彦、グループCでの活躍が目立つ鈴木利男、ヨコハマからブリヂストンに移籍した和田孝夫の中堅勢も期待が持てます。
若手では、服部尚貴、黒澤琢弥に表彰台の期待がかかります。また、中野信治も21歳の若さながら、注目が集まります。
「F3000ドライバープロフィール」は、写真入りでF3000での実績とキャリアハイライトが簡単に紹介されています。
「FLASH BACK SERIES Rd.1」は、第1戦の回顧です。

「’92 MACHINE ANALYZED」は、参戦マシンの解説です。
レイナード92Dは、91モデルの正統進化版で、高速コーナーに若干の不安が残るものの、低速コーナーでのトラクションは向上しています。
DOME F103は、こちらも91モデルの正統進化版で、モノコックに新開発の素材を用いて剛性をアップさせているため、コーナーの前半でシャープなフィーリングが得られています。
ラルトRT24は、RT24JとJが付く日本対応バージョン。開幕戦では2台とも予選落ちしており、戦闘力を高めるには時間がかかりそうです。デザイナーが、ロン・トーラナックからジョン・ボードウィンに替わっています。
ローラT92-50は、F1とインディカーを足して2で割ったような、超低サイドポンツーンと超ハイマウント・フロントウイングを持ちます。
エンジンは、無限が中心になりますが、ケン松浦がメンテナンスするDFV、ハヤシがメンテナンスするジャッドも参戦しています。
「CABIN インターナショナルフォーミュラカップの歴史」は、過去のウイナーを振り返ります。1975年から1977年はF2000時代で、星野一義が3連勝。1980年と1981年はFPで、中嶋悟と高橋健二が優勝。1982年から1986年はF2で、高橋健二の2連勝の後、ステファン・ヨハンソン、中嶋悟、ジェフ・リースが優勝。1987年からはF3000で、ジェフ・リース、鈴木亜久里、ロス・チーヴァー、星野一義、星野一義が優勝。

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