「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP」の予選(2010.11.12富士)

「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010」の予選を見るために、11月12日、富士スピードウェイに行ってきました。
金曜日ではあるものの、SUPER GTとフォーミュラ・ニッポンが併催されるという初のイベントに多くの観客が詰め掛け、天候も絶好のコンディションで素晴らしいイベントが繰り広げられました。
金曜日は、主要イベントが、フォーミュラ・ニッポンのフリー走行に始まり、SUPER GT公式練習、フォーミュラ・ニッポン公式予選、SUPER GT決勝1公式予選(GT300、GT500)、SUPER GT決勝2公式予選(GT300、GT500)、レジェンドカップ練習&予選、と進行し、予選ながら、すべてのドライバーの走行が見られるという豪華なものになりました。
また、フォーミュラ・ニッポンは、決勝1のスターティンググリッドが最高速順位で決まり、決勝2のスターティンググリッドが予選タイムで決まるというルールになったため、最高速順位を狙ってリアウイングを寝かせたケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)がフォーミュラ・ニッポンで初のポールポジションを獲得するという面白い結果になりました。

SUPER GTも、ウエイトハンデはもちろんなしで、予選のタイムアタックを行うことが多いファーストドライバーばかりでなく、いつもはそれをしないセカンドドライバーもタイムアタックをしたところが興味深く、それでもファーストドライバーに劣らないほどのパフォーマンスを見せつけていたのが良かったです。
GT500は、ブリヂストン勢が好調で、ダンロップ勢とミシュランの劣勢が目立ちました。「ル・マン24時間レース」に日本から挑戦する黎明期に活躍したサードには頑張ってほしいところなのですが、タイヤ面でのハンデがあっては致し方ありません。
GT300は、予選1、予選2とも、ARTA Garaiyaが1位を取ったのが印象深いです。また、予選2で、今は少数派となってしまったヴィーマックが2位に入ったのも嬉しいところです。これも好きなモスラーMT900は、コーナーの立ち上がり加速はいいのですが、中が遅いのが痛いです。何度か他車が追突しそうになっていました。

さらに、往年の名ドライバーが走るレジェンドカップの練習&予選も楽しかったです。星野一義が腰痛、松本恵二が都合により出られなかったのは残念ですが、さすがに一世を風靡したドライバーだけに、フルノーマルのロードスターで激しくコーナーを責めていました。
ただ、50歳まではノーハンデ、50歳以上は1歳につき1秒というハンデは疑問に感じました。実際、影山正彦が2分11秒104のトップタイムをマークしたのにもかかわらず、高橋国光が2分15秒532から20秒マイナスされた1分55秒532でトップというのはどうなんでしょう。
70歳だからって20秒落ちのタイムになるわけもなく、せめて1歳につき0.5秒ぐらいにしておくべきでした。今回の結果を踏まえ、来年は1歳につき0.25秒にしてほしいところです。
それでも、高橋国光や長谷見昌弘が走り終わって充実感を述べていたように、見る側だけでなく走る側も楽しかったようです。

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