2019-2020 FIA世界耐久選手権第2戦「富士6時間耐久レース」(2019.10.4富士)

2019-2020 FIA世界耐久選手権第2戦「富士6時間耐久レース」のフリープラクティスを見るために、2019年10月4日に富士スピードウェイに行ってきました。
FIA WECは、2012年にFIA(世界自動車連盟)が「ル・マン24時間レース」を主催するACO(フランス西部自動車クラブ)と協力して立ち上げた世界選手権です。
2018年から2019年にかけて変則スケジュールになったのに続き、2019年から2020年にかけても9月1日決勝の「シルバーストン4時間レース」が第1戦となり、富士が2戦目に繰り上がり、6月の「ル・マン24時間レース」が最終戦になっています。
さて、そんな富士のフリープラクティスは、プラクティス1が11時00分~12時30分、プラクティス2が15時30分~17時00分と、プラクティス1のスタート時間とプラクティス2の終了時間が決勝のスタート時間とゴール時間と同じになっています。気象条件などのシミュレーションがしやすいように合わせているのではないかと思います。

当日は、直前の天気予想でも午前中いっぱいは雨のはずだったのですが、雨は朝のうちに上がって好天となり、強風と気温の上昇によりプラクティス1の開始時には路面は完全にドライになっています。
2018年はTシャツにトレーナーの重ね着で少し暑いぐらいだったのですが、2019年はTシャツに長ズボンでは暑いぐらいで、夕方に少し冷えてくることを考えなければ短パンで出かけたぐらいでした。
私は、プラクティス1は通常通りにダンロップコーナー、13コーナーで写真と動画を撮りながら観戦し、プラクティス2も通常通りに1コーナーに陣取ってじっくとり観戦しました。セッションが1時間30分でなく2時間あれば、GR Supraコーナーやアドバンコーナーにも足を運んだところですが、1時間30分だと時間が少し足りません。
セッション1とセッション2を2時間にしても昼休みを2時間とれるのだから、チームにとってもファンにとっても良さそうに思います。検討してもらいたいところです。

LMP1は、サクセスハンデキャップが導入されたことから、トヨタTS50ハイブリッドがそれほど速くもなくなっています。プラクティスでは各車思い思いの走りをするため、見た目の速さが本当の速さとは限りません。
それでも、トヨタTS050はコーナーからの立ち上がり加速は相変わらず異次元ではあるものの、1周回ってみるとレベリオンR13ギブソンやジネッタG60-LT-P1-AERと変わらずといったことが珍しくありません。
実際、フリープラクティス1では、8号車のトヨタTS050ハイブリッドが1分27秒373でトップタイムだったものの、2位は1号車のレベリオンR13ギブソンの1分27秒659で、7号車のトヨタTS050ハイブリッドは1分27秒790で3位になっています。

フリープラクティス2に至っては、1位こそ8号車のトヨタTS050ハイブリッドの1分25秒623ですが、2位は1号車のレベリオンR13ギブソンの1分27秒042、3位は5号車のジネッタG60-LT-P1-AERの1分27秒602、4位は6号車のジネッタG60-LT-P1-AERの1分28秒062で、7号車のトヨタTS050ハイブリッドは1分28秒171で5位に終わっています。
見ていても、レベリオンR13ギブソンとジネッタG60-LT-P1-AERはけっこう速く、ジネッタG60-LT-P1-AERは決勝での信頼性に疑問が残るものの、ワンサイドで終わらなそうな期待感は持てます。
LMP2は、セッション1もセッション2も1位から8位までのタイム差が2秒以上開いているのですが、7位と8位の2台を除くとタイム差は詰まり、しかも順位がシャッフルされているため、上位争いは面白くなりそうです。
それ以上に興味深いのは、LMP1とのタイム差が縮まっていることです。

LMP1が1分27秒台と1分28秒台に集中しているのに対し、LMP2のトップタイムは1分29秒6台で、タイム差は1~2秒しかありません。LMP1にトラブルが相次ぐようなことになれば、LMP2の総合優勝も考えられるということです。
GTE-Proは、アストンマーティン・バンテージAMR、フォードGT、フェラーリ488 GTE EVO、ポルシェ911RSR、BMW M8 GTE、5メーカー10台のうち、フォードGTとBMW M8 GTEが撤退して3メーカー6台となり、少し寂しくなってしまいました。
それでも、1位から6位までのタイム差が0.7秒以内に収まっており、ポルシェ911RSR-19が優勢ではあるものの、好レースが期待できそうです。

2019年の富士でも、「36 HOURS OF FUJI 富士スピードウェイアクティブパークフェスティバル「さぶろく」」というイベントが併催されています。「富士スピードウェイアクティブパークで「体験」コンテンツで遊んで、食べて、飲んで、最後は富士山の下で宿泊!」というものです。
「Fuji ebike Days」(ebike体験無料イベント)、「エアソフトガンを撃つ体験」、「ル・ヴィラージュ ボンジュールフランス」(フランスの飲食・製品ブース)、「手ぶらでキャンプ」、「キャンピングカー&車中泊イベント」など盛りだくさんです。
しかしながら、 “36時間”となっているように、行われるのは土曜日の朝から日曜日の夕方まで。また、イベント広場の展示やショップも大半が金曜日は設営中で、見たり買ったりすることはできません。
金曜日でも、消費税の税率が上がったことにより、3600円という安くはない入場料と1700円の駐車料、合わせて2018年より200円アップの5300円も払っている公式開催日なのですから、調理するようなものは無理でも、展示や体験ぐらいはせめて午後からは対応するようにしてほしいものです。

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